FC2ブログ
2018/09/12
展覧会レポート昭和のドラマ昔の土曜ワイド劇場懐かし邦画

Post

        

「棟居刑事の複合遺恨」 (1998年)  棟居刑事シリーズ第4作目

category - 土曜ワイド劇場
2018/ 09/ 12
                 
佐藤浩市の棟居刑事シリーズ第四作目。


●「棟居刑事の複合遺恨・妻と娘を殺害した犯人との対決!
時効直前の男を殺した容疑が、愛する恋人に・・・」
1998年9月12日
原作: 森村誠一  棟居刑事の複合遺恨 (角川文庫)
脚本: 長坂秀佳
監督: 松原信吾
制作: 東宝
出演: 佐藤浩市、水野真紀、川上麻衣子、梨本謙次郎、
尾美としのり、草薙幸二郎、深浦加奈子ほか




棟居刑事の複合遺恨








警視庁の棟居弘一良警部補(佐藤浩市)は、六年前に妻の春枝(水野真紀)と
娘を殺害されたという過去を持っている。
事件は未解決のまま、捜査主任をしていた先輩刑事も殺害されてしまった。
しかし、棟居は今でも妻子を殺した犯人を捜し続けている。



妻子殺し、いわゆる「成城母子殺人事件」が発生した日に近くで起こった、
金貸し殺しの捜査で、春枝と瓜二つの陶芸家・本宮桐子(水野=二役)と出会う。
棟居は未だに春枝に未練がありながらも、桐子とも肉体関係を結ぶが、
恋人とも知り合いともいえない微妙な関係が続いていた。


棟居刑事の複合遺恨




いつも仕事に追われている棟居はそれをある意味言い訳にして、
桐子とはあまり会う時間をとっていない。
久しぶりに会った桐子から銀行員の角谷律雄(尾美としのり)から
プロポーズされたことを打ち明けられる。
かまってやれなかった負い目を感じながらもなんだか試されているようで
嫌悪感をあらわにしてしまう。



そこへ、角谷が棟居に挨拶をしにやって来た。
思いもかけない展開に、棟居は挨拶をすると角谷からの食事の誘いを断り
二人を残して帰ることにした。
帰り際、棟居は一人の男とぶつかった・・・。




その後、高尾山中でセールスマンの古田純一(阿部裕)の死体が発見された。
死因は撲殺でどこかで殺されてから運ばれ埋められたものらしい。
土からは被害者の左手が飛び出していたが、なぜか薬指だけ切断されている。



捜査にあたった棟居は古田を見て愕然とした。
桐子から角田を紹介された日の帰り道でぶつかった男だったからだ。


棟居刑事の複合遺恨



警察では薬指に指輪をしていて、犯人がそれを抜き取ろうとしたが抜けず、
仕方なく切断したものではないかと見ていた。
どうして指輪を隠したかったのか疑問が残るが、だとすると結婚相手か
婚約者ではないかと予想される。



ところが、古田は現在独身で、元妻・笠原弓子(川上麻衣子)から事情を聴くことにしたが、
これといって手掛かりになるようなことは得られなかった。



棟居は以前山で弓子を助けたことがあり、顔見知りだったことを利用して食事に招待する。
過去を語りたがらなかった弓子の口も軽くなり、さっきは聞けなかった詳しい話を聞くことが出来た。


棟居刑事の複合遺恨



弓子は古田と結婚し息子が生まれたが、事故で失くしてしまう。
古田はそれを弓子のせいだとなじり暴力をふるい、他に女がいることも明らかになった。
棟居は距離が縮まった弓子の自宅へ行き、古田が残していった荷物を見せてもらう。



その中には、誰かからプレゼントされたとみられる詩集があり
成人した古田と桐子のツーショット写真が挟まれているのを見つかった。
さらに、詩集の贈り主のイニシャルは「K・M」と書かれていた。
本宮桐子・・・。

そういえば、古田はあの日、桐子と角田が会っているところをじっと見つめていた。
棟居は事件に桐子がかかわっていると思いショックを受ける。






棟居は桐子が個展を開いている会場へ行くと古田との関係を問いただした。
桐子は古田なんて知らないと言い張り、まるで容疑者扱いする棟居と口論になった。
そこへ、桐子の作品を気に入ったという代議士・芳賀憲明(草薙幸二郎)の
息子・明彦(梨本謙次郎)がやって来たためそれ以上追及することは出来ず会場を後にした。


棟居刑事の複合遺恨



殺された古田の身よりは郷里いる祖母しかおらず、遺体も彼女が引き取っていた。
すでに現地には吉本刑事(甲本雅裕)らが行っていて、
桐子のことが気になった棟居も後を追い祖母に会いに行った。




棟居は祖母に桐子の写真を見せるが誰だかわからないようだった。
すると祖母はタンスから古い写真を取り出し棟居に見せてくれた。
そこに写っていたのは中学生位の桐子と同級生と思われる三人の男子学生と女教師だった。




吉本は古田が最後にカードを利用した日が殺害当日で、赤坂のバーであることを調べ上げた。
棟居はホテルのウェイターから古田がある人組のカップルの女性にマティーニを
おごってやっていたという事実を掴む。
ホテルの防犯ビデオにはそのカップルが映っており、角田と桐子であることがわかった。



棟居刑事の複合遺恨



それを知った棟居は、桐子に会いに行くと古田との写真を見せ、
その古田からホテルで酒を奢られたことをつきつけると
これまでにないくらいの厳しい追及をするが、
桐子は誤解だと言いそのまま喧嘩別れをしてしまう。



これまで棟居は生前の古田を目撃したこと、桐子の写真のことは他の刑事には隠していた。
だが、吉本に写真のことがばれてしまい、ツーショット写真を同僚たちに見せることになった。



棟居刑事の複合遺恨




これで桐子に捜査の手が及ぶと覚悟をしたが、
吉本の捜査で「K・M」が古田の初恋の相手だった
教師の森川今日子(深浦加奈子)だとわり拍子抜けする。
今日子は教師を辞めて、今はクラブのママをしていた。


棟居らはクラブへ行き、今日子がその後古田と同棲し別れていたことがわかった。
例の写真を見せると、今日子は古田と写っていた男子学生ふたりは、
角田と芳賀であるといい、女子学生は春枝だと言った。



棟居刑事の複合遺恨




これまで、桐子だとばかり思っていた棟居は、大きな勘違いしていたことに気がついた。
だが、春枝は一度も山梨に住んでいたことを話したことはなく、
そのおかげで写真の人物はてっきり桐子だとばかり思っていた。
春枝はなぜ山梨に住んでいたことを隠していたのだろうか?
棟居は桐子にとても失礼な態度をとり傷つけてしまったことを悔やむ。



古田と角田、明彦が仲良し三人組だったと知った棟居は角田の勤めている銀行へ行った。



棟居は春枝が自分の妻であったことを打ち明けると、あの日、桐子と別れた後のアリバイを厳しく追及するが
一人暮らしの角田が家にいたことを証明してくれる者はいない。
棟居は春枝と古田ら三人が繋がったことにより、
古田の事件を解明することで未解決だった春枝の事件も解けると読んでいてついついアツくなる。


棟居刑事の複合遺恨


角田は学生時代から春枝に好意を持っていて、桐子が彼女にソックリだったことから、
今回プロポーズしたのではないかと詰め寄った。
しかし、春枝が元妻だと知った角田は、桐子とも宙ぶらりんな関係を結ぶ棟居を、
逆に避難してきた。
桐子はそれによりとても苦しんでいると言われ返す言葉がなかった・・・。



棟居は明彦から電話で呼び出され会いに行った。
これまで彼は選挙に出馬する予定があり関わり合いになりたがらなかったことを話す。
春枝、古田と学生時代の仲間が二人も殺され、次は桐子に危険が及びそうだと懸念していた。


棟居刑事の複合遺恨



明彦は角田が犯人だと考えていて、春枝に思いを寄せていた角田が、
瓜二つの桐子に求婚したためその毒牙にかかる前に救出しようと考えているのだという。
古田の左の薬指については、手首が地上に出ていたことから、
野犬が食いちぎったのではないかという新しい見解を見せた。




吉本は今日子のバーの古株のホステスから、以前古田が角田と明彦を店に連れて来て、
今日子からもらった指輪を自慢していたことが判明した。
やはり古田の指には指輪がはめられていたのだ。



棟居刑事の複合遺恨



犯人は今日子か、あるいは彼女に夫を取られた弓子の犯行ではないかと見られた。
しかし、今日子はすでにその頃、店で出勤早々に刺殺されていたことが明らかになった。
これであの写真に写っている、春枝、古田、今日子と三人が殺されてしまった。


棟居は今日子が背後から左わき腹を刺されて殺されたことに衝撃を受けた。
六年前に春枝が殺された時と全く同じだったからだ。
これで今回の犯人が、春枝を殺した人物と同一であるという思いが確信に変わる。




事件のルーツは春枝がひた隠しにした中学時代を過ごした山梨にある。
棟居は現地へ行くと、十五年前に春枝たちの中学校の非行少年が、
事故死していたことがわかった。
自転車による転落死だが、当時駐在所の有馬巡査(金井大)だけが事故死に疑問を持っていた。
あれから時がたち有馬は定年退職をしていた。
棟居は有馬に会おうとしたところ、独自に事件を追っていた桐子が連れてやって来た。
棟居は誤解をして傷つけてしまったことを桐子に詫びた。



棟居刑事の複合遺恨


有馬は事故現場へ行くと資料を見せて詳しく説明してくれた。
少年の自転車の前輪には不自然な歪みが見受けられた。
非行少年は傷害、恐喝そしてレイプまでやりたい放題で
多くの人物から激しい恨みを買っていた。



どうやら少年の帰路に事故を起こすよう道路に番線が張られていた可能性があったのだ。
目撃者の証言からある三人組の存在が浮かび上がった。
うちひとりは番線の扱いに慣れた建築屋の息子だった。
その三人組こそが角田、明彦、古田だったのだ。



だが、他殺説を唱えた有馬に芳賀憲明からの圧力がかかり、
少年の死は自転車事故ということでカタがついた。




棟居は春枝がなぜ山梨時代のことをひた隠しにしたのか想像がついた。
おそらく春枝は少年にレイプされ、古田たちはその復讐を代わってやったのだろう。
十五年も前の話で、事件はもう間もなく時効を迎えることになる・・・。




東京へ帰った棟居は、古田が強請りをやっていたらしいことを報告された。


棟居刑事の複合遺恨



もし、三人が事故に見せかけて少年を殺したとしたら、
出馬を考えている明彦、桐子との結婚を考えている角田にとっては
なんとしても隠し通したい過去だったはずだ。
古田はそんな彼らを恐喝していたのかもしれない。



果たして犯人は角田か明彦か?



一方、桐子は山梨に行き有馬から事故のことを聞き出したことを角田に告げた。
すると春枝は彼ら三人のアイドル的存在で、その彼女に悪事を働いた少年に
復讐したことを認めた。
角田もその事では悩んでいたが、時効を迎えてから告白するつもりだった。


だが、六年前の春枝と今回の古田・今日子殺しは自分ではないと言った。
すると角田から呼び出しを受けた明彦がやって来た。
明彦は角田がナイフを持っていて桐子に危険が迫ることを叫ぶと、
角田はカバンからナイフを取り出し桐子を救出しようととびかかってくる
明彦と格闘になった。



棟居刑事の複合遺恨


桐子と角田が会っているところを張り込んでいた棟居が取り押さえるが、
状況的には刃物を振りかざした角田が不利に見える。
しかし、棟居は明彦の方を殺人未遂の現行犯として逮捕した。



いよいよ事件も大詰めになり、棟居は春枝の事件も解決させ、
それできっぱりケリをつけると桐子に宣言する。
これまでの不安定な関係に終止符が打たれ、二人の仲も大きく動き出しそうな気配を見せた。


棟居刑事の複合遺恨



古田の指はおそらく犯人が切断したものではないのだろう。
明彦は犯人だからこそそれを知っていて、だから野犬に食いちぎられたと思ったのだ。
しかし、明彦が犯人だという証拠がない・・・。



古田は殺されてから車で運ばれたのなら、犯人は死体をトランクに入れたと考え、
自分がトランクに入ってみることにした。
するとトランクの扉の出っ張りに気がつき、犯人がトランクを閉めるときに
古田の薬指を過って切断したのではないかと仮説を立てた。
だとしたら、その出っ張りが収納される隙間に切断された指が落ちている可能性が高い。



令状を取り明彦の車のトランクを開けると、ロックされる部分の隙間から、
特徴のある指輪をした切断された指を発見した。
それは、まぎれもなく今日からプレゼントされた指輪をした古田の薬指だった。



棟居刑事の複合遺恨



強気だった明彦がついに落ちた。



十五年前・・・。



春枝は明彦たち三人のアイドル的存在だった。
その春枝を非行少年が犯している現場を三人は目撃してしまう。
三人は少年に復讐するため道路に線を張り殺害のための仕掛けを終えると、
少年が自転車で勢いよく走ってきて思惑通り死亡してしまう。



あと僅かで時効という時になって古田がそれをネタに明彦を強請ってきた。
明彦は古田を殺害し車で運ぶ際に、棟居の推理通り過って薬指を切断してしまった。
だが、死体を埋めるときにはそのことには気がつかず、報道されてから初めて知った。


古田が今日子と同棲していたことを知っていた明彦は、
刑事が今日子のところへやって来たとなり十五年前の事件のことを古田から聞いて知っていて
話してしまう恐れがあることから今日子も殺した。



いよいよ、棟居にとって本題である妻子殺しを追求するときが来た。


明彦は六年前、棟居の不在中に春枝を訪ね優しくされるうちに
気持ちが抑えられなくなり襲おうとしてしまう。
だが、春枝はナイフを手にして明彦を拒絶した。


棟居刑事の複合遺恨


明彦は少年が春枝をレイプした現場を見たと言うが、
春枝はたとえそれを棟居にばらされても夫婦の中が壊れることはないと
信じているとつっぱねる。



明彦は春枝を犯した復讐のために古田らと三人で少年を事故に見せかけて
殺したことも白状し春枝の体を犯そうとする。
春枝は夫が警視庁の警部補であると話すと、夫はもちろんのこと明彦の父・憲明にも
非行少年を殺したことを告げると宣言してしまった。




一旦は春枝の勢いに押されて部屋を出た明彦だが、春枝が何もかも打ち明けるのではないかという
恐怖心にかられ夜になって春枝の家に引き返すと春枝をナイフで刺し、そばにいた娘も殺してしまった。




棟居刑事の複合遺恨


これで六年間にわたって未解決だった妻子殺しの犯人が明らかになり、
棟居は宣言通り春枝のことを断ち切ると、桐子に婚約指輪を渡した。










棟居刑事の複合遺恨 (角川文庫)



1話目で主人公の妻子が殺されながらも未解決というのが面白いなと思ってたんですが、
ここで解決する運びになっていたんですね。


あとひとつでこのシリーズも終わりですが、最終作は2000年の放送という事で
本放送はおそらく見ていなかったはず。
再放送も録画したままだったので、今年初めて見ることになるのかな?


2000年以降の土曜ワイドは自分で作った資料もなく、
あらすじさえもわからないのである意味楽しみです。




************ 棟居刑事シリーズ 関連記事 ************

1. 「棟居刑事のラブアフェア」

2. 「棟居刑事の復讐」

3. 「棟居刑事の情熱」

4. 「棟居刑事の複合遺恨」

5. 「棟居刑事の黙示録」






関連記事
スポンサーサイト
                         
        

スポンサードリンク

                         

コメント

非公開コメント