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「家庭の秘密・乱れる!」 (1979年)  藤原審爾 『赤い殺意』

category - 土曜ワイド劇場
2007/ 02/ 10
                 
藤原審爾の「赤い殺意」のドラマ化。




●「家庭の秘密・乱れる!」  1979年2月10日
原作: 藤原審爾   『赤い殺意
脚本: 武末勝
音楽: コスモス・ファクトリー
監督: 藤田敏八
制作: にっかつ
出演: 宮下順子、長門裕之、原田芳雄、三益愛子、
紀比呂子、野平ゆき、草薙幸二郎、山谷初男ほか



貞子(宮下順子)は、郊外のベッドタウンに住む典型的な
中流サラリーマン吏一(長門裕之)の妻。

吏一は出張、息子明(森山博幸)は祖母忠江(三益愛子)の家へ
泊りに行ったある夜、貞子は自宅に押し入った強盗(原田芳雄)に乱暴された。

翌日、貞子は事件の発覚に脅えながら家族と過ごした。

数日後、押し入った男から貞子に電話が入る。







貞子は夫吏一が地方へ出張に行った日
姑の忠江がひとり息子の勝を自分の家へ連れていってしまい
1人で夜を過ごさなければならなかった。


貞子と忠江の仲はあまりうまくいっておらず
姑が家に来るといつも気が休まらない。
おまけに吏一は貞子を女中扱いにしていて
貞子身なりもあまり構わない生活だった。


その夜、蒸し暑くて窓を開けておいたことで
家に強盗が入ってきた。
貞子は箪笥を指さし金のありかを教え
すぐに出ていってもらおうとする。
男の足は震えていて前科を重ねた悪人には見えない。

しかし、近所の人の気配がしたときに助けを求めて
貞子が男との駆け引きをしているうちに
男は気が変わったと貞子を犯し金もとらずに逃げていった。


とんでもないことになってしまったと思った貞子は
それから自殺を考えるようになる。

また吏一に本当のことを言おうとしたが
機会を逸してしまった言えずじまいだったり、グズグズしているうちに
男は貞子の家へ忍び込もうとしたり、近くで待ち伏せたりするようになってきた。



近所の和田家では妻の浮気が発覚して
他人も巻き込んだ大騒動が起こった。
吏一はよくあれくらいの騒動で収まった
本来なら半殺しの目に合わせてもいいくらいだと言った。
貞子は吏一の恐ろしい形相にこれまで以上に脅えた。

近所の主婦は、結婚して16年も尽くしても
女は一度過ちをおかしたらもうおしまいね。
男の浮気のようなものなのにと貞子に話した。



和田の妻はそのまま追い出され
そんなに日も経たないうちに、和田は前の妻よりも
はるかに若い女を後妻にもらった。


貞子は男にもう来ないでくれと頼むのだが
弱みに付け込んで旅館に連れ込み
商店街で働く若い男女が店を抜け出し
逢引するために同じ旅館にやってきて
いつ男との関係がばれるかとハラハラする。


貞子は大金を男に渡し、きっぱりと手を切ろうとするが
それもダメだったとき男に殺意を抱く。
その頃自分が妊娠していることも分かった。

貞子は伊東の旅館へ男をおびき出して
夫の実家から盗み出した薬を飲み物に混ぜて殺そうとする。
一足先に男へ宿へ行ってもらい、毒入り飲み物を魔法瓶に入れて渡したが、
結局、貞子は伊東へは行かなかった。

その後男の死亡記事が新聞に出た。
有名なトランペット吹きだったが、心臓病をで死の宣告を受けて
女優の妻から離婚を求められて以来行方不明だった。


貞子は自分が用意した毒を飲んで死んだと思い
それがばれていつ警察が来るかとヒヤヒヤした。

そこへ男から貞子に小包が届いた。

中には金と魔法瓶が入っていて、手紙の内容から
それを飲んで死んだのではないことがわかった。



///////////////////////////////


小説自体は面白くなかった。


貞子は役所勤めの夫との間に小学生になったばかりの息子がいる。
夫は貞子を女中扱いで、たまに来る姑との間もギクシャクしている。
そんな、平凡な主婦をある夜、悪夢のような悲劇が襲った。

乱暴されたとはいえ、他の男と肉体関係を持ってしまったのだ。
貞子は重荷から逃れるために、夫に全てを打ち明けよう
いっそのこと死んでしまおうと思うのだがそれが出来ない。

襲った男の方はのらりくらりと貞子の前に顔を出しては
関係をばらすと脅して、その後も貞子をいいようにしてしまう。

自分が妊娠していることがわかると、男に渡した金に対する感情が変化したり
その後男への殺意が芽生えたり・・

とにかく始終グズグズしていて、そのグダグダっぷりが
なんだか心理サスペンスともいえずハンパな感じがした。

正体がわからない男が自分の日常生活を脅かし
いつ破たんするかもしれぬ恐怖に脅えるという感じが
全然伝わってこなかった。


ただ、ドラマの方は興味がある。
脚本は「白い手美しい手呪いの手」を若槻文三と一緒に書いた
武末勝で、監督が藤田敏八。

主人公につきまとう謎の男は原田芳雄でイメージはつくし
主人公貞子が宮下順子っていうのも良さそう。
最初は身なりも構わない平凡な主婦で
合意の上ではないが夫以外の男と接触したことで
これまでなかったなまめかしさが出てくる。
しかも、最後の旅行前は美容院へ行ったり
化粧を施したりしてさらに女に磨きをかけるという
よくわからない行動をとっている。

くたびれた主婦から、艶っぽさが見える女への変化を遂げていく姿を
宮下順子ならわかりやすく演じてくれそうだ。

それと、三益愛子と三条美紀の娘紀比呂子が共演しているのも興味をそそる。
紀比呂子がなんの役だかわからないが、二人が同じ場面に登場したのかどうかが気になります。




また「赤い殺意」は1964年に同名タイトルで映画化されていることを知り見てみました。


主人公を春川ますみ、その夫を西村晃、犯人は露口茂というキャスティングでした。






モノクロでジメジメさがあり、かなり強烈な演出でびっくりしました。
露口茂が春川ますみに暴行を働くシーンが
とても生生しくて、とてもリアルで衝撃的。
きれいな襲われ方ではなかった分、インパクトが絶大です。


また二人が汽車で争うシーンも、かなり危険でスリリング。
映画の中のヒトコマとわかりながらも、ハラハラしてしまう。


学がなくドンくさい主人公が、どんどんと逞しくなっていく。


ドケチで病気持ちの夫を演じた西村晃もよかった。




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