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2019/12/07
展覧会レポート昭和のドラマ昔の土曜ワイド劇場懐かし邦画

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「黒革の手帖・綴られた男たちの欲望、元銀行OLが夜の銀座に咲かせる悪の華」 (1996年)

category - 土曜ワイド劇場
2019/ 12/ 07
                 
男社会の銀行員生活に見切りをつけたハイミス女の野望と挫折を描く。


●松本清張特別企画
「黒革の手帖・綴られた男たちの欲望
元銀行OLが夜の銀座に咲かせる悪の華」  1996年12月7日
原作: 松本清張  黒革の手帖(上) (新潮文庫)
脚本: 金子成人
音楽: 長谷部徹
監督: 長尾啓司
制作: レオナ、霧企画
出演: 浅野ゆう子、平幹二朗、美木良介、田中美奈子、
ケーシー高峰、山口果林、秋本奈緒美、藤田敏八ほか



ベテラン銀行員の原口元子(浅野ゆう子)が上司の村井(石丸謙二郎)に辞職願を提出した。
女子行員は数年勤めて寿退社するのが理想とされる銀行では
古参の元子は煙たい存在である。


支店長(加島潤)も厄介払いが出来たと言わんばかりに
すんなりと辞表を受け入れる。



黒革の手帳・綴られた男たちの欲望 元銀行OLが夜の銀座に咲かせる悪の華




その後、無口で地味だった元子は
ある野望を胸に秘めて銀座でホステス修行を始めていた。



そんな時、元子は村井から呼び出しを受けた。
指定された店に行ってみると、支店長と村井が
顧問弁護士と一緒に元子がくるのを待っている。


実は元子は端末処理の立場を利用して、銀行の金約一億七千万円を横領しており
それが発覚したため追求しようと呼び出したのだった。


だが、元子は着服した金が全て架空名義からであると反論し
その詳細を細かく記していた手帳を突きつける。
元子は金の返還を求めないという念書と引き換えに手帳を渡した。


黒革の手帳・綴られた男たちの欲望 元銀行OLが夜の銀座に咲かせる悪の華




しばらくして、元子は横領した金を元にして銀座に「カルネ」というクラブをオープンさせるが
店のナンバーワンホステス・山田波子(田中美奈子)が
病院の経営者・楢林謙治(平幹二朗)に資金を提供してもらい独立すると言い出した。


元子は楢林が架空名義を作っていたことを思い出し探偵に調査を依頼する。
楢林の病院が極秘で堕胎手術も行っており表に出ない大きな収入があり
愛人関係にある婦長の中岡市子(山口果林)と波子のことで揉めていることがわかった。



さっそく、元子は市子に会うと楢林は若い波子には億単位の金をつぎ込みながら、
市子には看護婦としての給料しか与えていないことを知り不憫に思った。
病院を辞めることも視野に入れ始めた市子のために
元子は隠し口座をネタに楢林を強請ると大金をせしめて
その一部を市子に手切れ金代わりとして渡しに行く。




黒革の手帳・綴られた男たちの欲望 元銀行OLが夜の銀座に咲かせる悪の華




しかし、市子は若い波子の存在に嫉妬したものの別れたいわけではなかった。
「あなたには女の本当の気持ちがわからない」と言い元子に金をつき返した。
これまで男性とは無縁だった元子には男を愛する女の気持ちがわからない。


一方、波子も元子が楢林から金を奪ったため援助を受けられないことになり
元子に激しい恨みをもつようになる。



やがて元子は代議士江口の秘書・安島富夫(美木良介)に好意を持ちはじめた。
安島は店の客で予備校の理事長・橋田常雄(ケーシー高峰)が裏口入学に手を染めていることなど
橋田の悪事を元子に打ち明ける。



黒革の手帳・綴られた男たちの欲望 元銀行OLが夜の銀座に咲かせる悪の華




橋田が江口が愛人にやらせていた料亭・梅村を買い取ったことを知った元子は
これまでのらりくらりと躱していた橋田の誘いに乗る素振りを見せると
約束をすっぽかし、代わりにホステスの面接に来たことがある
梅村の仲居・島崎すみ江(秋本奈緒美)をホテルに向かわせる。



その晩、元子はついに安島と一夜を共にした。




元子は安島と一緒に橋田の予備校の校長をしていた江口議員の叔父である
江口虎雄の自宅を訪れ江口の息子の嫁から裏口入学の詳細が克明に書かれた手帳を入手する。



それをネタに橋田を脅し梅村の土地を安く買いたたき転売し差益を得ようとした。
元子はカルネを手放し大手のクラブ・ルダンを買い取りのし上がろうという野心を抱いていたからだ。
オーナーの長谷川庄治(久米明)に手付金を払うと橋田に梅村の売却をせまるが
橋田は梅村の土地を錯誤による登記抹消を行い権利を消滅させていた。



黒革の手帳・綴られた男たちの欲望 元銀行OLが夜の銀座に咲かせる悪の華




元子は単身江口虎雄の自宅を訪問するが、安島と訪れた日は
江口はしばらく屋敷を離れていて不正入学が記載された資料に心当たりもないという。
唖然とする元子に江口は安島に騙されたのではないかと話した。



江口には息子も娘もいないと知った元子が安島の事務所へ行ってみると
息子の嫁になりすましていた女が事務員としていた。
元子はようやく江口が言っていた言葉が真実だとわかりショックを受ける。



血相を変えた元子は長谷川に取引中止を申し出るが手付金と同額の違約金の支払いを迫られる。
支払いの目途がたたない元子は長谷川に免除を請うが
受け入れられずついにカルネを差し押さえられてしまう。




黒革の手帳・綴られた男たちの欲望 元銀行OLが夜の銀座に咲かせる悪の華




その後、カルネは高橋経済研究所というところの質の悪い男たちが占拠し始めた。
元子は所長・高橋勝雄(藤田敏八)に会いに行き長谷川から仮差し押さえを受けたが
店を明け渡すとは言っていないと説明する。


高橋は長谷川からカルネを購入したといい元子にカルネを諦めるようにいうと
元子がカルネを手放すという念書を部下が突き付けてきた。
その男は、銀行時代の上司で元子に煮え湯を飲まされ銀行を退社せざるを得なくなった村井だった。


そこへ、波子とすみ江も入ってきた。
しかも、高橋は橋口とも面識があることを知り彼らが仕組んだ罠に嵌ったことを知り愕然とした。
すみ江は波子の提案でカルネを任されることを橋田から知らされ喜んでいる。




黒革の手帳・綴られた男たちの欲望 元銀行OLが夜の銀座に咲かせる悪の華




元子はカルネを奪われただけでなく、ベッドの話しを安島が笑い話として波子に話していたことを知り
怒りがわいてきて波子と殴り合いの喧嘩となった。
その時、急に元子の腹が痛み出し救急車で病院に運ばれる。



元子は自分を裏切った安島の子供を身ごもっていた。
しかも、これから執刀しようとしているのは楢林と市子だった。
身動きのとれない元子は二人の顔を見ていい知れぬ恐怖を味わう。


黒革の手帳・綴られた男たちの欲望 元銀行OLが夜の銀座に咲かせる悪の華



あれ以来、元子の姿は銀座から消えた。


何もかも失った元子を新宿の街で見かけたという噂だけが流れていった。









黒革の手帖(上) (新潮文庫)



「黒革の手帖」というと同じくテレビ朝日で放送された山本陽子版が良かったのだが
こちらと比較すると主人公の浅野ゆう子がいい人で野望を滾らせている感じが
山本陽子に比べて弱い。


なんか彼女の人の好さや素直さが出ちゃってしたたかさに欠けている。


また主人公と張り合うホステスも田中美奈子で
山本版の萬田久子と比較すると役不足な感じが否めない。


1時間の連続ドラマは、山本陽子の他に田村正和や三国連太郎、
白川由美などが出演していて良い出来になっていました。


今後時間が出来てみる余裕があったら書いてみたいと思っています。






※※※ 松本清張作品記事一覧 ※※※


■ 「ガラスの城」

■ 「声・ダイヤルは死の囁き」

■ 「顔・死の断崖」

■ 「犯罪広告」

■ 「聞かなかった場所」

■ 「種族同盟・湖上の偽装殺人」

■ 「紐・恐怖の大回転遊覧車」

■ 「帝銀事件・大量殺人!獄中三十二年の死刑囚」

■ 「地の骨・犯罪大学・入試問題を拾った女」

■ 「駆ける男」

■ 「白い闇・十和田湖偽装心中」

■ 「小さな旅館」

■ 「死んだ馬・殺人設計図」

■ 「山峡の章・みちのく偽装心中」

■ 「地方紙を買う女・昇仙峡囮心中」

■ 「書道教授・消えた死体」

■ 「風の息・事故か!謀略か!もく星号三原山墜落の謎」

■ 「事故・国道20号線殺人トリック」

■ 「駅路・謎の伊勢路殺人旅行」

■ 「危険な斜面・白骨になった女」

■ 「殺人行おくのほそ道」

■ 「寒流・銀行を手玉にとった女」

■ 「溺れ谷・蜂は一度刺して死ぬ!」

■ 「連環・偽装心中をあばく女」

■ 「熱い空気・家政婦は見た!夫婦の秘密」

■ 「断線・新妻を棄て、愛人を殺し年上の女と心中した男」

■ 「葦の浮舟・奥飛騨―東尋坊密会の旅」

■ 「証言」

■ 「高台の家・美しい未亡人の妖しいサロン」

■ 「黒い樹海・京都密会の旅殺人事件」

■ 「黒い空」

■ 「数の風景」

■ 「一年半待て」

■ 「霧の旗・獄死した兄は真犯人じゃない! 女の肉体を賭けた復讐の旅立ち」

■ 「鉢植えを買う女」

■ 「状況曲線・巨大談合組織の黒い殺人!男と女が欲望の罠にはまる…」

■ 「黒革の手帖・綴られた男たちの欲望・元銀行OLが夜の銀座に咲かせる悪の華」

■ 「黒い樹海・姉の金沢不倫旅行が連続殺人を呼ぶ!」





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