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2006/04/25
展覧会レポート昭和のドラマ昔の土曜ワイド劇場懐かし邦画

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「松本清張の死んだ馬・殺人設計図」 (1981年)

category - 土曜ワイド劇場
2006/ 04/ 25
                 
クラブのママが設計事務所所長と結婚し、玉の輿に乗った。
だが年老いた夫にはただの看板に過ぎず実権は部下に握られていた。


その後有能な夫の弟子と愛人関係になったことをきっかけに、
犯罪に手を染めていくサスペンス。



●「松本清張の死んだ馬・殺人設計図」
1981年4月25日
原作: 松本清張 『死んだ馬』  内海の輪―松本清張プレミアム・ミステリー (光文社文庫) 収録
脚本: 吉田剛
音楽: 津島利章
監督: 井上昭
制作: 松竹
出演: 小川真由美、山本亘、山形勲、池波志乃、
山本みどり、名古屋章、山田吾一、渥美国泰ほか




石上三沙子(小川真由美)はバーを経営していたが
店の女の子三人に辞められ、一人残ったユミ(池波志乃)までも
店を去ることになり、この生活から這い上がる術を模索していた。


そんな折、店の客の池野典也(山形勲)が有名な設計事務所を経営しており
独身であるのに目をつけて見事妻の座を得ることに成功した。



ところが、三沙子は結婚して初めて夫の事務所の内情を知り驚いた。
年老いた池野の設計は評判が悪く、弟子の設計技師・秋岡辰夫(山本亘)の
設計でもっているようなもなのだ。


さらには経理面は樋渡(山田吾一)がしっかりと握っていて、
池野はただの象徴に過ぎなかった。


松本清張の死んだ馬・殺人設計図



事務所の経営に参加するようになった三沙子は、優秀な秋岡を後継者にすべきだと
池野に提案するが、クラブ上がりの三沙子が経営に口を挟むのを邪魔に感じるようになる。


高齢の池野にもしものことがあり、秋岡が事務所を辞めるようなことになれば
ようやく手にした安定した生活も危うくなると感じた三沙子は
若い秋岡を誘惑し肉体関係を結んでしまう。


三沙子の営業力もあり事務所へは順調に注文が舞い込んでいた。
秋岡も以前にも増して精力的に仕事をこなしている。


ある日、秋岡のネクタイが派手になったという噂を聞いた池野は
結婚前自分に三沙子が派手なネクタイを選んでくれたことを思い出し
二人の身辺調査を興信所に依頼した。



そこまで警戒していなかった三沙子たちは普通にホテルで逢瀬を重ね
興信所の報告を受けた池野は、その事を三沙子に告げ離婚を言い渡した。
三沙子は自分がいなくなったら秋岡も辞めるというが
池野の妻とのスキャンダルが明るみになれば
秋岡はもうこの業界から締め出されるといい相手にしなかった。


松本清張の死んだ馬・殺人設計図

三沙子が秋岡にこのことを相談すると、彼は全てを捨てても三沙子についていくという。
それを聞き、三沙子は秋岡に協力してもらい池野の殺害を計画した。



いよいよ明日は弁護士立会いのもとで夫婦の話し合いが行われるという
前夜、手筈通りに電話線を切った秋岡が池野邸へ忍び込んで
池野を鋭利なデバイダーで刺し殺した。



三沙子は急いで秋岡を逃がすと、泥棒が侵入して池野が大変になっていると
手伝いにいい秋岡の犯行を隠した。


刑事(名古屋章)がやってきて、犯人を唯一見た三沙子は
秋岡とは全く異なる特徴をいい居直り強盗の犯行とみて捜査される。


池野の初七日の席で、三沙子は自分が事務所を継ぎ
秋岡をチーフデザイナーにすることを発表すると
ここ最近は秋岡の設計で事務所がもっていたことを公表した。


松本清張の死んだ馬・殺人設計図



居直り強盗の線での捜査は行き詰り、本部は解散して迷宮入りとなった。
秋岡はさっそく三沙子と一緒になろうとするが
彼女は強盗の線から他の可能性を探り捜査が続けられるとみて
秋岡と会うことを避け、事務所の顧客である山口建設の社長(佐竹明夫)の
娘・菊子(山本みどり)と秋岡の縁談をすすめた。



秋岡は一旦は縁談を拒否するが、案の定警察が強盗から
池野の人間関係を探り始めたことから仕方なく菊子と結婚することになる。
式の当日、三沙子は池野殺しの凶器と同じECOBRA社の
製図道具セットを秋岡にプレゼントし、秋岡との別れを宣言した。


松本清張の死んだ馬・殺人設計図



すっかり一人になった三沙子は、泥酔し記憶をなくし樋渡と肉体関係を持ってしまった。
樋渡との関係は三沙子の意に反するものだったが
資金繰りや裏帳簿の工作をしている樋渡を無下に扱うわけにはいかない。
同じ事務所で働く秋岡も、三沙子と樋渡の関係に気が付いた。



そんなころ、秋岡が三沙子と二人で会いたがり、事件以来秋岡を自宅に呼んだ。
秋岡の要件は、三沙子と顔を合わすのが辛くなり独立したいというものだった。
すると、三沙子はこれまでの態度を翻し、二人の関係を復活させ
秋岡をつなぎとめようとするが、菊子と結婚した二人の女を同時に愛せない秋岡は
以前のように三沙子に振り回されるのを嫌がった。



それを知った三沙子は、実行犯は秋岡で自分は凶器のデバイダーを持っているといい
秋岡の弱みにつけこみ死に馬だといい一生飼い殺しにしようとする。
当日のアリバイは京都へ出張に行ったことになっているが
凶器と三沙子の証言があれば秋岡は刑務所行きだ。


松本清張の死んだ馬・殺人設計図

諦めた秋岡にはアメリカから設計の依頼がくるが
三沙子の手前それを受けることも出来ず無念の日々を送る。


三沙子がバーを経営していた時のホステスユミが男に貢ぐために
トルコに身を落とすことになった。
ママ時代にユミとよく言った屋台に二人で行くと、男を愛することがすべてのユミは、
三沙子が秋岡に惚れていたのではないかと鋭い一言を放つ。
秋岡が結婚して以来、三沙子は寂しい様子だというのだ。


松本清張の死んだ馬・殺人設計図




三沙子が帰宅すると、あれからズルズルと関係が続いていた樋渡が
裏帳簿などをもって家に上がり込んでいた。
樋渡が裏帳簿を置き、三沙子に報酬を渡し帰って行くと秋岡がやってきた。



ユミの一言で自分の本心に気が付いた三沙子は秋岡に
池野に二人の関係がバレたときに秋岡に言われたように
何もかも捨てて秋岡に一緒になるべきだった。
そうすれば池野を殺すことがなかったと初めて秋岡に謝った。


三沙子は秋岡の結婚式に出席して、初めて自分が秋岡を愛していることに
気が付いたとすがった。
だが、秋岡はその気持ちを受け入れることはなく、三沙子の首を絞め殺した。



翌朝、秋岡の家に警察から電話が入り菊子が受けた。
三沙子が襲われて第一病院に入院したのだという。
秋岡は三沙子が死んでなかったことに愕然とし病院へ向かった。


居間で秋岡に首を絞められた三沙子はその後蘇生したが
酸素欠乏症で脳がやられて一切の記憶を失っていた。


松本清張の死んだ馬・殺人設計図



警察は裏帳簿が置かれていたことと、三沙子と樋渡の深い関係を知り
樋渡が金のもつれから三沙子を殺したとみて取り調べた。


刑事は本部が樋渡クロ説を唱えているのでおそらく起訴されるだろうと秋岡に話す。
その時、そばにあったデバイダーをいじっていた刑事が指先を針でついてしまい
これは凶器になるねと言った。



三沙子の記憶はとうとう戻らず、保養所へ移されることとなった。


秋岡は完全犯罪を確信し、ついに池野設計事務所を辞めて
独立する決心がついた。


三沙子が伊豆の保養所へ行く日、三沙子の記憶が戻ったか刑事が確認しに来ていた。
保養所までは秋岡が車で送ることになっていた。
記憶を失くした三沙子は、花婿を待っているのだといい完全に脳がやられていた。



三沙子の家へ秋岡が到着した時、二階から花嫁衣裳のような白いドレスを着た三沙子が現れた。
手には池野を殺した秋岡のイニシャルが入った血痕つきのデバイダーを持っている。
家に来た秋岡を見た三沙子は、秋岡に向かってそれを差し出そうとする。


刑事は以前事務所でデバイダーをいじり指先を怪我していて
三沙子のようすから池野殺しの犯人がわかった。


松本清張の死んだ馬・殺人設計図

三沙子が自分にデバイダーを渡そうとする様子を見た秋岡は狂ったように叫んで階段を上がろうとした。


全てを察知した刑事は、その場で秋岡を逮捕する。










ドラマでは池野と結婚した三沙子役の小川真由美が愛人役の
山本亘とのシャワーシーンでヌードを披露している。


土ワイで脱ぐクラスというイメージがなかったので意外でした。




※※※ 松本清張作品記事一覧 ※※※


■ 「ガラスの城」

■ 「声・ダイヤルは死の囁き」

■ 「顔・死の断崖」

■ 「犯罪広告」

■ 「聞かなかった場所」

■ 「種族同盟・湖上の偽装殺人」

■ 「紐・恐怖の大回転遊覧車」

■ 「帝銀事件・大量殺人!獄中三十二年の死刑囚」

■ 「地の骨・犯罪大学・入試問題を拾った女」

■ 「駆ける男」

■ 「白い闇・十和田湖偽装心中」

■ 「小さな旅館」

■ 「死んだ馬・殺人設計図」

■ 「山峡の章・みちのく偽装心中」

■ 「地方紙を買う女・昇仙峡囮心中」

■ 「書道教授・消えた死体」

■ 「風の息・事故か!謀略か!もく星号三原山墜落の謎」

■ 「事故・国道20号線殺人トリック」

■ 「駅路・謎の伊勢路殺人旅行」

■ 「危険な斜面・白骨になった女」

■ 「殺人行おくのほそ道」

■ 「寒流・銀行を手玉にとった女」

■ 「溺れ谷・蜂は一度刺して死ぬ!」

■ 「連環・偽装心中をあばく女」

■ 「熱い空気・家政婦は見た!夫婦の秘密」

■ 「断線・新妻を棄て、愛人を殺し年上の女と心中した男」

■ 「葦の浮舟・奥飛騨―東尋坊密会の旅」

■ 「証言」

■ 「高台の家・美しい未亡人の妖しいサロン」

■ 「黒い樹海・京都密会の旅殺人事件」

■ 「黒い空」

■ 「数の風景」

■ 「一年半待て」

■ 「霧の旗・獄死した兄は真犯人じゃない! 女の肉体を賭けた復讐の旅立ち」

■ 「鉢植えを買う女」

■ 「状況曲線・巨大談合組織の黒い殺人!男と女が欲望の罠にはまる…」

■ 「黒い樹海・姉の金沢不倫旅行が連続殺人を呼ぶ!」




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