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2019-08-22 (Thu)

「刑事神崎省吾事件簿・椿の入れ墨をした女」 (1992年)  高橋治 『椿の入墨』

早朝、警察署の前で警官が殺された。
容疑は前夜タクシー強盗を働いた不良グループにかかるが
強引な捜査方針に疑問を抱いた定年間近の刑事は
捜査を外されながらも執念で真犯人を追い詰める。



●「刑事神崎省吾事件簿・椿の入れ墨をした女
警官殺し!残された言葉”クロ”の謎?」  1992年8月22日
原作: 高橋治 『椿の入墨』  殺意の断崖―神崎省吾事件簿 (文春文庫) 収録
脚本: 岡本克己
音楽: 津島利章
監督: 松尾昭典
制作: 松竹
出演: 植木等、野口五郎、北原佐和子、大出俊、
高田敏江、小林昭二、円谷浩、遠藤憲一ほか



刑事神崎省吾事件簿・椿の入れ墨をした女








浜名警察署前で早朝、広田巡査が何者かに刺された。
異音を聞きかけつけた吉中警部補(小林昭二)は
「若い男 黒い服 クロ 車で逃げた」という死に際の言葉を聞く。
警官は犯人の衣服と見られるボタンのついた黒い生地を握りしめたまま死亡した。


駐車してあったパトカーのタイヤがパンクさせられている。
広田はその音を聞いて外へ出たところを刺し殺されたのだろう。



静岡県警の熊井警部(大出俊)が捜査の指揮をとることになり
警察の威信をかけて早期に犯人逮捕を目指す。


浜名署の石山(円谷浩)は前夜、チンピラグループの極道会のメンバーが
タクシー強盗を起こしたことを熊井に報告する。
彼らのアジトに駐車していた車が黒であることから
逮捕された深井甚一を取り返そうと極道会が警官を襲ったのではないかと睨む。



刑事神崎省吾事件簿・椿の入れ墨をした女




強盗事件が起こる少し前、伊丹鉄也(野口五郎)は思いを寄せている
ホステス・笠井清美(北原佐和子)が勤めるスナック「ふれんど」にいた。
その時、極道会のリーダー道上竜夫(遠藤憲一)に清美は自分の女だと言われ
暴行を受けていたことを打ち明ける。


道上が黒い服を着ていたことから、伊丹は道上も逮捕するべきだと進言した。


メンバーの酒井(佐藤弘)らが逮捕され、熊井と西川警部補(内田直哉)は
彼らの犯行と決めつけて厳しく取り調べるが彼らは容疑を否定。



神崎省吾警部補(植木等)と一緒に清美と会った伊丹は
広田が殺される前に清美が道上と二人きりで過ごしていたことを知りショックを受ける。
その様子を見た神崎は伊丹が清美に惚れていることを見抜き
横やりをいれてくる道上を私情から容疑の目を向けるなと忠告した。



刑事神崎省吾事件簿・椿の入れ墨をした女





しかし、伊丹は道上がタイヤをパンクさせ広田を殺したという見方を変えない。
そんな中、居所がわからなかった道上が深井たちが盗んだ金を
タクシー会社にかえしに来たことから乗っていた車の車種が割れ
清美と一緒にいたところを捕まえた。



神崎の取り調べを受けた道上はこの時はじめて
警官殺しの容疑がかかっていると知り当日の行動を素直に話し始めた。




ふれんどで伊丹に暴行した夜、清美を湖に連れ出した道上は彼女を襲おうとしたが
逆に太ももに椿の入れ墨があると啖呵を切られた。
清美には殺人罪で服役中の男がいて、その男のために彫ったもので
出所後に何をされてもいい覚悟があるなら自分の体をくれてやってもいいとすごまれる。



刑事神崎省吾事件簿・椿の入れ墨をした女



意外な過去を明かされた道上は彼女の迫力に負けてものにすることが出来ないまま
隠れ家に帰ったので、広田が殺された時刻には眠っていたと供述する。



神崎は伊丹を伴って清美に裏を取りに行った。


アパートで二人を迎えた清美は、太ももにアザがあるものの入れ墨は入れていないという。
夜の湖で道上に襲われそうになり、逃げるために必死で打った大芝居だった。


だが、刑務所に入っている男がいることは本当だと告白した。
三年前、マージャン店に勤めていた清美は大勝ちした。
腹を立てた男たちがいちゃもんをつけてきたところを
常連客の松谷健三(武見龍磨)が助けようと介入してくる。


その時、過って一人の男を刺し殺してしまい服役中だというのだ。
清美は自分のせいで犯罪者となってしまった松谷が出所してくるまで
幸せになってはいけないと誓いをたてていた。



刑事神崎省吾事件簿・椿の入れ墨をした女



それを聞いた神崎は、これまでの清美の印象ががらりと変わった。
帰り道、清美に啖呵を切られ悔しい思いをした道上が諦めきれずにいた事に触れ
広田を殺したとは思えないと言った。


(現在元記事の一部のみ公開しています)




殺意の断崖―神崎省吾事件簿 (文春文庫)



二時間ドラマを沢山見ていると、最後に何かどんでん返しがあるのではないかと
勘ぐりながら見てしまう。

今回もベテラン老刑事・神崎と敵対していたエリート警部熊井が強引に捜査を進めるので
裏で事件に絡んでいるのではないかと思い込みを強くして見ていたが
全くの見込み違いで初めて見たときには拍子抜けした。


このドラマは真犯人が誰かというよりも、神崎らの心理を描きだしており
暗い過去をもつ清美に惚れてしまった伊丹の苦悩や
伊丹を愛しながらも幸せになることを拒否せざるを得ない清美の葛藤
長年人を見てきた神崎が捜査方針に疑問を抱き
独自に真犯人に迫っていく様子がみどころといったところか。



植木等のどことなく力を抜いた演技はもちろんのこと
伊丹を愛しながらも素直にそれを受け入れられない清美を演じた
北原佐和子も良くて意外だった。





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