2007/01/26
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「帝銀事件・大量殺人!獄中三十二年の死刑囚」 (1980年)

category - 土曜ワイド劇場
2007/ 01/ 26
                 
犯罪史上空前の毒殺事件といわれた帝銀事件の真相に迫る実録ドラマ。

1月26日の事件を1月26日に放送し
1月26日にブログでも記事を公開してみました。



●三時間ドラマ
「帝銀事件・大量殺人 獄中三十二年の死刑囚」
1980年1月26日
原作: 松本清張
脚本: 新藤兼人
音楽監督: 佐藤勝
監督: 森崎東
制作: 松竹
出演: 仲谷昇、田中邦衛、中谷一郎、橋本功、
小松方正、戸浦六宏、木村理恵、大塚道子、
浜田寅彦、稲葉義男、保科三良ほか
ナレーション: 福田豊土


昭和二十三年一月二十六日の午後、帝国銀行椎名町支店に
東京防疫班の腕章をつけた老紳士が現れ
予防薬と偽り工員十六人に劇薬を飲ませて十二人を殺した上に
現金や小切手を奪って姿を消した。


帝銀事件・大量殺人!獄中三十二年の死刑囚



当初、集団中毒とみられており、調査は遅れたために
多くのデータが損なわれてしまった。

やがて捜査線上にテンペラ画家・平沢貞通(仲谷昇)が浮かび上がる。




ドラマのベースは松本清張の「小説帝銀事件」と「日本の黒い霧」の二作がベースとなっている。


”平沢を救う会”の事務局長・森川哲郎氏の資料を野村芳太郎監督が監修、
新藤兼人が脚本、メガホンを森崎東がとった。



帝銀事件・大量殺人!獄中三十二年の死刑囚


全員に確実に毒を飲ませるため遅効性のある毒物を使い
確実に嚥下させるように、舌を出して飲むように犯人は手本を見せている。
苦しみながらバタバタと倒れていく行員たちとその家族ら。


十人が死に、六人が病院に運び込まれうち二名が死亡。

青酸カリが疑われたが、遅効性があるものということになり
その毒物の扱いになれている731部隊が疑われる。
明石警部補(中谷一郎)はその線を洗い始める。




だが、名刺捜査班長の古志田警部補(田中邦衛)は平沢を犯人と信じて疑わない。


帝銀事件・大量殺人!獄中三十二年の死刑囚

捜査費が足りなく自宅を処分してまでしつこく平沢を追い続ける古志田。



GHQの将校が来た後、山村刑事部長(浜田寅彦)は
明石に帝銀事件と731部隊とは関係がないとして
731の捜査は打ち切ると宣言する。
あと一歩のところまで詰めていた明石は納得がいかない。



帝銀事件・大量殺人!獄中三十二年の死刑囚

古志田らは、ついにだまし討ちのような形で平沢を逮捕する。


帝銀事件・大量殺人!獄中三十二年の死刑囚

帝銀事件の生存者らに平沢の面通しが行われる。
田村政子(木村理恵)をはじめ、違うという意見が上回るのだが・・・。



稲佐検事(橋本功)も平沢を犯人とみて厳しく扱う。


帝銀事件 土曜ワイド劇場


法廷で平沢は無実を主張するが、死刑の判決が下る。



ドラマは事件発生から判決までを描き
今現在(ドラマ放送当時)まで執行されることなく
32年間獄中生活を送り続けていると語られて終わる。


昔はキャスティングを見たときに、とても地味だなぁと思ったんですが
実際にドラマを見てみて、主演の仲谷昇がとても良かったですね。

警察が犯人と決めつけて厳しく尋問し何度も自殺を試みたり
もともと虚言癖もあったようで、そのエキセントリックさを見事に演じていました。






事件の真相はわかるはずもないが、使用された毒物が特殊なもので
部隊でやっていた通りのやり方で毒物を飲ませたこと、
当初は面通しでも犯人とは違うという意見が上回っていたことや
平沢には犯行時刻のアリバイがあったことなどを考えると
これで簡単に死刑判決が下ってしまったことに驚かざるを得ない。


平沢にはすぐにバレる嘘をつくクセや、詐欺事件など怪しい部分はあれど
帝銀事件に関してはシロに見えるだけに死ぬまで獄中生活を過ごすことになるとは。


この時代の警察の強引な取り調べ方などはとても恐ろしく感じました。
自白が強力な証拠となることから、いたぶるようにして犯行を認めさせる。



仲谷昇の迫真の演技と相まって、見ごたえがあるつくりになっていました。





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