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2019/01/10
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美女シリーズ(北大路版) 黒い仮面の美女・江戸川乱歩の「凶器」 (1987年)

category - 土曜ワイド劇場
2019/ 01/ 10
                 
北大路欣也ふんする明智小五郎シリーズの2作目。




●「黒い仮面の美女・江戸川乱歩の凶器
シンデレラ女優の妖しい肌が死を招く!」  1987年1月10日
原作: 江戸川乱歩  『凶器』  化人幻戯~江戸川乱歩全集第17巻~ (光文社文庫) 収録 
脚本: 吉田剛
音楽: 鏑木創
監督: 貞永方久
制作: 松竹
出演: 北大路欣也、白都真理、吉行和子、坂上二郎、
宍戸錠、佐藤万理、有川博、小西邦夫ほか



黒い仮面の美女・江戸川乱歩の「凶器」



青木美也子(白都真理)主演の「黒い仮面の美女」の撮影中、
政財界のフィクサーとして知られる佐藤猛雄(宍戸錠)の息子・タツヤが刺殺された。
波越警部(坂上二郎)と明智小五郎(北大路欣也)が捜査に乗り出す。



犯人はタイマーでスタジオの照明を停電させその隙に犯行を行ったが、凶器は発見されない。
波越はアイスボックスに目をつけて氷の刀で刺したものとみたが、
実験の結果刃はあっさりと折れてしまい失敗に終わる。


「黒い仮面の美女」は美也子の母で元女優の志津子(吉行和子)の代表作だったが、
その後、事故で車いす生活をしいられている。
「黒い仮面の美女」では、猛雄と美也子の父・関屋茂(有川博)が共演していて、
志津子をめぐって恋敵の間柄でもあった。


その後、関屋は失踪したまま死亡扱いとなっているが死体を見たものはおらず、
どこかでひそかに生きている可能性もある。
猛雄は関屋らしい男から脅迫状が舞い込んだといい明智に調査の依頼をする。



関屋らしい男が現場にいなかったかどうかを確認するために、
関係者が呼ばれ25年前に関屋が出演した「黒い仮面の美女」が上映された。
すると舞台に白いスーツに帽子、サングラス姿の関屋が姿を現し、
猛雄への復讐を宣言すると試写室から逃走した。


黒い仮面の美女・江戸川乱歩の「凶器」



波越たちが関屋を追いかけていくが、ついに捕まえることは出来なかった。



関屋の居所を志津子が知っているのではないかと考えた波越が家を訪ねると、
浴室の窓ガラスが割られ美也子が何者かに切りつけられるという事件が発生。
今度も凶器も見つからず、外に刑事が張り込んでいたのに犯人がどこから
逃げていったのかさえわからずじまいだった。


黒い仮面の美女・江戸川乱歩の「凶器」



捜査に行き詰まった波越に文代(佐藤万理)は、明智が浴室で割られた
窓ガラスの破片を全て調べてみるといいと言っていたとアドバイスを伝える。
だが、すでにゴミに出されたあとだった・・・。


その明智は猛雄が手の内を全て明かさないことから調査を打ち切ろうとしていて、
依頼人の猛雄が事務所に怒鳴り込んできた。
撮影スタジオ内を捜査してある事実をつかみ、猛雄が明智に隠していることが
あると確信していたのだ。


黒い仮面の美女・江戸川乱歩の「凶器」


そんなある夜、明智はラジオコントロールの模型飛行機に襲われそうになった
青木母娘をかばおうとして転落したまま行方がわからなくなってしまう。



その後、志津子は猛雄の自宅に行き、美也子が迎えにいくことになった。
それを知った波越は30分後に猛雄のマンション前で美也子と待ち合わせる約束をする。
波越が美也子と会うと、猛雄の部屋のベランダで彼が何者かに襲われる姿を目撃した。



急いで部屋に入ると玄関のカギは開いていて、猛雄が死亡しており、
クローゼットの中に猿ぐつわをされ手足を縛られて閉じ込められた志津子が発見された。
先ほど白い手袋をして猛雄を襲った犯人はまたしても逃げた後だった。
行方がわからない明智も死亡したものと見られた。



襲われた美也子の傷も癒え、中断していた「黒い仮面の美女」の撮影が再開され、
無事に終了をした。
その時、セットの階段の上から、白スーツを来た関屋茂が姿を現した。
あまりの驚きに思わず志津子が車いすから立ち上がってしまう。
志津子は必死にリハビリを続け、実は歩けるようになっていたのだ。


犯人は志津子だった。
関屋は変装をとくと、明智小五郎が姿を現した。



黒い仮面の美女・江戸川乱歩の「凶器」



志津子がタツヤが強引に美也子に近づきその背後に猛雄の企みを感じたことから
今回の復讐劇が決行される。



志津子はスタジオが停電になっている間に車いすから立ち上がり、
透明ガラスの刃物でタツヤを刺し殺すと、彼の衣服で血をぬぐい、
水槽の中に凶器を隠し後で処分した。


試写室では美也子も協力し、志津子が関屋の変装をし
関屋が生きているように見せかけ猛雄に恐怖を味わわせ、捜査を混乱させた。


その後、波越が自宅に来たため志津子の不利な証拠を見つけられないために、
美也子は自分で窓ガラスを割りガラスの破片で自分を切りつけると、
第三者に襲われたように見せかけ波越たちの目をそらせた。



ラジコンカーは猛雄の仕業だ。
彼は25年前に関屋を殺害し、小道具の像の中に埋めていた。
明智が関屋殺しに気がついたと感じた猛雄は明智の口を封じようとしたのだ。



その猛雄は志津子だけでなく、美也子も狙っていた。
志津子に遅れて猛雄の部屋に入った美也子を襲ってきたため、
背後から首を絞めて殺害した。
美也子は待ち合わせ時間にやって来たように偽装した。


その後ベランダで志津子が白い手袋をつけ独り芝居をして、
猛雄が誰かに襲われているように細工した。
波越もその現場を見ていて猛雄がその後に殺されたように思わせた。
志津子は自分で猿ぐつわと手足を縛ってクローゼットの中へ隠れて、
犯人に閉じ込められたように見せかけたのだ。


黒い仮面の美女・江戸川乱歩の「凶器」




明智はスタジオにあった像を割ると、中には関屋の骸骨があり結婚指輪が落ちてきた。
愛する関屋が猛雄に殺されたとわかり復讐を終えた志津子は服毒自殺をとげた。



明智は事件が起こる前に横浜のバーでタツヤと一緒にいる美也子に会っていて、
母が猛雄に復讐するのではないかという予感を持ちながら悩んでいた。


明智が身分を明かし相談に乗ろうとしても美也子はそれを振り切っていた。
そんな彼女を助けることが出来ないまま惨劇は起きてしまった。


何か釈然としない思いを抱えた明智が関わった今回の事件は、
「黒い仮面の美女の事件」としてファイルされた。






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ドラマ終盤の、明智が美也子母娘をかばおうとして模型飛行機に襲われるシーンで、
ロケ地の江ノ島でスタントマンを用意して撮影が進められるはずだったが、
「顔が映らなくても自分が飛び込む」と明智役の北大路欣也は譲らず、
結局本人が本番一発OKで撮影終了。



この後、急に激しい雨が降ってきたために共演者やスタッフは全員ずぶ濡れ。
本人が飛び込んでなくても結局は濡れる運命にあったようだ。


人気シリーズで明智役がはまっていた天知茂のあとを受け継いだ北大路欣也。
これだけの入れ込みようだったのにもかかわらず、
北大路版美女シリーズはわずか6作で終了。







化人幻戯~江戸川乱歩全集第17巻~ (光文社文庫)





美女シリーズ(北大路欣也版) 記事一覧

1. 妖しいメロディーの美女・江戸川乱歩の「仮面の恐怖王」

2. 黒い仮面の美女・江戸川乱歩の「凶器」

3. 赤い乗馬服の美女・江戸川乱歩の「何者」

4. 日時計館の美女・江戸川乱歩の「屋根裏の散歩者」

5. 神戸六甲まぼろしの美女・江戸川乱歩の「押絵と旅する男」

6. 妖しい稲妻の美女・江戸川乱歩の「魔術師」





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