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2020/04/12
展覧会レポート昭和のドラマ昔の土曜ワイド劇場懐かし邦画

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「家政婦は見た!華やかなエリート家族の乱れた秘密」 (1986年)  シリーズ第4作

category - 土曜ワイド劇場
2020/ 04/ 12
                 
土曜ワイド劇場の「家政婦は見た」シリーズの第4作目。

●「家政婦は見た!華やかなエリート家庭の乱れた秘密
名門女子大がゆれる…」  1986年4月12日
脚本: 柴英三郎
音楽: 坂田晃一
監督: 富本壮吉
制作: 大映テレビ
出演: 市原悦子、夏樹陽子、中尾彬、松本留美、加藤嘉、
野村昭子、中野誠也、島村佳江、石井富子、西川ひかるほか




家政婦の石崎秋子(市原悦子)は紹介所の所長・大沢キヌヨ(野村昭子)から
強引に頼まれて家政婦仲間とともに休日返上で連れ出される。



かつてキヌヨが世話になっていた名門女子大の学長で万葉学者の甲元琢見(加藤嘉)の
75歳の誕生パーティーの手伝いだった。



そこで秋子は地位だけでなく資産数十億を持つ甲元から一目惚れされ、
学長宅で家政婦として働くこととなる。



家政婦は見た!華やかなエリート家庭の乱れた秘密 名門女子大がゆれる…




堅物で知られる甲元は人生最後の著述として「天平の女人の心」をテーマにすると
発表し周囲を驚かせる。


甲元が理事長と学長を退いたあとは、長男の弘道(中尾彬)が理事長に、
財務担当理事の長女・木崎多恵(夏樹陽子)の夫で文学部長の木崎実彦(中野誠也)が
学長になるということで互いに了承していた。


ところが、木崎に相談もなく厳格な甲元が女を主題にすることを知り、
多恵と木崎は弘道とその妻で家政学部長・香苗(松本留美)が
理事長と学長の座を両方狙い木崎を蹴落とそうとしているのではないかと疑心暗鬼になる。



家政婦は見た!華やかなエリート家庭の乱れた秘密 名門女子大がゆれる…




そこで、木崎は教え子で愛人の本庄ユキ(島村佳江)に口述筆記をさせるといい
甲元に張り付かせ弘道夫婦に出し抜かれないよう手を打ってきた。
ユキは木崎に取り入り、助教授にしてもらおうという魂胆がある。


やがて、様子のおかしかった甲元が呆けているとわかり
弘道夫婦、多恵夫婦はスキャンダルが発覚するのを恐れ隠ぺいしようとする。


そこへ、甲元に感動されて家を出ていた末娘のルリ(向田弓子)が突然帰ってきた。
甲元が呆けていると知り、これまで厳格だった父が童心にかえったことで
次第に心を開き始めた。



家政婦は見た!華やかなエリート家庭の乱れた秘密 名門女子大がゆれる…





兄や姉たちが甲元が呆けたことでこれまで取り繕ってきた仮の姿を辞めて
本性を見せる中、ルリはその様子に反発し親身に父に接する。


ある時、秋子は甲元の日記を盗み読みし呆けたふりをして
弘道たちの正体を確かめようとしていた事実を知ってしまう。




甲元が呆けて暴れた時、秋子はその日記をわざと開いて置き
香苗や多恵の目に留まるように仕向けた。
作戦は成功し、二人は甲元が呆け老人を演じていたことを知り
これまでの態度を改め以前のように甲元の意に沿うような模範的な生活を送る。



一方、ぼけ老人を演じているらしい甲元は百戦錬磨の秋子にもスキをみせない。
秋子を梅見見物のデートに誘うと、結婚を申し込んできた。
報告を受けたキヌヨたちはやっぱり本当に呆けているんだというが
日記には恍惚のフリをしていると書き記してあり混乱するばかり。




家政婦は見た!華やかなエリート家庭の乱れた秘密 名門女子大がゆれる…


木崎がユキを利用するように、香苗も愛人の清水(中丸新将)をスパイに使っていた。
ユキは香苗と清水の密会写真を木崎に見せ
時を同じくして清水も木崎とユキの密会写真を香苗に報告した。


秋子は外出した時にスパイ同士であるユキと清水が
仲良さそうにはしゃいで歩いているのを目撃して首をかしげる。


弘道夫婦、多恵夫婦はそれぞれ甲元に密会写真を見せ
ライバルを失脚させようと試みるが甲元は写真を見ても眉一つ動かさない。



家政婦は見た!華やかなエリート家庭の乱れた秘密 名門女子大がゆれる…



ところが、秋子が日記を読むともう恍惚を装う必要はなく次の理事会で
断固たる処分すると書かれている。
この日記は弘道夫婦も多恵夫婦も見ている。


二組の夫婦は互に相手が次の理事会で厳しい処分を受け
後継者は自分たちがものに出来るとほくそ笑む。
秋子も大騒動になると理事会の日を心待ちにした。



そして当日、甲元たちが理事会に出かけていったあと秋子は掃除をはじめた。
ふとしたことから甲元の部屋で鍵を見つけた秋子は鍵のかかった引き出しに
ユキのバッグがあるのを発見。
そこにはユキが甲元の筆跡を真似て日記を書いていた証拠があった。



家政婦は見た!華やかなエリート家庭の乱れた秘密 名門女子大がゆれる…


秋子はユキが甲元の嘘の日記を書いていたのだと驚愕する。



その頃何も知らない弘道、多恵たちは香苗と木崎の不倫を甲元が知ったことで
相手が失脚させられると互いに考えていた。
自分の息子と娘と結婚した二人がそれぞれ浮気をしていたと知り
甲元がどう判断するのか緊張が走る。


すると、甲元は突然卑猥な言葉を連発し周囲は驚きパニックとなる。
やはり甲元は本当に呆けていたのだ。
学長が呆けていたことが公となり学校中は大騒動となった。


帰宅した弘道たちが甲元を理事会に出席させるべきではなかったと
互いに非難し合っているところへ秋子がユキが書いた紙を持ってやってきた。
ユキが甲元が書いたふりをして偽の日記を作っていたことを知り木崎らは驚く。



家政婦は見た!華やかなエリート家庭の乱れた秘密 名門女子大がゆれる…



ユキと清水は実の兄妹だった。
二人の父は三十年ほど前、一生かけて集めた文献を安い金で甲元に全部奪われた。
その後の甲元の功績は認めるがそれが子供たちに受け継がれるのが我慢ならなかった。
二人は息子と娘夫婦を争うために香苗と木崎に体を提供した。


ところが、甲元が呆けてしまったためそれも利用しようと日記を偽造し
理事会の席で甲元家に恥をかかせ復讐をした。


秋子はこれまでのうっぷんを晴らすかのように金と地位に目がくらみ
醜い争いをしていた弘道たちを激しく非難すると甲元家から出て行った。



後日、ルリが甲元を連れて秋子の家までやってきた。
彼女は秋子に甲元と一緒に住んで欲しいというがそれは出来ない。
秋子は代わりに梅見に行こうと提案しルリの運転で最後のデートに行く。



家政婦は見た!華やかなエリート家庭の乱れた秘密 名門女子大がゆれる…



甲元と腕を組み歩いていると甲元はじっと秋子を見つめる。
そして、「結婚してください」と再びプロポーズすると強引に抱き着こうとしてくる。
逃れようとした秋子は弾みで転げて足をくじいてしまった。


恍惚の人となった甲元はただただ秋子を見つめるばかり。
足の痛さとそんな甲元の姿にいつしか秋子の目には涙が浮かんでいた。



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これまでは市原悦子の名優っぷりが光っていたが、今回の私の目を楽しませてくれたのは
厳格な人物からホームレスまで演じられる加藤嘉だ。


本当に日本映画専門チャンネルなどで白黒映画での加藤嘉を見ても
まだ髪が黒っぽいときから老けていて「若い時ってどんなだったんだろう?」と
興味が尽きない俳優さんだ。


まぁ、その白黒時代が若い時の一部なんでしょうが、なんというかいつ見ても
絶対に初老近くの風貌で若くてハツラツって時がないんですよね。


皺くちゃの顔に、長寿眉毛が印象的でその下に窪んでいる目に不思議と輝きがある。


白い歯は(自分のものなのかは知らんが…)キレイにしっかりと揃っていて
そのせいか、老いたイメージが強いが活舌はハッキリとしていて「フガフガ」感がない。

声量も文句なく充分にあり、老いていながらもエネルギッシュさを感じさせるという不思議さがたまらない。


それだけに、今回の下心満載の身内を騙すために芝居してんだか、
本当にボケちゃっているんだかわからないギリギリの演技がお見事!



私は「太陽にほえろ!」でテキサスが七曲署にデビューした頃の
ルンペンを演じた加藤嘉がキョーレツに印象に残っていて
地位がある役どころよりもこうした役の方が好きだ。



そんな、嘉が出たおかげで私の中で影が薄かった市原悦子。
シリーズの4作目ということでマンネリ化もなく面白い時期だが
石崎秋子は上流家庭の覗き見に長けて、裏側を暴いて辞めるというのが
初めのころから雛形として定着している。


家政婦は見た!華やかなエリート家庭の乱れた秘密 名門女子大がゆれる…


その秋子、家人の話を盗み聞きする気が満々で、さっそくドアがギシギシなるとチェックし
油を差して開閉をスムーズにするという覗き見のプロ根性をみせた。





※※※ 家政婦は見たシリーズ ※※※

1. 「松本清張の熱い空気・家政婦は見た!」

2. 「家政婦は見た!エリート家庭の浮気の秘密」

3. 「家政婦は見た!エリート家庭のアラ探し」

4. 「家政婦は見た!華やかなエリート家族の乱れた秘密」

5. 「家政婦は見た!美しい女病院長華やかな私生活の秘密」

6・ 「家政婦は見た!東京-ニューヨーク超高層ビル買い占め、名門出の若妻の危険な秘密」

7. 「家政婦は見た!華麗な一族の怪しい秘密」





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