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2020-08-16 (Sun)

「特別機動捜査隊」 第799話 『娘の思春期』

これを入れて残り三つ。
日高班最後の回ですね。
(次は三船班、予告から最後は矢崎班)


穏やかな日高主任とそれを支える関根部長刑事の組み合わせはとても地味に見えましたが
なかなか好きな組み合わせでもありました。


「特別機動捜査隊」 第799話 『娘の思春期』






日高班最後と言うことでなんかそれらしき別れを告げる場面があるのかと期待していたけなんもなかった。

今回はまだ十七歳の高校生の娘が妊娠させられた挙句に相手から別れ話を切り出され死亡。
愛する娘の復讐のために自分の命を犠牲にしてまで妊娠した相手を裁こうとする父親の執念を描く。
同じ年頃(女子大生)の娘を持つ関根はその父親の心境が痛いほどわかり刑事という立場を超えて感情が動くいていく。




■ 「特別機動捜査隊」
第799話  『娘の思春期』  1977年3月16日
脚本: 藤井邦彦
音楽: ボブ・佐久間
監督: 鈴木敏郎
出演: 平野康、江原一哉、野川愛、宝井宏治、石川敏、江藤昭之、木村修、
宍戸真由美、鳥井真弓、佐川二郎、松田茂樹、渡部市松、見原寿恵子、
桑田みどり、宇南山宏、庄司永建、小園容子、目黒幸子、根上淳
ナレーター: 島宇志夫
制作: NET、東映



●特捜隊:日高班
日高主任(葉山良二)
関根部長刑事(伊沢一郎)
御木本刑事(森哲夫)
木塚刑事(藤山律子)
田代刑事(日高晤郎)
田坂刑事(倉石功)



田中係長(山田禅二)
鑑識員(田川勝雄、西郷隆)



「特別機動捜査隊」 第799話 『娘の思春期』




制服姿の若い女の転落死体が発見され特捜隊の日高班が出動。
現場に残された足跡から男が追いかけてきて崖から突き落とした可能性も出て来たため
事故死か他殺かは不明。
来ていた制服が聖葉女子学園のものとわかり捜査の結果
被害者は会社員・吉沢英一(根上淳)の一人娘で十七歳の恵美子(鳥井真弓)と判明する。


「特別機動捜査隊」 第799話 『娘の思春期』




恵美子は昨日、学校を午後三時に下校し帰宅しないまま午後の十一時頃に死亡したとみられた。
だが、帰宅していないのにもかかわらず学生カバンが見当たらない。


今時の女子高生は制服から私服に着替え、カバンなどの荷物ををコインロッカーに預けて
遊びに出かけたりするが恵美子は制服姿のままである。



「特別機動捜査隊」 第799話 『娘の思春期』



担任教師の吉岡清(宇南山宏)の話では恵美子は成績優秀で真面目な子だったという。


ところが、解剖の結果、恵美子は妊娠四か月でアルコールも検出された。
妊娠を聞かされた吉沢も妻の登志子(小園容子)も相手の男には心当たりがないと話すが
木塚の聞き込みでは同級生たちは恵美子は大学生と交際していたらしいという。


「特別機動捜査隊」 第799話 『娘の思春期』




そんな中、吉沢のところへ恵美子のカバンを渡すから十万円を用立てて欲しいという男からの電話が入る。

待ち合わせ場所の新宿に待機していた日高班は、恵美子のカバンを持っていた谷崎新一(江原一哉)を捕まえた。

関根は谷崎が恵美子を妊娠させ邪魔になったために殺したのではないかと取り調べるが
谷崎は恵美子の交際相手は正和大学の学生・黒木徹(平野康)だと言い
血液型からも谷崎が恵美子の相手でないことがわかった。



「特別機動捜査隊」 第799話 『娘の思春期』







日高と関根から「恵美子を妊娠させた相手は谷崎ではない」と知らされた吉沢は
二人の刑事の目の前で「恵美子を妊娠させた男を必ず殺してやる!」と宣言。
その様子から関根は単なる脅し文句ではないと感じる。



関根と田坂は射撃場にいた黒木に話を聞きに行く。
黒木は悪びれる様子もなく恵美子を妊娠させたのは自分だと認める。


妊娠を打ち明けられた時に「まだお互いに若いから堕ろして欲しい」と説得したが
恵美子は黒木と一緒になって子供を産みたがっていたため
仕方なく谷崎に一万円で別れ話をまとめてくれるよう依頼していたという。


「特別機動捜査隊」 第799話 『娘の思春期』





別れ話がもつれ恵美子が邪魔になった黒木が殺したのではないかという疑惑が生じたものの
犯行があった日に黒木は令子(宍戸真由美)と飲んだ後ホテルに行き翌朝までいたというアリバイを主張する。
令子も朝まで黒木と一緒にホテルにいたと証言するが、ホテルを抜け出して犯行に及んだ可能性もあった。



大事に育てた一人娘を妊娠させた上に殺したかもしれない男に復讐の炎を燃やした吉沢は
谷崎を脅して恵美子を妊娠させた相手が黒木であると聞き出す。


その晩、吉沢はついに恵美子を妊娠させた憎い男、黒木と会った。


黒木は吉沢を前にしても堂々とした態度で恵美子から妊娠したと聞かされて
お互いにまだ若いからおろすように言ったことや
大学を卒業して社会人になったら結婚を申し込むつもりだったと話す。


「特別機動捜査隊」 第799話 『娘の思春期』





吉沢は「恵美子は貴様が殺したんだ!」と黒木を殴りつけると首を絞めて殺そうとする。
黒木が苦し紛れに「人殺し!」と叫ぶと我に返った吉沢は思わず手を緩めてしまい若い黒木の反撃を喰らう。
そこへ踏み込んできた関根と田坂がなんとか二人を分けた。



関根は黒木が暴力を振るわれたことを告訴しないつもりだと吉沢に告げると
吉沢は逆に告訴を望んでいたと話す。
恵美子を愛する吉沢は父親としてどうしても黒木を裁きたかった。


「特別機動捜査隊」 第799話 『娘の思春期』




「関根さん、父親っていうのは嫌なものですね。へその緒なんかとっくに切れているのに
いつまでもついているつもりなんですね。」


「むしろ付けたままでいたいんですよ。オヤジっていうのは」と同じくらいの年頃の娘を持つ関根は同調した。



「特別機動捜査隊」 第799話 『娘の思春期』


そして「まだ黒木がお嬢さんを殺したと決まったわけではない」と諭すが
関根には吉沢の父親としての憎しみが痛いほど理解出来る。


吉沢は「戦争に行って死を覚悟したのに”人殺し”と面と向かって言われて
首を絞めていた力が思わず抜けてしまった。私には人を殺すことは出来ない。
娘の仇も打てない情けない父親なんです。」と関根の前でガックリと力を落とした。



「特別機動捜査隊」 第799話 『娘の思春期』





だが、吉沢は黒木への復讐を諦めなかった。

自分に人を殺すことは出来ないと理解した吉沢はそれから執拗に黒木の動向を追い続ける。
彼に自分が張り付いていることをわざとわからせ黒木をイライラさせた。


その後、黒木は高坂教授(庄司永建)から呼び出しを受け注意をされる。
吉沢が高坂教授に黒木に素行の悪さを告げ口し嫌がらせをしてきたのだ。
黒木は次第に吉沢への憎しみを募らせていく。


それからもピッタリと黒木に張り付く吉沢。
帰宅した黒木が部屋の窓から外を覗くと部屋を監視する吉沢と目が合った。
黒木はとっさに壁に掛けてあった猟銃を取り出すと吉沢へと銃口を向ける。
その様子をある決意をもって吉沢はしっかりと見つめていた。


一方、捜査を続けていた日高班の方にも動きがあった。
恵美子が死ぬところを浮浪者(佐川二郎)が目撃していた。


「特別機動捜査隊」 第799話 『娘の思春期』




あの夜、「恵美子」と叫びながら彼女を追う男から逃げる恵美子は雨の中でうっかり足を滑らせて
転落死したのだという。
現場に残されていた男の足跡はこの浮浪者のもので恵美子は事故死と断定される。


その夜、登志子から連絡を受けた関根は吉沢の家へ行った。

吉沢はなんとしても黒木を恵美子殺しの犯人として裁きたいがために
黒木に自分を殺させ殺人犯にする覚悟で出かけて行ったのだ。
自宅には登志子と関根に遺書を残していた。



吉沢の手紙には黒木に会いに神宮外苑に行くが、もし自分が殺されていたら犯人は黒木であると書かれている。
関根は神宮外苑に急行した。


その頃、神宮外苑では吉沢が黒木の到着を待っていた。

呼び出された黒木が車から降りると吉沢は
「私は一生キミに付きまとって人生をめちゃめちゃにしてやる!
邪魔なら私を恵美子と同じように殺せ!」と脅した。


「特別機動捜査隊」 第799話 『娘の思春期』



黒木は「俺は恵美子を殺してない」と否定するが
「恵美子を死に追い込んだのは貴様なんだ」と聞く耳を持たず黒木に近づいてくる。
たまらず黒木は車から猟銃を持ち出すと吉沢に向けた。


吉沢は「人殺し!」と叫びながら走り出し黒木はついに吉沢に向かって発砲。
関根と登志子がパトカーで到着した時にはすでに虫の息で
関根に「犯人は黒木…」と言い残し逃げる黒木はその場で逮捕される。


「特別機動捜査隊」 第799話 『娘の思春期』




それを見届けた吉沢は「へその緒が切れませんでしたよ」と関根にしかわからない言葉を残して息を引取った。


恵美子は事故死だったが吉沢はどうであれ娘を妊娠させて棄てて死に追いやった黒木が許せず
自分を殺させることによって黒木を法で裁かせることに成功させるという後味が悪い結果となった。




日高班では「黒木が泣き叫んでいる声が耳に残っている。あいつは作られた犯人だったんですね。」
「おそらく恵美子さんも黒木を愛したことは後悔してなかった」と黒木に同情が集まっていた。
「仕方がないよ。我々にはどうしようもなかった」と田坂がその場を収めた。

「父親って娘のために死ねるんですね」と木塚も吉沢の父親としての愛情と復讐心に驚きを示した。


「特別機動捜査隊」 第799話 『娘の思春期』


重苦しい空気が流れる特捜部屋から外へ出た関根のところへ日高がやってきた。


「主任、黒木を殺人犯にしたのは私にも責任があります。」

「黒木は吉沢英一を殺した。理由はどうであれ事実はそれだけなんだよ。」


と吉沢が持っていた吉沢と恵美子が一緒に写っている写真を見せた。

「特別機動捜査隊」 第799話 『娘の思春期』






夜、帰宅した関根が居間でくつろいでいると大学生の娘・知子(野川愛)が帰宅した。
知子は先日の雨の夜、関根に紹介したばかりの大学のクラブの先輩・村田(宝井宏治)を自宅に連れて来た。
無口な関根を前にして村田は「すぐに失礼します」と気を遣ってくる。


妻の保子(目黒幸子)がちょっとした食事を作るために席を外した。
関根は村田に自分が飲んでいた日本酒を勧めるが知子は「彼はウイスキーしか飲まないのよ」と
割って入ったため関根は差し出した銚子をバツが悪そうにひっこめた。


そんな関根の様子にはお構いなく知子は関根がなかなか開けないウイスキーを
村田のために開けて欲しいというと瓶を取りに行く。


「特別機動捜査隊」 第799話 『娘の思春期』





身の置き所がなく落ち着かない関根は知子が戻ってくると同時に
「タバコを買いに行ってくる」と口実をつけて家から出ていった。


外に出た途端に息苦しさから解放されホッと一息つく関根。


夜道でタバコをふかした関根は「娘なんてイヤだ。早く嫁に行っちまえ!」と吐き捨てると
へその緒が切れていない自分に対して笑いがこみ上げてくる。



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日高班ラストは関根部長刑事主役回でした。


ドラマの始まりは珍しく関根が早めに帰って来た夜に、大学生の娘の知子の帰宅が遅いと嘆くシーンから。
知子と同性の妻・保子は娘を信頼しているため関根のように愚痴る素振りはない。


「知子ももうハタチの大人ですよ」

「いや、まだ親のすねをかじっている学生だ」と夫婦で意見が割れる。


「特別機動捜査隊」 第799話 『娘の思春期』




そんな中、外は雨が降り関根は傘を届けるために知子を迎えに出た。
途中で、村田の車に乗る知子と会い村田を紹介される。
村田は関根も一緒に家まで送るというが固辞すると気を利かせた知子は車を降りて関根と帰宅。


関根の娘に対する「父性愛」からスタートする。


日高班はなかなかメンツ的に好きなメンバーが多かったので名残惜しい。

被害者が「聖葉女子学園」の生徒とわかり学校へ聞き込みに行く木塚。
現場に男のものと思われる足跡が残されていたために被害者の男性関係を同級生に尋ねる。


彼女たちは被害者が大学生と付き合っていたらしいと話すと
真面目で通っていたから清い交際じゃない?といいながらも
もしかしたらそれ以上の関係かもしれないと匂わせる。

「特別機動捜査隊」 第799話 『娘の思春期』


あっけらかんと男女関係を語る高校生を相手にして「イマドキの若い娘は…」といった表情の木塚。


「特別機動捜査隊」 第799話 『娘の思春期』


こちらののコンビも昔のイケメンというかいい男コンビで良かった。




************ 特別機動捜査隊 記事一覧 ************


■ 第712話 『七年目の報酬』

■ 第782話 『わたしの父さん』

■ 第784話 『ドキュメント逃亡』

■ 第787話 『ある誘惑の秘密』

■ 第788話 『無情の風に散る』

■ 第789話 『新春危機一髪』

■ 第793話 『季節労働者哀歌』

■ 第795話 『愛の終着駅』

■ 第797話 『わが青春の輝ける日』

■ 第798話 『大都会の魔手』

■ 第799話 『娘の思春期』





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