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2018/11/04
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「密会の宿・家元争いの陰に女たちの艶やかな陰謀が舞う」 (1989年) 土曜ワイド劇場 松尾嘉代&森本レオ版

category - 土曜ワイド劇場
2018/ 11/ 04
                 
松尾嘉代&森本レオ版の「密会の宿シリーズ」の5作目。

旅館の女将が日舞家元と瓜二つのために跡目争いに巻き込まれる。




●「密会の宿・家元争いの陰に女たちの艶やかな陰謀が舞う
殺人は月明かりの稽古場で・・・」 1989年11月4日
原作: 佐野洋  『客の代理』  密会の宿〈2〉仮面の客 (徳間文庫) 収録、
『春めいた秋』 密会の宿〈3〉似ているひげ (徳間文庫) 収録
脚本: 猪又憲吾
音楽: 羽田健太郎
監督: 斎藤武市
制作: 東映
出演: 松尾嘉代、森本レオ、高田美和、
中村竹弥、山本郁子、野村昭子ほか


密会の宿・家元争いの陰に女たちの艶やかな陰謀が舞う 殺人は月明かりの稽古場で・・・



連れ込み旅館「くわの」の女主人・桑野厚子(松尾嘉代)は、
宿泊客の男性から外に自分たちを張っている人物がいるので、
厚子に連れのフリをして自分と一緒にくわのから出て欲しいと頼まれた。
連れの女性客は二人が出た後に一人で出るという筋書きだ。


要望通り厚子が男性客と二人で門を出たところ、張っていた女に一緒にいるところを撮影されてしまい
その写真が日舞の常富流家元の門前でばらまかれて大騒動となる。
実は厚子は家元の常富泉宗(中村竹弥)の後妻・泉瑛(松尾=二役)にソックリだったのだ。
男性客は事務局長の前川(清水章吾)で、泉瑛が前川と不倫関係にあると疑われる。



密会の宿・家元争いの陰に女たちの艶やかな陰謀が舞う 殺人は月明かりの稽古場で・・・



ガンで余命がない泉宗の後継者は娘の泉(福沢裕子)と泉瑛の二人で、
常富流も泉派と泉瑛派で真っ二つに割れている。
家元の跡目争いに利用されたと知った厚子が家元の家へ乗り込んでいき、
写真の女は自分であり泉瑛ではないと説明するが、
不倫の疑いが晴れたにもかかわらず泉宗も泉も喜びはせず厚子は不審を持った。






前川は泉を後継者に押していて泉瑛とは対立関係にある。
泉から名をもらったという弟子の常富琇芳(山本郁子)は、泉ではなく泉瑛を慕っているという
複雑な人間関係があった。


泉瑛を陥れるために前川が仕組んだものと思われたが、
そうまでして泉を後継者にしようとしていると明らかにして、
泉瑛派が優位に立とうとしているようにも見える。


密会の宿・家元争いの陰に女たちの艶やかな陰謀が舞う 殺人は月明かりの稽古場で・・・



泉瑛の人柄はよく内紛に巻き込まれている泉瑛をかわいそうに思った厚子は
真実を暴こうと行動を開始した。
前川には遣い込みの疑惑があり、あれ以来行方がわからなくなっている。


くわのの下宿人で厚子と愛人関係にある隆(森本レオ)も厚子に頼まれて、
事件解明に協力することになった。





隆は前の会社の同僚の江島カオリ(向田弓子)が若くして常富流の名取になった事を思い出し、
彼女から内情を聞き出すことにした。



久しぶりに会ったカオリはどうも以前と少し違うように見えたが、
その後結婚し娘が出来たが夫の暴力がもとで離婚したと話す。
かおりは家元がガンで長くなく、他人の泉瑛ではなく血のつながった娘の泉に
あとを継がせたがっていることを隆に教えた。




密会の宿・家元争いの陰に女たちの艶やかな陰謀が舞う 殺人は月明かりの稽古場で・・・


翌日、前川が常富の稽古場で刺殺体となって発見された。
犯行時刻は昨夜の十時頃で、家には泉たち家族しかいない。



密会の宿・家元争いの陰に女たちの艶やかな陰謀が舞う 殺人は月明かりの稽古場で・・・


刑事(井上昭文)は、泉ら常富流の人物から当日のことを聞くが、
彼らは母屋から離れた稽古場で起きた殺人に気がつかなかったという。
一体、前川はどうやって泉たちに知られずに稽古場に忍び込むことが出来たのか?



密会の宿・家元争いの陰に女たちの艶やかな陰謀が舞う 殺人は月明かりの稽古場で・・・


厚子と隆は、前川が稽古場に忍び込んだのではなく招き入れられたのではないかと推理する。
だとしたら、招き入れた人物が前川を殺した犯人である可能性が高い。
前川には遣い込みの疑惑があるが、例の写真事件も前川一人でやったとは思えず、
影で操っている人物がいるはずだ。
その人物が、稽古場に前川を呼び出したのではないか。


そこへ刑事が二人に話しを聞きたいとやって来た。


驚いたことに隆が会った、江島カオリは前川の前妻であり、
彼女のアリバイの裏をとるために隆に話しを聞きに来たのだった。



密会の宿・家元争いの陰に女たちの艶やかな陰謀が舞う 殺人は月明かりの稽古場で・・・


隆は犯行時刻頃は、カオリと遅くまでやっている喫茶店にいたというが歯切れが悪い。
それを察した刑事は隆にすすめられるまま近くの喫茶店で詳しい話を聞くこととなる。


実は、隆とカオリは前夜、ラブホテルにいてアリバイは確かなのだが、
隆の浮気を疑う厚子の手前ラブホテルに入ったとは言えない。
しかし、隆といたことは間違いないので、カオリのアリバイは証明された。



くわのに常富流の理事で泉瑛派の広田利雄(渥美国泰)が厚子を訪ねてきた。


密会の宿・家元争いの陰に女たちの艶やかな陰謀が舞う 殺人は月明かりの稽古場で・・・


厚子に写真の事は前川に利用されたのではなく、前川と以前から友達でただ会ったという事にしてほしいと頼む。
前川に遣い込みの噂があり常富流の内紛が取り沙汰されているが、
前川が死亡し穏便にことを運びたいといい百万円を差し出してくる。


厚子はそんなことは出来ないと断るが、厚子が電話の応対をしているスキに
金を置いてくわのを出てタクシーに乗ってしまった。
厚子はすぐにテーブルの金をとり、タクシーに乗ると広田の車をつけた。



すると、広田は着付け教室をやっている田中珠江(高田美和)の家へ入り、
金を渡して何かを頼んでいる様子だった。
それを見た厚子は驚いた、あの日前川が一緒だった女性客は珠江だったのだ。



厚子は帰ろうとする広田に金を返すと、珠江に会い事情を聞き出すことにした。


密会の宿・家元争いの陰に女たちの艶やかな陰謀が舞う 殺人は月明かりの稽古場で・・・



珠江は泉宗の前妻で、泉の実の母親だったが、
10年前に珠江の浮気から離婚し破門を言い渡されたという。
前川からくわのへ行き芝居をうち泉を有利にするために利用されたらしいことがわかった。


珠江は家を出るときに、泉は自分が連れていくよりも
家元の娘として育てた方がいいと思い自ら置いて家を出てきたことを明かした。




泉宗が来月に伊香保で行われる常富流の研修会最終日に自分の後継者を
躍りの優劣で泉瑛か泉に決めると発表した。


現時点では泉の踊りはまだまだで、泉瑛の踊りには遠く及ばない。


密会の宿・家元争いの陰に女たちの艶やかな陰謀が舞う 殺人は月明かりの稽古場で・・・



厚子と隆が常富流の集まりに参加し弟子たちの踊りを見ていた。
隆はふと江島カオリが来ていないか聞くと、カオリが琇芳であることがわかった。
琇芳は江島カオリであり前川の前妻であった。


さらに琇芳を見た隆は、自分が再会したカオリと別人であることに驚いた。




隆の存在に気がついた琇芳が部屋から飛び出し隆もあとを追いかけた。


密会の宿・家元争いの陰に女たちの艶やかな陰謀が舞う 殺人は月明かりの稽古場で・・・



琇芳はあの日、前川を殺害するために会社員時代に自分と雰囲気が似ていた
同期のマユミを利用したのだ。
マユミに自分になりすまして隆を夜遅くまで連れ出してほしいと頼み、
自分は前川が夜10時頃に外出したところ包丁を忍ばせてあとをつけていった。



すると前川は常富流の鍵のかかってない通用門から中へ入り稽古場へ向かった。
月明かりが照らし出した稽古場には躍りを踊っていた女がいたために、
琇芳は一旦常富家から出て前川が出てくるのを待った。


しかし、いつにまっても出てこなかったために再び稽古場に入ったところ、
前川が殺されているのを発見したというのだ。



いよいよ伊香保で研修会が行われることになり泉宗がホテルに到着した。
そこには珠江が待ち構えていて、泉に踊りを教える許可をもらうことができた。
泉宗はなんとしても泉にあとをつがせたく、
踊りの腕前を高く評価していた珠江に泉を任せることにした。


密会の宿・家元争いの陰に女たちの艶やかな陰謀が舞う 殺人は月明かりの稽古場で・・・


十年ぶりに姿を現した珠江に広田は渋い顔を見せるが、
珠江は家元から泉に躍りを指導する許可をもらったと堂々と宣言する。


そこから珠江の厳しい稽古が始まった。
それを見た琇芳はある事実に気がつき驚愕した。



密会の宿・家元争いの陰に女たちの艶やかな陰謀が舞う 殺人は月明かりの稽古場で・・・



やがて琇芳が死体となって発見された。


常富流について伊香保へ行っていた厚子から知らせを受けた隆は、
あの日琇芳になりすましたマユミに会いに行った。



密会の宿・家元争いの陰に女たちの艶やかな陰謀が舞う 殺人は月明かりの稽古場で・・・


マユミは琇芳から稽古場で踊っていた女の踊りは一流で
それは泉瑛しかいないと聞かされていた。


だが、伊香保へ行った琇芳が泉瑛の他にもう一人
素晴らしい踊り手を見つけたことを電話で知らされていたことを隆に打ち明ける。



厚子と隆はその人物が珠江であるとわかった。

これまで踊りでは泉瑛に大きく及ばなかった泉が、
珠江の稽古を受けて泉瑛派の広田も認めるくらいの踊り手に変貌していた。


厚子は伊香保へ到着した隆と共に、珠江に会いに行く。


密会の宿・家元争いの陰に女たちの艶やかな陰謀が舞う 殺人は月明かりの稽古場で・・・


厚子は十年前珠江の不倫により離婚したのではなく、
泉宗が泉瑛と一緒になるために離婚されたのだと暴いた。


珠江は前川を殺したのは自分じゃないと否定するが、
琇芳が月明かりの稽古場で見た踊りを踊っていた女が、
珠江であることに気がつきマユミに話していたというと
ついに犯行を認め自供した。





密会の宿・家元争いの陰に女たちの艶やかな陰謀が舞う 殺人は月明かりの稽古場で・・・


前川は遣い込んだ金の穴埋めに珠江に三千万円を要求してきた。
珠江は泉を家元にするためならと、前川に協力して家を売って金を渡すつもりでいた。


そんな頃、前川は珠江の日記を盗み見して泉が泉宗の娘ではなく、
珠江が泉宗と結婚する直前に付き合っていた陶芸家との間に出来た子供であることを知ってしまった。
前川は金をよこさなければこのことをばらすと珠江を脅してきたため、
あの日家の権利証と印鑑を渡すと前川を稽古場に呼び出して殺した。


十年前まで踊っていた稽古場で、今後もう踊ることは出来ないと決意した珠江は、
最後にあの場所でもう一度踊ってみたかった。



その後、伊香保で琇芳が稽古場にいたのが珠江であることを見抜かれてしまい、
彼女も殺してしまう。



研修会の最終日、泉瑛と泉の踊りが披露されいよいよ後継者が決まる。

厚子たちはこの時まで珠江を警察に突き出すのは見送っていた。


泉の立派な踊りを見た泉瑛は潔く負けを認めて珠江に祝福の言葉を残した。
そして、刑事らが到着し、珠江はそのまま警察に向かう。





************ 密会の宿シリーズ ************

1. 「密会の宿殺人事件・義姉の白い肌が夫を誘う…女美容師の完全犯罪!」

2. 「密会の宿殺人事件Ⅱ・消し忘れたビデオの女」

3. 「湯けむり旅館連続殺人 喪服の男と仮面の美女が…」

4. 「謎の美少女と白い帽子の女 置き忘れた免許証が…」

5. 「密会の宿・家元争いの陰に女たちの艶やかな陰謀が舞う・殺人は月明かりの稽古場で・・・」

6. 「密会の宿⑥スポーツクラブで消された女」

7. 「密会の宿・女たちの殺人慰安旅行・忘れられた結婚指輪の秘密」 

8. 「密会の宿⑧・女と男の殺人ドライブ・夕闇に匂う哀しみの殺意」





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