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2018/11/26
展覧会レポート昭和のドラマ昔の土曜ワイド劇場懐かし邦画

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「松本清張の状況曲線・巨大談合組織の黒い殺人!男と女が欲望の罠にはまる…」 (1994年)

category - 土曜ワイド劇場
2018/ 11/ 26
                 
工事受注をめぐって起こる連続殺人事件の真犯人は?



●松本清張スペシャル
「状況曲線・巨大談合組織の黒い殺人!
男と女が欲望の罠にはまる…」 1994年11月26日
原作: 松本清張  状況曲線〈上〉 (新潮文庫)
脚本: 吉田剛
音楽: 鏑木創
監督: 松尾昭典
制作: 松竹
出演: 村上弘明、蟹江敬三、七瀬なつみ、
財津一郎、鶴田忍、田中明夫ほか



岐阜県土岐市のバイパス工事が行われることになり、
東京をはじめ各地から業者が集まっていた。
幹事会社となった日星建設の事業開発室長・大石謙吉(村上弘明)も
専務の味岡正弘(財津一郎)とともに現地に来ていた。



入札の前夜、味岡はホテルの会議室に業者を集めて、
予定価格よりも極端に安くしないことや多数決に従う事を決めようとするが、
弱小会社の柳原考助(北村晃一)がそれに猛反対する。




柳原は飛騨高山から加賀温泉郷を結ぶ観光道路工事のための実績作りだと見抜き、
今度ばかりは絶対に下りないと大石の説得にも応じない構えだ。
それだけでなく、談合の存在を暴くと息巻いて部屋を出ていった。


味岡から柳原をなんとかしろと命じられた大石は、
下請け業者の中橋組の社長・中橋泰夫(鶴田忍)に相談した。



状況曲線・巨大談合組織の黒い殺人!



その数日後、味岡は大東組の常務・成瀬(加島潤)とともに東明経済研究所の
巨勢堂明(田中明夫)の事務所を訪れた。
味岡は秘書の沢田美代子(斉藤林子)のためにガーベラの花束を持参した。
その時、大石は中橋が業者に化けて荷物を運び入れる姿を目撃し嫌な予感を感じる。



味岡と成瀬は巨勢と会うが話をゆっくりする時間が取れず、
部屋を出た後に味岡はもう一度巨勢と話そうと引き返していった。
ところが事務所は巨勢も秘書も引き払っていて、
事務所になった電話をうっかりと取り上げた味岡は飾ってあった
ガーベラの花瓶に手がぶつかりそのまま花を一輪持ってきてしまった。



廊下へ出ると、巨勢へのプレゼントを渡しに成瀬が秘書と戻ってきた。
遺棄場所がなくなった味岡は仕方なく時間をつぶすために、
そのまま屋上へ行ってみると柳原が死体となって倒れていた。
そばには、ガーベラの花が落ちている。
驚いた味岡が慌てて階段を下りた姿をOLたちに目撃されてしまう。





大石から柳原の始末を託された中橋は、柳原を殺害し、
今後巨勢とつながりたいがために彼の事務所の屋上に死体を遺棄した。
こうして弱小業者の社長中橋はうまく巨勢の南苑会に潜り込むことに成功した。



大石と味岡は加賀温泉郷へ出張に来ていた。
そこへ巨勢の秘書の美代子が大石を訪ねてきた。



状況曲線・巨大談合組織の黒い殺人!


彼女は巨勢が中橋に五百万円振り込んでいることや、
柳原の死体を巨勢のビルに捨ててガーベラの花を置いたことなどから、
事件の真相を知り、大石に自分と手を組むように恐喝してきた。
大石は東京で改めて話したいとその場をなんとか逃れる。




味岡には芸者の照葉(七瀬なつみ)をあてがっていた。
床上手な照葉に面倒を見てやるとまで言い出し味岡はすっかり入れ込んでしまった。



その後、味岡は琵琶湖へ向かい、巨勢の主宰するゴルフコンペに参加した。
中橋はホテルや芝生の上にガーベラを残し味岡を心理的に追い詰めつつ、
巨勢のふところへ入り込み準会員として一同に紹介された。


中橋のたくらみに気がついた味岡はそのことを東京に帰った大石に伝える。
大石たちに協力していた照葉は、琵琶湖へ来るとラブホテルに味岡を呼び出す。



味岡が約束の時間にホテルへ行ってみると、
ベッドには照葉ではなく美代子の死体があった。
慌てた味岡は脱いだ靴下をそのまま放置し、部屋を飛び出して行く。
味岡は浜松へ向かう車中、ホテルに飾ってあったポスターの中に、
自分が忘れた靴下が包まれているのを発見し動揺して置いたまま下車してしまった。




味岡から呼び出された大石は、大きなホテルに泊まり人目につくことを恐れて、
小さなホテルと手袋を手配しろと要求された。
テレビのニュースではホテルに男性の指紋が残され照合を急いでいると報道されている。



味岡はホテルに指紋を残したことに恐怖を覚え、以後は手袋をはめていた。
その夜、大石が手配した芸者の中に照葉に似た者がいてそれを見た味岡は激しく取り乱す。




翌日、味岡が静岡県天竜川のダムで水死体となって発見された。
捜査にあたった二俣所の矢田部刑事(蟹江敬三)に
大石は味岡の様子が異様だったことを伝え事件は自殺として片付けられようとしていたが、
矢田部は味岡の自殺の原因がわからないことや周辺で殺人が起きていたことに不審感をいだいていた。



状況曲線・巨大談合組織の黒い殺人!



味岡が亡くなり、大石が味岡の役割を担うことになり近く所属する開発室も
部に格上げされる予定が発表された。
大石は柳原が死に、真相に気づいた美代子や味岡の始末を託されたことを理由に、
巨勢に便宜を図ってもらおうと事務所を訪ねて脇固めをしていった。



矢田部は美代子らを味岡が殺し自殺をしたという署の見方に疑問を持ち、
独自に捜査を始めていた。
この動きを知った中橋は、照葉を使って味岡をホテルに呼び出したことがバレれば、
美代子の死亡推定時間を操作出来てもマズイと大石に告げた。
照葉は自分の店を持ちたがっていて、大石はその要求をのむことで口を噤ませようとする。



状況曲線・巨大談合組織の黒い殺人!



しかし、矢田部は加賀地方で取れる石が味岡の足の裏に突き刺さっていて、
痛くて歩けないはずの味岡が天竜川まで行き自殺をしたとは考えにくいと思った。
そして、ホテルで死んだと思われていた美代子も別の場所で殺されて、
湯につけられたまま運び込まれたのではないかと真相に迫る推理を味岡に語る。


矢田部は捜査をすすめ、味岡を心理的に追い詰めるために照葉が
新幹線の中にポスターと靴下を置いたことや
美代子が殺されたあとに、湯をためたミキサー車でホテルに運び込まれたことを突き止めた。



状況曲線・巨大談合組織の黒い殺人!



矢田部が事件の真相を知っている照葉に目をつけたことから、
大石と中橋は照葉の殺害を決意した。


矢田部は大石たちが参加している南苑会のゴルフコンペへ乗り込んだ。
中橋は愛人・安田秋子(栗田よう子)を照葉の替え玉に仕立てて
矢田部の気をひいているスキに照葉を殺そうと試みるが、矢田部はそれを見破ってしまう。




秋子は女癖の悪い中橋が照葉と浮気しているものと思い込んでいたが、
中橋が罪を犯していると知り協力することにした。
矢田部の目の前で中橋が照葉の首を絞めようとしたところ、
殺害未遂の現行犯として逮捕しようとした。
だが、ただの痴話げんかだと言い照葉になりすましていた秋子が正体を明かす。


状況曲線・巨大談合組織の黒い殺人!


その頃、あとがなくなった大石は自らの手で照葉を殺害しようとプレハブ小屋に向かった。
何も知らない照葉が化粧直しをしていると、コンパクトの鏡に
鬼の形相をした大石が向かってくる。
大石の企みに気づいた照葉は自分は何も喋らないといいくるめ、
プレハブ小屋から脱出することに成功した。


状況曲線・巨大談合組織の黒い殺人!



そこへ、まんまと中橋夫妻の芝居にひっかかった矢田部と中橋夫妻がやって来た。
中橋は急いで照葉を連れ出そうとしたところ、照葉が大石に殺されそうになったことを告発し、
大石らはその場で逮捕された。



談合に猛反対した柳原は中橋が殺害し、巨勢の事務所ビルに運び込んだ。
大石は殺しを命令したわけではなく、中橋の勇み足だった。
その後は、真相に気がついた美代子、味岡は巨勢の意向により口が封じられる。




味岡がたまたま柳原の死体を発見し、逃げ出すところを目撃されたことを利用し、
ガーベラの花などを利用して心理的に追い詰めていった。


状況曲線・巨大談合組織の黒い殺人!



美代子は死亡推定時間よりもかなり前に殺されて、
ミキサー車の湯につけられたままホテルに運び込まれたために、
ホテルに来た味岡が殺したように細工した。


これまで直接手を下すことがなかった大石は照葉を殺すことが出来ず、
結局最後まで人を殺すことができないままだった。


矢田部刑事の執念の捜査により、大石の野望もここで終わりを告げた。





状況曲線〈上〉 (新潮文庫)



己の野望のために情婦を利用してのし上がろうとする野心家の青年というと、
まだ若かったころの近藤正臣を思い出しますが、
90年代に入ってからの土ワイではその役割を村上弘明に求めていたのでしょうか。


そういえば近藤さんがやっていた神津恭介も後任は村上弘明でしたね。


でも、野心家の青年としては狡さと滑稽さが不足している。
近藤正臣はそのあたりもそつなく演じているので物足りない感じがします。
村上弘明だとどうしても善良さが消えないので。



本人も悪者を演じる難しさについて話していたことがあるので、
役作りの苦労はあったのかもしれませんね。



※※※ 松本清張作品記事一覧 ※※※


■ 「ガラスの城」

■ 「声・ダイヤルは死の囁き」

■ 「顔・死の断崖」

■ 「犯罪広告」

■ 「聞かなかった場所」

■ 「種族同盟・湖上の偽装殺人」

■ 「紐・恐怖の大回転遊覧車」

■ 「帝銀事件・大量殺人!獄中三十二年の死刑囚」

■ 「地の骨・犯罪大学・入試問題を拾った女」

■ 「駆ける男」

■ 「白い闇・十和田湖偽装心中」

■ 「小さな旅館」

■ 「死んだ馬・殺人設計図」

■ 「山峡の章・みちのく偽装心中」

■ 「地方紙を買う女・昇仙峡囮心中」

■ 「書道教授・消えた死体」

■ 「風の息・事故か!謀略か!もく星号三原山墜落の謎」

■ 「事故・国道20号線殺人トリック」

■ 「駅路・謎の伊勢路殺人旅行」

■ 「危険な斜面・白骨になった女」

■ 「殺人行おくのほそ道」

■ 「寒流・銀行を手玉にとった女」

■ 「溺れ谷・蜂は一度刺して死ぬ!」

■ 「連環・偽装心中をあばく女」

■ 「熱い空気・家政婦は見た!夫婦の秘密」

■ 「断線・新妻を棄て、愛人を殺し年上の女と心中した男」

■ 「葦の浮舟・奥飛騨―東尋坊密会の旅」

■ 「証言」

■ 「高台の家・美しい未亡人の妖しいサロン」

■ 「黒い樹海・京都密会の旅殺人事件」

■ 「黒い空」

■ 「数の風景」

■ 「一年半待て」

■ 「霧の旗・獄死した兄は真犯人じゃない! 女の肉体を賭けた復讐の旅立ち」

■ 「鉢植えを買う女」

■ 「状況曲線・巨大談合組織の黒い殺人!男と女が欲望の罠にはまる…」

■ 「黒革の手帳・綴られた男たちの欲望・元銀行OLが夜の銀座に咲かせる悪の華」

■ 「黒い樹海・姉の金沢不倫旅行が連続殺人を呼ぶ!」






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