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2006/08/27
展覧会レポート昭和のドラマ昔の土曜ワイド劇場懐かし邦画

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横溝正史シリーズ 「悪魔の手毬唄」 (1977年)

category - 昭和のテレビドラマ
2006/ 08/ 27
                 
「横溝正史シリーズ」の第6作目。



■ 横溝正史シリーズ 「悪魔の手毬唄」
放送日: 1977年8月27日~10月1日  (全6話)
原作: 横溝正史  『悪魔の手毬唄
脚本: 田坂啓
音楽: 真鍋理一郎
主題歌: 「まぼろしの人」 (作詞:寺山寿和、作曲、唄:茶木みやこ)
監督: 森一生
出演: 古谷一行、佐藤友美、高岡健二、夏目雅子、池波志乃、日色ともゑ、永井智雄、
村瀬幸子、大塚道子、川口敦子、野村昭子、矢野宣、三戸部スエ、松村康世、
新海百合子、渡井直美、片岡静香、高田明子、新井孝文、島米八、浜田雄史、
堀北幸夫、沖ときお、鈴木瑞穂、東野英心、長門勇、宍戸錠、小沢栄太郎ほか
制作: 毎日放送、大映映画、映像京都


横溝正史シリーズ 「悪魔の手毬唄」






昭和二十七年、金田一耕助(古谷一行)は岡山県警の日和警部(長門勇)による紹介で
青池リカ(佐藤友美)が経営する鬼首村の旅館「亀の湯」に静養のため滞在していた。
東京の事務所では所員のかね(野村昭子)が相変わらず債権者の対応に追われている。



鬼首村は「升屋」の屋号を持つ由良家と「秤屋」の仁礼家が勢力を二分していた。
現在は仁礼家が有力で当主の嘉平(鈴木瑞穂)はブドウの醸造に力を入れて成功を収めている。


一方、落ち目の由良家は先代が死亡し復員したばかりの息子の敏郎はシベリア惚けで
先代未亡人の敦子(大塚道子)が取り仕切っていた。
先々代の未亡人・五百子(村瀬幸子)は八十三歳は隠居暮らし。



仁礼家のブドウ酒工場を預かっているのが別所辰蔵(矢野宣)は
今をときめく”グラマー歌手・大空ゆかり”こと別所千恵子(夏目雅子)の叔父。
リカの息子・歌名雄(高岡健二)たちは鬼首村出身のゆかりが里帰りするため
同窓会を開いて彼女の成功を祝おうと計画している。



横溝正史シリーズ 「悪魔の手毬唄」




耕助は浴場で通称「お庄屋」と呼ばれている多々羅放庵 (小沢栄太郎)と出会い
二十年前に起きた殺人事件について聞かされた。
放庵の家は二代に渡っての放蕩が原因で没落しているが八人の妻を娶っていたという。


二十年前、放庵は屋敷にある離れをクリスマスの装飾に使うモール作りをしている恩田幾三に貸していた。
金縁眼鏡にちょび髭の恩田は月に二日位しか離れで暮さず
普段はどこで何をしているかわからない得体の知れない男だった。


由良家の先代はモール作りの副業に飛びつき一年位はうまくいったものの
それからはうまくいかなくなった。
その頃「亀の湯」の先代が亡くなり神戸でリカと知り合い結婚していた青池源治郎は
リカと幼い歌名雄を連れて帰って来た。


横溝正史シリーズ 「悪魔の手毬唄」




恩田が詐欺まがいの事をしていると知った源治郎は離れに乗り込んだが
そのまま一向に帰らない源治郎を探しに来たリカが放庵と一緒に斧で頭を割られ
囲炉裏に突っ伏して死んでいる源治郎を発見。
その顔面は焼けただれ見分けがつかなかったがリカの証言で源治郎と断定され
恩田は詐欺で得た金を持って高跳びしたのか庸として行方が分からないままだ。


放庵は事件当時、リカのお腹には娘の里子(池波志乃)がいてリカが血を見たために
里子は体の半分に赤痣を持って生まれてしまったという。



いよいよ、大空ゆかりこと別所千恵子が母の別所春江(川口敦子)と一緒に帰ってきて
村では花火を打ち上げて彼女を迎えた。



横溝正史シリーズ 「悪魔の手毬唄」




耕助は右手が不自由な放庵から手紙の代筆を頼まれた。
五番目の妻だった栗林りんから復縁して欲しいという手紙が来たというのだ。
おりんは源治郎が殺された晩に家を飛び出したきりで二十年ぶりの再会となる。


そんな中、耕助はカネから呼び出され東京へ帰ることになり総社に向かう途中で
背が曲がり姉さん被りをして杖をついた老婆とすれ違う。


彼女は「おりんでございます。お庄屋さまのところへ戻ってまいりました。
何分かわいがってつかぁさい」と耕助に自己紹介をするようにして通り過ぎていく。



横溝正史シリーズ 「悪魔の手毬唄」




その後大雨で汽車は不通になり、耕助は総社の町の旅館「井筒屋」に宿泊することに。
女将のおいと(日色ともゑ)は鬼首村の出身で放庵の世話で井筒屋に嫁だといい
ゆかりの父親が恩田幾三だと知らされた。


ゆかりは「人殺しの娘」と周囲からいじめられ春江は幼いゆかりを連れて鬼首村を飛び出し
「井筒屋」で恩田と逢引していたことから、おいとにも恩田の行方を知らないかと尋ねていたらしい。
恩田は女遊びが激しく逢引していた相手は春江だけではなかった。



そんな話をしているうちに、おいとからおりんが去年の秋にすでに死亡していると言われ
仙人峠で出会った老婆はおりんではないと判明する。



横溝正史シリーズ 「悪魔の手毬唄」





翌日、耕助が巡査(東野英心)の自転車に乗せてもらい放庵の家へ知らせに行くと
来客があったらしく二つのお猪口とつまみ、蝋燭の燃えかすがあるだけで肝心の放庵の姿はない。
座布団と床には猛毒が混じった吐血の跡が残されており、酒盛りをしている最中に毒を盛られたものとみられた。
土間の水瓶の上には「お庄屋殺し」と呼ばれる沢桔梗が置かれ中にはサンショウウオが入っている。



日和警部も到着し捜査が進められ血痕から沢桔梗の反応がみられたこと
栗林りんは確かに去年死亡していて手紙も去年投函されたものと判明。
代筆した女将は放庵からの返事をまつおりんを不憫に思っていたがそのおりんが死に
死亡通知まで放庵に出していたらしい。


しかし、家には死亡通知はなく、放庵の遺体も依然見つからないまま。


一方、歌名雄は友人たちとスタアとなって村に戻ったゆかりの歓迎パーティーを開いていた。
里子が亀の湯の女中・お幹(三戸部スエ)に送られてパーティーへ向かう途中で
由良家の娘・泰子(渡井直美)が奇妙な老婆と連れ立って歩いているのを目撃。



横溝正史シリーズ 「悪魔の手毬唄」




泰子は結局、パーティーには参加せずそのまま行方がわからなくなり歌名雄たちが
捜索すると滝つぼで死んでいるのが発見された。
泰子は首を絞められた後で滝つぼに運ばれたとみられ、流れた滝が升に入り
あふれ出た水が泰子の口に差し込まれた漏斗へ流れていくという妙な殺され方をしていた。


升と秤には仁礼家の秤印が刻まれておりブドウ酒工場から盗まれたとわかる。
近くから放庵の下駄が見つかり放庵は死んだと見せかけ実は生きていて
里子たちが見た老婆との一人二役を演じていると疑惑がもたれる。
だが、敦子は嘉平の犯行を疑ってい、泰子と結婚まで誓い合っていた歌名雄は絶望して荒れ狂う。


横溝正史シリーズ 「悪魔の手毬唄」




耕助と日和はなぜ嘉平を疑ったかを敦子に確かめに行くと敏郎が泰子の部屋から
見つけた手紙を耕助らに見せた。
手紙には「あなたの父の亡くなった時の秘密を教える」と書かれており
それで泰子を呼び出したとわかった。


敦子の夫は十年前に喀血で死んだだけで秘密などないというと
仁礼家の嘉平の娘・文子(新海百合子)の出生の秘密を語りはじめる。


嘉平には年の離れた咲枝(松村康世)という妹がおり神戸へ行った際に
恩田の子を身ごもり世間体を気にした嘉平が自分の子供として籍を入れたのだという。
ゆかりと文子は腹違いの姉妹だというのだ。



横溝正史シリーズ 「悪魔の手毬唄」




歌名雄と泰子は相思相愛の仲だったが、嘉平は歌名雄を文子と結婚させたがっており
半身赤痣を持つ里子の結婚の面倒まで見るとリカに持ち掛けていた。



まもなく、泰子の通夜が始まり文子は傷心する歌名雄に自分も歌名雄が好きだが
泰子への歌名雄の思いを知り由良家への対抗心から自分との縁談を進めようとする嘉平に
やめるよう説得していたことを打ち明ける。



しかし、愛していた泰子が死に屍のようになった歌名雄は文子の言葉を受け入れず
見かねた里子は文子の気持ちを気遣って一緒に家まで帰って行った。


ところが、今度は文子が帯に竿秤が刺され秤皿の上に繭玉を乗せた状態で
ブドウ酒工場の中で殺された。


横溝正史シリーズ 「悪魔の手毬唄」




犯人は竿秤から小判だけを残して後のものは持ち去っている。
死体に刺さっていた竿秤は工場のものではなく、仁礼家から持ち出されたものと判明。


日和は行方がわからない放庵に容疑をかけ没落した放庵の生活費の出所が気になっていた。


そんな時、耕助のもとに五百子の遣いで敏郎が手毬唄を聞いて欲しいと呼びに来た。
五百子は三番まである手毬唄のうち覚えている二番目までを耕助の前で実演し
泰子と文子の死が手毬唄になぞられたものだとわかった。



横溝正史シリーズ 「悪魔の手毬唄」




耕助は放庵が甥の吉田が出している民俗学の雑誌に「鬼首村手毬唄考」という記事を発表しており
それをみれば三番目の歌詞がわかり次の殺人を未然に防げると考えた。
その折、鳥取に嫁いでいた咲枝が文子の死を知り鬼首村へ帰って来た。


耕助と日和は咲枝の口から文子の父親が恩田であることを確認すると
嘉平が敦子もまた夫がありながら恩田と関係をもち泰子の実父が恩田であることを打ち明けられた。
放庵が書いた手毬唄の三番目の歌詞を調べるため耕助は神戸へ行く途中で
総社の町の井筒屋へ行き、おいとに敦子もここで恩田と密会していたことを確かめる。



横溝正史シリーズ 「悪魔の手毬唄」



さらに吉田に見せてもらった手毬唄の歌詞から次に狙われるのは錠前屋の娘
すなわちその屋号を持つ大空ゆかりと確信した。
犯人は恩田の血を引く、泰子、文子、ゆかりの皆殺しを企んでいるとわかり
鬼首村にいる日和に連絡を入れた。



日和は「ゆかりの身辺警護は万全にしているから安心しろ」というと新しい事実を耕助に報告。
春江の話から恩田の足の中指がやたらと長いと聞き、検視した本多(永井智雄)に
源治郎が殺された時の写真を見せてもらい、二人の足の中指の特徴が一致したのだ。
このため殺されたのは源治郎ではなく恩田幾三という可能性も浮上。



その頃、里子はゆかりからもらった白のバッグを持って文子の通夜に連れ立って行っていた。
通夜が終わると、ゆかりはお揃いの白のバッグの中に手紙があるのを発見するが
隣にいた里子が歌名雄が自分に宛てた手紙を間違えてゆかりのバッグに入れたと言い奪い取る。


横溝正史シリーズ 「悪魔の手毬唄」




門を出るとゆかりは春江と一緒に、里子は歌名雄と二人で帰ることになったが
その途中で里子は仁礼の家に忘れ物をしたから取りに行くと言い引き返した。
里子は家へ帰ることはなく殴り殺され、近くにあった地蔵の台座の上には鍵の合わない錠前が置いてあった。




耕助は神戸の新聞社に立ち寄り記者(宍戸錠)から活弁士をしていた
源治郎の写真を入手した時、記者から里子が殺されたと知らされる。
手毬唄から次の標的はゆかりに間違いないはずなのだが、なぜ里子が殺されたのか?



横溝正史シリーズ 「悪魔の手毬唄」



耕助は犯人がまだゆかり殺しを諦めてはいないと考え急いで鬼首村へ向かい
里子の通夜に行っているゆかりを警護するため張っていた日和と合流した。


耕助は日和と一緒に嘉平と咲枝を呼び出すと、記者から預かった写真を見せた。
嘉平は青池源治郎に間違いないといい、耕助はその写真に眼鏡とチョビ髭を書くと咲枝に見せた。
すると咲枝はワナワナ震えながら、恩田幾三だと証言する。
二十年前に起きた殺人事件の被害者と加害者は同一人物とわかり日和は頭が混乱。


横溝正史シリーズ 「悪魔の手毬唄」




日和は犯人を暴こうと春江に、明日東京へ戻ると通夜の席で報告させることにした。
そうすれば今夜中に犯人は何らかの形でゆかりに接触してくるはずだ。



ところが、無事に家にたどり着いたゆかりが自らの意思で家を抜け出したと春江が気づいて騒ぎになる。
ゆかりが湖のほとりで待っていると、仙人峠で耕助におりんと名乗った腰の曲がった老婆が近づいてきて
ゆかりを絞め殺そうとした。



待ち構えていた耕助はそれを阻止すると「ボクはあなたの正体を知っている。警察に行きましょう。」と
姉さん被りで顔を隠している老婆の顔を覗き込んだ。
老婆はそれでもゆかりを殺そうと試みるが叶わないと諦めると入水自殺をする。



耕助の機転で最後の殺人だけは未然に防ぐことが出来、ゆかりは本多の病院へ担ぎ込まれ
警察と歌名雄らは犯人の死体をあげようと沼底を捜索している。


横溝正史シリーズ 「悪魔の手毬唄」



一方、耕助は日和に事件の解明をはじめた。


一年程前、放庵の家を訪れた犯人はおりんからの手紙が投げ込まれたのを知り
放庵が読む前に盗み読みし今回の計画を思いついた。
その後、おりんの死亡通知も放庵が読む前に持ち去るとおりんから来た手紙の封筒の消印を
一年後に直して最近届いたように偽装して放庵に見せた。



犯行当日、耕助があの道を通るのを知っていた犯人は待ち伏せて
おりんが放庵の家へいくと見せかけた。
その後、犯人は放庵を沢桔梗の毒を使って殺すと猫車を使って今年亡くなった村崎キンの棺に隠した。


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調べてみると放庵の死体はキンの棺に納められていた。
こうして犯人は放庵宅へ戻りおりんと酒盛り中に雷雨による停電した時に
殺されたように偽装しキンの墓までの足跡は雨が洗い流し形跡が消える。



放庵の水瓶にはサンショウウオがいるが、耕助は神戸に行った時に
それが鳥目の特効薬だということを調べ上げていた。
従って鳥目の放庵は訪ねて来た老婆がおりんではないと気づかなかった。



そこまで放庵のことを熟知している人物が犯人とわかり日和はそれがリカだと気づき愕然とした。
リカは放庵の名を使って泰子、文子を呼び出すと手毬唄の歌詞になぞって殺害した。


その時、巡査が歌名雄の仕掛けた網に犯人の死体がかかったと報告してきたため耕助と日和は急いで沼へ向かい
歌名雄がショックを受けるのを回避するため日和はあとは任せてくれるように言うが歌名雄は
泰子や里子を殺した犯人がまさか自分の母とは思わず憎い犯人の正体を確かめようと頑として動かない。


仕方なく日和は丁寧に水を含んだ手拭いで顔から泥を落とすとリカの顔が現れ歌名雄は言葉を失い
変わり果てた姿になったリカに涙した。。



横溝正史シリーズ 「悪魔の手毬唄」




源治郎は神戸時代、活弁士として華やかな世界で名を挙げたが先代が亡くなり鬼首村へ戻ってみると
活弁士は白い目で見られ蔑まれる存在でしかなかった。
そこで変装をして恩田幾三となりモールの仲買で一旗揚げようと考える。



恩田になった源治郎は自分をもてなす由良家の敦子、仁礼家の咲枝とこれまでの復讐のために弄び
その結果、泰子と文子が産まれた。
別所の春江だけは本当に愛し合い、神戸のモール会社が倒産したことで満州に逃げてやり直そうと考えていた。



ところが、放庵が青池源治郎と恩田幾三の一人二役を見抜いて
春江と一緒に満州へ逃げようとしていることをリカに教えた。
リカは必死に源治郎を説得するが春江との愛が本物だと悟り源治郎を殺した。


横溝正史シリーズ 「悪魔の手毬唄」




恩田が源治郎を殺したように見せかけたのは、放庵の入れ知恵によるもので
これによりリカは放庵の生活の面倒を見ることになってしまい邪魔な存在であった。
そこへきて、歌名雄が腹違いの妹とも知らず泰子と結婚したいと言い出した。


嘉平も同様に歌名雄を文子と結婚させたがっており、リカは近親婚を阻止するために
二人を殺す必要がありその罪を放庵に着せようと考えたのだ。
その後、歌名雄はひとりで東京に行くつもりだと言い始めたため
東京に帰るゆかりとも恋仲になるかもしれないと懸念をしゆかりも殺そうとした。



里子は泰子が殺された晩、老婆と連れ立っているのを見て疑惑を抱いた。
リカが夜遅くに帰ってくると裏口から家へ入ったのを見て犯人はリカだと気づく。
里子は普段隠している赤痣をさらしてリカに犯人は誰かを知っていると警告したが
文子まで殺されてしまった。



横溝正史シリーズ 「悪魔の手毬唄」




そして、文子の通夜の日にゆかりのバッグに手紙が入っているのを知ると
歌名雄が自分に宛てた手紙だと嘘をついてそれを奪いゆかりの身代わりとなる。
リカはゆかりと同じ白いバッグを持っている里子をゆかりと思い込み殺害してしまい
ゆかりを殺したら自分も沼へ身を投げる覚悟をしていた。


真相を知った歌名雄は「この家は呪われている!」と絶望的な気持ちになったが
ゆかりがそれを慰めた。



横溝正史シリーズ 「悪魔の手毬唄」



彼女は詐欺師で源治郎を殺した犯人と思われていた恩田の娘ということから幼い時にいじめられていたが
そんな時でもいつも優しくしてくれたのは歌名雄だった。
腹違いの兄妹とわかりゆかりは歌名雄に「兄さん!」と改めて兄妹の名乗りをあげる。




耕助は日和とリカの墓参りを済ませて東京へ戻ることになった。
歌名雄は日和が預かることになったと知らされ耕助もほっと一安心する。
別れ際に、耕助は「リカさんの事が好きだったんですね」と尋ねると日和は苦笑いを浮かべた。




横溝正史シリーズ 「悪魔の手毬唄」




かねの尽力で事務所は追い出されずに済んでいるという。
耕助は捜査費用から捻出された報酬を日和から受け取ると列車に乗った。











悪魔の手毬唄 (角川文庫)



詐欺師で殺人犯の汚名を着せられた恩田幾三の娘・別所千恵子は
幼い頃、人殺しの娘といじめられ母と共に逃げるように鬼首村から去った。


年頃になった千恵子は「グラマー歌手・大空ゆかり」として生まれ変わり
鬼首村へもどり一転して村出身の成功者として大歓迎で迎えられる。


その大空ゆかりこと別所千恵子に夏目雅子。



横溝正史シリーズ 「悪魔の手毬唄」

由良泰子役の渡井直美もかわいらしかったが、やっぱり華やかで存在感は別格。
若くして亡くなってしまったのが本当に残念。



神戸時代は三味線を弾いていたりして弁士の源治郎と結婚した粋な風貌の青池リカに佐藤友美。

今回の犯人で鬼首村に古くから伝わる江戸時代の暴君をうたった手毬唄にならい
「升で測って漏斗で飲んで」で由良の泰子を、「大判小判を秤にかけて」で仁礼の文子を殺し、
最後に「鍵合わぬ」で錠前屋の千恵子を殺そうとして誤って娘の里子を殺してしまう。


実のわが子を手にかけてしまった罪の意識から最後は自殺をする。


横溝正史シリーズ 「悪魔の手毬唄」

そのリカさん、髪に白いものを混じらせ、紅もささずに老けさせてみせているが
息子・歌名雄との親子の設定は無理っぽいと思い調べたら僅か8歳違いなのね。


二十年前の殺人事件での回想シーンのリカさんは佐藤友美さんの実年齢にあっているかんじで
とても色っぽかった。


年齢といえば金田一耕助探偵事務所唯一の従業員、おかねおばちゃんを演じた野村昭子。


横溝正史シリーズ 「悪魔の手毬唄」


ドラマの冒頭、鬼首村にいる耕助が出した手紙で由良家と仁礼家の人物紹介がなされている。


耕助は由良家のご隠居・五百子が八十三歳だと知り驚いているが
それを読んだおばちゃんは五百子の年になるまでにはあと三十年あると発言していることから
おかねさんは「五十三歳」位だとわかった。


肌の色つやからいって50代でも不思議はないのだが、今の50代と比較するとおばちゃんおばちゃんしている。


事務所や電話での金田一との掛け合いが面白かったんだが、彼女の登場は今回まで。




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************ 横溝正史シリーズ一覧 ************


1. 「犬神家の一族」

2. 「本陣殺人事件」

3. 「三つ首塔」

4. 「悪魔が来りて笛を吹く」

5. 「獄門島」

6. 「悪魔の手毬唄」



************ 横溝正史シリーズⅡ一覧 ************


1. 「八つ墓村」

2. 「真珠郎」

3. 「仮面舞踏会」

4. 「不死蝶」

5. 「夜歩く」

6. 「女王蜂」

7. 「黒猫亭事件」

8. 「仮面劇場」

9. 「迷路荘の惨劇」





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