2005/12/19
展覧会レポート昭和のドラマ昔の土曜ワイド劇場懐かし邦画

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「嘆きの団地妻・私は殺していません」 (1981年)  エミール・ゾラ 『テレーズ・ラカン』

category - 土曜ワイド劇場
2005/ 12/ 19
                 
●「嘆きの団地妻・私は殺していません」  1981年12月19日
原作: エミール・ゾラ    『テレーズ・ラカン』 
脚本: 紙有也
音楽: 深町純
監督: 山田和也
制作: テレキャスト
出演: 夏純子、永島敏行、橋爪功、児島美ゆき、
清川虹子、鈴木光枝、嵯峨善兵、北城真記子ほか



嘆きの団地妻


うつ病により半年間入院していた会社員茂雄(橋爪功)が
深夜、高層住宅の非常階段から転落死した。
警察は自殺と断定し、妻の志津(夏純子)は夫の保険金三千万円を受け取る。


志津は、その数か月前から予備校生の諒(永島敏行)と
茂雄の目を盗んで密会を重ねていた。



そんな時、訪ねてきた友人の銀子(児島美ゆき)が
屋上で拾ったと諒のブレザーのものらしいボタンを見せてきた。


その後、志津は茂雄は自殺ではなく殺されたと書かれた
手紙を受け取る。


果たして、病身の茂雄の死は自殺か他殺か?








小間物屋を営んでいるラカン夫人にはカミーユという病身の息子がいた。
ラカン夫人はアルジェリアから帰ってきた兄のドガン大尉から
テレーズという幼女を預かることになり育てることとなる。


ラカン夫人はカミーユとテレーズが大きくなったら結婚させるつもりで
その時が来ると当然のように二人は結婚した。


粗末な家にいることを嫌がったカミーユは外へ働きにでることになり
若い二人の新婚生活もスタートする。


ある時、カミーユはローランという昔なじみの青年を家に連れてきた。


カミーユと違い背が高くたくましい男性的なローランにテレーズは惹かれていく。
やがてテレーズとローランは、ラカン夫人とカミーユの目を盗んで
特別な関係を結ぶようになった。



テレーズはローランとの情事で、女としての喜びに目覚め
二人は肉体的に離れられない仲に進展していく。


絵描き志望だが生活のために会社員をしているローランは
テレーズとの逢引のために勤務の時間を犠牲にしていたが
上司から釘をさされ二人は自由に会う時間がとれずジレンマを抱える。



そのうっぷんは、邪魔者カミーユへの殺意へと変わっていった。


そして、ついにローランがカミーユをボートから転落させ
事故に見せかけて殺してしまう。



自分たちの悪事がばれないかと冷や冷やするふたりだが
うまいこと物事は運び未亡人となったテレーズは同情され
傷心のラカン夫人の世話をするローランは好青年にうつり
周囲から二人の結婚をススメられるようになった。



テレーズとローランの思惑通り、夫を殺し疑われることなく
二人は結婚することとなるのだが、カミーユの死後は
当初立てた計算とは全く逆向きに動いていった。



テレーズとローランは、カミーユの亡霊に悩まされ
あれほど肉欲に溺れていた二人は次第に二人っきりで過ごすことに苦痛を覚える。


そんな中、ラカン夫人が中風で倒れ全身不随の老婆と化した。


テレーズとローランの夫婦仲は、もはや修復不可能なところまで来てしまう。
ある日、ふとしたはずみから、カミーユは事故死ではなく
ローランによって殺され、テレーズもこれに加わっていたことが
ラカン夫人に知れてしまう。


地獄のような夫婦生活は、テレーズとローランが
互いを殺そうとすることで決着を見せようとするがーー。



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『テレーズ・ラカン』はエミール・ゾラの初期の作品。


解説ではゾラの自然主義理論が初めて表現されたとして
注目に値する作品だと紹介されている。



ジメジメとした質素な家で病身の夫と暮らしていた妻が
夫とはまるでタイプの違う青年と出逢い不倫してしまう。


情熱の赴くままに二人は邪魔者の夫を殺し
殺人を疑われることもなく周囲のおぜん立てで結婚するのだが
亡き夫の存在に悩まされる二人は、殺害前の思惑とは正反対に
互いに憎しみを抱くようになる。


小説では妻と愛人が共謀して夫を殺害するのだが
ドラマでは設定を変えているようですね。


ドラマの方は昔一度見たことがあるのですが
さすがに古すぎて内容は覚えていません。



おそらくドラマでも夫の死後、
妻と愛人が破滅に向かう姿を描いたのではないかと推測しています。




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