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2020/04/14
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美女シリーズ(北大路版) 妖しい稲妻の美女・江戸川乱歩の「魔術師」 (1990年)

category - 土曜ワイド劇場
2020/ 04/ 14
                 
北大路欣也の美女シリーズの最終作。


●「妖しい稲妻の美女・大時計の針に仕掛けられた殺人予告
江戸川乱歩の魔術師」  
1990年4月14日
原作: 江戸川乱歩 魔術師 (江戸川乱歩文庫)
脚本: 吉田剛
音楽: 鏑木創
監督: 池広一夫
制作: 松竹
出演: 北大路欣也、佳那晃子、山本ゆか里、
日下武史、坂上二郎、高見恭子ほか



妖しい稲妻の美女・大時計の針に仕掛けられた殺人予告 江戸川乱歩の魔術師



休暇で伊豆の一碧湖を訪れた私立探偵の明智小五郎(北大路欣也)は
社長令嬢・妙子(佳那晃子)と出逢う。
彼女は父の玉村(佐竹明夫)、兄の一郎(草間正吾)と家族旅行中だった。
明智は翳りのある妙子の美しさに魅かれていく。



妙子は自分の周囲で悪いことが起こりそうな予感を感じるという。
母が死んだ時もその予感は的中したらしい。
その予告通り妙子の叔父で宝石商の得二郎(久富惟晴)から
怪文書が舞い込んだという知らせが入り一家は東京へ戻る。


妖しい稲妻の美女・大時計の針に仕掛けられた殺人予告 江戸川乱歩の魔術師



通報を受け浪越警部(坂上二郎)らが得二郎宅へいくが
怪文書だけでは警察は動くことが出来ない。
波越の提案で静養中の明智がこの件を引き受けることになる。



ところが、東京に着いた明智は何者かに車で連れ去られ船に拉致され
その間に、得二郎は自室で首なし死体で発見され
所有していた時価五億円の宝石が奪われるという事件が発生。
得二郎の首は獄門舟に乗って自宅のプールに浮かんでいた。



妖しい稲妻の美女・大時計の針に仕掛けられた殺人予告 江戸川乱歩の魔術師



庭にピエロの巨人が姿を現しこの「魔術師」が犯人らしいとわかるが
警察の手を潜り抜けてどこかへ逃げてしまう。


一方の明智はようやく意識を取り戻した。
自分を襲った犯人は魔術師で玉村一家に復讐をしようとしている。
身柄を拘束された明智は魔術師の娘・綾子(山本ゆか里)の協力で
船からの脱出を試みるが追ってから逃れようと海へ飛び込む。



妖しい稲妻の美女・大時計の針に仕掛けられた殺人予告 江戸川乱歩の魔術師



その後、明智の死体が発見されたと報道され
助手の文代(高見恭子)は事件に巻き込んだ波越をなじった。


そして、今度は玉村一家の元にカウントダウンのような数字が現れ
波越らが玉村家に張り込み一家の警護にあたるなか
一郎が時計塔の針で危うく首を刎ねられそうになる。



妖しい稲妻の美女・大時計の針に仕掛けられた殺人予告 江戸川乱歩の魔術師



雇われたばかりの老人の庭師・音吉が一郎を助けたものの
玉村は得体の知れない気味の悪さをもつ音吉を疑い始めた。


その矢先、入浴中の妙子が誘拐される。
得二郎が殺された時と同じ葬送曲が流れ庭にはあの巨大なピエロが出現。
張り込んでいた刑事たちがピエロを負うが逃げ足が速くのがしてしまう。


車で逃げるピエロを追っていた一郎は
オクダ大魔術団の美女解体ショーの看板を見つけて小屋に入って行った。
そこでピエロに扮した魔術師が解体しようとしている美女が
妙子だとわかり阻止しようと舞台へ駆けあがる。


妖しい稲妻の美女・大時計の針に仕掛けられた殺人予告 江戸川乱歩の魔術師



波越らも来て大捕物が行われるが妙子は救出したものの一味をとり逃がしてしまう。
そこには玉村が疑っていた音吉の姿もあったが正体は死んだはずの明智だった。
船から逃げた時連絡をもらった波越が明智の死を偽装して庭師に扮して内定していたのだ。


しばらくして、玉村のもとへ牛原と名乗る男から宝石を鑑定欲しいと依頼があった。
玉村が一郎を連れて牛原邸へ入ると電話で呼び出された妙子もいた。
牛原から見せられた宝石を見た玉村たちは驚いた。


妖しい稲妻の美女・大時計の針に仕掛けられた殺人予告 江戸川乱歩の魔術師




それは、得二郎が殺された日に奪われたものだったからだ。
牛原は三人を地下に案内すると古いフィルムを見せた。


金で恋人がいた女を妻にした主人が、妻と恋人の逢引現場を目撃し
後日こっそりと恋人を自宅に招くと強引に酒を飲ませて酔わせ
地下室の一角に投げ込むとまわりをコンクリートで固めて生きたまま殺す。


主人は不貞を働いた妻を家から追い出すと、妻はひとりで恋人の子どもを出産。
その息子にこれまでの事を話して復讐鬼にするという内容だった。


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牛原とは仮の名で正体は殺された恋人の息子・奥田源造(日下武史)で、
自分の父を殺したのは玉村の父だという。
奥田は妙子は水で殺すというと、玉村と一郎に火を放ち地下室へ閉じ込めた。



妙子を水で殺す準備が終わった奥田は船の中で復讐を完成させた祝杯をあげる。
そこへ明智が登場し、玉村と一郎を危機一髪で救出したことを知らせた。
殺されそうになる妙子も人形とすり替えられ奥田の復讐は失敗に終わる。


奥田は自分が死んでも魂は死なず、新たなトリックが仕掛けてあると匂わせると
その場でピストル自殺をした。
父の死を嘆き悲しむ娘の綾子もその場で逮捕され事件は終わったかにみえた。


妖しい稲妻の美女・大時計の針に仕掛けられた殺人予告 江戸川乱歩の魔術師



ところが、玉村が自室で毒殺され死体には奥田の分身のようなヘビがとぐろを巻いていた。
波越は綾子が牢獄から手下に指令を送ったのではないかと疑うが
彼女もまた独房で血を吐いて倒れている。



綾子への差し入れは全て玉村家からで波越は毒の入手経路に頭を悩ませた。
明智はこれまで大きな勘違いをしてたといい早急に証拠集めにかかる。



伊豆で会った時から妙子に魅かれた明智だが彼女もまた明智に好意を寄せていた。
明智はデートの最中、妙子に今夜玉村を殺した犯人に会わせると約束した。



妖しい稲妻の美女・大時計の針に仕掛けられた殺人予告 江戸川乱歩の魔術師



妙子は自殺した奥田の小屋に案内される。
明智に言われるまま犯人がいるステージの奥へ進むと大きな鏡があるだけで
二人の他に誰もいる気配がない。


明智は妙子こそが犯人だと暴いた。


奥田は父の復讐のために妻が娘を出産すると病院で同じころ生まれた
玉村の娘とすり替えた。
妙子が物心ついた頃に親子の名乗りをあげ玉村家への復讐心を
繰り返し聞かせて根付かせた。


こうして奥田は妙子の協力のもとで得二郎を殺した。
妙子が疑われないよう魔術ショーで傷つけるふりをし
玉村と一郎を火攻めで殺そうとしたが失敗。


妖しい稲妻の美女・大時計の針に仕掛けられた殺人予告 江戸川乱歩の魔術師




奥田の自殺後は妙子が殺し損ねた玉村を殺して
死体の上に置いた毒蛇に手を触れた一郎が死に
最後は綾子を自殺に見せかけて独房で殺そうとした。


ただ、死んだのは玉村だけで一郎と綾子は一命をとりとめ
愛する明智に全てを知られたうえ波越に逮捕されそうになった妙子は
手にしていた銃で自分を撃った。



妙子は明智の腕の中で息を引き取り事件は解決した。


妖しい稲妻の美女・大時計の針に仕掛けられた殺人予告 江戸川乱歩の魔術師



一郎は綾子が妹だとわかり呼び寄せようとしたが
すぐにそんな気持ちになれずしばらくはマジシャンとして
どこかのサーカスで働き一人で暮らすという。





魔術師 (江戸川乱歩文庫)



これまで、天知茂版とは違う原作をやっていたが
今回は私が一番好きな「魔術師」をリメイク。


天知版から十二年後ということもあり映像はキレイで
演出面もオシャレで凝ってるなと思ったが
やはり天知茂の存在感と怪優・西村晃のアクの強さが際立った
前作と比べると印象が弱い。


西村晃が演じた「魔術師」を日下武史がやっているのだが
俳優単体が淡白であくどさ、厭らしさ、おぞましさに欠ける。


前にも書いたかもしれないけど、北大路欣也の明智小五郎も
若くて颯爽としてて悪くはないしそれなりに楽しめるのだが
どの作品もそれだけでちょっと響くものが少ない感じだ。


今回も全体的にスマート過ぎたのが淡白な印象を残したか。


天知茂が明智小五郎をやってなければ、北大路欣也もいいなと思ってたんでしょうけどね。
もうすこし、北大路欣也版の美女シリーズも見たかったが残念ながら本作で終了。


今回もせめて「魔術師」役に個性的な俳優をもってきてれば
また印象が変わったかもしれない。




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美女シリーズ(北大路欣也版) 記事一覧

1. 妖しいメロディーの美女・江戸川乱歩の「仮面の恐怖王」

2. 黒い仮面の美女・江戸川乱歩の「凶器」

3. 赤い乗馬服の美女・江戸川乱歩の「何者」

4. 日時計館の美女・江戸川乱歩の「屋根裏の散歩者」

5. 神戸六甲まぼろしの美女・江戸川乱歩の「押絵と旅する男」

6. 妖しい稲妻の美女・江戸川乱歩の「魔術師」





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