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2019/08/26
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美女シリーズ(北大路版) 神戸六甲まぼろしの美女・江戸川乱歩の「押絵と旅する男」 (1989年)

category - 土曜ワイド劇場
2019/ 08/ 26
                 
北大路欣也扮する明智小五郎シリーズの第5作目。


●「神戸六甲まぼろしの美女・江戸川乱歩の押絵と旅する男」  
1989年8月26日
原作: 江戸川乱歩  『押絵と旅する男
脚本: 吉田剛
音楽: 鏑木創
監督: 村川透
制作: 松竹
出演: 北大路欣也、南條玲子、坂上二郎、高見恭子、
大沢逸美、根上淳、戸浦六宏、岡崎浩一ほか




神戸六甲まぼろしの美女・江戸川乱歩の「押絵と旅する男」




明智小五郎(北大路欣也)は神戸の洋菓子記念館で、
自分とそっくりの女が描かれているポスターを見て涙ぐむ若い女を見かけた。




東京へ戻った明智は美術商・福田弥之助(根上淳)と瀬島寅雄(戸浦六宏)
の内見会へ出かけ、女が有名な写真家の舞谷藤子(南條玲子)だと知る。




明智は藤子から展示作品の中の奇妙な押絵の由来を聞いた。
絵のモデルは木谷守と河野千代という恋人同士で
男が若く女が白髪なのは、木谷が絵の完成と同時に死亡し、
千代はそのまま生き続け押絵の女も千代の加齢に合わせて歳をとったからだという。
だが、明智には絵の女が藤子に似ているのがひっかかった。




神戸六甲まぼろしの美女・江戸川乱歩の「押絵と旅する男」




千代は現在、神戸の別荘で手伝いのタケイ トモエふたりで暮らしているが、
絵と同じく髪は白髪となり恍惚の人となっていた。



福田と瀬島はその押絵は自分たちのコレクションではないと言い血相を変えた。
さっそく壁から降ろしてみると額の裏から木谷守の署名で
復讐を予告する手紙が発見される。



しかし、木谷はとうの昔に死亡しており呆けた千代が手紙を書いたとは思えない。


神戸六甲まぼろしの美女・江戸川乱歩の「押絵と旅する男」




やがて謎の男から福田の娘・弥生(大沢逸美)を預かったと電話が入る。
会場から弥生が出た形跡はなかったが、展示品の鎧が消えていて
弥生はそれに入れられて何者かに連れ去られたのだとわかったがケガもなく無事に救出された。





つづいて、瀬島の息子・国男(田中浩二)と藤子がヒゲをはやした男に襲われた。
二人は幸い命に別条がなかったものの、藤子はそのまま入院してしまう。



見舞いに訪れた明智は、藤子が押絵の女にそっくりなことが気にかかっていた。
そのことに気がついていた藤子は自分の経歴を明かし、
明智に自分が千代でありえないことを説明した。



神戸六甲まぼろしの美女・江戸川乱歩の「押絵と旅する男」




明智は福田と瀬島から押絵の事や、藤子の身辺調査を依頼されており
神戸にいる千代に会いに行った。


押絵はいつの間にか千代の屋敷から消えていたが
トモエからその報告があり今回の騒動後に千代のところへ戻されていた。
千代は確かに白髪で意識は不確かな老女であり、
トモエの話しから絵の女が千代と一緒に年を重ねていった事実を確認した。
明智と合流した小林(岡崎浩一)も若い時の千代と現在の千代が別人に見えるという。




帰京した明智は福田と瀬島に神戸での調査報告をした。
木谷は麻薬密輸の容疑で米兵に銃殺されていたが、
福田と瀬島が当時木谷の友人であったことから
本当は二人が密売をしており木谷は身代わりで死んだのではないかという質問に
憤りを感じて調査を打ち切ると言い出した。




神戸六甲まぼろしの美女・江戸川乱歩の「押絵と旅する男」



明智は自費で調査を続けることにしさらに藤子の身辺を洗うべく故郷へと向かう。


だが藤子の身元も母一人子一人で彼女が話した経歴通りだった。
明智が舞谷家の墓へ行ってみると、墓参りにやってきた藤子と遭遇する。
だが、明智にはどうしても絵のモデルが藤子に見えた。
千代には娘もいないし妹もなく親族関係にも不審なものはいない。



しばらくして、瀬島のところに男から洋菓子記念館に来るよう呼び出しの電話がかかった。
行ってみると同じように呼び出された福田と鉢合わせする。
二人は館内で
千代の仕業であると思い彼女の別荘に忍び込んだ。



行ってみるとトモエは留守で千代だけが残されている。
福田と瀬島が千代を襲うとしたところ、突然階段に黒ずくめのヒゲの男が姿を現し、
二人に復讐しようとしているのは千代ではなく自分だという。



神戸六甲まぼろしの美女・江戸川乱歩の押絵と旅する男




福田と瀬島は男ともみ合っているうちに、千代を襲う時にばらまかれた
バラのトゲで足を痛めて毒が周り死亡してしまう。



その頃、明智は手伝いのトモエが木谷守の腹違いの妹であることを知り、
彼女に直接それを確かめていた。
警察では福田と瀬島の死は千代を殺そうとした二人がバラを踏み
あえなく死んだものとみていたが明智は二人が殺されたのだと主張する。



明智の滞在するホテルに小林と文代(高見恭子)がやってきた。
報告を受けた明智は藤子の血液型を知り謎が解けたと藤子のところへ車を走らせた。



明智は今回の一連の謎を解き、事件の主犯は舞谷藤子で共犯者がトモエだと突き付けた。
若い時の千代と現在の千代の血液型は違い、藤子とは同じだった。
木谷守の死後、海外へ逃亡していた福田と瀬島が四十年ぶりに帰国したことで、
彼を愛していた藤子こと河野千代の復讐劇が開始されたのだ。




藤子は内見会の会場に居てアリバイを作り掃除婦に化けたトモエが弥生を誘拐する。
そして、国男を襲うと美術品を破壊し、黒ずくめのヒゲ男と二役を演じて、
男に襲われたふうを装って被害者のひとりとなった。


神戸六甲まぼろしの美女・江戸川乱歩の押絵と旅する男



そして、本命の福田と瀬島を洋菓子記念館に呼び出したあと、
千代の家へ侵入してきた二人を事故に見せかけて殺害する。



ただし、明智は藤子が河野千代だと思いながらも、
なぜ六十歳の女が二十代の見た目なのかという謎が解けなかった。
しかし必ずそれを解いてみせると言い残し部屋を出ていった。






車で帰る途中、黒ずくめのトモエが現れて行く手を阻んだため、
車ごと転落させられてしまうがそのトモエに変装し藤子がいる千代の屋敷へ行った。



現在の千代は舞谷しのであり、しのの娘が若くして行方不明だったことから、
本物の河野千代は舞谷藤子になりすましていたのだ。



福田と瀬島の策略で木谷が死亡してしまい、藤子は二人に復讐を遂げたが、
さらに愛し合う弥生と国男まで手にかけようとしたため明智が必死で説得する。



藤子は押絵の中の白髪の女をむしり取った。


するとものすごい嵐が部屋の中を吹き荒れ、若かった藤子は、
年老いた河野千代へと戻って行った。
押絵の中の女・千代が本物の千代の年をくい
おかげで千代は若さを保つことが出来ていたのだ。


神戸六甲まぼろしの美女・江戸川乱歩の押絵と旅する男




藤子はうめきながら部屋を飛び出すと車に乗った。
明智たちも追跡するが追いついた時には藤子の車は爆発し大炎上を起こしていた。



車からは藤子の遺体は見つからず、明智も自殺したことを伏せて事故だと処理した。
夕べここで何があったかは明智と藤子の秘密であり、文代や小林にも明かさないままだった。



神戸六甲まぼろしの美女・江戸川乱歩の押絵と旅する男




トモエは千代子と舞谷しのの面倒を見続けることとなり
二人が明智を殺そうとした罪を暴くこともせずに終わりを迎えた。









屋敷に落ちていた押絵の女の破片は、いつの間にか白髪の老婆から黒髪の若い女に変わっていた。
明智はそれをひろいあげると、もとの位置にはめてやる。



神戸六甲まぼろしの美女・江戸川乱歩の押絵と旅する男




こうして押絵の中のカップルは、愛する若い男女に戻っていった。







押絵と旅する男



夏に放送されたせいか、今回はどこか怪奇チックなテイストで仕上げられている。
遠い昔に描かれた絵のモデルと、現在二十六歳の若い女性がそっくりで
謎めいたまま話が進行していく。



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美女シリーズ(北大路欣也版) 記事一覧

1. 妖しいメロディーの美女・江戸川乱歩の「仮面の恐怖王」

2. 黒い仮面の美女・江戸川乱歩の「凶器」

3. 赤い乗馬服の美女・江戸川乱歩の「何者」

4. 日時計館の美女・江戸川乱歩の「屋根裏の散歩者」

5. 神戸六甲まぼろしの美女・江戸川乱歩の「押絵と旅する男」

6. 妖しい稲妻の美女・江戸川乱歩の「魔術師」




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