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2018-07-17 (Tue)

「兄弟」 (1969年)  木下恵介アワー

「三人家族」と「二人の世界」が面白くて、
同じ”木下恵介アワー”の「兄弟」も軽い気持ちで見てみた。


出演者が地味という事もあって期待せずにいたのだが、
見ているうちにどんどんハマってしまいいつしか放送日を楽しみにするようになってしまった。


おとぼけな秋野太作が本名の津坂匡章で出演していて
珍しく一流会社に勤める繊細な二枚目を演じているのが意外!
しかも、津坂さんが劇中にギターを弾いていて、
これもイメージになくて弾けることにビックリした。



年頃の息子二人を持つ、志沢一家の平凡な生活を描いているのだが、
特にドラマティックな出来事があるわけでないのだが面白かった。
その他の感想などは文末に。




■ 「兄弟」  
放送期間: 1969年10月21日~1970年4月14日 (全26話)
脚本: 山田太一
音楽: 木下忠司
主題歌: 「どうして声がとどかない」  ジャン・グラーズ
ナレーション: 矢島正明
演出: 木下恵介ほか
制作: 松竹、木下恵介プロダクション、TBS




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志沢静男(津坂匡章)は大学卒業後、一流会社の総務部で働いている。
代わり映えのしない毎日を送っていたが、静男には密かな楽しみがあった。


それは11階にある秘書課にいる森本紀子(秋山ゆり)の存在だった。
総務課の一社員静男とは仕事上のかかわりもなく
ただただひっそりと彼女を思うだけであった。



静男は、サラリーマンの父・修太郎(北村和夫)と母・厚子(津島恵子)、
大学生の弟・順二(あおい輝彦)と四人で一軒家に暮らしている。



ある雨の日、傘を持たなかった順二に通りがかりの若い女性が傘を貸してくれた。
それをキッカケに順二は彼女に激しく恋をしてしまい
名もわからぬ彼女をついに捜し出すことに成功した。



彼女は栗山京子(沢田雅美)といい、山梨から集団就職で東京へ出て来て
現在はデパートでウェイトレスをしている。
順二は彼女への熱い思いを告げるが、高卒ウェイトレスの自分に
大学生が恋をしているという出来すぎた話が受け入れがたかった。


京子の同郷で同じ店でウェイトレスをしている智恵子(菅本列子)も
順二が京子を弄ぼうとしているのではないかと心配し順二を京子に寄せ付けないように邪魔をする。
だが、智恵子はそのうちに順二に惚れてしまい、京子も熱烈にアタックしてくる順二を愛すようになり、
二人はいつしか順二をめぐってライバル同士となる。



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はじめこそ京子と智恵子から邪険に扱われていた順二だが、
二人が自分に愛情を抱いていると知ってからも、
順二は智恵子には目もくれず京子だけを愛していた。
智恵子という邪魔者がいながらも二人の心はしっかりと結びつき、
恋人同士となり最終的には両親にも紹介するまでの仲となった。




一方、静男が恋する相手紀子だが、昼休み偶然あるレストランで鉢合わせたことから、
だんだんに距離が縮まっていく。
会社で顔を合わせても他人のフリをする二人だが、
レストランで顔を合わせたときは仲良く一緒に食べることを約束する。



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こうして、同じ会社の社員同士という以上の感情が紀子の中でも育っていく。


紀子は母を亡くし大工をしている父・辰造(菅原謙次)と二人暮らし。
辰造のもとで働いている浅川信吾(島津元)は紀子を激しく愛していている。




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紀子は静男に惹かれていきながらも、猛烈に求愛してくる信吾との間で気持ちが揺れた。
静男の存在に気がついた信吾は紀子を諦めてくれと直談判するが、
これまで穏やかだった静男も紀子を愛する気持ちは誰にも負けない。
信吾の要求を一蹴した。



紀子は自分が嫁に行ってしまえば父がひとりになってしまう。
だんだん静男のことを愛し始めていた紀子は心の葛藤を抱えていて、
静男のプロポーズにも煮え切らない態度をとっていた。



紀子から求婚のOKを正式にもらう前に静男は彼女を家族に紹介することにした。
そして、ついに紀子も静男との結婚を決断し辰造に静男を紹介した。



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そんな中、修太郎の様子がおかしくなってきた。
これまで仕事一筋に打ち込んできた修太郎だが左遷にあっていた。
修太郎は誰にも内緒で就職活動をしていて、会社を辞めて友人の事業を手伝う事を
厚子たちに打ち明けた。





これまで亭主関白で厚子の内職も快く思っていなかった修太郎だが、
これを機に角が取れて丸くなってきた。
厚子も修太郎が左遷されたまま会社にしがみつくことへの抵抗があり、
修太郎の決断を喜んで受け入れた。



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志沢・森本両家の顔合わせも終わり、結婚が身近に迫ってくると、
今度は静男の方に迷う気持ちが生まれてきた。
静男はそんな感情を修太郎に打ち明けるが、それは誰にでもある、
結婚という責任を負う事、平凡な人生を送ることへの一時の迷いだった。




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こうして静男は紀子との結婚へ、修太郎も新しい人生の第一歩を踏み出した。




「俺たちの旅」と同じく、北村和夫と津島恵子が夫婦役。
あの時二人の一人娘・紀子と交際していたのが津坂匡章。
二人はいい加減な津坂との交際を反対していた。
「俺たちの旅」の方を最初に見たので、そちらの印象が強く、
今回は親子という設定も最初はシックリときませんでした。


シックリこないといえば、三人家族ではチャキチャキ娘の沢田雅美が
あおい輝彦に熱を上げて一方的に追うのだが、今回はその反対。
沢田はちょっと影がある感じで、大学生のあおいが一目ぼれをして
猛烈にアタックをするというもの。




また、菅井きんが京子たちが住む女子寮の管理人として登場。
はじめこそ、あおいに敵対心を燃やすが徐々に彼を受け入れていく。



今回は私にとって初めて知る役者さんがふたりいた。



一人目は、志沢家の長男・静男のフィアンセとなる森本紀子役の秋山ゆり。


サラリーマンと大学生の兄妹の恋愛を描くという事で、
ドラマで展開されるのはごくごくありふれた日常生活。

設定や出演者も地味だなぁと思っていたら、
相手役の女性も地味な見た目。
はじめは物足りなさを感じていたのだが
見続けていくうちに、結構きれいな人だなぁという風に印象が変化してきた。


秋山ゆりという女優さんの情報が少ないのであまり詳しいことはわからないのだが、
なんでもデビュー前にはスチュワーデスをしていた方だとか。




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確かに言葉遣いや立ち振る舞いから気品さが感じられ、奥ゆかしくて美しい。
派手さはないが接していくうちに魅力がわかってくる。



どうやら早々に女優は引退なさっているようで、私は今回のドラマで初めて存在を認識しました。


この秋山ゆりの父・辰造役には菅原謙次。
二枚目でインテリな印象があるが、今回は大工の棟梁。
一人娘を嫁がせる寂しさはあるものの、昔からの得意先の娘、南風洋子にどうやら惚れているよう。
相手の娘もまんざらではない様子。



その辰造のところで働いている若い大工で、紀子に激しい愛情を抱く浅川信吾に島津元。


こちらも初めて存在を認識した役者さん。




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大工の娘でありながら大きな会社の秘書をしている紀子と自分とは釣り合わないと思いながらも、
その愛情を隠すこともなく、静男の存在を知ってからは激しい嫉妬心を抱く。
辰造も紀子と信吾が結ばれて、信吾に跡を継がせたいと考えながらも、
紀子が静男を愛していると知り、辰造も一時期辛い感情を持っていた。


最初はその様子にウザイと思いながらも、最後の方は見事にフラれてかわいそうになってしまった。



なんとなく見始めた「兄弟」だが、オープニングで流れる主題歌がまた独特で、
聞き続けているうちに自然と口ずさんでしまうようになってしまった。








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■ 「三人家族」 

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■ 「兄弟」 




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