2005/12/24
展覧会レポート昭和のドラマ昔の土曜ワイド劇場懐かし邦画

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「青い鳥を撃て・・原田康子の殺人者より」 (1977年)

category - 土曜ワイド劇場
2005/ 12/ 24
                 
1977年7月からスタートした土曜ワイド劇場。
その初年度の最後(クリスマスイブ)に放送された作品。


翌週の大晦日は土曜ワイド劇場は休止。




●「青い鳥を撃て・原田康子の殺人者より」  1977年12月24日
原作: 原田康子  『殺人者
脚本: ジェームス三木
音楽: 菅野光亮
監督: 貞永方久
制作: 松竹
出演: 秋吉久美子、前田吟、中山麻理、高橋昌也、
幾野道子、近松麗江、磯村健治、渥美国泰、酒井修ほか



青い鳥を撃て・殺人者



社長令嬢・淳子(秋吉久美子)は、ある日、
銀座の画廊で一枚の油絵に魅せられた。

現金の持ち合わせがなかったので予約をして帰り
次の日に取りに行った。

ところが、絵は札幌に住む千恵(中山麻理)に買い取られていた。

両親を説得して札幌に渡った淳子は、農機具商の愛人だった千恵が
火遊びの相手・白戸(磯村健治)に殺された現場から絵を持ち出す。







洲本淳子は東邦パルプの社長令嬢。


ある日、銀座の画廊泰西堂で六百四十万もする”スペインの空”という油絵と出逢い
衝動的に買い取りの予約をしてしまう。


21歳の敦子にそんな金が用意できるはずはなかった。
敦子は家へ帰ると父のいない隙に小切手と万年筆を盗みだし
父のサインを真似て支払い用の小切手を作成してしまった。


翌日の午前中に泰西堂へ行き小切手と引き換えに絵を持ち帰るが
ほどなくして淳子の悪事は両親にばれてしまい
父から北海道で謹慎生活を送るように言い渡されてしまう。


北海道にあるからまつ荘へ島流された淳子は
からまつ荘の向かいに住む真壁千穂という女から数度にわたり屈辱的な行為を受ける。


千穂は年の離れた男の愛人で美しい女性だった。
淳子は千穂の家の近くで22,3歳の美しい青年・白戸礼太と出会い
短いやり取りの中で礼太が千穂と何らかの関係があるのだと悟る。



からまつ荘にいる管理人のおばさんが不在中のある夜、淳子は三発の銃声を聞いた。


淳子は銃声が聞こえてきた方向の千穂の家を見たとき
夕暮れに会った礼太を思い出した。


淳子は110番へ銃声のことを通報するが思いとどまる。
すると銃を持った礼太が淳子の部屋へ押し入ってきた。


淳子は警察には知らせず、そのまま礼太を匿い
二人の間に愛情のようなものが生まれ奇妙な同居生活が始まる。


刑事の三田村は淳子が事件当夜のことを知っていると確信し
なかなか口を割らない淳子を執拗に迫ってくる。


そんな不安定な状況の中、淳子と礼太の関係が長く続くわけがなかった。


礼太はかつて関係があった千穂にも裏切られ
淳子からも屈辱的な言葉を浴びせられ
最期は自ら死を選び、二人の関係はあっけなく終わってしまう。





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原作のタイトルは「殺人者」だが”殺人事件”がメインというよりは
病気持ちで若さゆえに突っ走る社長令嬢の淳子の青春物語といった感じに思えた。


特に絵が好きでもないのにブラリと立ち寄った画廊で
著名画家の油絵に魅せられて値段もわからないまま購入の予約をしてしまう。
しかも、淳子が値踏みした額よりも価格は2倍以上もあった。


父に内緒で勝手に小切手を切ったことで罰として
遠い北海道に島流しされてしまい
そこで美人の二号・千穂からプライドを傷つけられる行為を受けて
激しい憎悪が沸き上がる。



千穂は年若い愛人・礼太に銃殺されてしまうと
それを知った淳子は感情の赴くまま刑事にも嘘をつき
礼太をからまつ荘にかくまってしまう。



しかし、三田村刑事の執念深さに礼太は自首を考えたり
淳子のもとを離れようとしたりするようになる。
口論の末、淳子の放った言葉から礼太は結局
千穂を殺した銃で自ら命を絶つ。


二人の間にあったものは愛情だったのか?

礼太の死体に縋りついた淳子だったが
淳子を激しく引き付けたのは礼太が殺人者だったからだ。


淳子は彼を愛していたのではなく礼太の苦悩と激情を愛していただけだった。




奔放さと気だるさを持ち合わせた淳子を秋吉久美子が演じていて
かねてより見たいと思っている作品のひとつである。


若さとエゴイズムと虚無感、これがどう映像化されたのかに興味があります。






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