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2019/11/04
展覧会レポート昭和のドラマ昔の土曜ワイド劇場懐かし邦画

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傑作推理劇場 「専属殺人事件」 和久峻三、「消えた男」 土屋隆夫 『加えて、消した』 (1980年)

category - 昭和のテレビドラマ
2019/ 11/ 04
                 
傑作推理劇場の「専属殺人事件」と「消えた男」が放送されました。




●傑作推理劇場 「専属殺人事件」  
放送日: 1980年7月24日
原作: 和久峻三  『専属殺人事件』  日本傑作推理12選 (2) (光文社文庫) 収録
脚本: 本田英郎
音楽: 桑原研郎
監督: 千野皓司
制作: テレビ朝日、東映
出演: 辰巳柳太郎、浅茅陽子、横内正、片桐夕子、
浜村純、菅井きん、風見章子、伊沢一郎ほか



若い女弁護士(浅茅陽子)は舅を殺したサトミ(片桐夕子)の弁護を
老齢の弁護士・菅井良介(辰巳柳太郎)と引き受けることになった。



傑作推理劇場 「専属殺人事件」




京都に住むサトミは夫のマサオが金沢へ単身赴任中で
生まれたばかりの娘と舅のヨシタロウ(浜村純)、
姑(菅井きん)の四人で留守宅を守っていた。


毎月マサオから十万円の仕送りがあるが
ギャンブル好きのヨシタロウが独り占めしていた。
姑もパチンコ通いしていてアテにはならず
サトミが飲み屋で働いて一家の生計を立てていた。


公判が始まると検事(横内正)は身内を殺したとして
単純殺人よりも刑が重い専属殺人で事件を扱おうとする。
家計を支えるために働きに出ているサトミに対して
姑はなぜか敵意をむき出しにして激しく憎んでいた。




傑作推理劇場 「専属殺人事件」




菅井らはサトミが職場にも金の無心をしにくるヨシタロウを
殺さざるを得なかったという事件の背景を明るみにするために
証拠集めに奔走していた。




そんなある日、ヨシタロウと同年代の菅原は殺人の原因は
金ではなく性的なものではないかと疑いはじめる。



サトミの家は二間続きの粗末なもので、部屋を仕切る襖には
覗き穴が開いていた。
菅原は姑からヨシタロウが未だに勢力旺盛なことを聞き出し
ヨシタロウがサトミを犯したと確信する。


サトミは暴行されたという恥を世間に知られるのを恐れて
それを否定し続けた。
サトミと同じ年頃の女弁護士は彼女の胸の内を思うと
暴くことへのためらいが生じるが罪を軽くするためには
心を鬼にしなくてはいけないと覚悟する。


傑作推理劇場 「専属殺人事件」



菅原から子供のためにもと説得されて
サトミはヨシタロウが赤ん坊にナイフを突きつけて脅してきたため
体を提供したことを告白した。


この関係はこれまでも度々あったもので孫を人質にして
肉体関係を迫るヨシタロウの異常性が明らかとなる。



こうして菅原たちはサトミの執行猶予を勝ち取ることが出来た。






日本傑作推理12選 (2) (光文社文庫)



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●傑作推理劇場 「消えた男」  
放送日: 1980年7月29日
原作: 土屋隆夫  『加えて、消した』  「日本傑作推理12選」 エラリー・クイーン編」収録
脚本: 服部桂
音楽: 東京BGM
監督: 堀川弘通
制作: テレビ朝日、東映
出演: 緒形拳、秋吉久美子、中条静夫、高林由紀子、
北村総一朗、沢かをり、ほか



傑作推理劇場 「消えた男」


東京の大学に勤めている秋津俊輔(緒形拳)が
出張先の京都から帰宅してみると妻の美佐江(高林由紀子)が
見知らぬ男と心中していた。
美佐江は死んでいるが、まだ男は息があった…。


しばらくして、秋津から通報を受け刑事(中条静夫)と
美佐江の妹・佳代(秋吉久美子)が駆けつけた。


秋津は帰宅した時まだ美佐江の体は温かかったと言い
自殺したとすぐには信じられず30分程してから中野医院に電話をしたと証言。
「結局こうするよりほかに方法はありませんでした…」という
美佐江が残した遺書も発見される。



傑作推理劇場 「消えた男」


刑事は中野医院に連絡があった時間と秋津の証言に時間差があるのを
尋ねると秋津はしどろもどろになりながらも辻褄をあわせようとする。


美佐江は十年目にやっと出来た子供を流産してしまい秋津から責められていたこと
病院から睡眠薬を貰っていたことが決め手となり刑事も自殺とみて手を引いた。
しかし、佳代は美佐江の遺書を見て不信感を持ちはじめる。


その後、佳代は秋津の身の回りの世話をするようになるが
死ぬ前の日に美佐江に電話をしたときに誰かが風呂場を使っている気配を感じ
美佐江の恋人だった的場仁一(北村総一朗)が来ていたと直感。
それとなく秋津に探りを入れ始めてきた。


その頃、美佐江の男関係を洗っていた刑事も的場の存在を知り
行方不明になっていることから美佐江の死と繋がりがあるのではないかと捜査をしていた。


傑作推理劇場 「消えた男」




刑事から的場のことを尋ねられた秋津は帰宅すると佳代に
自分に近づいてきた本当の狙いを問い詰める。



佳代は遺書の「佳代さん」という呼び方に違和感を感じていた。
美佐江は手紙でさえも佳代の事を「佳代ちゃん」と呼んでいる。
遺書には「仁一さん」と書かれていて男の存在を消すために
「佳代さん」と細工したのだと考えた。


その通り、遺書は複数枚あり的場との関係が綴られ
流産した子供の父親も的場であることを告白していた。
そして最後のページに「結局こうするよりほかに方法がありませんでした…」と
締めくくられていたのだ。


秋津はあの夜、息があった的場を殺して死体を庭に埋めていた。


傑作推理劇場 「消えた男」



しかし、佳代はそれを暴くつもりはない。
なぜなら、秋津を愛していたからだ。


佳代が口を噤んでいる限り秋津の犯行は明るみにならないはずだったが
野良犬が埋められていた場所を掘り返し的場の靴を加えていった。
捜査を続ける刑事のそばをその犬が通り過ぎようとする…。






日本傑作推理12選 (1977年) (カッパ・ブックス)




先月放送の2作に比べるとインパクトが弱いものの
短編小説を1時間の枠でドラマ化というのは2時間枠に比べて
回りくどさが省けるのでいいですね。


専属殺人事件はドラマの概要欄を見て嫁が舅を殺した動機が分かってしまい
面白みにやや欠けるところがありましたが辰巳柳太郎のおとぼけ老刑事がいい味を出している。


事件現場となった自宅も今では見なくなった昭和のボロ屋で雰囲気がある。


もうひとつの「消えた男」は原作のタイトルが「加えて、消した」ですが
タイトルって大事ですね。
「消えた男」と変えただけで見る前から期待度があがる。



「加えて、消した」とは”仁一”に線を何本か書き足し”佳代”にすることで
遺書の文章はそのままなのに内容はがらりと変わってしまう。
つまり数本の線を加えて、自殺の真相を消してしまったという意味。



原作ではドラマと違って秋津が帰宅した時は美佐江が一人で死んでいて
男の存在はなくただの自殺として始まっている。
美佐江にかつて仁一という恋人がいたことを知っていた佳代が
遺書の不自然さに疑惑を持ち心中事件であると暴くというもので
こちらの見せ方の方がよかったかなと言う印象を持った。



さて、来月は「百円硬貨」と「雪の蛍」が放送予定となっている。
東映制作以外でもまた見たい作品が多いのでどこかでやってくれないかなぁ。


確か、テレ朝チャンネルの「EXまにあっくす」で
「死ぬより辛い」がリクエストにあがっていたような記憶があるがどうなったんだろ?
是非、放送してほしい。





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