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2006/10/09
展覧会レポート昭和のドラマ昔の土曜ワイド劇場懐かし邦画

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「再婚旅行殺人事件・出雲で死んだ女」 (1982年)  西村京太郎のトラベルミステリー第2作

category - 土曜ワイド劇場
2006/ 10/ 09
                 
土曜ワイド劇場のテレビ朝日×東映のトラベルミステリー第2作。
ゲストは緒形拳と大谷直子。
音楽は横山菁児が担当しているが、この作品の雰囲気にあっていていいです。




●「再婚旅行殺人事件・出雲で死んだ女」  1982年10月9日
原作: 西村京太郎 『再婚旅行殺人事件』  蜜月列車殺人事件 トラベル・ミステリー傑作集 収録
脚本: 猪又憲吾
音楽: 横山菁児
監督: 島崎喜美男
制作: 東映
出演: 緒形拳、大谷直子、愛川欽也、
三橋達也、井川大輔、高原陽子ほか





京都で”ひさこ”という小さなバーを経営している深尾尚子(大谷直子)は
3年前に別れた井村正義(緒形拳)から旅行に誘われた。




井村は映画「宇宙人間アポロ」という
子供向けアニメのプロデュースで大金を得たが
その後はパットせず当時は悪徳業者から金を借りていて
妻の尚子も厳しい取り立てにあい流産をしていた。




その後、尚子は京都で雇われママになったのだが
小さな店は繁盛してなく、おまけにバーテンに金を持ち逃げされ
一千万円の借金を負っていた。
だが、3年後に現れた井村は今は大金を掴み
あの時の償いをしたいといい尚子に小切手を渡し再婚を申し込んでいたのだ。


井村は尚子の事を調査していて何もかも承知していた。


再婚旅行殺人事件・出雲で死んだ女





二人は尚子の故郷米子発のさんべ3号に乗っていた。
井村は途中の長門市駅で列車は二つに分かれ
下関でまた一緒になり博多へ向かう。
このことから再婚列車と呼ばれていると説明した。





井村は長門市で山陰本線に、尚子は美祢線にという風に
別々の列車に乗りその間に再婚について考えてもらい
下関で合流した時に返事を聞かせてくれと言った。


井村は長門市が近くなると尚子に髪が乱れていると言い
洗面所に行かせた。



帰ってくるとコーヒーをすすめて
新しい事業の事が書いてある紙が狙われているので持っててほしいと預け
誰にも見せちゃいけないと念押しをした。


再婚旅行殺人事件・出雲で死んだ女


受け取った手紙は白い封筒に入っていて、尚子はそれをバッグに入れた。
その様子を後ろからひとりの男が見ていた。





長門市駅に着くと、井村は山陽本線へ乗るために尚子と一旦別れ
下関で合流することになった。
尚子を睡魔が襲ってきて、気が付いたときにはバッグの口が開き
預かっていた封筒がなくなっていることに気が付き慌てて回りを探す。




封筒は通路に落ちていて尚子がほっとして拾い上げると
そばにいた男の様子がおかしいことに気が付き声をかけると男は死んでいた。
下関で先に到着していた井村は遅れてきた尚子を責めたが
尚子は車中で人が死んでいて自分はその第一発見者であることを伝えた。




被害者は東京新宿に住む木元(阿部希郎)という男で、社内のくず入れより
青酸反応がある空き缶が発見された。
木元が乗っていた車両には八人の乗客しかおらず
木元が殺されたところを見たものはいなかった。



木元は勤めていた不動産会社で使い込みがバレ
その後は金融ブローカーをしていた。


木元の身元照会が山口県警から入った。

再婚旅行殺人事件・出雲で死んだ女

十津川警部(三橋達也)は第一発見者の尚子の名前を聞くと驚き
亀井(愛川欽也)にもこのことを伝えた。




3年前、町田で銀行強盗事件が発生し、犯人は米子に逃亡していた。
十津川たちもこれを追いかけて米子へ行っていた。
逃げる犯人を追い詰めたとき、近くに流産した子供の霊を流しに来ていた
尚子がいて人質に取られナイフで軽傷を負っていた。



犯人を逮捕し、亀井は尚子のところへ見舞いに行った。
その時に、ふたりで氷イチゴを食べ尚子の故郷が米子であることや
身の上話を聞いていた。



尚子は両親が早く亡くなり祖母に育てられていて、祖母の歌う子守歌と
氷イチゴが故郷の思い出だった。
だが、その祖母も幼いころに死んでしまうと、京都の叔母のところへ引き取られたが
ウマがあわないというついてない人生に亀井は同情とそれ以上の感情を抱いていた。



再婚旅行殺人事件・出雲で死んだ女

尚子は東京を出てくる前に当時夫だった井村に離婚届けを託してあり
井村がそれを役所に提出し離婚が成立したばかりだった。


井村は月に一度くらいしか家へ帰らずに尚子は帰りを待ち続けるだけで
井村という人がわからなくなっていた、そこへ流産が重なった。
尚子はそりが合わない京都の叔母のところへ行くと言い残していた。



亀井は十津川を氷イチゴを食べに連れだした。
亀井は自分が上京してからの苦労話をしだした。
十津川は亀井が尚子に自分と同じものを感じているとわかった。





再婚旅行殺人事件・出雲で死んだ女

亀井は再婚列車に乗っていた井村と尚子を調べたいというと
十津川は氷イチゴだけじゃすまないよと笑いながら承諾した。




亀井は早速京都にある尚子がママをしていた店へ行った。


再婚旅行殺人事件・出雲で死んだ女


尚子がいたときからいる女高原陽子に井村との話を聞くと
女は井村が来て小切手を渡した次の日に尚子は井村と旅行に行き
借金の清算もして店をやめると再婚するために東京へ行ったのだという。




清水(井川大輔)は新聞で井村が来月スペインへ行くこととなり
その前に尚子と再婚する記事を読んだ。
そのころ、途中下車したグリーン車の乗客から
木元が死ぬ前に尚子のバッグから白い封筒を抜き取ったという証言を得た。




亀井は井村のマンションへ行った。
再婚が決定した尚子は井村と一緒に住んでいて、
大金を得た井村の部屋は豪華なものであった。
三年ぶりに会う亀井を尚子は覚えていてくれた。


再婚旅行殺人事件・出雲で死んだ女



亀井は早速バッグに入れてあった封筒を盗まれなかったかと質問すると
井村から警察にも黙っていろと口止めされていた尚子はそんな事実はないと嘘をつく。

亀井が帰ったあと、井村にこのことをしゃべらなかったといい
本当に悪いことをしてないかどうか尋ねると、井村はしていないと言った。



亀井が尚子にこだわったことから二人の身辺調査がスタートしたのだが
この読みがあたって、十津川から井村と木元につながりがあったことを知らされた。





木元の友人でサラリーローンをやっているタチバナという男の証言によると
木元は三年ほど前から井村と付き合いがあり、井村の命令を受けて働いていた。

三年前から大阪で巨額の手形詐欺事件が連発し
この事件で去年井村は大阪府警の取り調べを受けており
証拠不十分で釈放されていたのだ。





十津川は井村のマンションへ行った。
井村はさんべ3号で尚子が封筒を盗まれたという話は
見た人の錯覚だとしらばっくれた。
十津川は木元が井村に八億円の金を独り占めされたと話していたというと
井村は自分が株でもうけた金だと言い証拠を見せろというと令状を見せろと断った。


再婚旅行殺人事件・出雲で死んだ女

木元が美祢線で死んだ時間は、自分は山陰周りに乗っていて
地元のOLたちと話をしたといい鉄壁のアリバイを主張してきた。





十津川たちは状況証拠はクロながらアリバイ崩しが出来ずにいると
清水が世話になった人に礼状を書いていて封筒をなめる姿を見た
亀井が尚子が預かっていた封筒の糊代に毒薬が塗ってあったのではないかと見抜いた。
木元が乗っていた車両には乗客は八人しかおらず
木元の行動を見ていたものはいない。


井村は山陰本線に乗り換える前に美祢線のくず入れに
わざと毒物入りの空き缶を捨てて置いて
美祢線に乗っていたものが殺したと見せかけていた。


再婚旅行殺人事件・出雲で死んだ女

木元が横領した金のありかを探り出そうと自分を見張っていたことを
逆手にとり木元に見えるように意味ありげに封筒を尚子に預けて
その様子を目撃させた。






睡眠薬入りのコーヒーを飲んだ尚子は一人になると眠り
そのすきに木元がバッグから封筒を盗み出し
自分の席へ戻り封筒を開けようと閉じ口をなめて死ぬ。





十津川は井村と尚子の再婚式の日に、ふたりが明後日の海外旅行を
急きょキャンセルし山陰へ変更したことをつかんだ。
当日、亀井と清水は二人を追ってさんべ3号に乗り込んだ。
井村たちは、事件の時と同じコースを辿り同じホテルへ泊まった。



二人は出雲大社で最初の結婚式を挙げていてホテルからタクシーで向かっていた。
だが、出雲大社で二人を降ろし帰ってくるのを待っていたはずの
タクシーが空のまま発車しだした。
亀井たちは慌ててタクシーを停めると、運転手は30分経ってこなかったら
帰ってくれと言われていたといい、尾行に気が付いていた井村が
亀井たちをまこうとしていたことを知った。




亀井たちは井村がさんべ3号に乗ったとみて
急いで列車に連絡を取ると、美祢線で尚子が死体となって発見された。




長門市駅で、山陰本線に乗り換える井村と美祢線の尚子が
別れの握手をしている姿を目撃されており
井村と別れた後に死んだことがわかった。
死因は青酸中毒だが、胃液からではなく血液から検出された。




十津川は井村が指の間に毒物を塗った針を挟んでいて
握手をした時に尚子の手から毒が回ったことを解明した。



十津川と亀井は井村のところへ行った。
井村は明日スペインに出発する予定だった。




十津川の話しを証拠がない作り話だというが
十津川は今年の6月に化学工場へ役所の公害課の職員を装った
井村が青酸カリを盗み出したことを知っていた。



井村が毒物を盗み出して工場から出てきたところを近所の子供がカメラで撮影し
それが新聞社主催のコンクールに出されていたのだった。



再婚旅行殺人事件・出雲で死んだ女

証拠があがり井村は犯行を認めた。




井村は尚子は自分なしでは生きていけない女だといい
亀井が白い封筒のことをしつこく聞いたから殺したのだと平然と答えた。





湧き上がる怒りを抑えながら、亀井は井村に手錠をかけた。










今回ゲストで出演した緒形拳と主演の愛川欽也、
島崎喜美男監督は20年前に、ともに俳優座養成所の研究生として
同じ釜の飯を食った仲だそうだ。


再婚旅行殺人事件・出雲で死んだ女

旧交を温めながら、イキの合ったところをみせている。



今回ゲスト・・とはいえ、主役扱いな緒形拳だが
最後自分の犯行がばれても変に動揺せずに堂々としていてよかった。
達観している感じが犯人井村正義の悪人としてのスケールの大きさを感じさせてくれていました。







また今作より、若手刑事清水を愛川の息子井川大輔(現・井川晃一)が演じている。


再婚旅行殺人事件・出雲で死んだ女

心配でたまらない父は、付きっ切りでセリフから動きまで指導して
二本分取ったくらい疲れたらしい。



再婚旅行殺人事件・出雲で死んだ女

トラベルミステリー1作目では意外なところでのガチムチ尻みせで
度肝を抜かれた愛川欽也だが、今回はちゃんとバスタオルを巻いているが
なぜか清水が封筒の糊代をなめたことにより、殺人トリックを見破った亀井は
清水をサウナに連れだすという場面があった。


なぜ、唐突にサウナ・・・と思ったもので。





************ トラベルミステリーシリーズ ************


1. 「終着駅(ターミナル)殺人事件」

2. 「再婚旅行殺人事件・出雲で死んだ女」

3. 「あずさ3号殺人事件・京都ー信州、婚前クイズ旅行のワナ」

4. 「寝台特急あかつき殺人事件」

5. 「東北新幹線殺人事件」

6. 「寝台特急「北陸」殺人事件」

7. 「特急”白鳥”十四時間」

8. 「特急北アルプス殺人事件」

9. 「寝台急行”銀河”殺人事件」

10.「L特急雷鳥九号殺人事件」

11.「阿蘇殺人ルート」

12.「みちのく湯けむり殺意の旅」

13.「日本海殺人ルート」






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