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2019-10-01 (Tue)

「幸福の代償」 (1994年)  タクシードライバーの推理日誌シリーズ第4作

渡瀬恒彦のタクシードライバーの推理日誌シリーズ第4弾。


●「タクシードライバーの推理日誌④・幸福の代償
妻と別れたい男の殺人契約!?」 1994年10月1日
原作: 笹沢左保   
脚本: 竹山洋
音楽: 長谷部徹
監督: 吉田啓一郎
制作: 総合ビジョン
出演: 渡瀬恒彦、平田満、寺尾聰、若林志穂、
風見しんご、桐生ユウ子ほか



元警視庁警部補のタクシー運転手・夜明日出夫(渡瀬恒彦)は、
井狩真矢(寺尾聰)という乗客を乗せた。


タクシードライバーの推理日誌④・幸福の代償





井狩は元雑誌編集長で、五年前にタクシーの順番争いに巻き込まれて
持っていた仏像で泥酔していた相手の男を殴り殺してしまい刑務所から出所したばかりだという。





妻の真由美(桐生ユウ子)が待つ江古田の自宅に帰れない井狩は
目的地を栃木県の川治温泉と告げ、さらに夜明の旅費も出すという。



温泉に入り酒を飲みながら食事をし、その間井狩は五年前の事件について語りだした。



タクシードライバーの推理日誌④・幸福の代償




被害者は山賀という男で酒癖が悪く仕事の関係で急いでタクシーに乗ろうとした井狩に、
パチンコ玉をぶつけて傘で殴りつけてきた。
井狩はとっさに持っていた仏像で山賀を殴り死亡させてしまったのだ。
自戒の意味を込めて今でも山賀が投げつけてきたパチンコ玉のひとつを持っているという。




井狩は真由美との離婚を考えており、その口添えを夜明に頼みたいという。
宿から真由美のところへ電話をかけたが応答はなかった。



タクシードライバーの推理日誌④・幸福の代償





翌朝、弁護士から真由美が死亡したと知らせを受けた井狩はチェックアウトを済ませ、
部屋にはパチンコ玉がハンカチに包まれて残されていた。



真由美は自宅で殺されており、部屋の中は荒らされていて強盗殺人の線が疑われた。
捜査にあたった夜明の元後輩・東山刑事(風見しんご)は、
やってきた井狩が昨夜夜明のタクシーで川治温泉へ行き一緒に泊まったことを知った。
またしても、夜明がアリバイの証人となる。



神谷警部(平田満)は、真由美から110番通報が入っていて、
リビングにあった金が盗まれていることなどを夜明に説明するが、
他の部屋が荒らされていなく犯人があらかじめリビングに大金があることを知っていること、
鈍器で殴りつけた後に絞め殺すという手の込んだ手口に夜明は不審を抱いた。



タクシードライバーの推理日誌④・幸福の代償




夜明はパチンコ玉とハンカチを渡しに井狩の家へ行くと
妻が死んだにもかかわらず楽しそうに口笛を吹く井狩の様子から
女がいるのではないかと疑問を持った。


井狩の家の門扉は中からしか解錠することが出来ず、
真由美が深夜警戒せずに家へ招き入れるとしたら女しかいない。
だから殴りつけた後に首を絞めてとどめを刺したのだ。


リビングのテーブルに飲み物が残されていなかったことからも
犯人の女は歓迎されない客であり、
強盗の犯行に見せかけるために警察に電話をかけて部屋にあった現金を奪ったのだろう。


タクシードライバーの推理日誌④・幸福の代償


だが、井狩は出所したばかりで女関係は掴めなかった。



夜明たちは被害者の山賀の遺族の復讐の線も考えて家族の住む仙台へ向かった。
山賀は再婚で相手には二人の連れ後がいた。
妻は長女夫婦と食堂を営んでおり、酒癖の悪い山賀が死んでから幸せそうだった。
次女の音楽大生・十和子(若林志穂)は東京の石神井にいる。




タクシードライバーの推理日誌④・幸福の代償




夜明は十和子がハンカチのコレクションをしていることから、
井狩が持っていたハンカチのことを思い出しひっかかるものを感じた。
さらに井狩の名を聞いても何の反応も示さないことから
夜明は二人が事件の前に知り合っており交換殺人の可能性があると考えた。








だが、ふたりは連絡を取り合う事もなく確証が得られない。
東山の捜査で五年前、十和子が自殺しそうな雰囲気で新幹線に乗っていたという情報を得て、
そこで井狩と出会ったのではないかと思われた。
夜明の娘のあゆみ(林美穂)は年頃の十和子が母の再婚相手にいたずらされ、
それで悩んでいたのではないかと推理する。




タクシードライバーの推理日誌④・幸福の代償






夜明は強硬手段をとり、二人に東北新幹線の切符を互いに相手が送ったと見せかけて、
ふたりを同じ新幹線におびき寄せた。
仙台で到着を待っていた夜明は、井狩と十和子をタクシーに乗せると、
井狩は事件について語りだした。



タクシードライバーの推理日誌④・幸福の代償




五年前、井狩が新幹線にハンカチを落としたことで
それを十和子が届けたことから付き合いが始まった。
十和子がハンカチのコレクションをするようになったのはこれがキッカケだった。


義父から自由になりたい十和子と妻と別れたい井狩。
しかし、真由美は絶対に離婚はしないと言い張る。
交換殺人の話しは十和子から持ち掛け、
井狩は過失に見せかけて十和子の義父を殺したった五年の刑で済んだ。


タクシードライバーの推理日誌④・幸福の代償




井狩は十和子を犯罪者にするつもりはなく
服役すれば真由美は別れてくれると思ったがそうはいかなかった。
あの日、真由美に井狩と離婚してくれるよう頼みに行った十和子は、
絶対に別れる気がないと知り思わず仏像で殴りつけ首を絞め殺した。



井狩と十和子は夜明の目の前で死のうとするが
夜明の必死の説得で思いとどまる。
東山らがかけつけたが夜明はふたりをつきだすことがなく
タクシーに乗せると刑が軽くなる自首をすすめた。



************ タクシードライバーの推理日誌 記事一覧 ************


1. 「殺人化粧の女」

2. 「昼下がりの危険な乗客」

3. 「春を呼ぶ殺人」

4. 「幸福の代償」

5. 「行先のない乗客」

6. 「再会した女」 

7. 「真夜中の殺人招待状!」
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