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2019/08/29
展覧会レポート昭和のドラマ昔の土曜ワイド劇場懐かし邦画

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「マリンスポーツクラブ女たちの華麗な闘い!沖縄・久米島 さんご礁に殺意の罠」 (1992年)

category - 土曜ワイド劇場
2019/ 08/ 29
                 
スポーツクラブをめぐる女の闘いの意外な結末。
感想などは文末に。


●「マリンスポーツクラブ女たちの華麗な闘い!沖縄・久米島
さんご礁に殺意の罠」  1992年8月29日
脚本: 長野洋
音楽: 津島利章
監督: 永野靖忠
制作: センタープロモーション
出演: 松尾嘉代、石田ゆり子、誠直也、朝比奈順子、
北詰友樹、大信田礼子、下塚誠ほか




マリンスポーツクラブ「ASKアービル」はインストラクターだった
浅見春代(松尾嘉代)、木村悦子(朝比奈順子)、
須藤知恵(大信田礼子)の三人が作った会社だ。


はじめは対等だった関係も経営の才能がある春代が社長になったことから崩れていった。



アービルは大手観光会社の大木観光が沖縄久米島に作る
巨大マリンランドの運営を任されることになった。



大木観光側は開発室長の伊吹隆司(誠直也)を交渉窓口にし
彼の部下の川添都(石田ゆり子)をアービルに派遣した。
都の立ち位置はアービルのお目付け役で春代たちもそれを承知の上だった。


マリンスポーツクラブ女たちの華麗な闘い!沖縄・久米島 さんご礁に殺意の罠




アービルが大木観光と手を組むことになったキッカケは
悦子が伊吹の愛人でその関係から生まれたビジネスだ。
経営手腕に優れた春代が社長となったものの
悦子と智恵は彼女にライバル意識を燃やしている。



春代はマリンスポーツ用品を扱う会社の専務・西沢(下塚誠)からリベートを受け取っている。
悦子と伊吹の関係は西沢から報告されたが、春代はそんなことはとっくにお見通しで
逆にそれを利用しようと野望を抱いていた。




春代はマリンランドの責任者には自分がなると宣言する。
悦子は自分が持ってきた話を横から奪われる形になり納得できないでいた。



マリンスポーツクラブ女たちの華麗な闘い!沖縄・久米島 さんご礁に殺意の罠



大木観光は創業者の大木源一朗(安部徹)が息子に社長の座を譲ったが
息子が亡くなると孫でまだ大学を卒業したばかりの雄一(北詰友樹)を社長に指名。



やり手の伊吹は重役の座も間近だったが、彼は大木観光そのものを乗っ取ろうと野心を抱いている。
伊吹が都を手厚く扱うのは雄一が都に惚れていて
彼女を通じて今は会長となった大木源一朗の意向を掴めるからだった。




春代たちはダイビングツアーを兼ねて久米島に下見に行くことになったが
知恵が空港に姿を現さず一行は彼女を置いて出発する。
その知恵がアービルのプールで水死していたと連絡が入った。
インストラクターの彼女がなぜ自分のクラブのプールで溺死したのか疑問が残る。


マリンスポーツクラブ女たちの華麗な闘い!沖縄・久米島 さんご礁に殺意の罠






春代は伊吹が会社乗っ取りを狙っていることを知り伊吹に色仕掛けで接近すると関係を持った。
大木観光を自分のものにしようとしていたのは伊吹だけでなく春代も同じだった。
伊吹の部屋を訪ねようとした悦子が春代との情事の様子をドアの前で立ち聞きしているのを
都は目撃してしまう。



嫉妬に狂った悦子は春代を呼び出すとそのことを問い詰めるが
伊吹は悦子の手に負える男ではないと逆襲される。
思い余った悦子が春代を殺そうとしたところ通りかかった都が救出する。


マリンスポーツクラブ女たちの華麗な闘い!沖縄・久米島 さんご礁に殺意の罠



沖縄から帰ってくると悦子はアービルを辞め名実ともに会社は春代ひとりのものになった。
しかし、悦子がこのままひきさがるわけがない。
ある夜、雄一とデートをしていた都は悦子がアービルに入り
知恵のロッカーから手帳を盗みだすところを目撃した。




そのころ知恵の事件を担当していた小田捜査主任(佐々木勝彦)は
西沢が不正経理がバレてクビになったこと、それにアービルが関係してると知り
アービルを急に辞めた悦子と西沢が行方不明になっていることで二人の関係を疑った。



マリンランド着工のため雄一も同行して春代たちが再び久米島に旅立つ。
復讐の機会を狙っていた悦子も密かにあとを追い春代に脅しの電話を掛けた。
その後、悦子が久米島の海底で死亡してしまう。



海に潜っていた都は海から出てくる西沢の姿を見かけた。


マリンスポーツクラブ女たちの華麗な闘い!沖縄・久米島 さんご礁に殺意の罠



悦子は酸素ボンベの故障で事故とも他殺ともわからない状態だった。
小田捜査主任らは事情を聞くため春代のもとを訪れた。


彼女は悦子が西沢からリベートを受け取っているのを知り
円満退社させたと嘘をつく。


春代に疑惑を抱いた伊吹だったが彼女が自分が乗っ取り計画を進めていることを知り
優位に立つことは出来ず手を組み続けるしかなかった。



翌朝、海岸で行方不明だった西沢の刺殺体が発見される。


マリンスポーツクラブ女たちの華麗な闘い!沖縄・久米島 さんご礁に殺意の罠



小田は関係者のアリバイを洗うが、春代は伊吹と雄一の部屋で
ずっと飲んでいたというアリバイがある。
その中で、都だけがハッキリとしたアリバイがなかった。



翌日、マリンランドの着工式が行われることになり
会長の大木も久米島に来ると知らせが入る。
伊吹は雄一に同行して現地へ向かい、春代は都の操縦するモーターボートで行くことになった。



ところが着いた先は海岸で、春代の行き先は警察だというと事件の謎を解き始める。


マリンスポーツクラブ女たちの華麗な闘い!沖縄・久米島 さんご礁に殺意の罠




アービルは春代、知恵、悦子の三人が対等の立場で始めた会社だが
春代は二人がビジネスでつまずきそうになったところを処理し自分が社長の座に座った。


知恵も悦子もそれぞれ春代を失脚させて自分が会社を牛耳ろうと画策していた。


そんな中、知恵は春代が西沢からリベートを受けていたことを調べ挙げ
手帳にその証拠を記していた。



久米島に視察旅行に発つ前にそれをネタに春代を脅迫してきたため
春代は西沢を使って知恵を殺させる。


マリンスポーツクラブ女たちの華麗な闘い!沖縄・久米島 さんご礁に殺意の罠



西沢の会社は小さなところで彼にも独立するという野心があった。
その時のためにも西沢はアービルの社長である春代の命令に背くわけにはいかなかった。


悦子も伊吹に取り入り大木観光とのマリンランドのビジネスを成功させ
春代を失脚させようと目論んでいたが逆に伊吹を寝取られてしまい会社まで辞めさせられた。


知恵が春代の手帳を盗みだしていることを知った悦子は
それを盗みだしリベートの証拠を掴むと春代を脅迫してきた。


春代は話し会いに応じるふりをして人目につかないところへ呼び出した悦子を
西沢に殺させた。



マリンスポーツクラブ女たちの華麗な闘い!沖縄・久米島 さんご礁に殺意の罠



海に潜っていた悦子のエアボンベに細工をして殺害するが
出てきたところを都に見られてしまった。
西沢は小型ボンベを遣い海に潜ると安全な場所に姿を消してしまった。


春代にとって会社をクビになり殺人を犯した西沢が危険人物になったため口を封じた。



都の推理を聞いた春代は、リベートは悦子が受け取ったもので
証拠の帳簿もあり西沢殺しの時のアリバイもあるというと
殺したのは自分ではなくアリバイがなかった都だと逆襲する。


これから自分のいいなりになるなら見逃してやってもいいと要求してきた。


マリンスポーツクラブ女たちの華麗な闘い!沖縄・久米島 さんご礁に殺意の罠



それを笑い飛ばした都は西沢が殺された日の春代と伊吹の行動を暴露した。



都と雄一は春代と乗っ取りを企てる伊吹が怪しいと罠を張っていた。
しかも、悦子が賄賂を受け取ったように伊吹がパソコンを使って
帳簿の書き換えをしたことまで都は知っている。



あの夜、雄一は自分の酒に睡眠薬が混ぜてあると警戒し
それは飲まずに狸寝入りをしていただけだった。


ふたりが部屋の時計を操作して春代が西沢に会いに行き
雄一の監視役として伊吹が部屋に残った。
すっかり眠り込んでいると思ったふたりが安心して殺害計画を話すのを
雄一が密かに録音していた。


逃れられないとわかった春代が都を殺そうとしたところへボートに乗った雄一が助けに来た。



マリンスポーツクラブ女たちの華麗な闘い!沖縄・久米島 さんご礁に殺意の罠


大木会長はかねてより伊吹が乗っ取り計画を進めていることを知り
マリンランド計画でそれを確かめようと機会をうかがっていた。
伊吹はすでに警察に自供をしているという。


春代が驚いたのはそれだけではない。


都は近々雄一と結婚することになっていて、大木会長はアービルを
大木観光の傘下に入れようと計画しているというのだ。
その初代社長が雄一の妻になる都だと明かされる。


これを聞いた春代は都に掴みかかろうとするが雄一が阻止すると
二人はボートで着工式へ向かっていった。



マリンスポーツクラブ女たちの華麗な闘い!沖縄・久米島 さんご礁に殺意の罠


ひとり浜辺に残された春代は砂をかきむしりながら
「アービルをあんな小娘に渡すもんかあぁぁ!」と絶叫する。



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おなじみ傲慢で野心家の松尾嘉代演じるヒロインが
最後に大逆転を食らいギャフンと言わせられる定番作品。


今回は松尾嘉代のイメージには合わない沖縄の久米島が舞台。
夏休みの終わりに放送されたが久米島の海が美しく映像としてもみどころがたっぷり。


若かりし日の石田ゆり子が華奢で可憐でとてもかわいらしい。


その石田ゆり子は水泳の選手だっただけに泳ぎっぷりが見事で
撮影したカメラマンも絶賛していたとのこと。


撮影終了後にしばらく水中で遊んでいた石田のところに
マグロが数匹寄ってきて永野監督は思わず
「ゆり子捕まえろ!」と叫んだ。


その夜の夕食には誠直也が釣ってきたマグロがテーブルに盛られたが
「私が捕まえ損ねたマグロよ」と周囲を笑わせていたそうだ。


またこれまで通り、ドラマ全体を通じて期待を裏切らない
中年女の厭らしさ狡さしたたかさを見事に演じていた松尾嘉代だが、
ラストの砂をわしづかみにしながら絶叫するシーンは圧巻。


こういう女のドロドロした部分を迫力を持ってみせられるのはさすが。



その松尾の息の根を最後に石田が止めるのだが、
若くてかわいい石田がひ弱すぎて松尾の圧倒的な存在感の前では
力量差がありすぎてどうも霞んでしまう。


若い時の樋口可南子くらいの存在感が出せればよかったのだが。


こうなるとますます松尾嘉代と樋口可南子が競演した
土ワイの「蝶たちは今…」が見たくなってくる。



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