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2018/09/10
展覧会レポート昭和のドラマ昔の土曜ワイド劇場懐かし邦画

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「萩・殺人迷路・山陰本線下り特急から下車した謎の乗客」 (1988年)  長井彬 『萩・殺人迷路』

category - 土曜ワイド劇場
2018/ 09/ 10
                 
女性雑誌編集者が陶芸家の死にまつわる謎を追う。



●「萩・殺人迷路・山陰本線下り特急から下車した謎の乗客」  
1988年9月10日
原作: 長井彬  萩・殺人迷路(ストリート) (光文社文庫)
脚本: 長野洋
音楽: 小六禮次郎
監督: 永野靖忠
制作: 東宝
出演: 片平なぎさ、夏樹陽子、白都真理、
田中隆三、内藤武敏、佐藤仁哉ほか




雑誌編集者の麻由(片平なぎさ)は、福岡から汽車を乗り継いで、
新たな山陰の魅力を紹介する取材旅行へ出かけた。
仕事を終えたら後4日間の休暇を取ることになっていた。


麻由はそれを利用して、大学の先輩である瑞江(白都真理)を訪ねて萩へ出かけた。
瑞江の父は萩焼の人間国宝・大杉源之助(内藤武敏)で、
母は亡くなり後妻・多恵子(夏樹陽子)を迎えていた。


取材を終えた麻由が、催事場で源之助の作品を見た帰り
源之助の作品をすり替えた容疑で刑事に捕まり警察で取り調べを受けることになった。
瑞江が警察に来て麻由の容疑ははれすぐに釈放された。



ここのところ源之助の椀が”勺”の文字の入ったものにすり替えられ、
源之助の”源”が彫られた本物は割られた状態で発見されるという、
嫌がらせが続いていた。


萩・殺人迷路



瑞江の家は、大きな屋敷で主の源之助は東京へ行ったため不在で、
津和野の実家に帰ったはずの多恵子は具合が悪くなったと
夜になってから急に戻ってきた。







翌日、涙松跡で源之助の弟子・三宅邦彦(井上高志)の絞殺体が見つかる。
手にはコートについていたと思われるボタンが握られていた。






死体の身元確認のために、刑事(桶浦勉)たちが大杉邸へやってきた。
麻由は瑞江から頼まれて離れの書斎に三宅の写真を撮りに行くと、
東京へ行っているはずの源之助が青酸カリを服毒して死亡しているのを発見した。


そばのテーブルには毒物入りのブランデーグラスが倒れている。
同じグラスが何故かすべて洗われて伏せてあることに麻由と瑞江は気づく。


萩・殺人迷路


これまで源之助の名前しか知らなかった麻由は、
瑞江の家に来るまでの間に見かけた謎の男と源之助が
同一人物であることを知り驚いた。






麻由は東萩駅で和服姿の源之助が三宅から
福岡発、羽田行の航空券を受け取り別れた姿を目撃した。


ところが取材を終えた麻由が長門市から電車に乗ろうとすると、
麻由と一緒の下り電車に乗っていたはずの源之助が変装して、
後から到着した下りの特急電車から降りてきた。



麻由はこのことを刑事に話した。
しかし、これは後の刑事の調べで時間的に可能だとわかった。



東京へ行くはずの源之助がなぜ引き返してきたのか?
また麻由が瑞江の家に到着した夜、瑞江は閂を中からかけていた。
屋敷は高い塀に囲まれていて、それを乗り越えて入ることは出来ない。
源之助はどうやって屋敷の中へ入って来たのか疑問が残る。



離れからは三宅が握っていたボタンと同じものがついたコートと、
コートのポケットから三宅の首を絞めたものと思われる紐が入っていた。







警察に呼ばれた麻由と瑞枝は、源之助が三宅を殺して
覚悟の自殺を遂げたものと告げられた。
瑞江はコートにも見覚えがないし父が人殺しをする筈がないと否定するが、
源之助がコートを着ている姿はすでに麻由が見ていたと証言してしまっている。


萩・殺人迷路



東萩や長門市で見かけた男が源之助だと知らなかったとはいえ、
先輩の父に不利な証言をしてしまった麻由はいづらくなり
大杉邸から出てホテルに泊まることにした。








源之助には窯を持って独立している三宅、田中(坂口徹郎)と
森本(田中隆三)、辻井(佐藤仁哉)という4人の弟子がいる。
暴君の源之助は、弟子に厳しく当たることが多く
気に入らないと彼らの作品をたたき割って壊していた。




麻由は森本と親しくなり、真相を解明しようと行動を共にする。


事件があった日、三宅たち弟子の4人は集まっていた。
森本と田中は早めに来たが、三宅と辻井は遅れてやって来た。
三宅は辻井に源之助からの伝言を伝えると、しばらくして帰って行った。


萩・殺人迷路




そして、瑞江が三宅に好意を持っていたが、
三宅は多恵子と不倫関係にあることを知った。
もし三宅が瑞江の気持ちを知り、多恵子との不毛な関係を清算し、
瑞江に乗り換えようと考えていたら?
多恵子には三宅殺しの動機は十分ある。



麻由と森本が多恵子に会いに行くと、瑞江が出てきて、
彼女は書置きを残して家を出ていったという。
三人は多恵子の故郷、津和野へ向かった。




萩・殺人迷路




秋芳洞で多恵子らしい人物を見かけたらしいという情報を
瑞江から知らされ三人は洞の中へ入り手分けして探すことにした。
ひとりになった麻由は背後から赤い紐で首を絞められ気を失った。




意識を取り戻すと森本がいて、向こうから多恵子の親戚を連れた
瑞江がやって来た。
九州からきた親戚を秋芳洞に案内しただけで彼らも多恵子の居所は知らないという。
その時、麻由は瑞江が腰に赤い紐を巻いていたことに気が付き、
まさかと思いながらも、さっきの犯人が瑞江ではないかと疑惑の目を向けた。




麻由が瑞江と一緒に屋敷に帰ると、多恵子の部屋の荷物が無くなっていて、
かなり前から家を出ようと計画を立てていたことが明らかとなる。
そこへ、彼女の荷物を運んだ宅配業者を割り出した森本が来て、
東京の渋谷へ送られたことがわかった。



さっそく麻由と森本は東京にいる多恵子に会いに行き話を聞いた。
源之助は若手の三宅の才能に嫉妬してつらく当たっていた。
多恵子は独立して自分の窯をもつようにアドバイスしたことで、
三宅に好意を抱いていると知った源之助は多恵子を殴りつける。


萩・殺人迷路



それが逆に彼女の心に火をつけ三宅と愛し合うようになってしまう。
多恵子は二人で萩を出ようと三宅を誘い、あの日南明川で待ち合わせた。



しかし三宅は来ないままで、津和野へ行く電車も終わってしまったことから
多恵子は仕方なく家に引き返す。
その帰り道三宅の死体発見された涙松跡を通りかかった。
時間的に三宅は殺されていたはずで、一本道で多恵子が気が付かないわけがない。
ところが、多恵子は三宅の死体も彼の車もそこにはなかったという。



麻由は多恵子たちの関係を知っているものがいないか聞き出し
三宅が仲の良い辻井に相談していたことがわかった。





真犯人がわかった麻由は、森本、多恵子と一緒に萩に戻り、
田中と辻井を呼び出すと、事件の全貌を明かす。



萩・殺人迷路


当初、源之助が三宅を殺した後に自殺したとみられていたが、
実際には源之助が殺された後に、三宅が殺害された。




多恵子と三宅の関係を疑っていた源之助は自分が家を空ければ
二人が会うと考え密会の現場をおさえるつもりでいた。
そこで三宅にわざと辻井への伝言を託し、三宅が待ち合わせに遅れるように仕向けた。


源之助は二人が南明川で会うとは思わず辻井の情報により自宅だと思い込んでいた。
東京へ行ったと見せかけた源之助は、三宅と別れたあと変装をして自宅に戻った。
電車を乗り継いだのは、途中三宅を見かけて姿を見られないための工作だった。
源之助が家に着くと、瑞江は麻由を迎えに出ていたため閂は開いていた。


萩・殺人迷路



密かに離れの書斎に入った源之助は、訪れた辻井から青酸カリ入りの
ブランデーを飲まされて殺された。
ブランデーグラスは二人分出されていて、自分の分だけ洗うと怪しまれるので、
同じ種類のグラスを全て洗って伏せた。


そして源之助が変装のために着ていたコートのボタンをちぎり取り、
ポケットに紐を忍ばせた。




その後、三宅らが待っている店へ遅れていき、三宅から源之助の伝言を
伝えられたときに、辻井は三宅に多恵子が手違いで南明川でなく
そこの駐車場で待っていると嘘を言い店を出させた。

萩・殺人迷路



少し遅れて辻井もたばこを買いに行くと店を出ると駐車場で多恵子を探している
三宅の首を絞めて殺し、死体の手にボタンを握らせ車のトランクに死体を隠して
店へ戻った。


その後深夜になり、辻井は車で死体を涙松跡に運ぶ。
死体発見現場が涙松跡だと思われていたために、
犯行時刻に森本たちと店にいた辻井はアリバイも作った。



弟子を殺して自殺をするという辻井のシナリオ通りに進んだが、
麻由がどんどん探りを入れてきた。
秋芳洞に入った麻由を殺そうとしたのも辻井だった。
彼は秋芳洞のそばで姿を見られている。




源之助は自分より抜きんでた弟子がいると辛くあたった。
そのため三宅と辻井は弟子といいながらも独立して自分の窯を持った。
だが金のない辻井は窯を持つことが出来ずにいた。


そんな中素晴らしい碗が出来、喜び勇んで源之助にみせにいった。
ところがこんな作品心がこもっていないと言い、目の前で碗をわってしまった。


萩・殺人迷路



源之助に殺意を抱いた辻井は、師匠を殺したら弟子が疑われるので、
それを隠すためだけに三宅を殺し自分が疑われないようにした。



謎解きが終わったころ、刑事たちがやってきて辻井は逮捕された。

萩・殺人迷路


森本が密かに瑞江を愛していたことを知っていた麻由は、
森本に瑞江を託して東京へ帰って行った。









今回人間国宝の陶芸家・大杉源之助を演じた内藤武敏は、
焼き物を集めるのが好きだと言い、この役に乗り気だった。


しかし、張り切りすぎて手にしていた萩焼の茶碗を落として
割ってしまうというアクシデントがあった。
もちろん、小道具の茶碗だが「本物でなくて良かった。と
胸をなでおろしていた。





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