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2006/10/08
展覧会レポート昭和のドラマ昔の土曜ワイド劇場懐かし邦画

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「横溝正史の真珠郎・金田一耕助を愛した女”怪しい美少年の正体は・・・・・”」 (1983年)  シリーズ第1作

category - 土曜ワイド劇場
2006/ 10/ 08
                 
金田一耕助というとTBSの”横溝正史シリーズ”での
逆立ちする古谷一行のイメージが強烈だが、
今回は80年代に土曜ワイド劇場でシリーズ化されていた、
小野寺昭版です。





●「横溝正史の真珠郎・金田一耕助を愛した女
妖しい美少年の正体は・・・・」  1983年10月8日
原作: 横溝正史   真珠郎 「由利先生」シリーズ (角川文庫)
脚本: 田坂啓
音楽: 菅野光亮
監督: 田中登
制作: にっかつ撮影所
出演: 小野寺昭、真野響子、夏木勲、岡田英次、
渡辺篤史、風祭ゆき、斉藤林子、水戸部スエほか



戦後まもない頃、私立探偵の金田一耕助(小野寺昭)は、
浅間山麓の旧家で奇怪な事件に遭遇した。


金田一は友人の大学講師・乙骨三四郎(夏木勲)に
誘われて浅間山近くにある屋敷に滞在することになった。
乙骨はそこで、学会の論文を書くのだという。



金田一たちがバスに乗っていると、流れ者の老婆(水戸部スエ)が、
ふたりが村へ来ると血の雨が降るから帰れと忠告をしてきた。




横溝正史の真珠郎・金田一耕助を愛した女



バスを降りると血の雨ではなく、普通の雨が降っていて
二人は老婆の予言を笑い飛ばす。





乙骨が案内したところは、精神病理学者・大物鵜藤(岡田英次)の家だった。
鵜藤は二十年ほど前に学界から抹殺されてから、悪意に満ちた人生を送り、
二年前には脳溢血で倒れ口がきけない。
かつて天才と言われた学者も今では廃人同様になっていた。




鵜藤の身の回りの世話は姪の由美(真野響子)がやっている。
乙骨はかつて、由美の家庭教師をやっていたということだった。
湖畔に出た金田一らは、由美にバスであった老婆の話を聞かせたが、
”血の雨が降る”という予言を聞いた由美は複雑な表情を見せる。


横溝正史の真珠郎・金田一耕助を愛した女




金田一は由美から二階の部屋に案内された。
窓から見下ろすと一階の部屋には乙骨の姿が見えた。


屋敷は広くて部屋数もあり一見立派に見えるが、
金田一は薄気味の悪いものを感じた。
蔵の中に他にも人が住んでいるようで
金田一はその中から鎖の音がするのを聞いた。



横溝正史の真珠郎・金田一耕助を愛した女


金田一はその事を乙骨に話すがまともに取り合ってくれない。


しかし、金田一は蔵から由美が膳を下げている姿を目撃し、
中に人が隠されているのを確信した。




その夜、金田一は蔵屋敷前の柳の下にたたずむ美少年を見た。
その光景は実に異様なもので、あわてて乙骨に知らせに行くが、
すでに美少年は姿を消していた。



横溝正史の真珠郎・金田一耕助を愛した女



翌朝、乙骨が金田一が美少年を見たという話を由美にすると、
隣にいた鵜藤は興奮しはじめたため由美は部屋に帰した。
由美の話では少年は真珠郎という名で、鵜藤は彼をひどく恐れていた。



横溝正史の真珠郎・金田一耕助を愛した女



その後、由美は蔵の中へ金田一と乙骨を案内すると、
朽ち果てた階段を上り二階へ行く。
蔵座敷へ入ってみると由美の祖父が囲っていた妾が流した
血痕が未だに消えずに残っている。


しかし、部屋のなかは無人で人が住んでいる気配もない。




金田一が乙骨と一緒に湖にボートで出ているとき、
突然、浅間山が噴火を起こし地が揺れだした。
二人が急いで屋敷へ戻ると、蔵座敷があった二階で
真珠郎が鵜藤を刺し、さらに由美に襲い掛かっていた。


横溝正史の真珠郎・金田一耕助を愛した女



だが、階段が壊れてしまい金田一は二階へ上がることが出来ないまま
由美たちの姿は消えてしまった。




金田一らは鵜藤たちを探しに行くと、気絶した由美が倒れていて、
そばにはバスで会った老婆がいた。
彼女の話では、真珠郎が血まみれの鵜藤と一緒だったようだ。


横溝正史の真珠郎・金田一耕助を愛した女




金田一と由美は洞窟に入ると、老婆と一緒に反対側から洞窟に入ってきた
乙骨が血を流して気絶していて、鵜藤の首なし死体が転がっていた。
その向こうには老婆の後姿が見えたが、それは真珠郎の変装であり、
彼は鵜藤の首を持ったままどこかへ逃げていってしまう。


横溝正史の真珠郎・金田一耕助を愛した女




殺人事件となり、駐在の木村巡査(渡辺篤史)が金田一らに事情を聴きに来た。
だが、どうもさえない感じでアテに出来そうもない。


鵜藤が殺され由美は金田一を再び蔵座敷へ案内すると、
蔵座敷の奥にある隠し部屋の存在を明らかにし、ついに重い口を開く。



学界から抹殺された鵜藤は、激しい憎悪を抱き世間に復讐しようと企んだ。



美貌の旅役者の男と、織物女工を交わらせて真珠郎を産ませた。
鵜藤は真珠郎を自分の復讐の手段である人間ペスト菌として育てたのだ。
真珠郎は鵜藤に鎖で繋がれて蔵座敷に幽閉されていた。



由美は金田一に鵜藤が書いた真珠郎日記を渡した。



横溝正史の真珠郎・金田一耕助を愛した女


そこには鵜藤が真珠郎を生み出してからの記録が細かく残されている。
しかし、三年前を最後にぷっつりと記録が途絶えている。
鵜藤が脳溢血で倒れたのが二年前、一年間の空白に何かあったのだと考えられた。






ある夜、金田一は由美の悲鳴を聞きつけ部屋を出ようとするが
閉じ込められてしまって出ることが出来ない。
急いで窓から外を覗くと、由美は乙骨の部屋にいた。



そこで金田一が見たものは、真珠郎が乙骨を切りつけ、
逃げる由美を刺すとそのままどこかへ引きずりだすところだった。
金田一の部屋の窓は鉄格子がはめてあり、窓から飛び降りることも出来ない。
なんとか部屋の戸を蹴り破ったが、乙骨がいるだけで由美の姿はない。


横溝正史の真珠郎・金田一耕助を愛した女




翌日、木村巡査と一緒にいた金田一は、昨夜の出来事を話した。
やがて船着き場に着いた時、由美と思われる首なし死体を発見した。
由美の浴衣を着て、腕にもあざがあり金田一は死体が由美であると確かめる。



横溝正史の真珠郎・金田一耕助を愛した女



由美の首は最後まで見つからないままだった。
金田一の部屋からは乙骨の部屋がよく見えていて、
乙骨と由美が男女の関係にあることは気がついていた。






横溝正史の真珠郎・金田一耕助を愛した女


その乙骨が林の中をかけて行く姿を木村巡査は目撃した。
あの老婆の家もそのあたりにあるはずだ。



金田一が駐在所へ戻ると、木村巡査は三年前に、
由美が16,7歳のとても美しい女の子を連れている姿を見たことがあると話す。
その後、村で彼女を見たことはないので東京へ帰ったのだろうと思っていた。
木村巡査の話では、ここ三年の間に屋敷へ訪ねてきたのは
その少女と金田一、乙骨だけらしい。



そんな話をしていると駐在所の電話が鳴った。
相手は真珠郎らしき男で屋敷へ戻ってみろという。





二人が行ってみると、金田一が真珠郎を初めて目撃した
柳の下で乙骨が刺殺体となっていてそばには老婆の手ぬぐいが落ちていた。
木村巡査はやはり老婆は真珠郎の変装だったと言うが・・・。



横溝正史の真珠郎・金田一耕助を愛した女





金田一はやっと事件の謎が解けてきた。


真珠郎日記が途切れたのが三年前、その後に由美が美少女を屋敷に連れてきた。
柳の木も由美の要望で三年前に湖のほとりから庭に移設された。
三年前、真珠郎が死亡し少女はその身代わりではないだろうか。
だとすると、その頃埋められた柳の木には真珠郎の死体が埋められているはず。




県警も来て柳の下を掘り出してみると若い男と思われる人骨が見つかった。
柳の木は墓標の代わりだったのだ。
さらに老婆も絞殺されており、家の中から一万円という大金が発見される。






その頃金田一は、ひとりで洞窟へ向かった。


中へ入ると真珠郎に扮した由美がいた。


横溝正史の真珠郎・金田一耕助を愛した女



三年前に真珠郎が蔵で自殺をしたことから今回の事件が始まった。
彼の死体を蔵の脇の柳の下に埋めたのは由美だった。





鵜藤は真珠郎亡きあと、姪の由美を第二の真珠郎に仕立て上げようと、
彼女を強姦してきた。


横溝正史の真珠郎・金田一耕助を愛した女



由美はその後屋敷を出て東京へ帰るが、麻布の家は空襲で焼けて、
両親も他界していて帰るところがない。





途方に暮れた由美が上野を歩いていると、真珠郎にそっくりな美少女と出会った。
それは例の旅役者の男と、同じ旅仲間の女との間に出来た娘のイナコだった。
つまり、真珠郎とは腹違いの妹にあたる女だ。

横溝正史の真珠郎・金田一耕助を愛した女



由美は彼女を鵜藤への復讐のために連れて帰ると、鵜藤がイナコの兄の仇だと言い含めた。
そして、真珠郎になりすましたイナコに鵜藤を殺させる計画を立てた。


さらに、家庭教師時代から由美と恋仲だった乙骨は、
戦争から帰って以来、残酷な男に変身していた。
今回の計画を知った乙骨は新たな殺人計画を加えた。



真珠郎に鵜藤を殺させるだけでなく、真珠郎を由美に見せかけて殺害する計画を考え付いた。
これで変質者真珠郎と由美を殺して姿を消したことに出来る。
それには警察も納得する証言者が必要だといい、乙骨はその証言者に金田一を選んだ。





イナコが由美の身代わりに死ねば、死んだはずの由美は金田一に会えなくなってしまう。
由美はイナコを殺すのは嫌だと、乙骨の計画を拒否しようとするが
乙骨は由美の恋心を知ったうえで、計画に乗らないなら金田一を殺すと脅してきた。
辛い決断であったが愛する金田一を乙骨の毒牙にかけないためにも、
彼の計画に応ずるより他なかったが、憎しみから乙骨に対する殺意が芽生えた。




あの老婆を殺したのも乙骨だった。
彼は老婆に金を渡していて、バスで一芝居させたときから老婆を利用していたのだ。
老婆の口からそれが漏れる前に乙骨は殺害した。




横溝正史の真珠郎・金田一耕助を愛した女



由美は乙骨の嫉妬の激しさを知っており、金田一を殺す前に、
自分の手で乙骨を始末したのだ。


金田一の声が聞こえたときに由美は毒を飲んでいたため
全てを語り終えると、遺体を底なしの井戸に埋めて人目につかぬようにしてほしいと
言い残して静かに息を引き取った。



金田一は由美の望み通りに、真珠郎が来ていたキラキラした洋服に身を包んだ
由美の死体を井戸に放って葬ってやった。






真珠郎 「由利先生」シリーズ (角川文庫)



この記事を書くために久しぶりに見てみましたが、
キャスティングも雰囲気もあってなかなか良かったと思った。


岡田英次は古谷一行版でも鵜藤役を演じていたんですね。
こちらも久しく見てないので時間がある時に見直してみようかしら。




************ 土ワイの金田一耕助シリーズ 一覧 ************


■ 「横溝正史の真珠郎・金田一耕助を愛した女」

■ 「名探偵金田一耕助・仮面舞踏会・嵐の夜、妖しい女が殺人を呼ぶ!」



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