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2021-05-08 (Sat)

渋谷区立松涛美術館へフランシス・ベーコンの展覧会を見に行ってきました

ザ・ミュージアムで「古代エジプト展」を見た後は近くにある渋谷区立松濤美術館へ。


去年から首を長くして待っていたフランシス・ベーコンの展覧会がようやっと開催されることになったからだ。


この展覧会ですが、当初は2020年10月3日から11月23日まで開催が予定されていました。


ところが2020年が始まってまもなく日本でもコロナが発生したため
松濤美術館の年間スケジュールに入っていた展覧会も軒並み中止や延期になってしまった。
その影響で秋にやるはずだったベーコン展も年が変わってからの開催となりました。



「フランシス・ベーコン展」@松濤美術館
「― リース・ミューズ7番地、アトリエからのドローイング、ドキュメント ―フランシス・ベーコン」@渋谷区立松濤美術館


会期は2021年4月20日(火)~6月13日(日)まで。

※緊急事態宣言の発令により4月27日(火)~5月11(火)日まで臨時休館となっています。

松濤美術館は渋谷区松濤の閑静な住宅地近くにある美術館。
これまでは混雑するということもなく自由に見れていました。

しかし、ベーコン展ではコロナの感染拡大防止のために
土曜日、日曜日、祝日と会期最終週には日時指定制が導入されているということです。


私は金曜日でしたのでそのままふらりと行ってすぐに入ることが出来ましたが
入場者数をコントロールするために入り口で黄色い紙(クリアファイルみたいの)を渡され
鑑賞時間も1時間以内でお願いしますと言われました。





2013年頃、東京国立近代美術館で大規模なベーコン展が行われたのだが行くことが出来ず。
以来、どこかで開催してくれないかとずーっと待ち望んでいたところ
一昨年の終わり位(?)に松濤美術館でやるいう情報を得た時は嬉しかったですね。



「― リース・ミューズ7番地、アトリエからのドローイング、ドキュメント ―フランシス・ベーコン」


という長い名前の通り、ベーコンが住んでいたリース・ミューズ7番地のアトリエに残されていた
ドリーイング等貴重な作品を一挙に公開するというもの。


ベーコンは生前、絵を描くために行うドローイングやスケッチはしないと語っていました。

隣人でもあり仕事上の付き合いもあったバリー・ジュール氏が
ベーコンが亡くなる10日ほど前に1000点を超える作品を譲り受けました。
そこにはしないと公言していた素描やスケッチ、雑誌などに直接書き込まれたドローイングが含まれていたのです。


ドローイングはもともと写真用のアルバムに収められていました。
アルバムの表紙と裏表紙には「X」と書かれていたため「Xアルバム」と呼ばれています。


ベーコン展ではその作品群の中から約130点が公開されている。




アイルランド出身のフランシス・ベーコン(1909年~1992年)はロンドンを拠点に活動した画家。
20世紀の巨匠と言われ現代美術にも多大な影響を与えました。


私が彼に魅了されたのは狂気に満ちた表現力であり、そこからはエネルギーの爆発と生命力が感じられる。
一度見たら忘れられないインパクト大の迫力もわかりやすくて好き。
彼がホモセクシュアルということも大いに作品に影響を及ぼしているのだろうと思う。
感性が独特で情緒が不安定で暗さと怖さが伝わるものが多い。



ベーコンの代表作として有名な叫ぶ教皇シリーズなんてその象徴たるもの。


宮廷画家・ベラスケスが1650年に描いた「インノケンティウス10世の肖像」という絵があります。
インノケンティウス10世はローマ教皇で絵の中の教皇は椅子に座り眼光鋭く威厳が感じられる。

画像はありませんので気になる方は下記のリンクからご覧ください。

ウイキペディアで使用されているディエゴ・ベラスケスの「インノケンティウス10世の肖像」


それが、ベーコンの手にかかると電気椅子に座らされた教皇の叫びとなっている。


フランシス・ベーコン インノケンティウス10世の肖像の習作 フランシス・ベーコン公式サイトより

こういう発想の柔軟性は素晴らしいものがありますね。


こちらは、前年に描かれた頭部の習作⇒ フランシス・ベーコン 頭部の習作  フランシス・ベーコン公式サイトより


興味がある方はフランシス・ベーコン公式サイトへどうぞ。

フランシス・ベーコン公式サイト 作品群


こういうキチ〇〇的な作風がお好みの方は1940~50年代がおススメ。


叫ぶ教皇シリーズですが、松濤美術館のベーコン展でも入場してすぐに展開されている
「Xアルバム」のコーナーで「叫ぶ教皇」が1点展示されています。
先述した公式サイトよりも色彩は明るめで狂乱した叫びではなかった。


誰かに話しかけられて「はぁ?」と答えているようなぼんやりしたものだ。




このコーナーでは他にファン・ゴッホシリーズが目立ちましたね。
帽子にパイプ男はゴッホの自画像なのかな?タンギー爺さんっぽく見えるんだけど。


松濤美術館のベーコン展の話ではないが、ベーコンって確か恋人の肖像画も書いてましたよね。
恋人っていってもゲイなので相手は男性ですがその絵もインパクトあった記憶が。
松濤ではゲイのベーコンならではの作品もほんの少し。
行けば絶対わかります(笑


ベーコンの狂気的な部分が好きって書きましたがなんせアトリエもこの荒れ具合ですから。


フランシス・ベーコン公式サイトよりアトリエ風景


この汚部屋(アトリエ)もある意味芸術的というか、なんというか…。


ミック・ジャガー、エルヴィス・プレスリーなどのミュージシャン、ボクサーや陸上競技などのスポーツ選手をはじめ
いろんな写真の上に直接ドローイングしていて人の顔や体の動きなどに強い関心をもっていたんだろうなと感じた。


それが最も表れている作品のひとつが「『戦艦ポチョムキン』の中の乳母の写真上のドローイング」だろう。
「戦艦ポチョムキン」で乳母が叫ぶシーンは教皇シリーズのモチーフとして有名。



私は映画「戦艦ポチョムキン」を見ていないのであらすじも知らないため詳しくはわからないが
乳母が叫んだあと(前?)の驚きなのか絶望なのか、口を開いたままの彼女の写真にドローイングしている。

こちらは松濤美術館のベーコン展でも公開されています。


緊急事態宣言で臨時休館中の松濤美術館ですが、ベーコン展は6月の半ばまでやっているので
興味を持たれた方は足を運んでみてはいかがでしょうか。


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