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2020-03-09 (Mon)

傑作推理劇場 「ステレオ殺人事件」 森村誠一 (1982年)

隣人が流すステレオの大音量に悩まされる主婦。
やがて、その異常な行動の裏に隠された秘密を知り
仕返しをしてやろうといたずら心を起こしたことから殺人事件が発覚する。



●傑作推理劇場 「ステレオ殺人事件」 
放送日: 1982年2月11日  
原作: 森村誠一  『ステレオ殺人事件』  人間溶解 (1979年) (森村誠一短編推理選集〈第3巻〉) 収録
脚本: 掛札昌裕
監督: 小山幹夫
制作: テレビ朝日、東映
出演: 秋吉久美子、結城しのぶ、峰岸徹、横山道代、叶和貴子、
山本紀彦、北村総一朗、三谷昇、河合紘司、相馬剛三ほか




傑作推理劇場 「ステレオ殺人事件」




郊外の分譲団地に住む主婦・吉崎勢津子(秋吉久美子)は、
子作りのために勤めを辞めて自宅で趣味の鎌倉彫りをしてのんびりと過ごしていた。



そんな勢津子の悩みは隣りに住む片野郁子(結城しのぶ)が流すステレオの音だった。
郁子は昼間にお気に入りのABBAの『ON AND ON AND ON』のレコードを
ステレオのボリュームをいっぱいに上げてかけるのだ。


たまらず勢津子は注意しに行くが郁子は悪びれる風もなく
夫の勇次(山本紀彦)に相談しても仲良くやってくれというだけでまともに取り合ってくれない。
警察が介入するほどの出来事でもなく、勢津子は次第にノイローゼ気味になっていく。


傑作推理劇場 「ステレオ殺人事件」


ある日、勢津子は勇次に頼まれていた旅行バッグを買いにデパートへ。
自分も高校のクラス会用のバッグを見ていると気に入ったものには
八万五千円の値札がついておりとても手が出せる金額ではないと諦める。


しかし、ステレオの音に悩まされ神経が参っていた勢津子は
ふと魔が差してそのバッグを万引きしてしまいガードマンに捕まってしまう。
部屋に連れていかれた勢津子は同じ棟に住む独身の戸室(峰岸徹)と鉢合わせる。


傑作推理劇場 「ステレオ殺人事件」



ガードマンとしてそこのデパートに勤務していた戸室に万引きがバレたものの
口外はしないと言ってくれ改心した勢津子はそのまま帰されることになった。



しかし、そうはいっても戸室の行動が気なり始めた矢先、
勢津子は郁子のことを相談していた主婦仲間の亀田夫人(横山道代)からお茶に誘われる。
彼女の部屋に入った勢津子はそこで郁子も呼ばれていることを知った。


亀田夫人は二人の仲を取り持とうとするが、再びステレオの音量で郁子と口論になってしまう。



傑作推理劇場 「ステレオ殺人事件」



その時、話の流れで郁子が主婦の万引きの話題に触れ勢津子は疑心暗鬼のまま自宅へ戻る。



しばらくして、勢津子は郁子が大音量でレコードをかけている時に
戸室が部屋を訪れるところを目撃してしまう。
彼女がABBAのレコードをガンガンかけるのは戸室への逢引のサインだったと気づいた。
勢津子は郁子の弱みを握り気持ちに余裕が生まれてきた。



傑作推理劇場 「ステレオ殺人事件」


そんな中、郁子の夫・孝一(北村総一朗)が山へ出かけしばらく家を留守にした。
夜、再び音楽が流れ戸室が部屋に入るのを確認した勢津子は
これまでの仕返しのために「郁子の部屋から火が出ている」と消防車を呼んだ。


まもなく、消防車が到着し団地の周辺は大騒ぎとなった。
隊員たちはインターホンを押しても郁子が出てこないことから
中で倒れているものとみてはしごをかけて窓をぶち破って部屋に入る。


そこには、ベッドで胸を刺されて死んでいる郁子と部屋の隅で怯えている戸室が発見され
帰宅した孝一は郁子の死体を見て取り乱す。


傑作推理劇場 「ステレオ殺人事件」


混乱の中で亀田夫人らと部屋の中を見た勢津子は思いがけない結末に戸惑う。


しばらくして、勢津子も事件のことを忘れ始めてきた。

そんなある日、自宅にいた勢津子は隣から聞こえてくるABBAのレコードの音を耳にする。
すると、見知らぬ男からうるさいという苦情の電話を受けた。
どうやら相手は勢津子が部屋でレコードをかけていると勘違いしているらしい。

それを否定して電話を切った直後、郁子の事件を担当している桜井刑事(三谷昇)の訪問を受ける。



傑作推理劇場 「ステレオ殺人事件」




桜井の話では戸室は郁子の部屋に入る姿を亀田夫人に目撃されており
それよりも一時間以上前に郁子が殺されていたとわかり戸室の容疑は晴れ
勢津子に容疑がかかった。


桜井はかねてより郁子が戸室との情事のサインにABBAのレコードを使っていることを知った
勢津子が郁子を殺すためにそれを利用したとみていた。


郁子が殺される前に勢津子が近所のレコード店から同じものを購入していたことを調べており
勢津子が郁子を殺した後にレコードをかけて戸室を呼び出し罪を着せようとしたのではないかと
問い詰めてくる。




傑作推理劇場 「ステレオ殺人事件」


消防署が通報を受けたとき音楽が流れていたが
郁子の部屋で流れていた音楽は勢津子の部屋でしか聞き取れず
他の階の住人が通報者とは考えられなかった。
これにより、あの時消防署に電話したのは勢津子だと断定される。


状況は極めて不利で勢津子は必死に無実を訴えることしか出来なかった。



一方、孝一は愛人(叶和貴子)の部屋で全てがうまくいったことを報告していた。
ひとつ残念だったのは、憎き不倫相手の戸室を犯人に出来なかったことだ。
そこへ、刑事が押し入り孝一はその場で郁子殺しの容疑で逮捕された。



傑作推理劇場 「ステレオ殺人事件」


郁子を殺害した時の返り血を浴びたセーターが団地の庭から発見され孝一は犯行を自供。


ある時、早めに帰宅した孝一は戸室が部屋にいるのを見て郁子の浮気を知った。
そこであの晩、戸室が来る前に郁子を殺すとABBAのレコードを大音量で掛け
登山道具を遣い部屋の窓から外に逃げ出した。
この時、セーターを土に埋める。


まもなく、何も知らない戸室が部屋に入り郁子殺しの容疑を戸室にかけるために
公衆電話ボックスから警察に電話しようとした時に消防車が到着。
孝一は何も知らないふりをして帰宅したというわけだった。


勢津子はすぐに釈放され、迎えに来た勇次の車で家に帰る。




人間溶解 (1979年) (森村誠一短編推理選集〈第3巻〉)



見終わったあとは、ABBAの曲が頭ん中をグルグルしている。
音を楽しむはずの音楽は大音量で流せば騒音にもなり音の凶器ともなりうる。


気だるい雰囲気を漂わせる秋吉久美子が次第にノイローゼに陥っていく様は同情を覚えた。
だからこそ、彼女が二人が密会している最中を狙って119番した気持ちもわかる。


それだけに、騒音に悩まされて精神にきてしまったヒロインが
一時的にでも殺人容疑がかかるのは気の毒に思える。


最後に犯人の愛人役としてちょろっと登場した叶和貴子がキレイだった。



傑作推理劇場 「ステレオ殺人事件」

ちょうど土曜ワイド劇場の「天国と地獄の美女」が放送された年ですよね。


単発1時間のドラマだが、傑作推理劇場はなかなか出演者も豪華で楽しめます。






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