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2020-04-11 (Sat)

「大密室殺人事件Ⅲ」 (1992年)  大密室シリーズ第3弾

植木等と錦織一清の「ヤギさん&村岡コンビ」が活躍する
大密室シリーズ第3作目。


●「大密室殺人事件Ⅲ・”宙に浮く”鮮やかな殺人トリック
結婚記念日に夫が私を…」  1992年4月11日
原作: 大谷羊太郎  『鳥羽・葛西水族館殺人事件』 
脚本: 石倉保志
音楽: 羽田健太郎  
監督: 松島稔
制作: 東映
出演: 植木等、錦織一清、長谷川初範、友里千賀子、
伊藤智恵理、三ツ木清隆、北村総一朗ほか





城西署の八木沢庄一郎警部補(植木等)と村岡紀夫(錦織一清)は
元商事会社の社員・今泉浩(外山誠二)が殺された事件を捜査することになった。


今泉は愛人のホステス・リエの自宅で死んでおり、
死因は後頭部を鈍器で殴られたことによるもので部屋は密室状態。
八木沢は天井に小さな穴が開いていることを発見する。



大密室殺人事件Ⅲ・”宙に浮く”鮮やかな殺人トリック





今泉は前日の夜九時頃喫茶店への呼び出し電話を受け出かけたが
相手は現れず帰宅した直後に殺されたものとみられた。





今泉はかつて名取物産で働いていた。
二年前に社長の名取(新井量大)が群馬の別荘近くでひき逃げされ死亡し
同期の名取輝夫(長谷川初範)が社長に就任するとなり退社する。
輝夫は名取の一人娘・葉子(友里千賀子)の夫だった。



八木沢は今泉が殺される前に葉子が名取物産の元社員・小磯勝弥(三ツ木清隆)と
会っていたと知り小磯に事情を聞く。
今泉は名取が事故死した数日後に、輝夫のオートバイのタイヤに水草が絡まっていたのを発見し
輝夫が名取をひき殺したと疑い周辺を調べまわっていたらしい。
殺される何日か前には鳥羽の水族館に行っている。


大密室殺人事件Ⅲ・”宙に浮く”鮮やかな殺人トリック




また、八木沢は葉子が結婚前に小磯と恋仲だったこと、
今泉が殺される前日に群馬の渋川に行っている知り群馬へ向かった。



現地の刑事(斉藤暁)の話しではひき逃げ現場は人通りのない山道で
名取は事故ではなく故意に殺されたのではないかと疑っていた。
当時、葉子や輝夫たち社員も群馬に来ていて伊香保のホテルに泊まっていた。
輝夫が”ソエコ”という女の事で公衆電話をかけている姿を目撃され
強請られているのが明らかとなる。



その後の捜査で”ソエコ”は鈴木添子(伊藤智恵理)という家庭教師で
輝夫は彼女のマンションに出入りするほど親しいとわかる。


大密室殺人事件Ⅲ・”宙に浮く”鮮やかな殺人トリック



しかも彼女の母・時子(小沢寿美恵)は今泉が殺される前に
訪れた渋川で喫茶店を経営している。




その矢先、今度は輝夫が自宅で死んでいるのを帰宅した葉子が発見。
またしても密室で輝夫が死んでいた部屋と隣の部屋には風船が並べられ
死体の脇には鉄アレイが残されていた。


二つの部屋にあった絨毯とパンダのぬいぐるみが入れ替わっているという。
遺体には鳥羽水族館の観察メモが残されており、八木沢と村岡は葉子と小磯と一緒に
水族館へ行くと輝夫のメモにしたがって行動を辿る。


大密室殺人事件Ⅲ・”宙に浮く”鮮やかな殺人トリック


村岡は今泉も同じようなトリックで殺されたが輝夫の時に仕掛けが残されていたのは
輝夫が葉子を殺そうと仕掛けを用意したがミスで自分が死んでしまったと推理。
トリックは輝夫が鳥羽水族館で思いついたものだと考えた。



その後、八木沢と村岡は鳥羽水族館を再訪すると、
入場者一千万人突破記念写真で名取、時子と添子が親子のように映っているのを発見。


大密室殺人事件Ⅲ・”宙に浮く”鮮やかな殺人トリック


これまで名取との関係を認めなかった時子が八木沢たちにこれまでの事を告白した。
名取は死んだ時子の夫の戦友で、死後親子の面倒を見てきた。
やがて添子が輝夫を愛しはじめ、二年前時子たちから輝夫を諦めるよう説得され勘当されていた。
輝夫は添子が家を出たと知らされ名取に代わって時子に電話していただけだった。



時子は名取さえいなくなればいいと添子がひき逃げしたのだと打ち明ける。
だが、葉子は小磯が名取が死んだ時に時子からプレゼントされたブレスレットを
していたのを知っていたと知り真犯人に気づいた。



翌朝、安乗岬で添子と小磯が互いを殺そうとしたところ八木沢たちが阻止し
全ては小磯の犯行であると暴いた。
添子は愛する輝夫を殺した小磯に復讐しようと呼び出したが
逆に小磯は時子が名取を車で引き殺したのは添子だと思い込んでいることを利用し
全ての罪を添子に着せ自殺に見せかけて殺そうと企んでいた。




大密室殺人事件Ⅲ・”宙に浮く”鮮やかな殺人トリック





二年前、葉子と結婚し会社を乗っ取ることを企んでいた小磯は
輝夫との結婚に反対し自分とさせてくれるよう名取に直談判したが拒否された。


小磯は早朝、ジョギング中の名取を車ではねるとその容疑を輝夫にかけようと
水草を輝夫のバイクのタイヤに絡ませた。
そこへ今泉がやってきて輝夫が犯人だと勘違いし彼の周辺を調べ始めた。


小磯はそれを利用し今泉も殺してその罪も輝夫に着せようと計画する。
偽電話で今泉に呼び出し電話を掛け出かけようとした今泉の部屋を訪れた。
彼が留守にしている間に風船の中に鉄アレイを入れ天井に吊るすと
風船の紐の先に重しの入った包みを括り付けると床に置いて支えた。


大密室殺人事件Ⅲ・”宙に浮く”鮮やかな殺人トリック




喫茶店で一時間ほど待ったが呼び出し電話の相手は来なくて今泉は家へ帰る。
そして、小磯が仕掛けた包みを取り上げたところ天井から鉄アレイが落下して
今泉の頭を直撃して死亡。
小磯は仕掛けを片付けると部屋に隠れてリエが部屋に入ってきたすきに
出て行ったため警察でも密室殺人だと思ってしまった。


警察に呼び出しをくらった輝夫は釈放されると真犯人を自分で見つけようとし
小磯を自宅へ呼んだ。
そこで小磯は輝夫を殴り殺すと今泉と同じ風船のトリックを部屋に仕掛けた。
鳥羽水族館の観察メモを残し輝夫がトリックを考えたように偽装し
葉子が帰ってきたすきに逃げた。


わざと仕掛けを残すことで輝夫が葉子を殺そうとし過って死んだと
思わせることが出来た。



大密室殺人事件Ⅲ・”宙に浮く”鮮やかな殺人トリック




八木沢と葉子が小磯が犯人だと気づいたのは名取の死体が発見された時
ついていなかったはずのブレスレットをつけていたと知っていたことだった。


葉子は遺体を確かめに現場へ行った時に
装飾品を身に着けない名取がブレスレットをはめているのを見て
愛する女性からのプレゼントだと気づきこっそり持ち帰ってきた。


だからブレスレットをしていたことは葉子と犯人しか知らない。
また、小磯が名取を撥ねた車も水沢湖から引き上げられた。


小磯が連行されると八木沢は添子が名取と時子の間に出来た娘だと尋ね
時子もそれを認めた。



大密室殺人事件Ⅲ・”宙に浮く”鮮やかな殺人トリック





死んだ母親をいつまでも忘れられない葉子を気遣い
名取は時子と添子の存在を隠し続けてきた。
母娘の面倒を見る手助けを信頼していた輝夫にさせていたが
そのことで葉子は輝夫に好きな女性がいるのではないかと疑い始める。


輝夫は死ぬ前に、葉子の疑いを晴らすために母娘のことを
葉子に打ち明けるつもりだと添子に話していた。
輝夫を愛していた添子は輝夫の心は葉子にしか向いてないと悟る。


異母姉妹だとわかり葉子はこれからは三人で生きていくと八木沢に告げる。



大密室殺人事件Ⅲ・”宙に浮く”鮮やかな殺人トリック




村岡は犯人が仕掛けた水族館の観察メモにのせられ
輝夫が犯人だと決めつけてしまい事件の真相に気がついていた
八木沢との差を感じずにはいられなかった。






鳥羽・葛西水族館殺人事件



シリーズも3作目となり、植木等と錦織一清の息もあっていて面白い。

力みすぎるきらいがある村岡に対して、ベテランのヤギさんは
豊富な経験からくる人間観察がありながらもどこかトボけたような味をだしている。


突っ走り気味な村岡の手綱を握って、主観から捜査が誤った方向へいきそうになるのを
うまーく正しい方向へと向ける。


そんなこのシリーズもあと1作で終わってしまうんですよね。
残念。






※※※ 大密室シリーズ ※※※


1. 「大密室殺人事件・殺された息子からの脅迫状・黒猫が知っているトリックの怪!」

2. 「越後七浦殺人海岸・大密室の奇妙な死体交換の謎?女子高生が壁の中に消えた!」

3. 「大密室殺人事件Ⅲ・”宙に浮く”鮮やかな殺人トリック・結婚記念日に夫が私を…」

4. 「神戸異人館殺人事件・港の女が仕掛けた罠!?殺意に絡んだ恋の糸」




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