FC2ブログ
2018/09/29
展覧会レポート昭和のドラマ昔の土曜ワイド劇場懐かし邦画

Post

        

「処刑教師・先生が非行生徒を殺した!? 失踪教師を愛した私」 (1984年)  清水一行 『処刑教師』

category - 土曜ワイド劇場
2018/ 09/ 29
                 
生徒をいじめで自殺に追い込んだ非行グループに対し、
臆することなく真っ向から挑んでいく正義感あふれる
青年教師にある日『処刑宣告』が届く。



●「処刑教師・先生が非行生徒を殺した!?
失踪教師を愛した私」  1984年9月29日
原作: 清水一行  『処刑教師
脚本: 田坂啓
音楽: 三枝成章
監督: 田中登
制作: にっかつ撮影所
出演: かとうかずこ、柴田恭兵、伊東四朗、
中原ひとみ、名古屋章、中原早苗、久米明ほか




東荒川堤中学校の生徒・谷岡光宏が自宅で首つり自殺を遂げた。
光宏は非行グループから手荒いいじめを受けていて、
それを苦に自ら命を絶ったものとみられた。


このことで一度学校に相談に訪れていた光宏の父・谷岡誠治(伊東四朗)は、
学校の落ち度に対し担任の笠井道夫(柴田恭兵)激しく非難する。
校長の花岡(久米明)、教頭の横田(名古屋章)らが集まって職員会議が開かれた。


処刑教師



笠井は非行グループの野島、三田伸久、高須由則が光宏をいじめていたが、
その証拠はないことを報告する。
笠井の同僚・小川詩子(かとうかずこ)は、いじめた生徒を一人一人
きちんと問いただすべきだと提案した。



教師らが分担して三人に話しを聞くが、いじめた事実はないといい反省の色がない。
結局、彼らのいじめによって光宏が自殺したという確証は得られないまま終わった。



通夜の席にも三人は来なかった。
校長たちが誠治から責められ教師た
そこへ線香をあげに訪れた生徒の橋本から笠井と詩子が
呼ばれ谷岡の母・キョウコ(中原ひとみ)とともに別室へ行った。


以前は橋本がいじめられていて、万引や金をせびられていた。
橋本はそれから逃げるために学校へ行かなくなった。
その代わりとなったのが光宏だったのだ。
キョウコも光宏が何度か店の金を持ち出して誠治に怒鳴られていたことを話した。
酔った誠治が笠井たちがいる部屋に入ってきて、激高したことを詫びた。



処刑教師




校長が誠治にいじめた生徒を調べて厳しく処置するつもりだと、
その場を丸く収めて帰って行ったからだった。



ところが、結局野島らはなんの処分をされることもなく過ぎた。


ある日、誠治とキョウコが校長室へやって来て、その事を責めた。
教頭は野島らには充分反省をもとめたと濁すが、
誠治はいじめた三人が詫びに来ないことからも
学校側の煮え切らない態度に怒りを感じた。


処刑教師



教師らに任せておけないと考えた誠治は、このことを告訴することで、
ようやくいじめによって光宏が自殺に追い込まれたことが世間に明るみになった。



処刑教師


これによってマスコミが野島らのところへ行き、三人の怒りの矛先は
自分たちの情報を流したと勘違いされた笠井へと向けられた。







笠井がマスコミに野島らのことを教えたわけではないと否定するが、
野島は笠井に卒業式でのリンチを宣言して去って行く。
通りかかった詩子は笠井の身を心配するが、
笠井は逃げずに堂々と彼らに立ち向かっていく。


処刑教師

学校に到着した笠井は、誠治からの告訴を受けて警察が動き出し、
笠井にも出頭するように命じた。
警察に行った帰り、笠井と詩子は谷岡家を訪れた。



警察で野島らを調べたが三人ともいじめを否定して、
光宏が脅されて万引をはたらいたスーパーでも被害届が出てないことから
いじめていたという証拠があがらずどうすることもできない。


処刑教師


誠治は玩具卸商をやっていたが、跡継ぎの光宏が亡くなり、
商売もやめてしまったことを笠井らに伝えた。
その時、外でバイクの音がして誠治の家の窓ガラスが壊された。


笠井らが外へ飛び出すと、ヘルメットをかぶった野島たちがいた。
彼らは顔を隠しているのをいいことにやりたい放題やっている。
追いかけていった笠井に石を次々と投げつけて、
笠井は右の頬に怪我を負ってしまう。


怪我は全治二週間で笠井は頭部を包帯で巻かれた状態で、
詩子に送られてアパートへ帰宅した。
ふたりは野島たちの名前を警察には言わなかった。


処刑教師


詩子はヘルメットをかぶっていて声だけでは断定できないというが、
笠井は野島、三田、高須だと断定していた。
だが、どんな事情があれ教え子を自ら警察に引き渡すのは
卑怯だと思い自分で決着をつけるので学校にも内緒にしてくれと詩子に頼む。



翌日、包帯を巻いた笠井が学校へ行くと、教室の黒板に
3月19日までに笠井を処刑するという「処刑宣告」が書かれていた。
難しい文字が含まれた宣告文は定規を引いて書いたようで、
筆跡はわからない。
日直の女子が来た時にはもう書かれていたといい、
非行グループの野島と三田は欠席、高須も自分ではないという。


処刑教師



笠井と詩子は無断欠席をした野島の家へ行った。
彼の実家はパチンコ屋をやっていて、母(中原早苗)は放任主義で
息子が学校に行こうがどうしようが全く気にしていなく話にならなかった。
仕方なく引き上げるとき、詩子はテーブルに置かれた「ボビー」というスナックのマッチを見つける。


処刑教師


二人はそのまま笠井のアパートへ行き、
怪我をしている笠井に詩子はスープを作ってやった。




詩子があの学校でお手本に出来るのは笠井ただ一人だというと
生徒を一人自殺に追い込み、教え子から石を投げつけられ、
処刑宣告までされた自分は教師失格だという。
教師は時には教え子と心中する覚悟が必要だと言い、
非行グループにひとりで正面から立ち向かおうとする笠井に、
何か良からぬことが起こるのではないかと胸騒ぎを覚えた。


処刑教師


詩子が笠井のアパートから帰ろうとしたところ、
玄関口まで来た笠井と詩子は初めてキスをした。



帰宅途中、詩子は野島のパチンコ屋にあった
スナックボビーの前を通りかかって中へ入る。
案の定そこにはタバコと酒にまみれた野島と三田がいた。
詩子が高須がいないというと、笠井から電話で呼び出されて公園に行ったという。
野島らの案内で行ってみると、そこには高須の刺殺体があった。


処刑教師


詩子は笠井のアパートへ電話をかけるが出ない。
受話器を置くとそのまま警察に通報し事情聴取された。
笠井だけは本庁の刑事タダノ(久富惟晴)が担当した。
笠井は顔の傷について聞かれた時も、
野島たちの名前は出さず自転車で転んだ傷だと嘘をついた。


処刑教師



釈放された笠井は帰り道、詩子にキスをしてしまい、
自分が嫌になり外をぶらついていたと説明した。
高須への呼び出し電話も自分ではなく、誰かが自分の名を語ったのだという。
電話を受けたのは高須の母親で、別人が名を語っても笠井の声でないとはわからなかった。
詩子は笠井を信じていると言った。



殺人事件が発生したとなり、学校へタダノと所轄の天野(出光元)がやって来た。
天野たちは処刑宣告の件を校長らに尋ねるが、
学級側は笠井からそのような報告は受けていない。
笠井は再び警察に呼ばれ、夜になってアパートへ帰ってきた。


処刑教師

ポストには心配した詩子から電話が欲しいというメモが残されていた。
そしてもうひとつ、「N」と「M」のイニシャルの差出人から
今夜九時に学校の裏へ来いという呼び出し状が入っていた。
その筆跡は黒板に書かれた”処刑宣告”と同じものだった。


処刑教師


詩子に電話をかけようとした笠井だが、もうすぐ指定された九時になってしまう。
呼び出し状の主が、野島と三田だと考えた笠井は受話器を置き学校へ向かった。



翌日、学校から背中を刺されて死んでいる三田が発見された。
そして、朝になっても笠井は学校に来ておらずそのまま行方がわからなくなった。


詩子がアパートへ行くと、笠井の姿はなくテーブルの上にあった呼び出し状をみつけた。
そこへ、凶器となったアイスピックの柄から笠井の指紋が出たとわかり、
天野たちが家宅捜索にやって来た。
学校のそばには笠井の自転車が乗り捨ててあり、そこについていた指紋と一致した。


処刑教師


天野は高須の時と同じく、三田も笠井に呼び出されていたという。
高須も三田も、呼び出しの電話は女性の声で、その後男に代わったという。
天野は笠井と詩子が愛人関係にあると見ていて
二人が共犯であるのではないかと詩子に詰め寄ってきた。


そして、ついに失踪した笠井が指名手配され、
詩子も共犯と疑われるニュースが新聞記事に掲載された。
それを受けて学校は大変な騒ぎになっていて
呼び出された詩子は笠井との関係をつつみ隠さず校長と教頭に話した。
結局、笠井は懲戒免職処分になり詩子も休職せざるを得なくなった。


処刑教師


処分が決まった詩子は、久しぶりに光宏に線香をあげにいった。
詩子は誠治に笠井が光宏を死なせてしまったことで
自分が教師失格であると言っていたことを伝えた。
そして、子供の頃から憧れていた教師を辞めるつもりであると
自分の決意を話すと帰って行った。



詩子の口から笠井が光宏を死に追いやってしまったことを、
心底悔いていたことを知ったキョウコは
「他の先生とは違い笠井はいいひとだった。
その笠井をなぜ殺してしまったのか?」と誠治に問いただす。


処刑教師


処刑宣告にはじまり、一連の殺人を犯したのは谷岡夫婦だった。
笠井は誠治ひとりで殺したが、それ以外はキョウコの協力があった。
誠治は残る一人、リーダーの野島殺害を実行にうつそうとする。



休職している詩子のアパートには、天野とタダノが張り込んでいた。
ある日、詩子宛てに差出人不明の郵便物が届いたことを知った二人は、
それを配達人から受け取り彼女に渡しその場で開封させた。


処刑教師



そこには”笠井先生は水葬にした”という手紙が入っていた。
笠井のアパートには学校に呼び出すメモが残されていた。
詩子は刑事らと一緒に学校へ向かう。


プールの水が抜かれると、底から笠井の死体が出てきた。


処刑教師



高須、三田が殺されて野島は警察から出歩くなと言われていた。
彼の危険を察知した詩子は野島を探してスナックボビーに行くと
店員がたった今優しそうなおばさんに連れられて出ていったという。



谷岡夫妻は光宏のお骨を持ち、復讐を完成させる覚悟を決めて家を出ていた。
車の中にはさっきキョウコが連れ出したばかりの野島がいる。
誠治は自分の半生を野島に語り終えると、夫婦のただならぬ気配に、
これまで大口を叩いていた野島もさすがに命を狙われていることがわかり
車の中から飛び出す。


それを夫婦二人がかりでおさえて、誠治がアイスピックで殺そうとする。
野島はあらん限りの力をつかい必死の抵抗を試みる。
そこへ詩子が叫びながら走ってやって来て誠治が殺そうとするのを止めた。



処刑教師



笠井を信じるといいながらも、笠井が生徒を殺した姿が脳裏をよぎり
信頼と疑惑の狭間で気持ちが揺さぶられた詩子だったが、
あの手紙が来たことで全てがわかった。



誠治は犯行を認めた。
三田を殺した後、凶器に笠井の指紋をつけて容疑を向けたのは、
野島を殺すための時間稼ぎだった。
光宏を死に追いやった教師たちも許せなかった。
校長も、教頭も、生活主任も殺したかったが、
キリがないので担任の笠井一人を殺した。



誠治は野島をこのまま放置したら第二第三の被害者がでるというが、
詩子は人は変わることができると真っ向からそれを否定した。
その熱意に負け誠治は詩子に野島を託し殺すことは諦めた。


だが、これから月日がたち野島が悪人として成長するのか
詩子の言う通り真人間に変われるのか
誠治は自分の勝ちで悪人たちを処刑した正当性が証明できるだろうと
言い残しキョウコと車で去って行った。


処刑教師



誠治は全国に指名手配されるが、その後山林に駐車してある車の中で、
光宏の遺骨とともにキョウコと心中し全てが終わる。









土曜ワイド劇場で荒廃した学校がテーマというと
1982年から3作品放送された森村誠一の「凶学の巣」が思い出されますが、
こちらは清水一行原作の「処刑教師」のドラマ化。



非行やいじめという言葉が出てくるので見直すのが気が進まなかったんですが、
思ったほどどぎつさはないドラマで、柴田恭兵の熱血漢ぶりが伝わってきた。



この頃のかとうかずこが美しいこと・・・。






関連記事
スポンサーサイト
                         
        

スポンサードリンク

                         

コメント

非公開コメント