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2018/11/23
展覧会レポート昭和のドラマ昔の土曜ワイド劇場懐かし邦画

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「松本清張の霧の旗・獄死した兄は真犯人じゃない! 女の肉体を賭けた復讐の旅立ち」 (1991年)

category - 土曜ワイド劇場
2018/ 11/ 23
                 
当時、民放4局リレー競作で行われた「松本清張シリーズ」の
テレビ朝日制作の第3弾として放送された「霧の旗」は
すでに映画やドラマ化されている作品。




●松本清張作家活動40年記念ドラマスペシャル
「霧の旗・獄死した兄は真犯人じゃない!
女の肉体を賭けた復讐の旅立ち」  1991年11月23日
原作: 松本清張  霧の旗 (新潮文庫)
脚本: 橋本綾
音楽: 坂田晃一
監督: 出目昌伸
制作: 東映
出演: 安田成美、田村高廣、阿木燿子、平田満、
大和田獏、広岡瞬、角野卓造、頭師孝雄ほか




柳田桐子(安田成美)は強盗殺人容疑で逮捕された兄・正夫(大和田獏)の弁護を、
無罪を勝ち取ることで有名な弁護士・大塚欽三(田村高廣)に依頼しようと九州から上京する。
しかし、大塚は高額な弁護料と多忙を理由に泣きつく桐子の依頼を断った。



霧の旗・獄死した兄は真犯人じゃない!


そのやり取りを見ていた週刊フロンティアに勤務する阿部圭一(平田満)は、
力になれるかもしれないと事情を聴こうと桐子に近づくが、
正夫のことで好き勝手書いていたマスコミは信用できないと突っぱねた。




一年後、大塚のもとに桐子から正夫が獄死したというハガキが届いた。
大塚は秘書の奥村(頭師孝雄)に聞かなければならないくらいに桐子の事は忘れていた。
しかし、大塚は正夫の事件が気になり奥村に資料を取り寄せるように命じた。



柳田正夫はキクから60万円金を借りており返済をせまられキクの家へ行った時には、
すでに殺されていてその時の血がズボンに付着してしまった。
警察の厳しい取り調べに一旦は自白したものの、その後自供を覆し無罪を主張していた。


霧の旗・獄死した兄は真犯人じゃない!


桐子は銀座のバーに勤めていて、そこで圭一とバッタリ再会した。
正夫が獄死したことを知った圭一は大塚に会いに行くが事件には興味がないとなす術がない。
ところが、その後大塚が担当弁護士から資料を取り寄せ事件を洗いなおしていることを知った。
それを桐子に伝えるがもう遅いと言い残すだけだった。



桐子は店の客・杉浦建治(広岡瞬)が、大塚の自宅の電話番号を知っており、
みなせという有名レストランのボーイ長をしていることから繋がりがあるのではないかと考えた。
建治は同僚ホステスの恋人だが、彼女は建治に他に女がいると疑っており行動を監視するように頼んできた。



桐子が尾行すると建治はマンションへ入っていく。
部屋のチャイムを押そうとしたとき、突然扉が開き血相を変えた女が飛び出してきた。
一年前、新宿の大塚の事務所を訪ねた帰りに大塚と一緒に車に乗った女だった。


彼女は桐子を部屋の中へ連れていくと、建治が刺されて死亡していた。
女はみなせの経営者河野径子(阿木燿子)と名乗り、自分が来た時にはすでに殺されていて
無実を証明する証人になってほしいと頼んできた。


霧の旗・獄死した兄は真犯人じゃない!


径子から聞かれるまま桐子は勤務先と名前を名乗り、
建治の姉が経営しているクラブのホステスだと径子は気づいた。
径子はそのまま部屋を飛び出し、桐子は犯人が落としていったライターを持ち帰る。



やがて径子は青山署に重要参考人として呼ばれ、無実の証人として桐子の存在を明らかにした。
径子が大塚の愛人と知った桐子は、径子のことは知らないしマンションへ行っていないと嘘をつく。
建治と径子は愛人関係にあり、警察では別れ話のもつれから殺害したものと見ていた。
桐子は駐車場で拾った径子のイヤリングを現場にわざと残し、
径子が見たというライターを持ち去ったことからも警察はクロとの心証を固めていった。




大塚は警察へ行き、桐子が兄の復讐のために偽証していると考えて圭一にコンタクトをとった。



霧の旗・獄死した兄は真犯人じゃない!


事情を知った圭一は大塚の家庭は崩壊し弁護士としても終わりで、
もう復讐は済んだはずだから径子の無実を証明してやれと説得に来るが、
桐子は何も知らないといい拒否する。



業を煮やした大塚は店に行き直接桐子に径子の無罪を証明してくれと頼むが、
桐子はそれを無視し続けた。
大塚は憔悴しながらも諦めずに事件を調査し、桐子にくらいついてくる。


正夫の事件を洗っているうちに、今回の事件との共通項を発見した。
大塚はキクも建治も死体の状況から左利きの人間の犯行であると考えていた。
建治は九州の出身でキクが殺された日は九州にいた。
キクの部屋には茶碗が二つ残されていて、当初はキクと客のものとみられていたが、
ふたつとも客用のもので来客はひとりではなくふたりいたのだと推理する。




建治は里帰り以前は金に困っていて径子にも無心していたが、
帰ってきてからは百万円もする高価なイヤリングをプレゼントしていた。
そのことから建治が左利きの男とふたりでキクの家へ行ったのではないかと話す。
正夫と径子の無実を証明するためにもライターを提出してほしいと頼む。


死んだ正夫は帰ってこないと拒否する桐子だが土下座する大塚に負け、
ライターを渡すことを約束した。


霧の旗・獄死した兄は真犯人じゃない!




そして、ライターを渡す日、桐子の自宅に来た大塚に酒を振舞うと、
桐子は自分から誘惑して大塚と関係を持った。
それは桐子の体を張った罠だった。



島木検事(角野卓造)のもとに桐子は手紙を送っていた。
桐子は大塚が自分を犯してまでも偽証を強要したと書かれており、
桐子が処女だったという医師の診断書も同封されていた。
島木は手紙を燃やしたが、大塚に責任をとるように示唆する。



大塚は弁護士を廃業し、真犯人を見つけるつもりだ。
圭一は島木にこれまで自分が知っていることを全て話したが、
どうすることもできなかった。




霧の旗・獄死した兄は真犯人じゃない!



桐子は食堂にライターを置いて行くと、バスに乗り去ってしまった。






霧の旗 (新潮文庫)





※※※ 松本清張作品記事一覧 ※※※


■ 「ガラスの城」

■ 「声・ダイヤルは死の囁き」

■ 「顔・死の断崖」

■ 「犯罪広告」

■ 「聞かなかった場所」

■ 「種族同盟・湖上の偽装殺人」

■ 「紐・恐怖の大回転遊覧車」

■ 「帝銀事件・大量殺人!獄中三十二年の死刑囚」

■ 「地の骨・犯罪大学・入試問題を拾った女」

■ 「駆ける男」

■ 「白い闇・十和田湖偽装心中」

■ 「小さな旅館」

■ 「死んだ馬・殺人設計図」

■ 「山峡の章・みちのく偽装心中」

■ 「地方紙を買う女・昇仙峡囮心中」

■ 「書道教授・消えた死体」

■ 「風の息・事故か!謀略か!もく星号三原山墜落の謎」

■ 「事故・国道20号線殺人トリック」

■ 「駅路・謎の伊勢路殺人旅行」

■ 「危険な斜面・白骨になった女」

■ 「殺人行おくのほそ道」

■ 「寒流・銀行を手玉にとった女」

■ 「溺れ谷・蜂は一度刺して死ぬ!」

■ 「連環・偽装心中をあばく女」

■ 「熱い空気・家政婦は見た!夫婦の秘密」

■ 「断線・新妻を棄て、愛人を殺し年上の女と心中した男」

■ 「葦の浮舟・奥飛騨―東尋坊密会の旅」

■ 「証言」

■ 「高台の家・美しい未亡人の妖しいサロン」

■ 「黒い樹海・京都密会の旅殺人事件」

■ 「黒い空」

■ 「数の風景」

■ 「一年半待て」

■ 「霧の旗・獄死した兄は真犯人じゃない! 女の肉体を賭けた復讐の旅立ち」

■ 「鉢植えを買う女」

■ 「状況曲線・巨大談合組織の黒い殺人!男と女が欲望の罠にはまる…」

■ 「黒い樹海・姉の金沢不倫旅行が連続殺人を呼ぶ!」




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