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2018/08/05
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「時よ とまれ」 (1995年)  矢沢永吉版

category - 土曜ワイド劇場
2018/ 08/ 05
                 
43年前の父親殺しの犯人を追い詰める巡査の執念を描く。


土曜ワイド劇場の第1回目、渥美清主演の 「時間(とき)よ、とまれ」 のリメイク。
主人公の巡査には矢沢永吉を迎え、平幹二朗、樹木希林と芸達者な二人が脇を固める。




●戦後五十年特別企画
「時よ、とまれ・父親殺しを追う執念の巡査!
衝撃の真実が今よみがえる」  1995年8月5日
原作: 早坂暁  『時間よ とまれ』
脚本: 竹山洋
音楽: 倉本裕基
監督: 星田良子
制作: 共同テレビ
出演: 矢沢永吉、平幹二朗、樹木希林、
内藤剛志、森口瑤子、池上季実子ほか







福島県の駐在所で働く吉村直之巡査(矢沢永吉)は一歳の時に、
やはり巡査だった父・誠一(松澤一之)を殺された。
犯人の田中隆造(平幹二朗)はすぐに逮捕されたが
取り調べ中にすきをみて逃走したまま行方がわからず、事件はすでに時効を迎えていた。




時よとまれ 矢沢永吉



吉村は少年時代、「父は悪徳警官だった」という噂を聞いて育ってきた。
かつて田中を逮捕した元刑事は、吉村に父はいいひとだったと語る。
果たして噂は本当なのか?父はなぜ殺されたのか?
それを確かめたいという強い気持ちを持っていた。




ある日、東京の大久保の中華料理店”北京亭”で射殺事件が発生。
吉村はテレビのニュースで事件を知り、店に飾ってあった田中の写真を見つけた。
それは、店の主人・陳淳仁(内藤剛志)の父の写真である。
陳は生き別れになった父を探しているとカメラに向かって必死に訴えていた。




吉村は矢も楯もたまらず、単身田中の行方を追うために上京する。



さっそく陳の店へ行った吉村は、田中が陳の父親であり母は亡くなり、
彼が残留孤児であることを知った。


時よとまれ 矢沢永吉





陳の店で吉村は雑誌記者の河原敦子(森口瑤子)と出逢い、
協力して田中の居場所を探すことになった。





河原の話では、石井愛子(樹木希林)という老婆も田中を追っているのだという。
石井は田中のかつての愛人で、田中は彼女には”大山信一”と名乗っていた。




時よとまれ 矢沢永吉






上京してきた吉村の宿泊先を手配しようとする河原だが、
吉村は別れた妻・石澤妙子(池上季実子)のところへ泊ると言い辞退した。



だが、現在は高級マンションに住む妙子は、妊娠三か月で
近々夫と郊外の一戸建てに引っ越すのだという。
まだ自分を愛してくれているものと思っていた吉村は、
それを聞きマンションを出るとあてもないまま東京の街をさまよった。






吉村が再び陳の店を訪れた。


陳は近く中国へ帰る予定で、現地で開く店の開業資金欲しさに父を探しているのだという。
父親探しの目的が金だとわかって吉村は複雑な心境になる。

その時、田中をロサンゼルスのリトルトーキョーで
見かけたという電話がかかった。



時よとまれ 矢沢永吉





陳のそばにいた吉村は、それを知りアツくなり思わず陳から受話器を奪おうともめたときに
通話が途切れてしまった。
吉村は怒り狂った陳によって店から追い出されてしまう。





陳とのつながりが途切れてしまった吉村は、上野駅で福島へ帰ろうか思案していた。
そこへ妙子が現れて、ふたりは久しぶりに一緒に食事をすることにした。
妙子は田中を追うのを諦めようとする吉村に後日金が入ったら帰してくれればいいからと
アメリカへ行く費用を渡そうとする。



時よとまれ 矢沢永吉





妙子と別れた吉村が石井のアパートへ向かうと
そこには河原がいて、石井は末期がんに侵され入院をしたのだと告げられた。
田中がリトルトーキョーにいるらしいという情報を入手した河原はロスに飛ぶのだという。



吉村は石井の病室へ見舞いに行くが、容体は深刻で残された時間はあと僅かだ。
石井は泣きながらもう一度田中に会いたいと訴える。




慰安婦だった石井は毎日多くの男たちの相手をさせられいつしか生理が止まってしまった。
だが、田中と会ってから止まっていた生理が復活したのだ。
石井の話にいたたまれなくなった吉村はひとりの日本人として石井に詫びた。
これまで彼女に謝ったのは吉村と田中だけだと石井は涙ながらに吉村に打ち明ける。


時よとまれ 矢沢永吉







ロスから河原が帰国し、田中が日本にいることがわかった。
田中が可愛がっているボクサー(筧利夫)の試合会場で吉村が河原と合流すると、
調査の報告を受けた。
河原は大山の戸籍謄本を見せて、田中が大山にすり替わっているのだという。
だが、それを証明出来るものは誰もいない。




時よとまれ 矢沢永吉


試合が終わり引き上げる田中に河原は石井がガンで長くはないと告げるが、
田中は石井という人物は知らぬ存ぜぬを押し通して去って行った。
帰宅途中の田中の車の前に陳が現れた。




彼は満州で田中が自分に向けて発砲した時の銃弾を手にしていた。
田中は陳の父親だと認めなかったが、陳が持っていた銃弾を買い取ってやった。
父と名乗ることが出来ない田中が陳に対しての精一杯の償いだった。



陳は父からお金を受け取るという目的を果たして日本を去った。





一方、吉村と河原は石井の病室へ行くが、ふたりに看取られながら息を引き取った。


時よとまれ 矢沢永吉






吉村は石井が最後まで田中に会いたがっていた気持ちを汲み、
彼女の骨壺を田中に渡した。
これまで石井を知らないと言い張っていた田中だったが、
石井がかつて自分の女で会ったことをついに認めた。



時よとまれ 矢沢永吉





だが事件は時効を迎えたと言っても、自分が田中であることは
頑として認めなかった。


ついに諦めた吉村は翌朝、福島へ帰ることを決意するが、
電車に乗る前に河原が来て、父親殺しがまだ時効になってないことを告げた。
田中は海外で暮らしていた期間が長く、まだ時効は成立していなかったのだ。


時よとまれ 矢沢永吉



吉村はその可能性にさえ気がつかなかった自分を罵る。
このまま東京に留まり田中を追い続けるべきか?



だが、吉村は東京に残ることはなく予定通りに電車に乗り福島へと帰って行った。



時よとまれ 矢沢永吉



仕事に復帰した吉村は、東京へ行く前と変わらぬ日々に戻っていた。
ある日、父の墓前に線香がそなえられているのをみつけた。
そんなことをする人物は田中しかいない。




吉村はあたりを捜索し田中の行方を必死に追う。
そして、ついに田中の後姿を見つけ、彼の名を大声で叫んだ。



時よとまれ 矢沢永吉





すると、これまで必死に田中ではないと否定していた田中が、
自分が田中隆造であること、陳が自分と朝鮮人の妻・サクとの間に出来た
ひとり息子の隆一であることを認めた。




時よとまれ 矢沢永吉





田中は満州で撮影技師をしていた時のサクとの出逢いから、
日本に来る途中にサクが手榴弾で自害し、
それを見た隆一が泣き叫びやむを得ず彼に向けて銃を放ち、
ひとりで日本に帰って来たことを語った。




そして、吉村が知りたがっていた、田中がなぜ父を殺したかについても
静かに口を開いた。



満州を引き上げる時、妻が自殺し、田中は残された息子の頭に銃を打ち込み、
たったひとりで日本に帰ってきた。



そんな田中を道で偶然見つけた吉村の父の誠一が尋問してきた。
彼は職権を利用して激しく田中に質問を浴びせたうえ、暴力的なふるまいも見せる。



時よとまれ 矢沢永吉



何か隠しているそう思った誠一は田中に警察へ行こうという。
ところが、次の瞬間、誠一は警察へ行くのが嫌なら金を出せと要求してきた。


これまでの怒りが一気に出た田中は誠一を殺害するとその場から逃亡した。



父が殺害されるまでの経緯を聞いた吉村はショックを受けた。

「父は悪い警官だった。」

その噂は本当だったのだ。




済まないことをしたと詫びる田中に、父こそ申し訳ないことをしたと吉村は、
父に代わって田中に謝罪した。



傷つきながらも、真実を知れた吉村はどこか穏やかな気持ちでもあった。
いいか悪いかは別として、本当の父を知ることが出来たのだ。



吉村は田中に上海に行って陳を抱いてやってほしいと言う。


吉村は田中が幼い頃に陳に銃を向けたことを金で解決したが、
本当は心から済まないと謝りたい気持ちでいっぱいなことを見抜いていた。





時よとまれ 矢沢永吉




田中は吉村の父の事件がまだ時効を迎えてないと言う。
だが、吉村には田中を逮捕しようという気はサラサラない。



43年の年月を経て、ようやっと吉村は父に会えた。


吉村がふと視線を上げると、あの頃のまだ若い制服を着た父が、
自転車で道を走り抜けていく姿が見えた。






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■ 「時間よ、とまれ」  渥美清版




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