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2019/12/15
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「サラ・ベルナールの世界展」@松濤美術館

category - 美術・展覧会レポート
2019/ 12/ 15
                 
金曜日は松濤美術館で12月7日より開催されている
「パリ世紀末ベル・エポックに咲いた華
サラ・ベルナールの世界展」へ行ってきました。



「サラ・ベルナールの世界展」@松濤美術館




サラ・ベルナール(1844.10.22-1923.3.26)とは
フランスの”ベル・エポック(パリが繁栄した良き時代)”に活躍した舞台女優。




このブログでも画家のアルフォンス・ミュシャ、
アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック、
宝飾デザイナーのルネ・ラリックなどの作品で
絵のモデルや交流のあった人物として何度か名前が登場しています。



ミュシャは彼女の舞台「ジスモンダ」のポスターを作成し
好評を得たことからアール・ヌーヴォーの旗手としての地位を確立しました。
また若きラリックもサラに才能を見出されて彼女の支援を受けて活動。




サラはパリで女優として成功を収めた後は、ヨーロッパ諸国や
アメリカにも進出し多くの国や地域で活躍した人物です。
美人ではないけど憂いを含んだ瞳と翳りのある表情は
一度見たら忘れられない位に惹きつけて離さないものがある。



W.&D. ダウニー 「テオドラでのサラ・ベルナール」

W.&D. ダウニー ≪『テオドラ』でのサラ・ベルナール≫  1884年



両性具有的な風貌を持つサラは男役もこなしていて
凛とした強さが感じられた。
その長いキャリアの終盤には無声映画も始まりサラも出演しています。



また、サラは女優だけでなく劇場経営や劇団を持ったり
芸術家としての才能も見せるという非常にエネルギッシュな女性。
彼女の成功は諦めない精神力の強さと、そこから引き寄せる強運と人脈力、
そしてセルフプロデュースの上手さによる賜物。


私生活はとても華やかで生涯で多くの恋人を持ち未婚のまま息子モーリスを出産。
父親はリーニュ公子だと言われています。
後に年下の俳優・ジャック・ダマラと一度だけ結婚します。
ダマラが若くして死ぬまで添い遂げた形にはなっていますが
穏やかで幸せな結婚生活とは言えなかったようです。



サラが大陸アメリカに進出したのも、自身の華やかな生活費や
息子モーリスの借金の返済という事情があったためでした。



多彩な才能を持ち、波乱万丈の人生を歩んだサラ・ベルナール。
こみ上げてくるアイデアを形にしないではいられなかったのでしょうか
芸術家としての活動もしていたサラは絵画や彫刻も手掛けており
今回はそれらの作品も展示されていました。



舞台用冠 ミュシャ&ラリック

デザイン:アルフォンス・ミュシャ、作:ルネ・ラリック ≪舞台用冠 ユリ≫  1885年頃



商業的には大成功とはならなかったようですが、
エドモン・ロスタン作の「遠国の姫君」という舞台用に制作された冠。

サラに才能を見出されたミュシャとラリックの共作です。
これを身に着けたサラの堂々としたポストカードも併せて飾られていました。



印象に残ったのはサラを写した二枚の写真。
うち一枚は珍しく歯が見える写真でサラはこれを
「吸血鬼みたい」と嫌がっていたそうです。


そういうエピソードを知ってから見直してみると
吸血鬼には見えないが表情のぎこちなさから
どことなく不自然で薄気味の悪さのようなものを感じた。


確かにメランコリックなサラの写真の方が断然魅了されます。
そういう意味でも「吸血鬼の写真」は忘れられない一枚になりそう。


展覧会の方では、ミュシャのポスターなども展示されていて
映像コーナーもありました。


ミュシャの舞台用ポスターやロートレックのお馴染みの絵、ラリック美術館で見た作品の数々に加えて
ジュール・シェレ、ピエール・ボナール、そしてサラの恋人(夫含む)の写真もありました。
確か最後の恋人が37歳位年下だったのかな?
精力的でスゴイ女性です。


「サラ・ベルナールの世界展」@松濤美術館

撮影出来るスポットはサラが自宅でくつろいでいる様子を撮影した
写真を拡大しているこの一か所だけです。


開催を知った時から心待ちにしていた展覧会でしたが
十分満足出来る内容で行って良かった。



松濤美術館

今回は、円形の窓から覗く坪庭が素敵だった。


グッズ売り場ではミュシャの「夢想」のノートが気に入って購入してきた。


アルフォンス・ミュシャ 「夢想」


画像ではわからないですが「3Dノート」なんですよ。


使うのがもったいないくらいにキレイでかわいらしい。




区の美術館なので入場料も500円と安く、12月24日、25日には2割引きとなっています。
渋谷区民は毎週金曜日が無料で見れます。
展覧会の方は2020年1月31日までやっているので興味のある方は是非。




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