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2020-02-16 (Sun)

「ハマスホイとデンマーク絵画」@東京都美術館 週末の混雑状況など

日曜日の午前中に平成館で出雲と大和展を見終わった後は
近くにある東京都美術館でハマスホイとデンマーク絵画展を見て来ました。



「ハマスホイとデンマーク絵画」@東京都美術館




この展覧会を配布されているチラシで知ったのがおととし。
その時は、まだまだ先だなんて思っていたのがもう行くことになるとは…。


私がヴィルヘルム・ハンマースホイというデンマーク画家の存在を知ったのが
2008年に国立西洋美術館で行われた「ヴィルヘルム・ハンマースホイ 静かなる詩情」という
ハンマースホイの回顧展でした。


この時、初めてハンマースホイの絵を見た私は衝撃を受けました。
といっても、絵を見てもらえばわかると思いますが
それは、ドラスティックなものではなくなんかすごく落ち着いた静かなもの。


今回驚いたのは簡易バージョンの初回のチラシではなく、その次に作られたチラシの右上に
「静かなる衝撃、再び-。」と書かれていたこと。
(上の看板画像にも書かれています)


あの時、私が感じた驚き衝撃を現した言葉がまさにコレ!

『静かなる衝撃』だったんですね。



さて、ハンマースホイは静まり返った室内画が有名で
「北欧のフェルメール」とも呼ばれています。


主に妻をモデルとしたモノトーンで描かれた風俗画は
落ち着きとやすらぎと心地よさが感じられる世界へと鑑賞者を誘ってくれます。



展覧会の方は4つの章で構成されていて、デンマーク絵画からはじまり
最後にハンマースホイの作品が集結しています。


今回の展覧会では”ハマスホイ”と表記されていますが、
これまでブログでは”ハンマースホイ”と書いていたので
ハマスホイではなく、ハンマースホイで表記させていただきます。



1~3章のデンマーク絵画で良かったものをいくつか。




第1章「日常礼賛-デンマーク絵画の黄金期」ではモノトーンな作品が並ぶ中、
色彩の鮮やかさで目を引いたのは
マティーヌス・ラアビューの「外科医クレスチャン・フェンガとその家族」。


次にコンスタンティーン・ハンスンの「果物籠を持つ少女」はハンマースホイが所有しており
彼の妻・イーダが写っている写真ではこの絵が壁に飾られているのが確認出来る。
「果物籠を持つ少女」の絵と、自宅でのイーダの写真が合わせて展示されています。



第2章は「スケーイン派と北欧の光」


デンマーク最北端の町スケーエンで活動した画家たちを「スケーエン派」と呼ぶのだが
こちらも”スケーエン”ではなく”スケーイン”と表記されていました。



こちらで良かったのはスケーインの海にボートを漕ぎ出す男たちの様子を描いたもの。
冷たそうな海にボートを押していく男たちの力強さと水しぶきのリアルな感じから
自然が持つ厳しさと、それに立ち向かっていく男たちの姿から生命力が伝わってきて
とても魅力的な作品でした。



第3章は「19世紀末のデンマーク絵画-国際化と室内画の隆盛」ということで
いよいよハンマースホイが活躍した時期に迫ってきました。


「きよしこの夜」ヴィゴ・ヨハンスン

≪きよしこの夜≫  ヴィゴ・ヨハンスン  1891年


タイトル通り、デンマークでのクリスマスを自宅で祝う風景が描かれている。

中央に大きなツリーを配置し部屋の照明はおとされ
ツリーに飾られているローソクの光だけが神々しく室内を照らしている。

子供たちとツリーの周りを輪になって祝う様子が神秘的で幻想的。
華やかさはないが、穏やかなローソクの光と家庭の温かさが
ぬくもりを伝えてくれます。




「ピアノに向かう少女」ピーダ・イルステズ

≪ピアノに向かう少女≫  ピーダ・イルステズ  1897年


ハンマースホイは画家仲間のピーダ・イルステズの妹のイーダと結婚しましたが、
そのイルステズの作品。


白い壁の背景に明るい日の光が差し込んでいる。
ピアノに向かう後ろ姿の少女が来ているブルーのワンピースが映える。


ハンマースホイが描く人物と同じく後ろ姿だがとっても愛らしいですね。





第4章「ヴィルヘルム・ハマスホイ-首都の静寂の中で」



「背を向けた若い女性のいる室内」ヴィルヘルム・ハンマースホイ

≪背を向けた若い女性のいる室内≫  ヴィルヘルム・ハンマースホイ  1903‐04年


看板やチラシで使用されているお馴染みの絵。

左側にはパンチボウルがありますがこれの実物も展示されていました。
ロイヤルコペンハーゲン製のパンチボウルは蓋が割れていて
大きなホチキス針のようなものでくっつけられて修復されています。


絵にあるパンチボウルも壊れてつなぎ合わされた後のもので
一部蓋のところに隙間が生じているのが確認できます。




「室内」ヴィルヘルム・ハンマースホイ

≪室内≫  ヴィルヘルム・ハンマースホイ  1898年


まるで、時の流れが止まったような静寂さが感じられる。
これは人物が背を向けていて顔が見えないというところも大きく影響しているんじゃないかと個人的に思った。
手前に配置されたテーブルクロスの白が妙に強調されて見えるのがおもしろい。




「室内-開いた扉、ストランゲーゼ30番地」ヴィルヘルム・ハンマースホイ

≪室内-開いた扉、ストランゲーゼ30番地≫  ヴィルヘルム・ハンマースホイ  1905年


家具、調度品が一切排除されていてガランとした室内に開いた扉がアクセントをつけている。
床のシミが建物の歴史と、確実に誰かが生活をしていた痕跡を教えてくれているようだ。


扉枠のゆがみは作者の意図とは別に生じたもの。



「室内-ラーベクス・アリ」ヴィルヘルム・ハンマースホイ

≪室内-ラーベクス・アリ≫  ヴィルヘルム・ハンマースホイ  1894年


暗めのトーンの絵ばかりが並ぶ中で、きれいなピンクが使用されていたのがラービクス・アリの部屋。
強弱をつけたピンクの壁で囲われた室内に、わずかばかりの茶系の家具と鏡、絵がかけられている。


しかし、華やかな色彩でも数少ない家具は壁にピッタリと配置されており
中央に視界を遮るものがなく「無音」が伝わってくる。


2008年にハンマースホイ展が行われた国立西洋美術館からは
「ピアノを弾く妻イーダのいる室内」が貸し出されていた。

ピアノを弾く妻イーダのいる室内 ハンマースホイ

≪ピアノを弾く妻イーダのいる室内≫  ヴィルヘルム・ハンマースホイ  1910年


作品を所蔵している西洋美術館では常設展でよく展示されていて撮影が可能だが
東京都美術館では撮影が禁止でした。


また「ハマスホイとデンマーク絵画」は東京都美術館での会期が終了した後は
山口美術館でも行われますが「ピアノを弾く妻イーダのいる室内」は
山口では公開されず東京のみとなっています。





「ハマスホイとデンマーク絵画」@東京都美術館


撮影可能なのはいつものエスカレーター脇にある撮影コーナーのみ。



冒頭に書きました通り、日曜日の午前中に平成館で「出雲と大和」を見て、
お昼ご飯を食べてから午後2時過ぎ位(?)からハマスホイ展を見ました。



日曜日の午後で混雑が懸念されるところでしたが、意外にも混雑はなくラクに見ることが出来ました。


私の勝手なイメージですが、東京都美術館は3フロアに渡って展示されているので
一つのフロアがそんなに広くない。
よって、ゴッホ展とか人気があるもののときにはメチャ混雑して見るのが大変な印象がある。


そんな東京都美術館でも混みやすい週末の午後にかなりスムーズに鑑賞出来たので
混雑具合はあまり気にしなくてもいいんじゃないかと思う。


ただし、テレビなどで取り上げられるとまた違ってくるかも。


主催、後援、協賛、協力を見ると、テレビ局の名前はなく、J-WAVE位だったら大丈夫そうだが
読売新聞社の名前があるので日テレ系で放送されれば影響を受けることは考えられる。


客層は結構若い人も多く、公開されている絵のテーマからしても
一般層にも親しみやすいと思われるのでメディアを通じて告知されれば
それ以降混むことは予想される。



なので、行かれる予定がある方は、落ち着いている今の時期に来館することをおすすめします。



混雑といえば、西洋美術館では3月からナショナル・ギャラリー展がはじまります。

ロンドンナショナルギャラリー展 国立西洋美術館


私も行く予定ですでにチケット購入済ですが、こっちの混雑状況の方が気になる。


このブログでも何度か「ロンドンのナショナル・ギャラリー展やらないかな~。」なんて
ほぼ実現不可能と思いながら呟いていましたがそれが現実化する。


世界初のナショナル・ギャラリー展とありかなり注目されているはずなので
結構混むんじゃないかと今からヒヤヒヤしております。





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