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2007/03/11
展覧会レポート昭和のドラマ昔の土曜ワイド劇場懐かし邦画

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「松本清張の”声”・ダイヤルは死の囁き」  (1978年)

category - 土曜ワイド劇場
2007/ 03/ 11
                 
かなり前にで「声」が放送されたので
きまぐれにいくつか清張の作品を書いていきます。



松本清張の声



●「松本清張の”声”・ダイヤルは死の囁き」  1978年3月11日
原作: 松本清張 『
脚本: 吉田剛
音楽: 菅野光亮
監督: 水川淳三
制作: 松竹
出演: 音無美紀子、秋野太作、米倉斉加年、泉ピン子、
柳生博、小松方正、波多野憲、寄山弘ほか


松本清張の声 音無美紀子

東日新聞社の電話交換手高橋朝子(音無美紀子)は、
深夜、赤星牧雄という東大教師の家への電話を頼まれた。





朝子がダイヤルを廻すと電話に出た男は

「こちら墓場。死人しかいません。」

と妙な事を言い、突然電話が切られた。

朝子が電話帳を見直してみると、ひとつ上の欄の
赤星真造という家へ誤ってかけてしまったことがわかった。


松本清張の声 音無美紀子


夜勤を終えた朝子が帰ろうとしたところ
新聞で赤星真造が殺害されたことを知った。

誤って朝子が被害者宅に犯行時刻頃電話を掛けたことを知り刑事たちが会社にやって来た。
朝子は職業柄もう一度昨晩の男の声を聴けばわかると刑事に話す。
しかし、それは電話越しではないとわからない。



このことで朝子の写真こそ出なかったものの、名前はマスコミを通じて公になり
週刊誌などの取材も来るようになり
それらから逃れるように退社するときに
朝子は同僚の小野寺良江(泉ピン子)に自分の分のタイムカードも
押してくれるように頼んで会社を後にした。


この様子を通用口の向こうから浜野幸平(米倉斉加年)が見ていた。
朝子が間違い電話で話したのが浜野だったのだ。


浜野は同じ不動産会社の川合(小松方正)、村岡(波多野憲)
と赤星真造の家にいた。
赤星の言葉にカッとなった浜野が赤星を殴りつけ
川合の指示により村岡が絞め殺したのだった。


そこへ、朝子が間違い電話をかけてしまった。
受話器をとった浜野はいたずらに
「こちら、は・か・ば。 死人しかいません。」といい
余計なことをするなと川合が受話器を置いたのだった。


朝子の存在を知った浜野は川合から言われ
朝子を事故に見せて始末するつもりでいた。




朝子はその後、婚約者の小谷茂雄(秋野太作)とデートをした。
ふたりは結婚間近で茂雄は平凡な公務員にもかかわらず
朝子に30万もする結婚指輪を気前よく買ってくれた。


一方、朝子のタイムカードを押したことから朝子と間違えられた良江は
駅で記者を装った浜野に声をかけられてついていってしまった。


好奇心旺盛な良江は間違えられているのをいいことに
朝子になりすまして聞かれるがままに朝子から聞いていたことを話す。
歩道橋の上で浜野が良江を突き落とそうとしたとき
良江のひとことから人違いをしていたことに気が付き殺されずに済んだ。



朝子たちは買い物を終えて、レストランで食事をしようとしていた。
すると、茂雄のもとへ川合たちがやってきて何やら話しかけてきた。
茂雄は公務員なのだがサイドビジネスをやっていて
不動産業者の浜野や川合らと繋がりがあったのだ。


しばらくして、朝子たちは結婚してマンションで新婚生活が始まった。
いい暮らしぶりに遊びに来た良江が羨ましがる。


良江をエレベーターまで送っていくと、隣のエレベーターから
浜野達3人が遊びにやって来た。


茂雄と浜野達は麻雀をしているが彼らはいつも茂雄に勝たせていた
それが朝子には八百長に見えた。


浜野の話しでこのマンションの頭金を浜野らが都合してくれたことを知る。
借用書を書いているというが、公務員らしからぬ不相応な生活に
朝子はいつも怖い気持ちを抱えていたのだ。

朝子は浜野の言葉から、出身地の話しが出て
同じ深川の砂町で育ったことを知った。
朝子は3人の中でも、浜野には親近感を覚えるようになってきた。


朝子は良江に再就職について相談していた。

松本清張の声 泉ピン子

その時に良江が週刊誌の記者に朝子と間違えられたことを話す。




ある日浜野は会社の前まできた朝子を見つけ車で出かけた。
砂町に来ると朝子はあまり変わらないというが
浜野は変わったと言い、東京はどんどんよそ者の街になっていく。
でもそんな自分はよそ者と組んでよそ者に土地を売っていると言い
どこか自分がやっている仕事に対して後ろめたさや怒りがあるようだった。



松本清張の声 米倉斉加年

砂町を歩いているうち、浜野は自分のことを話すようになった。
だんだん打ち解けてきて、朝子は茂雄を仲間から外してほしいとお願いする。
浜野は朝子の気持ちを受け入れて、賭け麻雀の八百長はやめるので
それを機に旦那をまともな道へ戻してやれと言った。


マンションまで送っていくと、浜野は突然朝子にキスをしてきた。
浜野はこのことを旦那に言えば、自分たちとの縁が切れるんじゃないかと言い残す。





茂雄は川合から越後湯沢旅行に誘われたと言い、朝子にも一緒に来るようにいう。
気が進まない朝子だったが茂雄が世話になっている3人の誘いだけに断れない。

当日、川合と村岡が迎えにやって来たが、買い出しをしていた浜野はまだ来ていなかった。
しばらくすると、浜野から電話が掛かってきた。
周りの音がうるさくて浜野だとわからず聞き返したとき、朝子はハッとした。



これまでは気が付かなかったが、電話を通して聞いた浜野の声は
赤星真造の家へ電話した時に出た男の声だったのだ。

松本清張の声・ダイヤルは死の囁き

『こちら は・か・ば。』

『僕ですよ、 は・ま・の。』


という二つの声は確かに同一人物のものだ。
職業柄声を間違うはずはない。
朝子は浜野達が怖くなるが、浜野も到着し旅行へいかざるをえなかった。


車中で川合が朝子の名前を知ってしまう。
何も知らない茂雄は朝子が元電話交換手で
あの事件の高橋朝子であることを話してしまう。
朝子の正体を知った3人は朝子の口封じを考え始める。


旅館について茂雄と二人きりになると
朝子は早速浜野があの時の電話の男だと伝えた。
しかし、川合や浜野達に金銭面で便宜をはかってもらっている茂雄は
声だけでは証拠にならないと警察に電話しようとした朝子を止めた。




川合たちの麻雀の呼び出しに応じて茂雄は部屋を出た。
ひとりになった朝子は良江が言っていた記者を装って
近づいてきた男が浜野ではないかと疑った。
良江に確認しようと自宅に電話すると
良江は越後湯沢にスキーへ行ったという。

朝子はもう一度浜野の電話の声を確認しようと部屋に電話を掛けた。
川合たちは朝子が気づいてない場合は手を付けないでおこうと思ったが
電話をかけてきたことで気が付いたと判断し殺害を計画する。

明日ホテルの団体客が引き上げるので
うまいこと朝子をひとりにしてその時に実行することにした。




松本清張の声

翌朝、朝子は茂雄に良江のことも全て話し警察へ行こうという。
茂雄は浜野たちとの関係が明るみに出た場合クビだといい
良江に記者が浜野であったことを確認するまでは行きたくないという。
茂雄は一足先にスキー場へ行ってしまった。


朝子がロビーへ出ると川合達3人がいた。
そこで、ばったり良江とあった。
良江は浜野の存在に気づき、あの時の記者だと言った。



松本清張の声・ダイヤルは死の囁き

そして、朝子はその記者が偽者で犯人じゃないかと疑っていたことまで喋ってしまう。
朝子はホテルを出発しようとした良江に着いて行こうとするが
連れの男がいるからと断られてしまった。

団体客が次々とチェックアウトしていく。
フロントの話では今日の泊まりは朝子たちだけだった。

そのひとり残ったフロントも馴染み客の川井が
留守番をしてやるからといい野暮用で町へ車で出かけてしまう。





川井たちは朝子を捕まえると身動きを出来なくした。
その後朝子が浜野と二人だけになったとき
浜野は赤星を殴りつけただけで絞め殺したのは川合たちだと告白した。
そして、朝子にふたりで逃げようという。

しかし、川井と村岡が戻ってきてしまい仕方なく
朝子を事故死に見せかけようと協力する。
朝子を縛り付けてボイラーの爆発の準備を完了すると
3人も車でホテルを出ようとする。


浜野は留守を預かったのに3人いなくなると不自然だから自分は残るといい
朝子のもとへ引き返すと、二人で一緒に逃げようといい縄を解いて自由にしてやる。

浜野は逃げたり警察へ行こうとしたら、
朝子を殺し自分も死ぬという。
だが、朝子は夫がいるからと応じなかった。
浜野は朝子の首を絞めようと馬乗りになったところ
背後から戻ってきた村岡が浜野と朝子を殴りつけ気絶させ
二人を爆発死させようと栓をひねって村岡は川井と逃げた。

閉じ込められたふたりはなんとか逃げようとするが
施錠がされたドアは厚くてびくともしない。
上にある窓から逃げようと浜野が肩車してなんとか
朝子は窓から外へ行き、浜野を救出しようと手を差し出し
浜野の体を引き上げようとするが浜野の手は朝子の手からすべり落ち
ボイラーは爆発して浜野は死んでしまった。


最後、朝子の手から浜野の手が離れていったとき
浜野は自ら死を選択したような切ない表情を見せていた・・・。




良江はホテルへ電話してくれといったのに朝子が不在で
茂雄はスキー場から呼び出しても朝子が現れなかったことで
スキー場であった茂雄と良江は朝子の危険を察知し
パトカーを引きつれホテルに戻ってきた。
朝子は雪の中に埋もれていて、茂雄たちは安心した。



事件が解決して、朝子は良江の口ききで元の職場に再就職していた。
茂雄は役所を辞めて、保険のセールスの仕事が見つかった。






**********************************

土ワイの清張ものでよく登場する音無美紀子。
パッと思いつくだけでも、7月に放送される
「白い闇」や「三峡の章」がありますね。
「白い闇」は原作が改変されてますが
ドラマの方がいい終わり方でした。


私が持っている「白い闇」が入っている小説には
「声」「顔」「地方紙を買う女」も入っていて
土ワイでドラマ化されているので、時間がある時に原作も読み直してみようかな。


「声」もパラパラ見てみたら、朝子は殺害されているようで
ドラマとは違う内容になっているみたいだ。






ドラマの方ですが、「顔」と「声」は刑事役が柳生博なんですよね。
どちらも脚本、監督、音楽と制作会社も同じ。
ふたつともなかなか面白いです。




この「声」は犯人グループのひとりですが米倉斉加年が良かったですね。
恵まれたとはいえない生い立ちからなんとか金を儲けて強くなろうと
悪徳不動産と係わってしまうのだが、最後まで悪人には徹しきれず情がある
そんな人間味のある浜野を演じていて思わず感情移入しちゃいました。



※※※ 松本清張作品記事一覧 ※※※


■ 「ガラスの城」

■ 「声・ダイヤルは死の囁き」

■ 「顔・死の断崖」

■ 「犯罪広告」

■ 「聞かなかった場所」

■ 「種族同盟・湖上の偽装殺人」

■ 「紐・恐怖の大回転遊覧車」

■ 「帝銀事件・大量殺人!獄中三十二年の死刑囚」

■ 「地の骨・犯罪大学・入試問題を拾った女」

■ 「駆ける男」

■ 「白い闇・十和田湖偽装心中」

■ 「小さな旅館」

■ 「死んだ馬・殺人設計図」

■ 「山峡の章・みちのく偽装心中」

■ 「地方紙を買う女・昇仙峡囮心中」

■ 「書道教授・消えた死体」

■ 「風の息・事故か!謀略か!もく星号三原山墜落の謎」

■ 「事故・国道20号線殺人トリック」

■ 「駅路・謎の伊勢路殺人旅行」

■ 「危険な斜面・白骨になった女」

■ 「殺人行おくのほそ道」

■ 「寒流・銀行を手玉にとった女」

■ 「溺れ谷・蜂は一度刺して死ぬ!」

■ 「連環・偽装心中をあばく女」

■ 「熱い空気・家政婦は見た!夫婦の秘密」

■ 「断線・新妻を棄て、愛人を殺し年上の女と心中した男」

■ 「葦の浮舟・奥飛騨―東尋坊密会の旅」

■ 「証言」

■ 「高台の家・美しい未亡人の妖しいサロン」

■ 「黒い樹海・京都密会の旅殺人事件」

■ 「黒い空」

■ 「数の風景」

■ 「一年半待て」

■ 「霧の旗・獄死した兄は真犯人じゃない! 女の肉体を賭けた復讐の旅立ち」

■ 「鉢植えを買う女」

■ 「状況曲線・巨大談合組織の黒い殺人!男と女が欲望の罠にはまる…」

■ 「黒い樹海・姉の金沢不倫旅行が連続殺人を呼ぶ!」




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