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2018-06-03 (Sun)

映画「ダリダ~あまい囁き~」アラン・ドロンとのデュエットで一世を風靡したフランスの歌姫の美しくも哀しい生涯

先日、渋谷Bunkamuraにあるル・シネマで
「ダリダ~あまい囁き~」という映画を見てきました。


ダリダ~あまい囁き~



私は知らなかったのだが、ダリダは1973年にアラン・ドロンとのデュエット曲
「あまい囁き」を発表し全世界で大ヒットした歌姫だそうだ。



ダリダ~あまい囁き~



都内では角川シネマ有楽町でもやっているが
私は久しぶりにBunkamuraル・シネマで見ました。

Bunkamuraは今年の7月から11月中旬まで改修工事のため
全館休館するそうです。
ということでまたまたしばらくの間はBunkamuraを訪れる機会はなさそう。

地下にあるザ・ミュージアムでは11月23日~翌年1月27日まで
「ロマンティック・ロシア(仮称)」という展覧会が行われる。
新しくなったBunkamuraに行くのはもしかしたらこれが最初になるのかもしれない。




ダリダ~あまい囁き~



ダリダは1933年にエジプトのカイロでイタリア移民の家系に生まれた。
本名はヨランダ・クリスティーナ・ジリオッティ。


幼い頃は目が悪くて眼鏡をかけていたが、
当時カイロではメガネをかけている子は少なく、
そのことでいじめを受けてずっと自分の顔が醜いとコンプレックスを持っていた。


ヴァイオリン奏者だった父との関係は良好だったものの、
時代的背景から突然逮捕され、その後は母に暴力を振るいはじめ、
そのことも少女時代の彼女に暗い影を落とした。


しかし、メガネを外した彼女は自分が美しいということに気が付きはじめる。
「ミス・エジプト」に選ばれるほどの美貌の持ち主へと変身を遂げた。



その後はエンターテイメントの華やかな世界に憧れて、
1955年にフランスへ渡ると”ダリダ”という芸名で歌手デビューを果たす。
そしてシングル「バンビーノ」のヒットによりゴールドディスクを受賞。


私生活では彼女を見出したルシアン・モリスと恋仲になる。
妻帯者だったルシアンだが、ダリダは彼との結婚を望んだ。
やがてルシアンは前妻と別れ、ダリアの希望通り再婚する。




ダリダ~あまい囁き~


彼と結婚し子供を持ちたかったダリアとは違い
ルシアンは彼女の歌手としてのキャリアを優先しすれ違いが生じる。


ダリダは結婚して1か月ほどで、ポーランド人画家・ジャン・ソビエスキーと不倫関係になる。
このことはすぐに公になり、ルシアンとも離婚。
ジャンとの不倫関係で世間からバッシングを受けたダリダだが、
決死の覚悟で臨んだショーの成功によりファンはダリダを受け入れた。



ルシアンは別の女性と結ばれるが、ダリダとの友人関係は続いた。



着実に歌手としての名声を得ながらも、
愛に生きるダリダの恋愛遍歴は止まらない。


年下の歌手・ルイジ・テンコと恋愛関係になるものの、
自分の才能に限界を感じ悩んだルイジはホテルの部屋で自殺を遂げる。
ダリダはその第一発見者となり、彼女も後追い自殺を図った。


一命をとりとめたダリアは、ルイジのファンだった
12歳年下の学生ルチオと恋に落ちる。
「18歳の彼」という曲は、ルチオとの恋愛から生まれた。


そして、ダリダは彼の子供を身ごもるのだが、
ルチオには何も告げないまま中絶し別れを選択した。





この時の中絶がもとで、ダリダは子供が産めない体になり、
のちに中絶を激しく後悔することとなる。


ダリダは弟のブルーノとともに独立して、
再び歌手としてキャリアを積み上げていく。
だが、かつて夫だったルシアンも自殺。
ダリダは悲しみをこらえて舞台で「灰色の途」を熱唱。
全身全霊のショーに見るものは心をうたれた。


その後は、サンジェルマン伯爵の生まれ変わりだと名乗る、
ハンサムな変人リシャール・シャンフレーと出会いまたまた恋愛関係に。
翌年にはアラン・ドロンとのデュエット「あまい囁き」を発表し、
全世界で大ヒットとなる。


歌がヒットする中で、恋多き歌姫ダリダはアラン・ドロンとの噂が流れるが、
リシャールには愛しているのはあなただけとこれを否定する。
風変わりなリシャールとの恋は情熱的だったが、
ある日リシャールが銃でダリダの家政婦の恋人を撃ってしまう。


保釈金を払ってほしいというリシャールの頼みを聞き入れたダリダだが、
その後、気持ちが離れていきリシャールとの関係も終わると、
彼もまた自ら命を絶ってしまう。


この頃、ディスコミュージックが全盛となりダリダは苦戦をしいられる。
だが、40代に入ったダリダはディスコ長の詩にも挑戦して、
見事にヒットを記録しアメリカでも成功をおさめた。




だが、愛する男たちが次々に自殺したという出来事は、
彼女の内部に深い苦しみをもたらしていた。

パスタばかりを食べては吐くダリダはやせ細っていく。


そして、ついに1987年5月、
「人生に耐えられない。許して。」という遺書を残して、
睡眠薬による自殺を遂げた。

享年54歳。




ダリダ~あまい囁き~



時系列に沿ってではなく、ランダムに彼女の生涯を描き、
そのバックに彼女のヒット曲が流れる。


約二時間程の映画だが、彼女の人生が波乱に富んでいたからか、
一つひとつの出来事が深く描かれておらず、
それゆえに彼女の置かれた境遇や心境などが上澄みをすくっているだけに見えたのが残念。


全体を通してみて彼女の常人とは違う激しい死への恐れと、
完ぺきな美貌をもちながらも常に愛に飢えている部分が希薄で、
あっさりとした印象になってしまった。


だが、ダリダを演じたスヴェヴァ・アルヴィティの美しさと、
部屋着も含めた衣装のセンスの素晴らしさは
視覚的には充分に楽しむことが出来たのは良かった。




ダリダ~あまい囁き~

アラン・ドロンとのデュエットとあったのでてっきり映画にも出てくるのかと思ったら、
映画を見る前にチラシを見て私がアラン・ドロンと思ったのはリシャールだった。

このリシャール役の俳優さんがイケメンだった。


















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