Samurai Spirit ※画像転載禁止 

ブログの文章および画像の転載複写はご遠慮下さい
2019-05-11 (Sat)

「印象派への旅 海運王の夢-バレル・コレクション-」@ザ・ミュージアム

松濤美術館へ行った後は、そのまま歩いて近くにある
Bunkamuraのザ・ミュージアムへ「印象派への旅」を見に行ってきました。



印象派への旅・海運王の夢-バレル・コレクション-@ザ・ミュージアム



会期は4月27日~6月3日までで6月に行こうと思っていたんですが
急きょ松濤美術館に行くことになったので始まって約1週間後に訪れることになった。


この展覧会は”海運王”として知られるスコットランド・グラスゴー出身の
実業家・ウィリアム・バレル(1861~1958年)が収集した沢山のコレクションのうち
約80点が堪能できるというもの。


わずか15歳で働き始めたバレルは20代の時に兄と始めた
家業の船舶の仕事で大成功をおさめます。
10代の頃から芸術に関心を持ち美術館へも通っていました。


19世紀後半から20世紀初めにかけて9000点以上にものぼる美術品を買い集めます。
画商・アレクサンダー・リードから作品を購入し祖国の画家メルヴィル、
やがてフランスの絵画にも興味を示すようになっていきました。





1944年にバレルは多数の作品をグラスゴー市に寄贈し「バレル・コレクション」という美術館が建設されます。


バレルは「大気汚染の影響が少ない郊外に作品を展示すること」
「国外に作品を持ち出さないこと」という二つの条件を付けました。



今回そのコレクションが来日したのは、バレル・コレクションの改装によるもので
まさに奇跡の展覧会なのです。


「印象派への旅」ということで、ルノワール、セザンヌ、ゴッホはもちろんのこと
今回話題になっているのは日本初公開(当たり前ですが…)の
エドガー・ドガの名作「リハーサル」です。



エドガー・ドガ リハーサル

エドガー・ドガ ≪リハーサル≫ 1874年頃



穏やかな陽が差し込む稽古場でバレリーナたちが
レッスンに励んでいる様子が描かれています。
本番を目前とし真剣に踊る彼女たちが繊細なタッチで色彩豊かに表現されている。


踊り子たちを手前の脇と奥に配置したことで
この絵がダイナミックで躍動感があるように感じられた。
穏やかながら大胆さをあわせ持つこの作品はひと際目を奪われるものでした。



バレルが絵画を購入していた画商・アレクサンダー・リードを
ゴッホが描いた作品もありました。


ゴッホ アレクサンダー・リードの肖像

フィンセント・ファン・ゴッホ ≪アレクサンダー・リードの肖像≫  1887年


リードはグラスゴー在住の美術愛好家たちにフランス絵画を紹介した人物。
ゴッホには画商をしていた弟のテオがいるのですが
テオと一時期一緒に暮らしていたこともあるそうです。



マネ シャンパングラスのバラ

エドゥアール・マネ ≪シャンパングラスのバラ≫ 1882年


印象派ではありませんが、マネのバラの絵もとても素敵でした。



バレル・コレクションは国外への持ち出しが禁止されていたものですので
期待していなかったのですが、なんと作品の撮影コーナーがあり驚きました。
しかも、1作品だけではありません。



そのうちのいくつかをご紹介します。



第3章は「川から港、そして外洋へ」ということで



ブーダン ブリュッセルの船着場

ウジェーヌ・ブーダン ≪ブリュッセルの船着場≫   1871年


印象派に影響を与えたとされるブーダンの船着場は
なぜか懐かしさを感じさせてくれるものだった。


建物、船とカンバスのほとんどは止まっているだけに
中央の白煙が空に向かってモクモクしているのがこの絵に生命の息吹を吹き込んでいるようにみえた。




ウジェーヌ・ブーダン ≪ドーヴィル、干潮時の埠頭≫

ウジェーヌ・ブーダン ≪ドーヴィル、干潮時の埠頭≫ 1885-90年頃

ノルマンディー地方の港町ドーヴィルを描いた作品。



ウジェーヌ・ブーダン ドーヴィル、波止場

ウジェーヌ・ブーダン ≪ドーヴィル、波止場≫   1891年



ドーヴィルは別荘やカジノなどが次々と建設され多くの貴族が保養に訪れたということだが
この絵からは時が止まったかのような静けさを感じる。




アンリ・ル・シダネル ≪月明かりの入り江≫

アンリ・ル・シダネル ≪月明かりの入り江≫  1928年


この絵の舞台は南仏ニースとモナコの間にあるヴィルフランシュ=シュル=メールという港町。
天然の入り江をもつ港として知られており、現在でも多くの観光客が訪れているようだ。



ベルナルト・ブロンメルス 浅瀬を歩く

ベルナルト・ブロンメルス ≪浅瀬を歩く≫   1901年


ブロンメルスは光まばゆい砂浜を多く描いたということで印象派の影響が感じられる。




ギュスターヴ・クールベ ≪マドモワゼル・オーブ・ドゥ・ラ・オルド≫

ギュスターヴ・クールベ ≪マドモワゼル・オーブ・ドゥ・ラ・オルド≫   1865年




パリから比較的近い保養地であるトゥルーヴィル滞在中のクールベが
現地の美しい女性を描いた作品。



ウジェーヌ・ブーダン ≪トゥルーヴィルの海岸の皇后ウジェニー≫

ウジェーヌ・ブーダン ≪トゥルーヴィルの海岸の皇后ウジェニー≫  1863年


またトゥルーヴィルは「浜辺の女王」と呼ばれたくらい優雅さも兼ね備えている。
白いドレスを着ているのがナポレオン3世の妃であるウジェニーだと見られている。


人物が占める割合は少ないのですが、テーマからか艶やかさ優美さが充分に伝わってきて
原画ではとても華やかな雰囲気で目を奪われるものでした。




さて、この美術館は去年の秋に改装を終えたばかりですが、入隅部分に壁紙の剥がれがみられたのが気になった。


ザ・ミュージアムはアクセスもよく、館内も鑑賞しやすい美術館なので
いつも気軽に見に行けるのがいいです。


今年はこの後に夏からミュシャ展、秋からリヒテンシュタイン展をやる予定ですが
リヒテンシュタイン展のチラシがきれいでさっそく行く予定に入れました。





応援よろしくお願いいたします⇒にほんブログ村 サッカーブログ 鹿島アントラーズへ
にほんブログ村

鹿島アントラーズランキング


スポンサードリンク

Comments







非公開コメント