FC2ブログ
2018/06/01
展覧会レポート昭和のドラマ昔の土曜ワイド劇場懐かし邦画

Post

        

「少女Aの殺人・女子高校生が父に殺意を抱くとき・・・・」 (1996年)  今邑彩 『少女Aの殺人』

category - 土曜ワイド劇場
2018/ 06/ 01
                 
ラジオ番組に寄せられた一通のハガキに秘められた、
哀しい過去と恐るべき殺意。



●「少女Aの殺人・女子高校生が父に殺意を抱くとき・・・
スキャンダルが名門校を揺らす!」  1996年6月1日
原作: 今邑彩  少女Aの殺人 (中公文庫)
脚本: 石原武龍
監督: 一倉治雄
制作: 東宝
出演: 高島政宏、森口瑤子、内藤剛志、浜崎あゆみ、笹峰愛、
有川博、佐々木勝彦、岡まゆみ、青木卓司ほか



少女Aの殺人・女子高校生が父に殺意を抱くとき・・・



名門女子高校の東京芙蓉女子学院の教師・脇坂一郎(高島政広)は、
高校時代の同級生で人気DJ新谷可南(森口瑤子)のラジオ番組を聞いていた。
そこで「性的虐待を繰り返し、いつか暴力で自分を犯そうとする養父を
殺してしまうかもしれない」という
”東京F女学院2年の少女A”からの投稿が気になった。



脇坂は2年の担当で、彼の受け持ちには”少女A”に該当する生徒が二名いた。


ひとりは青柳愛(笹峰愛)で、彼女は去年母が病死し、
現在は開業医の養父の青柳(佐々木勝彦)と二人暮らし。


もうひとりは、高杉いずみ(浜﨑あゆみ)で、両親が交通事故で死亡し、
父の親友夫妻に引き取られた。
だが、養母がガンで亡くなり、現在は養父で学院の教頭・高杉久雄(有川博)と二人暮らしである。


そんな中、新谷可南から脇坂に電話がかかり、二人は再会した。
新谷可南は本名益田可南子といい、今は売れっ子となり豪華なマンションを購入していた。
可南の要件は少女Aが東京芙蓉女子学生の二年生で
脇坂に心当たりがないかというものだった。


少女Aの殺人・女子高校生が父に殺意を抱くとき・・・



はじめこそ渋った脇坂だが、可南の説得もあって
ついに愛といずみがそれに該当すると情報を与えた。



その後、高杉が自宅で刺殺体となって発見された。
第一発見者はいずみだった。
自宅には刑事の諏訪重良(内藤剛志)らがやって来た。
知らせを受けた脇坂も急いでいずみの家へ向かった。



少女Aの殺人・女子高校生が父に殺意を抱くとき・・・


高杉の死亡推定時刻は午前二時から三時の間で、
犯人は勝手口から侵入したようだった。


いずみの話しでは夕食後に高杉から睡眠薬入りのコーヒーを飲まされたようで、
彼女が眠っている間に高杉は誰かと自宅で会っていたのではないかと推察された。
いずみは脇坂に、高杉が愛の養父・青柳を強請っていて
犯人は青柳ではないかと告げる。

少女Aの殺人・女子高校生が父に殺意を抱くとき・・・




高杉は去年自宅を購入したばかりで、妻の入院費用と出費が重なり、
サラ金から多額の金を借りていた。
だが、それらはわずかの間に完済されている。


三か月ほど前、新宿でデートクラブが摘発されそこに愛の名前があった。
愛は売春はやっていないというが、青柳が高杉に強請られていたとしたら
おそらくこのことだろう。
脇坂は可南にこのことを伝えた。


少女Aの殺人・女子高校生が父に殺意を抱くとき・・・


その晩、脇坂が自宅へ帰ると愛が待っていて、
青柳が犯行時刻に自宅にいなかったことと、
すでに人を一人殺していると脇坂に話した。


その言葉通り、青柳が警察に連れていかれた。
脇坂は自宅にやって来た愛によってそのことを知らされた。


だが、愛は前言を翻し青柳は高杉が殺されたころ自宅にいて
犯人じゃないと説明した。
青柳はよそに女を作り、そのショックで愛の母親は心臓まひを起こして
愛の目の前で死んでしまった。
彼女は青柳に仕返しをしたいだけだったのだ。


これを聞いた高杉は警察へ行き青柳にはアリバイがあることを話しに行こうとする。
その時、愛から事件の前の晩に「ゆきえはいるか?」という女の電話を
青柳が受けていたことを知った。


少女Aの殺人・女子高校生が父に殺意を抱くとき・・・



警察へこのことを報告に行った帰り道、脇坂はコンビニで可南が出ている雑誌を見つけた。
その雑誌には高杉の事件も取り上げられていて、
亡くなった妻が十数年前ラジオのDJとして人気者だった
新谷ゆきえ(岡まゆみ)だとわかった。
脇坂は愛から聞いた「ゆきえさんはいますか?」という謎の電話の事がひっかかった。



翌日、いずみにゆきえの事を尋ねた脇坂は
去年の二月頃にゆきえがデパートで彼女のファンだった女性と偶然再会し、
現在は小説を書いていて今度DJをやることになったので
新谷の名前を使わせてほしいとお願いされ喜んでいたことを知った。


少女Aの殺人・女子高校生が父に殺意を抱くとき・・・



ゆきえはいずみにその女性が元気になって良かったと言っていて、
いずみはその女性が新谷可南に間違いないと脇坂に宣言する。
ゆきえは毎年日記をつけていたが、その年の日記だけが高杉の死後無くなり、
事件の前の晩に「ゆきえさんはいますか?」という電話があったことを脇坂に話した。
いずみはその声が新谷可南に間違いないという。


少女Aの殺人・女子高校生が父に殺意を抱くとき・・・



気になった脇坂はラジオ局で出番を終えた可南を捕まえる。
可南はゆきえに新谷の名前を使わせてほしいと行ったことを認めたものの、
いずみと愛の家に電話を掛けたことはないと言い張る。
高杉が殺された日については、仕事を終えFAXを送っていたと
アリバイがあると言った。

少女Aの殺人・女子高校生が父に殺意を抱くとき・・・



高校時代のあこがれの人可南に容疑の目を向けた脇坂は、
諏訪刑事にこれまでのことを全て話すと、
長野県佐久市にある可南の実家へ向かった。



可南の母(立石涼子)は、可南を連れて再婚したが、
夫の益田義三(青木卓司)は、女と蒸発をしたまま行方不明となっていた。
可南の母はひとりでその家に住んでいたが


そばに住む大家の話しでは、可南は母の死後も家賃を払い続けているという。
このことを不可解に感じた脇坂は、少女Aの正体とあの家の秘密に気が付いた。


少女Aの殺人・女子高校生が父に殺意を抱くとき・・・



その頃、可南はかねてより交際していた御曹司・辻井から正式にプロポーズを受けていた。
不幸な身の上だった可南は、ついに幸せを手に入れたことを母の仏壇に報告した。
だが、それもつかの間、佐久の実家の大家から借り手が見つかったので、
部屋をすぐに明け渡してほしいという電話を受けた。



可南は学生時代に、母の夜勤を狙って父が性的嫌がらせをしてくることに悩んでいた。
今はまだ逃れているが、いつか暴力で犯される恐怖を、
当時DJをしていた新谷ゆきえに手紙で告白していたのだった。




ゆきえはその深刻さから、番組で紹介しなかったものの、
可南を心配するあまり、仕事で長野に来た時に可南に会いにやって来たことがあった。
可南はゆきえに父は女と蒸発してもう性的虐待を受けていないと言い、
ゆきえは可南が送った手紙を帰して二人は別れた。


少女Aの殺人・女子高校生が父に殺意を抱くとき・・・


だが、その前に可南は義三を殺害していた。
夜勤から帰った母は、義三の死体を床下に埋めて、女と蒸発したことにした。
だから、可南が東京へ行ったあとも母は実家に住み続けて秘密を守り通したのだ。


可南が自分の番組で読み上げた少女Aのハガキは、
かつて自分が新谷ゆきえに送ったものだった。
可南が養父に性的な嫌がらせを受けていることを知っているのは
母以外にはゆきえしかいない。


可南はゆきえの居所を探るために脇坂から手に入れた、
いずみと愛の自宅にゆきえがいないかという電話をしたのだった。



辻井との結婚前に、養父を殺害した証拠を消さなければならない。
可南は深夜車を飛ばして実家へ向かうと、床下から骨を持ち去ろうとした。
その時、大家に家を借りたいと申し出た脇坂と諏訪らがやって来た。


可南は全ての犯行を認めた。

少女Aの殺人・女子高校生が父に殺意を抱くとき・・・


ゆきえの死後、高杉は妻の日記から可南の秘密を知り彼女を強請っていた。
事件の晩、可南は高杉に言われた通り五百万円を持参しこれで最後にしてくれと頼む。
だが、高杉はこれが最後ではないことを匂わせる。
可南はもう高杉を殺すしか方法はないと思い勝手口のカギを開けていったん帰ると、
深夜、引き返し勝手口から侵入し高杉を刺殺した。



事件は解決し、少女Aがいずみでなかったこともわかった。
いずみはしばらく親戚の家に身を寄せると言い、
これまで通り東京芙蓉女子学院に通い続けると脇坂に告げる。

少女Aの殺人・女子高校生が父に殺意を抱くとき・・・

脇坂は優等生のいずみが、事件以前のように、
クラスメートと馴染めるように全力でサポートすることを誓った。











小説かにして人気DJというキャリアウーマン役を演じた森口瑤子。
今回は高杉を乗せて埠頭に乗りつけるシーンなど、
度々車を運転するシーンがあった。


ところが、森口本人は実はペーパードライバーであり、
ものすごい方向音痴である。
猛スピードを出して埠頭の淵で急停車するという、
スリリングなロケが敢行されたとか。


最初の車のシーンでも、同級生の脇坂に車中から片手運転で
電話をかけるシーンを見て、私はてっきり運転が上手い人なのだと
感心しながら見ていたのだがこんな裏話があったとは。



また”少女A”と疑われる高杉いずみを演じたのは、
後にあゆ旋風を巻き起こす浜﨑あゆみ。
黒髪おさげでほぼノーメイクだが、とてもかわいらしく
やはりその存在感は際立ったものを感じる。


クラス委員をつとめ、血のつながらない父のために家事もこなすという優等生とあって、
控え目な演技と清潔感がある容姿が初々しくて良かった。




関連記事
スポンサーサイト
                         
        

スポンサードリンク

                         

コメント

非公開コメント