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2018/10/30
展覧会レポート昭和のドラマ昔の土曜ワイド劇場懐かし邦画

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「ふたつの町のひとりの女・疑惑の花嫁・真っ赤な爪に誘われて…」 (1993年)  藤本義一 『ふたつの町のひとりの女』

category - 土曜ワイド劇場
2018/ 10/ 30
                 
土曜ワイド劇場の資料なんかを見返していると、まれにピンときて目に留まる回がある。
するとそれが再放送される確率が高いことに気がついた。


「ふたつの町のひとりの女」もなんだか気にかかって去年の10月に記事を公開してみた。


この時は、シリーズものではないし単発作品としても特に見たいと噂にあがるものでもないので
再放送される可能性はほぼないかなとも思っていたのだが、
なぜか突然3月4日にテレ朝チャンネルで放送され驚いた。





●「ふたつの町のひとりの女・疑惑の花嫁
真っ赤な爪に誘われて…」  1993年10月30日
原作: 藤本義一  ふたつの町のひとりの女
脚本: 橋本綾
音楽: 渡辺俊幸
監督: 出目昌伸
制作: 東映
出演: 桃井かおり、三田寛子、伊原剛志、
織本順吉、北村総一朗ほか




相馬丈二は東京近郊の中学で美術教師をしている。
ある日、叔父の黒田崇行(織本順吉)に頼まれて
小木康子(桃井かおり)という女を駅まで迎えに行った。



ふたつの町のひとりの女・疑惑の花嫁・真っ赤な爪に誘われて




康子を黒田家まで連れていった丈二はそのまま二人の婚姻の立会人となる。






町一番の大地主で資産家の黒田の結婚はたちまち噂の的となった。
しかも若くて派手な身なりの康子は静かな暮らしを営む人々にとっては異質で、
財産目当ての結婚だと好奇の目にさらされる。



役所に勤める中沢里美(三田寛子)は丈二に恋をしていて、
将来は一緒になる心づもりでいた。
康子の存在はそんな里美の心をかき乱し敵視するようになっていく。



ふたつの町のひとりの女・疑惑の花嫁・真っ赤な爪に誘われて



康子の登場をきっかけに黒田の家へ足を運ぶようになった丈二は、
ふたりがキャバレーのホステスと客として出会ったことを知って驚いた。
しかし、明るく無邪気な康子はそんなことは気にせず隠す様子もない。






水商売あがりの康子だが、丈二には二人の夫婦関係はうまくいっているように見えたが
康子が結婚の条件として第1と第3の土日に東京へ行き家を空けていて、
黒田がその事で後悔していることを知った。



ふたつの町のひとりの女・疑惑の花嫁・真っ赤な爪に誘われて




この時は二人の仲を心配した丈二だったが、明るい立ち振る舞いの康子との生活はにぎやかで楽しく、
いつしかそんなモヤモヤは吹き飛んでしまっていた。






そんなある夜、突然丈二の家に康子が押しかけてきて
パーティーをしようと料理を作りだした。
彼女の不思議な魅力にいつの間にか心を奪われていた丈二はまんざらでもない。



そこへ里美が訪れ気まずい雰囲気になるが相変わらず康子は意に介す様子もなく
酔った勢いで丈二と歌を歌い夜を楽しんだ。



ふたつの町のひとりの女・疑惑の花嫁・真っ赤な爪に誘われて



里美が酔いが回った二人を車で黒田の家まで送って行くと屋敷から銃声が聞こえた。






慌てた三人が屋敷に入ると、猟銃を手にした黒田が棒立ちとなり
タクシー運転手の飛田(立木三貴)が胸を撃たれて死亡していた。
丈二は飛田の死体を見た康子が一瞬笑みを浮かべるのを見逃さなかった。



ふたつの町のひとりの女・疑惑の花嫁・真っ赤な爪に誘われて




黒田は宮坂刑事(北村総一朗)に大川署まで連行されていった。




その夜、黒田は猟に出かけるために銃の手入れをしていた。
物音がして動物の気配を感じた黒田は誤って飛田を打ってしまい正当防衛を主張。
警察もふたりの接点がないことや、飛田がナイフを所持していたことから
処分保留のまま黒田を釈放することとなる。





しばらくして、丈二は大学時代の先輩(斉藤暁)のアトリエがある房総へ行った。
そこで海を眺める車いすの男と康子そっくりな女を目撃。
派手な身なりの康子とは違い、落ち着いた印象だったが顔立ちも年齢も康子と同じだ。







気になった丈二はふたりのあとをつけて浦川商店という店へ入っていく。
出迎えたのはあの康子に瓜二つの女だった。
タバコを買うが女は丈二の顔を見ても顔色一つ変えることなくひとりの客として対応する。





先輩宅へ行った丈二は車いすの男が浦川(斉藤洋介)で女は妻の敏子であり、
元漁師の浦川が三年前に敏子が海へ身を投げようとしたのを救い
その時の事故がもとで車いす生活をしていることを知った。



ふたつの町のひとりの女・疑惑の花嫁・真っ赤な爪に誘われて



敏子は生活を支えるため東京へ働きに行っており月に4、5日しか帰ってこないという。
それを聞いた丈二は二人が同一人物であるのではないかと疑うが、
敏子を見た日は水曜日であり土日に屋敷を空けている康子とは別人ということになる。



そう思いつつも一度わいた疑念は簡単には消えず、
丈二は黒田に電話して康子を呼び出すがスーパーに買い物に出かけていて不在だった。
近所への買い物と聞いた丈二は別人であると確信を深める。





丈二は里美に浦川と敏子が本当に結婚しているかを確かめさせ、
戸籍上も夫婦であることを知りホッとしたが…。




ふたつの町のひとりの女・疑惑の花嫁・真っ赤な爪に誘われて



やがて、黒田が早朝、崖の上から転落して死亡するという事件が発生。
新婚生活わずか三か月で康子は未亡人となってしまう。



宮坂は事故とも自殺、他殺ともわからず複数の線で捜査を進める。
丈二は黒田の死亡前に屋敷を訪れた時に、黒田が嫌がる康子の体を要求し、
あることを康子が仕向けたために黒田が実行したと口走っていたのを聞いてしまっていた。
康子から誘惑された丈二は黒田の死後、肉体関係を結んでしまう。




葬儀で喪服を着て地味な印象となった康子を見た丈二の胸のうちに、
忘れていた疑惑が持ち上がり始めた。



ふたつの町のひとりの女・疑惑の花嫁・真っ赤な爪に誘われて



丈二は誰にも告げず、別の場所に住むよく似た二人の女の事を調べ始める。
そこで、康子と敏子が同じ人間であることがわかり重い気持ちを抱えて家路へと着く。
同じ人間が二つの戸籍をもてるはずはなく、本物の小木康子の消息が気にかかる。





一方、康子の元に脅迫状が舞い込んだ。
浦川と結婚している敏子が黒田の財産目当てに康子を殺してなりすましたと告発している。
差出人が丈二だと考えた康子こと敏子は、毒入りのビールを手にして部屋に押しかけた。



ところが、丈二は身元を調査したことは認めたが最後まで調べたわけではなく、
脅迫状を送ったのは自分ではないという。
真実がわかっても自分のことを心配してくれる丈二を殺すことが出来ず、
敏子は黒田の遺産をもらうつもりはなく初七日が過ぎたら房総へ帰ると言い残し、
毒が入ったビールを流しに捨てて屋敷に戻った。



ふたつの町のひとりの女・疑惑の花嫁・真っ赤な爪に誘われて




脅迫状の存在を知った丈二は、里美を呼び出した。
丈二を愛する里美は浦川敏子を調べて欲しいと言われて彼女の存在が気になっていた。
そこで敏子の身元をあらい敏子と康子が同じ店に勤めていて、
飛田と三角関係にあって、ある日突然康子が行方不明になっていることから
康子が殺されたのだと推測し脅迫状を送っていたのだ。




里美は当時の写真を手に入れており、小木康子と敏子が似ても似つかない別人であり、
敏子が康子になりすまして黒田と結婚しているという事実が決定的なものとなる。





丈二と里美は黒田の家へ行き、観念した敏子は事件の全貌を語りだした-。





つとめを終えた敏子が帰宅すると、口論から飛田が康子を突き飛ばし殺害してしまっていた。
敏子は飛田から強要されるままに康子の死体を雑木林に埋める手伝いをさせられた。




警察にも行けずにいた敏子は房総の崖から自殺を図ろうとしたが、
通りかかった浦川によって命を救われる。
これがキッカケで敏子は浦川と結婚し治療費を稼ぐために東京へ働きに行っていた。




そこへ、敏子の居所を探し当てた飛田が接触してきて、
敏子に康子の戸籍を使って資産家の黒田と結婚するように脅される。
飛田は黒田を殺害して敏子を介して莫大な財産を手に入れようと画策していた。



ふたつの町のひとりの女・疑惑の花嫁・真っ赤な爪に誘われて



こうして黒田と結婚した敏子は、脅迫者飛田に消えて欲しかった。
そこで普段は早く眠る黒田に猟銃の手入れをするように仕向けて、
彼を殺そうと侵入してきた飛田を殺させようとした。



黒田は猟銃を撃つ前に飛田から財産乗っ取り計画を聞き出し、
敏子が黒田に夜、猟銃を手入れするように言ったわけを知った。



黒田が寝入っているところを刺殺しようとした飛田を、
起きていて猟銃を手にしていた黒田が誤って殺してしまう。
黒田の正当防衛に見せかけて、飛田を消してしまおうと計画したのだ。



この時、アリバイを作るために丈二のところへ行っていた敏子は、
帰宅後、計画通りことが運んだことを知り飛田の死体を見て思わず笑みを浮かべてしまった。







ところが、黒田は敏子の計画を見抜いており
そこで敏子がそうなるように仕向けたからやったのだと言い、
抵抗する敏子を無理やり押し倒して意のままにしたのだった。



敏子は脅迫者を消したが、別の脅迫者が生まれただけだという。



康子が敏子のなりすましと知った黒田は、
派手なキャバレーあがりの康子に扮した敏子と、
本来の人妻・浦川敏子の両方を味わおうと服を着せ替えたりして楽しんでいた。



そして、もう浦川の元には帰さず黒田康子として一生この屋敷で生きていくことを強いた。
耐えられなくなってきた敏子は、新しい脅迫者・黒田の殺害を決意し
早朝に崖のうえから事故に見せかけて突き落とした。




敏子は事件の真相を知っている丈二と里美が揃っていることから
黒田の猟銃を取り出して二人を射殺しようとした。


ふたつの町のひとりの女・疑惑の花嫁・真っ赤な爪に誘われて




丈二はとっさに自分が知っている全てを宮坂刑事宛てに手紙で託したと嘘をつき、
敏子も二人の殺害を諦めざるを得なかった。



飛田に利用され殺人に手を染めた敏子に同情した里美は、
手紙が到着するまでにあと一日あるといい敏子を警察に突き出すことをしなかった。
敏子は車に乗り、残された時間を最愛の夫と過ごそうと
猛スピードで房総まで車を走らせた。




ところが、途中で真っ赤なマニキュアを落とすことを忘れていたことに気がつく。



ふたつの町のひとりの女・疑惑の花嫁・真っ赤な爪に誘われて




水商売上がりの康子の匂いを残して浦川に会う事は出来ない。
敏子は運転しながらも必死に除光液を探し
ようやく見つけ出した時には目前に大型トラックが迫って来ていた!



急いでハンドルを切った敏子が乗った車は、そのまま崖下に転落し大炎上となった…。




黒田康子という女は死んでしまった。




丈二と里美は夕暮れの房総の海を穏やかに眺める浦川を見た。
彼は敏子が死んだことも知らないままずっと帰りを待ち続けるのだろう。




(2019年3月 更新)








叔父の妻の不思議な魅力にとりつかれた美術教師。
その妻に瓜二つの女と遭遇したことから・・・。


●「ふたつの町のひとりの女・疑惑の花嫁
真っ赤な爪に誘われて」  1993年10月30日
原作: 藤本義一  ふたつの町のひとりの女
脚本: 橋本綾
監督: 出目昌伸
制作: 東映
出演: 桃井かおり、三田寛子、伊原剛志、
織本順吉、北村総一朗ほか



ふたつの町のひとりの女



相馬(伊原剛志)は東京近郊の中学で美術教師をしている。



叔父の黒田(織本順吉)は町一番の有力者で、後妻に康子(桃井かおり)という
若いホステスを迎えることになった。
康子の派手な容姿と振る舞いは、町で好奇の的となり、
遺産目当ての結婚だと噂されるようになった。


しかし、相馬は康子の不思議な魅力の虜となり始めていた。


そんな時、房総の漁師町で相馬は康子と瓜二つの女と遭遇した。
どうやら康子は結婚した時に月に四日間だけ上京しているらしい。



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