FC2ブログ
2019/08/15
展覧会レポート昭和のドラマ昔の土曜ワイド劇場懐かし邦画

Post

        

美女シリーズ(北大路版) 赤い乗馬服の美女・江戸川乱歩の「何者」 (1987年)

category - 土曜ワイド劇場
2019/ 08/ 15
                 
北大路欣也扮する明智小五郎シリーズの3作目。



赤い乗馬服の美女・江戸川乱歩の「何者」




●「赤い乗馬服の美女・江戸川乱歩の何者
紫水晶のイヤリングが妖しい肌に…」  1987年8月15日
原作: 江戸川乱歩  何者 (創元推理文庫)
脚本: 篠崎好
音楽: 鏑木創
監督: 貞永方久
制作: 松竹
出演: 北大路欣也、叶和貴子、蜷川有紀、坂上二郎、
佐藤万理、根上淳、志垣太郎、小西邦夫ほか





明智小五郎(北大路欣也)は、乗馬をしているときに偶然日本画家の結城剛三(根上淳)の長女・
志摩子(叶和貴子)と出逢い、彼女に脅迫状が届いていることを知った。


その後、明智は結城家で行われたパーティーに出席したが、
書斎へ行った志摩子が何者かに銃で足を撃たれて負傷してしまう。



赤い乗馬服の美女・江戸川乱歩の「何者」



結城家は志摩子の母親が死んだあと、現在の妻・美代(入江若葉)が一人娘の・恵子を連れて
後妻におさまっていた。
志摩子は亡くなった剛三の兄の息子・結城宏行(志垣太郎)と婚約しているが、
剛三の秘書の山田伸子(蜷川有紀)が宏行を狙っている。




波越警部(坂上二郎)が到着し、第一発見者の伸子から事件発生時の様子を聞いた。
伸子は酔いを覚まし戻ろうとしたときに廊下で銃声を聞いた。
書斎は暗く電気をつけると志摩子が倒れていた。
志摩子も部屋が暗かったために犯人の顔を見ていない。



赤い乗馬服の美女・江戸川乱歩の「何者」


現場はガラス窓が破られており、庭には犯人のものと思われる足跡が残されていたが
書斎から井戸を往復しただけのもので謎が残る。
剛三の話ではこのところシャンデリアが落ちたりソファにナイフが仕込んで会ったりという
怪事件が続いていた。



書斎を調べたが凶器の銃は見つからず、金製品ばかりが盗まれていたことがわかる。
波越は近所の地主の息子・琴野(金田明夫)が黄金マニアであることから、
犯人であると確信している様子だ。



宏行は幼い時に父が死にその後財産を独り占めしたばかりでなく
油絵から日本画に転向させられ剛三に恨みを抱いているのではないかという。
ならば志摩子との結婚も、財産目当ての可能性がある。
明智は脅迫状の文章がロミオとジュリエットの引用であり、
それは志摩子と宏行にあてはまると推理した。


赤い乗馬服の美女・江戸川乱歩の「何者」


明智は志摩子の病院へ見舞いに行った。
書斎は離れにありそこには画室と宏行の部屋があるだけだった。
事件が起こったとき離れにいたのは志摩子と伸子だけだ。
志摩子は暗に伸子が犯人であることを匂わせるような発言をする。




やがて、結城家へ出入りしている画商の・土肥原(三澤慎吾)から伸子がかつての剛三のライバルであった
日本画家の山田俊英の娘だったことを聞き出した。
当時の写真を見せられ、結城家の家政婦ツネ(たうみあきこ)が伸子の家でも働いていたことがわかった。



明智がその写真を剛三に見せると伸子が俊英の娘であることははじめていったという。
伸子は俊英の娘でありツネとも顔見知りであったことを認めたが、
ツネとは偶然結城家で再会しただけだと話した。


赤い乗馬服の美女・江戸川乱歩の「何者」




志摩子が撃たれた時の第一発見者であり身分を隠して秘書となった伸子に
不自然なものが感じられる中、恵子はツネが志摩子が撃たれた晩の
パーティーで身に着けていた伸子の紫水晶のイヤリングを庭に隠していたことから、
犯人が誰であるか見当をつけていた。



珍しく病室を訪れると恵子はイヤリングを見つけ犯人がわかったと志摩子に報告する。


赤い乗馬服の美女・江戸川乱歩の「何者」




その後恵子が伸子を呼び出して一緒に酒を飲んだ直後に突然苦しみだして死んでしまう。
またしても第一発見者は伸子であり、キッチンから酒に入れる氷を運んだのも伸子だった。
伸子は酒に氷を入れなかったため、波越たちの容疑の目は伸子へと向けられた。




ツネは伸子をかばうために自分が氷を用意したと言いその場で氷を飲み病院へ運ばれた。
明智はとける前に調べるように言い、毒物が氷の中ではなく振りかけられたものだと明らかになった。




波越は伸子を犯人とみていたが、証拠がない。
病室でこのことを聞いた志摩子は、明智に池をさらうと盗品が出てくるのではないかとアドバイス。




赤い乗馬服の美女・江戸川乱歩の「何者」



波越の指揮の元で池がさらわれ、伸子のハンカチに包まれた盗品と凶器の銃が発見された。



これを証拠として波越はその場で伸子を逮捕しようとするが
用意周到な犯人が軽はずみに証拠を残すことに釈然としないものを感じ、
伸子の犯人説には懐疑的なためにしばらく泳がせることにした。





その後ようやく、志摩子が退院した。



明智は彼女を城ケ崎へと連れ出した。
志摩子は宏行の本心がわからないと辛い気持ちをうちあけた。


そして、明智が志摩子のために崖に咲いている花を取ってやろうとしたとき、
足をすべらせてしまいそのまま転落してしまった。


赤い乗馬服の美女・江戸川乱歩の「何者」




明智の遺体は見つからないまま、今度は土肥原が自動車の爆破により死亡し、
伸子も行方がわからなくなった。



回復した志摩子は宏行と二人でスイスへ旅立つものと見られたが、
志摩子は一人で行くと言い別れの曲を披露することになった。
その時、ピアノの音色が聞こえてきた。
弾いていたのは死んだはずの土肥原でそばには行方がわからなかった伸子もいる。



赤い乗馬服の美女・江戸川乱歩の「何者」



それは、土肥原が殺した明智の変装だった。
明智は突き落とされたが一命をとりとめ、伸子と接触するとこれまで隠していたことを全て聞き出していた。


一連の犯人は第一の被害者志摩子であった。


伸子は父が事故で死亡した時、剛三に見殺しされたと思い恨んでいた。
その復讐のために結城家へ乗り込んでおり、シャンデリアを落としたりした
怪事件の犯人が伸子であることを知った志摩子は今度の計画を思いついた。



赤い乗馬服の美女・江戸川乱歩の「何者」



志摩子がしていた紫水晶のイヤリングを見つけた志摩子はそれを盗み、
パーティーの夜、あらかじめ庭に足跡を残し書斎で自分の足に向けて発砲し、
伸子のイヤリングを部屋に残すと、金製品と銃を伸子のハンカチに包んで池へ投げ捨てた。



宏行は志摩子、伸子に曖昧な態度をとっており伸子は宏行の本心を知りたがっていた。
それを利用して容疑がかかるように伸子に宏行の日記帳の存在を知らせておき、
彼女が宏行の部屋に盗み見にこさせるように細工をした。


思惑通り伸子は宏行の部屋で日記を読んでいて銃声を聞き慌てて部屋を出た。
伸子が犯人なら日記はもとの場所へ片付けるはずだがそうしなかったのは、
彼女が犯人ではなく本当に銃声に驚いたからだった。


赤い乗馬服の美女・江戸川乱歩の「何者」




志摩子の思惑通りことは運んだが、イヤリングを見つけたツネが伸子の犯行だと思いそれを隠した。
事件前、イヤリングを片方失くした伸子はもうひとつ作っておりイヤリングは3つあった。
その事を知った恵子は、志摩子に犯人がわかったと告げた。


困った志摩子は見舞いに来た土肥原に相談。
もともと志摩子を狙っていた土肥原は彼女に協力することとなり、
屋敷に入るとオンザロックが好きな恵子を殺そうと氷に毒物を振りかけた。
そして、事件の真相に気がつき始めた明智を崖から突き落とした。



退院した志摩子は役目が終わった土肥原を自動車に爆薬を仕掛け殺してしまう。



志摩子は世界に通用するピアニストになるのが夢だったがそれを捨てても
宏行の愛がほしかった。
だから、ロミオとジュリエットの引用を脅迫状にしたためたのだ。


しかし、宏行は自分を愛することしかできず、志摩子の望みは叶わなかった。


赤い乗馬服の美女・江戸川乱歩の「何者」


そのために妹の恵子まで殺してしまったことを悔いた志摩子は
自ら毒薬を飲み干すと明智の腕の中で静かに引き取った。







赤い乗馬服の美女 江戸川乱歩の「何者」 [DVD]






何者 (創元推理文庫)





美女シリーズ(北大路欣也版) 記事一覧

1. 妖しいメロディーの美女・江戸川乱歩の「仮面の恐怖王」

2. 黒い仮面の美女・江戸川乱歩の「凶器」

3. 赤い乗馬服の美女・江戸川乱歩の「何者」

4. 日時計館の美女・江戸川乱歩の「屋根裏の散歩者」

5. 神戸六甲まぼろしの美女・江戸川乱歩の「押絵と旅する男」

6. 妖しい稲妻の美女・江戸川乱歩の「魔術師」





関連記事
スポンサーサイト



                         
        

スポンサードリンク

                         

コメント

非公開コメント