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2020-10-21 (Wed)

新・赤かぶ検事奮戦記シリーズ第2作 「呪いの紙草履」 (1995年)

新・赤かぶ検事シリーズ第2弾。


●和久峻三傑作サスペンス
「新・赤かぶ検事奮戦記②呪いの紙草履・越中八尾・おわら風の盆の謎
飛騨高山~白骨温泉」  1995年10月21日
原作: 和久峻三  呪いの紙草履 (光文社文庫)
脚本: 保利吉紀
音楽: 渡辺岳夫
監督: 岡屋龍一
制作: 松竹
出演: 橋爪功、藤田弓子、増田恵子、畠田理恵、
渡辺哲、羽場裕一、三谷昇、谷村昌彦ほか



赤かぶ検事こと柊茂(橋爪功)が榊田警部補(渡辺哲)との
白骨温泉旅行から帰ったところ奇妙な事件の知らせが届く。


飛騨・丹生川村の磯松作太郎(吉田良全)の家の戸口に紙草履が置かれていたという。
紅白の和紙で作られた紙草履には「呪いの足封じ」という意味があり
作太郎は対立する戸隠徳之助(三谷昇)の仕業だと憤慨していた。


徳之助はこのあたりの大地主。
屋敷を訪ねた柊は手伝いの湯村美津子(増田恵子)を見て驚く。
先日、白骨温泉で偶然見かけていたからだ。



「新・赤かぶ検事奮戦記②呪いの紙草履





徳之助の話しでは所有している山に戦国時代の三十億円とみられる
埋蔵金があるという古文書がみつかり、その捜索を作太郎に頼んでいたという。
最近になり作太郎が埋蔵金のありかを探した暁には半分を寄越せと要求し
徳之助がそれを断ったことを恨みに持っているらしい。



間もなく渓谷で作太郎の娘・みどりの死体が発見される。
ポケットには紙草履が入っており、徳之助の行方がわからなくなる。




神田が家宅捜索をし、徳之助の部屋から紙草履を作る和紙が見つかった。
これにより徳之助に容疑がかかるが、水車小屋の中から首つり死体となって発見された。



警察では徳之助が罪を悔いて睡眠薬を飲んだうえで首つり自殺を図ったとみていたが
柊は徳之助が埋蔵金を諦めて自殺するとは思えなかった。
娘を殺された作太郎にも死亡推定時刻のアリバイがあり徳之助を殺すのは不可能だ。



「新・赤かぶ検事奮戦記②呪いの紙草履




お手伝いの美津子は月に四十万円もの報酬をもらっているという。
柊と榊田は美津子が越中八尾の生まれと知り一応調べることにした。
そこで、美津子が事件の前に赤と白の和紙を購入していたことが判明。


柊たちは、美津子が徳之助に頼まれて和紙を買って草履を作ったものとみた。
徳之助の車の運転席の土と、作太郎の庭の土が同一であることがわかり
柊は美津子を脅迫の容疑で起訴した。



彼女の弁護は柊の娘・葉子(畠田理恵)の先輩弁護士・法眼正法(羽場裕一)が担当。
法眼は美津子が雇い主である徳之助の要求に応じるしかなかったとして無罪を主張する。


徳之助の愛人(ひろみどり)は美津子が財産目当てに徳之助の家に入り込んだと証言するが
美津子は徳之助の死後、屋敷を出ており財産を狙う気配もない。



「新・赤かぶ検事奮戦記②呪いの紙草履





そんな中、榊田が徳之助が死ぬ前日に、電気メーターの検針員が
土蔵の中からうめき声を聞いていたと柊に報告。



柊たちは土蔵の中を調べ徳之助がしていた数珠の腕輪を発見。
土蔵のカギは愛人と美津子が持っていると知り、
美津子が徳之助を監禁していたものとみた。



柊は第三回の公判で殺人罪を追起訴し、榊田はその場で美津子を逮捕。


法眼を出し抜く形で追起訴したことで葉子が反発し
柊家の食卓も重い空気が流れ妻の春子(藤田弓子)も愚痴りはじめる。


「新・赤かぶ検事奮戦記②呪いの紙草履




柊は美津子がなんらかの事情により徳之助殺しを計画。
その罪を敵対関係にある作太郎になすりつけようと呪いの紙草履を作ると
作太郎の家の戸口に置いた。
これで二人がいがみ合い容疑は作太郎へと向くはずだった。


ところが紙草履を置く美津子をみどりが偶然目撃した。
美津子は追いかけてきたみどりと橋でもみ合っているうちみどりが転落死。


計画を変更してみどり殺しの罪を徳之助に着せるために
徳之助を一週間の間土蔵に監禁した後、水車小屋で自殺に見せて殺した。


柊は美津子の殺害動機を探るために美津子の母・峰子をよく知っている
住職から話を聞き峰子がある男から暴行を受けて美津子を身ごもったとわかった。



「新・赤かぶ検事奮戦記②呪いの紙草履






美津子が七歳の時に峰子は投身自殺をしている。
その後は叔母に育てられたが、叔母が亡くなる前に
峰子が徳之助につきまとい京都旅行に誘われてそこで死んだと聞かされる。


叔母も峰子の自殺には疑問を抱いており美津子は徳之助が
邪魔になった峰子を殺したのだと考えた。



その後、叔母が徳之助の居所を突き止めそのことを確かめると
笑いながら「もしそうだとしてももう時効だ」と話したという。




美津子は徳之助の屋敷に入り込むと復讐の機会を狙い
ついに徳之助を殺したのだ。


柊は美津子のへその緒が入った箱の裏に
父の名が戸隠徳之助と記されているのを美津子に見せた。


美津子は徳之助が実の父と知らないまま殺してしまい
自らの犯行を悔いて自分がみどりと徳之助を殺したことを認めて悔いた。



「新・赤かぶ検事奮戦記②呪いの紙草履




裁判に勝った柊だが、その足取りは重かった。


どうも徳之助は美津子が実の娘だと知りながら屋敷に入れていたと
思われて仕方がなかったのだ。




呪いの紙草履 (光文社文庫)




※※※ 新・赤かぶ検事シリーズ ※※※


1. 「飛騨小糸坂の白骨・秘湯から消えた女と高山カラクリ人形の謎」

2. 「呪いの紙草履・越中八尾・おわら風の盆の謎飛騨高山~白骨温泉」

3. 「夢追い地蔵殺人事件・龍神温泉の美女と古銭の秘密」






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