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2019-06-24 (Mon)

「キスリング展 エコール・ド・パリの夢」@東京都庭園美術館

東京都庭園美術館で行われている「キスリング展」へ行ってきました。



キスリング展@東京都庭園美術館





東京都庭園美術館は目黒駅、白金台駅より徒歩で7~8分弱のところにあります。
今回はランチの関係で目黒駅から行ってみることに。
あまり訪れる機会の少ない美術館で、およそ3年ぶりとなりました。
なぜかいつも行くのは夏ごろなんですよね。


庭園美術館という名前の通り前方には三つの庭園があります。



東京都庭園美術館



建物は朝香宮夫妻の邸宅だったもので、フランスに留学していた夫妻の要望で
フランス人に設計を依頼しアール・デコが取り入れられた優雅な造りとなっています。

展覧会は旧朝香宮邸(本館)の1~2階と、新館を使って展開されている。

本館の方は各部屋に細々と展示されていてちょっと順路がわかりづらい部分がある。
しかし、アールデコを感じながら美術に触れられる環境は素晴らしいです。

途中には何か所か撮影可能なスペースが設けられていた。


東京都庭園美術館 次室



こちらは入り口そばにあった「次室(つぎのま)」を紹介したもの。


小客室から大客室へ、大広間から庭へとつなぐ空間で
モザイクの床、黒漆の柱、朱色の人造石の壁が使われており
中央には白磁の噴水が設置されていたということ。


朝香宮妃が香水の香りを漂わせたことから『香水塔』と呼ばれていた。
実際に使われていた時には噴水があったんですね。



新館の方は美術館らしく本館とはうって変わって広々としたスペースに
作品が展示されていました。


本館を見終わって新館へ移動するときの通路も外の眺めが良くて
自然を感じながらなので実に気持ちがいいです。



さて、そんな庭園美術館で開催されているのが
エコール・ド・パリを代表する画家・キスリング展。


キスリング展@東京都庭園美術館


ポーランド人のキスリングは美術学校を卒業するとすぐにフランスへ出ます。

そこで、ピカソやジョルジュ・ブラックなど多くの美術家たちと交流を持ちはじめる。
この二人と関係があったということで当然キュビスムの影響も受けるのですが
ピカソとは違うキュビスムの表現方法が用いられていた。



キスリング ミモザの花束

キスリング  ≪ミモザの花束≫  1946年



画像ではわからないがミモザの細かさがすごく丁寧に描かれていて
実に完成まで気の遠くなりそうな緻密さ。


花の絵では作品番号58番の「花」そして「カーテンの前の花束」が気に入りました。
色使いが鮮やかですっごくキレイなんですよね。

その他風景では77番の「マルセイユ」が心に染みわたるような
落ち着きを感じさせてくれてよかったです。



キスリングは妻やキキをモデルとした絵も多いのですが
女性たちのヌードを描く時にはひと際悦びを感じていたようです。




キスリング 赤い長椅子の裸婦

キスリング  ≪赤い長椅子の裸婦≫  1937年



思わせぶりな表情とポーズで横たわる裸婦のまろやかな曲線と
白い肌の美しさを艶やかな長椅子が強調しています。



私は個人的に裸婦の絵よりも、「スカーフを巻いた金髪の少女」や
「ジプシーの女」の方が、女性の美を感じられて気に入りました。



キスリング サン=トロペでの昼寝(キスリングとルネ)

キスリング  ≪サン=トロペでの昼寝(キスリングとルネ)≫  1916年


自分と妻のルネをモデルにしたもの。
ビビッドな手前の緑と、二人の服の濃い配色が日差しが強めであることを感じさせるが
うたた寝するルネの様子から穏やかさが伝わってくる。




キスリング ベル=ガズー(コレット・ド・ジュヴネル)

キスリング  ≪ベル=ガズー(コレット・ド・ジュヴネル)≫  1932-33年


ポスターや看板にも使用されていたインパクトのある絵。

モデルはジュール=ジョゼフ・コレットの娘で母親からは”ベル=ガズー”という
あだ名で呼ばれていた。

彼女が20歳頃のもので新緑をバックにタータンチェックのワンピースが映えて
金髪に憂いを含んだアーモンド形の瞳が印象に刻まれる。


純潔を意味する白の百合を手にしている彼女がみずみずしく描かれていた。


ベル=ガズーはのちに踊り子や作家としても活躍し
結婚しながらも恋愛遍歴を重ねていったということで自由奔放な生涯を送った女性。


そういう意味では前述したモデルのキキ(アリス・プラン)も興味を掻き立てられます。
キキは日本人画家・藤田嗣治のモデルもつとめていますが
おかっぱ頭の藤田と、一時同じようにおかっぱ頭だったキスリング。


交流があった二人ですが、このあたりのエピソードがとても気になります。



「キスリング展」は7月7日までと終了まであとわずか。
行こうか迷った展覧会でしたが、やはり行って良かったです。






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