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2021-04-01 (Thu)

「アルプス誘拐ルート」 (1989年)  西村京太郎のトラベルミステリー第15作

土曜ワイド劇場のトラベルミステリー第15作。


●西村京太郎トラベルミステリー特別企画
「アルプス誘拐ルート・新宿-松本-沖縄
パノラマ急行殺人事件・展望車に消えた女」  1989年4月1日
原作: 西村京太郎  アルプス誘拐ルート (徳間文庫)
脚本: 篠崎好
音楽: 甲斐正人
監督: 永野靖忠
制作: 東映
出演: 愛川欽也、三橋達也、大場久美子、河内桃子、山村聰、森本レオ、
大出俊、中島ゆたか、辰巳琢郎、三浦リカ、内藤武敏、鈴木瑞穂ほか



小島製薬の社長・小島茂(大出俊)の一人娘・みどり(穴原英梨)が迎えに来たベンツで
学校から帰宅する途中に誘拐された。
乗り捨てられていたベンツの中には若い女性の毛髪と
運転手・林(早坂直家)の署名がある脅迫状が残されていた。



アルプス誘拐ルート





早速、警視庁の十津川警部(三橋達也)らが捜査に乗り出した。
その後、男の声で小島邸に身代金一億円を要求する電話がかかった。
犯人は茂がその金を持って新宿発のパノラマエクスプレス・アルプス号に乗るよう指示し
十津川も亀井(愛川欽也)らと乗り込んだ。



甲府駅が近づくと車掌が女性から預かったという手紙を茂に渡した。


書かれている通り十津川らは甲府駅で反対側のホームに立つみどりの姿を見て
生存が確認できたことから犯人の指示通りに茂は一億円が入ったケースを窓から投げた。
十津川と亀井はこのまま松本まで行くと言い張る茂の警護を
清水(井川晃一)に任せると犯人を逮捕するため引き返した。


アルプス誘拐ルート




ところが、新宿駅でみどりは無事保護されたものの
茂は車内のVIPルームで銃殺されてしまう。
その後の調べで犯人は男一人と女二人であることがわかった。


十津川は夫が殺されたのにもかかわらず妻(中島ゆたか)が
悲しんでいない様子が気にかかった。
西本(森本レオ)の調べで、小島家の内情が判明した。



五十年ほど前、茂の父であり現会長の徳一郎(内藤武敏)が小島製薬を興した。
徳一郎は女遊びの激しい次男の茂を嫌い、人望の厚い長男を有力代議士の娘と結婚させ社長にした。
長男夫婦にみどりが生まれた一年後、長男が死亡。
徳一郎はやむなく茂と再婚させ社長の座につかせた。
しばらくはおとなしかった茂だが、女遊びがはじまり夫婦の中は冷え切っていたという。




アルプス誘拐ルート



亀井は茂の女関係に今度の事件の鍵が隠されているのではないかと考えた。
茂の部屋には関係した女の写真と氏名が書かかれたアルバムが残されており
日記には「あずさが自殺した」と書かれていた。
亀井は身元が判明した女たちのところを訪ねていった。



そのうちのひとり、結婚退職という偽りの理由で銀行を退社した沢野ユミ(三浦リカ)は
故郷へ帰るといい荷物をまとめているところだった。
茂は行方不明となっている林が運転する車でユミの部屋まで来ていたらしい。
ユミは茂との関係は一年も前に終わったことだと言うが亀井はユミの存在が引っかかる。




アルプス誘拐ルート



やがて、茂が妻の出身校である大学に通っていた大久保あずさと関係を持ち
妻にあてつけるように家へ連れてきたことがわかる。
調べてみるとあずさは自殺したものの、大久保家と長年付き合いがある
医師の田村(山村聰)が心臓発作として死亡診断書を書いている。
おそらく自殺の原因は茂の裏切りだろう。



亀井は文京区の自宅を売り調布の借家に引っ越したという大久保家を訪ねた。
あずさの母・アヤコ(河内桃子)は車いす生活で、次女のさやか(大場久美子)と二人暮らし。
たまたま結婚して家を出た長女のこずえ(山本郁子)と夫の西脇良が遊びに来ていた。




亀井がそれとなく、茂が殺された日のアリバイをさやかに確かめると
彼女も同じアルプス号に乗っていたというが甲府の手前の塩山で下車したと証言。



アルプス誘拐ルート





北條(山村紅葉)は、犯人が男一人女二人であることから
西脇とこずえ、さやかの大久保姉妹が組んで犯行を行ったのではないかと疑うが
さやかが塩山で下車したことは駅員も確認しており茂を殺せない。



そんな中、もう一人有力な容疑者が現れた。
小島製薬は成長するためあくどいやり方もしており
そのために太田建設の社長が自殺していた。

太田の息子の隆行(辰巳琢郎)は父の仇を討つといい
茂を付け回していたらしい。



アルプス誘拐ルート



ユミの故郷の能代でユミと行方不明だった林が死体で発見された。
二人はいつしか愛し合うようになっていたのだ。



所轄は無理心中で片付けようとしていたが亀井は茂殺しの真相を知った
林とユミが犯人に殺されたと推理した。
秋田で隆行が目撃されたことから一気に容疑が濃くなってきた。



西本と清水は愛人のホステス・ミユキのところへやってきた隆行を捕まえた。
隆行は父の復讐をしようと茂を殺すためにナイフを手にアルプス号に乗ったことは認めたものの
その前に茂が殺されてしまったと容疑を否認。
そしてアルプス号に乗っていた時に、甲府の先でさやかを見たと証言した。



アルプス誘拐ルート



まもなく、凶器の拳銃が発見され身代金要求の電話を掛けたの男は西脇だと判明する。
十津川と亀井は塩山で下車したはずのさやかがカツラをかぶって別人になりすまし
再びアルプス号に乗り込んで茂を殺せるとアリバイトリック破った。




亀井はさやかが全ての罪をひとりでかぶり自殺しようとしているのを知り、
アヤコの療養先の沖縄へ行くとそれを阻止した。



さやかの亡くなった父は経営していた会社を徳一郎に乗っ取られていた。
あずさは茂が父の会社を乗っ取った小島製薬の社長とも知らないまま深い関係になる。
アヤコは茂にあずさと別れてくれるよう説得に行ったところ
茂の車にひき逃げされ下半身不随に。


アルプス誘拐ルート





アヤコはガンであと僅かの命だったが追い打ちをかけるように車いす生活となり
あずさは自責の念から首吊り自殺した。




さやかたちは大久保家の復讐のため茂を殺すことを計画するが
捜査の目をそらすために娘のみどりを誘拐することにした。



さやかは塩山駅を降りる前にショートヘアのカツラをかぶって変装すると
車掌に身代金を投下するよう指示した茂宛の手紙を車掌に渡して
変装を解くと改札を出る。


そして、変装をして特急のあずさ3号に乗り岡谷駅で茂が乗っている
急行のアルプス号に再び乗り込み茂を射殺した。


アルプス誘拐ルート




こずえは、みどりをホームに立たせて茂に生存を確認させると
みどりと新宿行きの列車に乗り途中で下車。
西脇は投下された身代金を受け取る役目を引き受けていた。




運転手の林には五千万円で誘拐の協力を依頼したが
茂が殺されたことからさやかの犯行と察し大金を強請ってきた。
そこで、林とユミを殺した。




亀井が犯人はさやかだと気が付いたのはみどりが折っていた折り紙と同じものが
さやかの部屋にもあったからだ。
みどりは監禁されていたときに優しいお姉ちゃんから教えてもらったと話していた。


アルプス誘拐ルート


さやかの優しさが彼女の犯罪を暴く結果になった。


アヤコは事件のことをうすうす気が付いていながら
さやかたちを止めることが出来なかった自分が責められるべきだという。
彼女の心の中にも小島家に対する恨みがあり父の形見の拳銃をタンスにしまい続け
それが今回の事件の凶器に使われてしまった。



アヤコは自分の奥底にしまっていた気持ちを打ち明けるとその場で死んでしまう。





アルプス誘拐ルート (徳間文庫)




大場久美子は第3作の「あずさ3号殺人事件」でもトラベルミステリーに出演しているが
その時には感じなかったのだが今回は演技のぎこちなさがすごく気になった。


昭和のドラマなんかを見ていると女優が
「~ですわ。」という丁寧で女性らしい言葉をよく使っているのを耳にするが
今回の大場久美子も死んだ父は会社の経営者でもともとはいいところのお嬢さん。


そのため、「~ですわ。」というセリフが多いのだがそれがシックリこないのだ。
また、本当は心が優しいのにわざと冷たい素振りを見せるというキャラクターのため
「~ですわ。」を使い慣れていないのと相まってすごくぎこちなく見えた。


しかし、この「~ですわ。」って当時の日常生活でそんなに女性が口にしていたかしら?


古いドラマを見ていると使われることが多いため前から気になっていたんですよね。



************ トラベルミステリーシリーズ ************


1. 「終着駅(ターミナル)殺人事件」

2. 「再婚旅行殺人事件・出雲で死んだ女」

3. 「あずさ3号殺人事件・京都ー信州、婚前クイズ旅行のワナ」

4. 「寝台特急あかつき殺人事件」

5. 「東北新幹線殺人事件」

6. 「寝台特急「北陸」殺人事件」

7. 「特急”白鳥”十四時間」

8. 「特急北アルプス殺人事件」

9. 「寝台急行”銀河”殺人事件」

10.「L特急雷鳥九号殺人事件」

11.「阿蘇殺人ルート」

12.「みちのく湯けむり殺意の旅」

13.「日本海殺人ルート」

14.「愛と死の飯田線」

15.「アルプス誘拐ルート」

16.「寝台特急〈ブルートレイン〉八分停車」

17.「山陽・東海道殺人ルート」







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