2018/05/14
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「ボロ家の春秋」 (1958年) @神保町シアター

category - 昭和の日本映画
2018/ 05/ 14
                 
神保町シアターで『ボロ家の春秋』 (1958年/松竹)を見てきました。



タイトルと映画チラシが凄まじく、「いったいどんな映画なんだろう?」と
興味を持ち足を運ぶ気になったんです。



ボロ家の春秋


梅崎春生の直木賞受賞作「ボロ家の春秋」の映画化だそうです。





ボロ家の春秋 (講談社文芸文庫)



梅崎春生という作家の存在もそんな映画があることも
今回はじめて知りました。



出演しているのは中井貴恵と中井貴一のお父さん佐田啓二です。
以前他の記事でもちらっと書いたと思いますが、
中井貴一は目がキツくて苦手な顔だけど
佐田啓二はかなりの二枚目で見とれてしまいます。




そんな佐田啓二の相手役が有馬稲子。
自分の中では”地味なおばさん”という印象しかないんですが、
若い頃の彼女はチャキチャキした現代美人。


今回はブラウスと長めのスカートを一張羅として着てました。


どちらも地味な色とシンプルなデザインなんですが
不思議なことにブラウスの胸元が大きめに開いていて
それを大きな安全ピン(風?)のもので止めていて
嫌でも谷間に目が行くようにしむけているあざとさがなんとも言えない。
かなりグラマーなのか、やたらと胸が強調されています。



さて、映画のあらすじはというと・・・



しがないバイオリン弾きの五味(佐田啓二)は電車の中で
スリの被害にあった不破(多々良純)を助けた。



不破はその礼に五味を飲みに連れていくが、
酔っぱらって自分の話しを一方的にしただけで、
最後は酔いつぶれたふりをして勘定は五味に払わせる。


五味はそんな不破を自宅まで送るが
その車代も負担させられるというお人よしぶり。


タヌキじじい不破は飲み代車代を支払わせたことを
悪いと思う素振りもみせず帰りたがる五味を強引に
自分のボロ家に泊まらせた。



不破は一間しかない自分の家に入ると、
中には子供たちと古女房(三好栄子)がいた。
家を持っているとはいえ貧乏所帯に客が来たことで
カミさんの機嫌はすこぶる悪い。




五味が家を探していることを知った不破は
権利金四万円でこの家の一室を貸すことにした。
金が入ってくるとわかったカミさんは五味に対する態度を一変させるというわかりやすさ。



五味は恋人のナミちゃん(有馬稲子)からヴァイオリンをカタにして
四万円を借りる。
五味に金を貸したナミちゃんは学校の事務の仕事をしているが、
給料の遅延が発生していて金に余裕がある身ではない。




権利金を手にした五味はさっそくボロ家に引っ越す。
そこにはすでに間借り人の団長(日守新一)と妻がいた。
五味から金を手に入れた不破は選挙絡みの事情から
地方に出張に行くと理由をつけて家族を残してボロ家から出ていった。



その後、ナミちゃんの学校で教師をしている野呂旅人(三井弘次)が
不破からこの家を買う約束をしたといい引っ越してきた。
五味と野呂がこの家の権利を巡って対立するなか、
今度は中華料理屋をやっている中国人チン(益田キートン)がやってきて、
権利の話しがどんどんややこしくなっていく・・・。



不破はチンから金を借りて返していなかったのだ。




チンが経営している料理店へ招かれ酔っぱらった五味と野呂は、
チンから怪しい書類を差し出され拇印を押すように言われた。
ナミちゃんはいぶかる二人の手を取ると強引に拇印を押させた。
それにより五味と野呂はチンに部屋代の二千円を支払わざるを得なくなってしまう。


ボロ家を巡りすったもんだの騒ぎが展開される中、
今度はナミちゃんの校長の2号(小山明子)がボロ家に乗り込んできた。




こうして今にも壊れそうなおんぼろ邸宅を巡り
家主である不破のカミさん、五味らが騒動を繰り広げる。



話が進んでいくにつれあやしさ全開の不破の詐欺師っぷりが浮き彫りになってくる。
五味とナミちゃん、チンの子分(桂小金治)はそれぞれ地方にいる不破を追いかけていくのだが、
不破は別の詐欺容疑でその場で警察に逮捕されてしまう。



結局、騒動の元となったボロ家だがすでに家も土地も都に権利が移っていた。
都の職員は老朽化を理由にこの家を取り壊すと言い、五味ら間借り人だけでなく、
家主だと思っていた不破のカミさんにも立ち退きを要求してきた。


五味たちはボロ家が都の持ち物だとは知らず、
ペテン師不破にいいように振り回されていただけだった。



この大騒動の最中、五味の恋人だったナミちゃんは野呂に乗り換えていた。
しかし、最後に来て野呂は校長の元2号と結婚することを決意し
ボロ家から引っ越していった。


残されたナミちゃんは、五味と別れて今度は貧乏じゃない男を捕まえようとするが、
それまではまだ五味と一緒にいるといいヨリを戻す。





はじめは電車の中でスリの被害にあう間抜けな中年男かと思われた多々良純だが、
ところがどっこい見事な詐欺師っぷりで周囲の人間を混乱に陥れる。


そんな多々良純に引っかかり、恋人有馬稲子からキスの度に
金を要求される情けない男を佐田啓二が演じている。
しかも、有馬の学校にいた三井弘次から虫下し入りのチョコレートをもらい、
食事中に腹を下して肛門を気遣いながらトイレへ行くという無様さ。


佐田啓二というと二枚目俳優の正統派というイメージしかなかったので、
こういう役柄は意外で新鮮に感じた。



また、以前書いた「カルメン純情す」にも出演していた三好栄子が
今回はおんぼろ屋敷のカミさんを演じているのだが、
貧乏暮らしで所帯やつれしていてボロ屋敷に溶け込んでいる。


勝手に広間でヴァイオリン教室を開いた五味に文句を言った時、
ブラウスを脱ぎ去って下着を見せるという誰得???な展開もあった。





ボロ家の春秋 神保町シアター


私が見に行った日は、かなり激しい雨が降っていた日でした。



4月からの暑さが嘘のようで肌寒さが戻ってきていた。
正直行こうかどうしようかな?と迷いながらも行って良かった。



ただこの日の映画は12時からの上映だったので
お昼は10:30から開いているサイゼリヤになってしまったことがチト残念。
やはり11時以降から営業を始めるお店がおおいですからね。




本当は新たに見つけた店でランチしたかったのだが
開店までまだ時間があり入ることが出来なかった。
こちらは今後機会があったときに入ってみようと考えている。





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