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2018/12/12
展覧会レポート昭和のドラマ昔の土曜ワイド劇場懐かし邦画

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「金の夢は血に濡れて」 (1992年)  豊田商事事件をモチーフに欲望に取りつかれた男の末路を描く

category - 土曜ワイド劇場
2018/ 12/ 12
                 
土曜ワイド劇場の15周年記念作品の第5弾は、
実際にあった犯罪を虚実を交えて描いたドラマ。


金の夢は血に濡れて・二千億と共に消えた青年虚業家の軌跡



●15周年特別企画
「金の夢は血に濡れて・二千億と共に消えた青年虚業家の軌跡」  
1992年12月12日
原案: 吉岡忍
脚本: 竹山洋
音楽: 渡辺俊幸
監督: 出目昌伸
制作: 総合ビジョン
出演: 役所広司、片岡鶴太郎、とよた真帆、吉行和子、
並木史朗、益岡徹、木村元、西田健ほか



金の夢は血に濡れて・二千億と共に消えた青年虚業家の軌跡




悪徳ペーパー商法で多くの被害者を出した豊多商事・会長の長野一男(片岡鶴太郎)が、
大阪の自宅マンションで殺された日から丸二年が経った。





金の夢は血に濡れて・二千億と共に消えた青年虚業家の軌跡




三回忌にあたるその日、部屋の前に一男の恋人だった中村芙美(とよた真帆)が花を供えに来た。
芙美が被害者の老人から襲われるところを、林隆也(役所広司)がやってきて救出した。


金の夢は血に濡れて・二千億と共に消えた青年虚業家の軌跡



昭和58年、林は富山で小さな出版社の雑誌編集長をしていた。
林は記事で堂々と豊多商事の悪辣なペーパー商法を非難し、
一男から脅迫電話がかかっていた。




翌日、林は一男が仕向けたヤクザ風の男たちに襲われ、
そばにいた婚約者の陽子(とよた=二役)も巻き添えをくい林の子供を流産してしまう。
林はこの一件で会社を追われ陽子とも別れた。


金の夢は血に濡れて・二千億と共に消えた青年虚業家の軌跡




その後、羽毛布団のセールスマンとなった林は、入院中の一男の母・みち子(吉行和子)を訪ね、
これまでの経緯を語り、録音しておいた一男の脅迫電話のテープを聞かせると、
ベッドと布団を二百万円でみち子に売りつけた。



金の夢は血に濡れて・二千億と共に消えた青年虚業家の軌跡



それを知った一男が林の勤務先に乗り込んできた。
これまで電話でしか話したことがなかった一男が意外にも小男だと知った林は、
体格差をいかして一男を殴りつけてくる。
そこへ上司たちがやってきて、林はその場でクビとなった。


金の夢は血に濡れて・二千億と共に消えた青年虚業家の軌跡




復讐に燃える林は一男の身辺を探るために、出身地岐阜へ飛びそのルーツを洗った。
意外なことに一男は働きに出るまでは、人々の記憶に残らない地味な存在だった。
調べているうちに、一男が大垣競輪場でスリを働いた前科があるのを知り一男を脅迫する。


金の夢は血に濡れて・二千億と共に消えた青年虚業家の軌跡



林は呼び出されるまま一男の自宅へと向かった。
そこで林は一男の恋人・芙美が別れた陽子に瓜二つであることに驚く。
何も知らない芙美は一男がこれまで自宅に人を呼んだことがないことから、
林を同級生だと勘違いし手作りの味噌汁をふるまった。



やがて一男がチンピラ風の男を伴って帰宅した。
林が一男の過去の犯罪を告発する記事を読んだ一男は金を積み上げ記事を買うと申し出た。


金の夢は血に濡れて・二千億と共に消えた青年虚業家の軌跡



その後、林は豊多商事の新聞ゴールドタイムス社に記者として雇われることとなった。



これまで激しく敵対していた両社の間に次第に友情めいたものが生まれ、
林は別れた陽子にソックリな芙美をいつしか愛するようになっていく。



金の夢は血に濡れて・二千億と共に消えた青年虚業家の軌跡




ゴールドタイムス社に顔を出した林は新聞社の男(草薙良一)から
被害者側の大谷弁護士(益岡徹)を陥れる仕事を命じられた。


金の夢は血に濡れて・二千億と共に消えた青年虚業家の軌跡



そして林は大谷を酒の席に呼び出して、でっち上げの記事をねつ造し、
一男とかかわることで変わっていく林を芙美は心配するようになる。







この頃、悪辣な商法に対して大きな社会問題となっていただけでなく
豊多商事でも急速に内部崩壊が起こっていた。



やがて一男の身にも危険が迫っていく-。





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長野会長役の片岡鶴太郎は、この役の思い入れは相当のもので、
当初は本当にパンチパーマをかけようと思っていたという。


実際にはパンチパーマのカツラをつけての撮影となった。


「社会的には悪でありながらも、子供のような純粋さがあり惹かれている。
感情をストレートに出せるのでフラストレーションもたまらず
役になりきって演じている」とのことだ。



これには役所広司も下を巻いたようで、二人が敵対しながらも、
次第に親密になっていく過程は見応えがあるものとなっている。



確かに、本当の長野会長のひととなりはわからないが、
ドラマの中では子供の頃から早朝に新聞配達をし、
幸福な家庭への否定感から人間を信じずに、
ビジネスの成功だけを夢見て突っ走る姿が純粋に描かれている。



むき出しの欲望と自分の事しか考えない発言と行動は、
子供がそのまま大人になったようで憎めない。


それでいてこれまで苦労をかけ病に苦しむ母には
激しい愛情をぶつけていく。



現実の事件をそのままドラマにしているわけではなく、
そこに奇妙な友情や愛人たちとの恋愛も絡ませているので
割り切って見られるストーリーとなっている。





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