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2007/05/24
展覧会レポート昭和のドラマ昔の土曜ワイド劇場懐かし邦画

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「映画村殺人事件・愛の邪魔ものを消せ!」 (1980年)

category - 土曜ワイド劇場
2007/ 05/ 24
                 
京都太秦の映画村を舞台に復讐劇が展開される。



●「映画村殺人事件・愛の邪魔ものを消せ!」  1980年5月24日
原作: 山村美紗  
脚本: 中島貞夫、関本郁夫
音楽: 大野正雄
監督: 中島貞夫
制作: 東映
出演: 田村正和、夏純子、西村晃、金沢碧、火野正平、
成田三樹夫、三島ゆり子、山田良樹、岩尾正隆、林家珍平ほか



映画界屈指の名カメラマンといわれる島村(西村晃)が、
映画村のオープンセットのふかん台の上から墜落した。
すぐに病院に運ばれ命は助かったが意識不明の重体のまま。



一緒に台に載っていたのは助手の仲本(田村正和)だけだった。



映画村殺人事件・愛の邪魔ものを消せ!



実は、仲本が島村の体を押して突き落としたのだが、事件が発生した時は、
本番中のためにスタッフの目は大名行列に釘付けとなっており
島村が墜落した瞬間を目撃したものは誰もいない。




刑事(岩尾正隆)らが聞き込みを行ったところ島村は昔気質の気難しい性格だったが、
そんな島村に仲本は十三年間も仕えている。
仲本の評判はとても良くて、とても島村を突き落とすような関係ではないことがわかる。
島村はアルコール中毒で体内からアルコールが検出されたこともあり、
警察では島村の過失による事故と断定した。


医師の話では島村は、このままでは回復の見込みもなく一生植物人間のままだ。
それを受けて、仲本が島村の跡を継ぐことになった。



島村にはシナリオライターをしている養女の由美子(夏純子)がいる。
かつて島村は弟子の仲本と由美子を結婚させようとしていたが、
このまま師匠に縛られることを嫌った仲本は五年前に由美子に破談を申し入れていた。


由美子は純粋に仲本を愛していたが、仲本の要求を受け入れた。
その後、仲本は女優のシノブ(金沢碧)と交際をしている。


担当医から由美子に、島村の意識が回復する見込みがあるので手術をしないかという提案があった。
失敗する確率の方が高い手術だが、ただ生きているだけの島村を見ているのが辛い由美子は、
少ない成功の確率に賭けてみたいと考えていた。


映画村殺人事件・愛の邪魔ものを消せ!




由美子からそのことを相談された仲本は、万が一島村の意識が戻れば、
自分が突き落とした事実が明るみに出るのではないかと不安を抱きながらも、
手術したいという由美子に反対せず、彼女は手術に同意することを決断した。



仕事中も島村の容態が気になる仲本だが、手術当日に病院へ駆けつけてみると、
手術は失敗しすでに島村は死亡していた。
由美子は島村の保険金と財産を相続することになった。




しばらくして、仲本はシノブと華々しい結婚式を挙げた。


映画村殺人事件・愛の邪魔ものを消せ!




島村も死亡し、もう仲本が彼を突き落としたことがばれることはない。
だが、披露宴の最中、仲本に「島村を殺したのはお前だ」という脅迫状が届いた。



正体不明の脅迫者の存在に怯えながら、仲本はサイパンへ新婚旅行に旅立った。
帰国後、仲本のもとに島村をふかん台から仲本が突き落とす瞬間を撮影した
8mmフィルムが届き、一千万円を要求する脅迫電話がかかった。


仲本は貯金をおろしたり、会社に退職金の前借をして金を工面するが
まだ一千万円には程遠い。
結婚式以来、夫の様子がおかしいと気づいていた妻のシノブは、
なぜ大金を引き出したのかを仲本に問いただす。



映画村殺人事件・愛の邪魔ものを消せ!



ついに仲本は島村を突き落とし、それをネタに強請られていることをシノブに告白した。
彼女は母の形見の指輪を仲本に渡し、ようやく一千万円のめどが立った。



脅迫者は河野(成田三樹夫)という、車のセールスマンだった。
仲本は一千万円と引き換えに、証拠の8mmフィルムのコピーを受け取った。
コピーはこれ1本だという。
さらに車まで売りつけようとする河野を一喝すると仲本は河野の前から立ち去った。


映画村殺人事件・愛の邪魔ものを消せ!




河野がこれをネタに金を得ようとしたのは、仲本からだけではない。
島村が死亡し大金が入る予定の由美子の家へ車のセールスに行くと見せかけて、
島村が殺された可能性があることを言い残した。
門前払いしようとした由美子も河野のこの一言に態度を変え、
詳しく聞き出そうとするが河野は含みを持たせたままこの日は帰って行った。



由美子が書いた時代劇のシナリオ「落日の五重塔」が入賞し映像化されることになった。
仲本もカメラマンとして制作に加わることになったのだが、
五重塔を作っている老大工を弟子が突き落とし、
その現場を目撃したものに恐喝され殺害するという、
自分の犯行を思い出させるストーリーに仲本は由美子が島村の死の真相に気がついているか、
河野となんらかの繋がりがあるのではないかと怯えた。


映画村殺人事件・愛の邪魔ものを消せ!




そんな時、ふいに河野から仲本に電話が入った。
彼はもう一本コピーフィルムが手元にあるといい、シノブに車を購入するという建前で
300万円を要求してきた。


仲本はついに河野を殺害することを決意し、「落日の五重塔」が撮影される
映画村の忍者人形の機械室に河野を呼び出した。



河野は言われた通りに人目につかないようにして機械室に入るが、
一度目に入ろうとしたときに警備員に見つかってしまう。
仲本は自分一人が入れる忍者人形の小屋で撮影用のフィルムを回しながら、
本番が始まると忍者人形に変装してロープで向かい側の機械室へ行き、
河野をメッタ刺しにして殺害するとかばんからフィルムを持ち出して、
再びロープを伝い元の場所へ戻った。



映画村殺人事件・愛の邪魔ものを消せ!



本番がOKになった直後、河野の死体が発見され映画村は大騒動となる。
しかし、仲本はその時本番用の撮影をしていたということになっていて、
容疑者圏外におかれた。



後日、由美子は仲本のフィルムだけが本番ではなくその前のテストであることに気がついた。
それをキッカケに由美子は仲本へ疑惑の目を向け始める。


由美子は撮影セットの忍者人形に目をつけて、仲本が使ったトリックを見破った。


映画村殺人事件・愛の邪魔ものを消せ!




その後、由美子は仲本と会った。
自分のところへ河野が訪ねてきたことを明かし
仲本のところへも河野が行かなかったかを尋ねた。


仲本はそれを否定したが、由美子の口から河野の名前が出たことで、
由美子が書いたシナリオは偶然ではなく仲本が島村を殺したことを
告発しようとしているのではないかと考え始める。


由美子はシナリオライターとして脚光を浴び始めた。
そんな由美子に取材の依頼が入り、由美子は仲本の犯行を暴くために、
取材旅行のカメラマンに仲本を指名した。


映画村殺人事件・愛の邪魔ものを消せ!




だが、由美子はたとえ殺人犯であっても仲本を愛していた。
彼女はこれを機に仲本の愛を取り戻すつもりでいたのだ。



取材が終わり二人は近くに散歩に出かけた。



由美子は島村の養女といいながらも、体よくお手伝いとして使われているようなもんだった。
同じような扱いをされてきた仲本の気持ちは痛いほどよくわかる。


由美子はお金はたっぷりとあるので、シノブと離婚して自分と一緒になるように
仲本に要求した。
だが、仲本は由美子の意に反して彼女を殺害しようと迫ってくる。

映画村殺人事件・愛の邪魔ものを消せ!




そこへ島村の友人の息子(火野正平)がやってきたため、
仲本は由美子を殺し損ねてしまう。



明日は「落日の五重塔」のラストシーンが撮影される。
だが、仲本は由美子が真相をしっているという恐怖心に加えて、
自分の実力が所詮師匠の島村を越えるものではないという
仲間内での評価に激しいダメージを受けた。




一方の由美子は仲本が島村を殺したのではないかと考えながらも、
それを暴くよりも仲本を自分のもとに取り戻す方を優先していた。
ところが、仲本は自分よりもシノブを選び、しかも自分を殺そうとしている。



由美子は「落日の五重塔」のラストシーンを書き換えると、
本番中に、スタッフの面前で仲本が島村と河野を殺したことを暴いてみせた。



映画村殺人事件・愛の邪魔ものを消せ!



絶望した仲本は無言のまま、そのまま崖に向かって走り出した――。








最後に訪れる意外な事実が面白い。
こうきたかという感じで、このあたりは納得のキャスティングだ。
後味の悪い終わり方だが、初期の土曜ワイド劇場はやはり面白かった。





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