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「森村誠一の殺意の重奏」 (1978年) 

category - 土曜ワイド劇場
2007/ 05/ 27
                 
●「森村誠一の殺意の重奏」  1978年5月27日
原作: 森村誠一  『殺意の重奏
脚本: 猪又憲吾、杉本容子
音楽: 鏑木創
監督: 松尾昭典
制作: 東映
出演: 田村正和、多岐川裕美、小池朝雄、成田三樹夫、
天田俊明、長谷川明夫、和崎俊哉、早川絵美ほか



三宅(田村正和)と秋本(長谷川明夫)は
大手商社共生物産に同期で入社したライバル同士だが
秋元が一足先に係長に昇進した。

ある朝、佐野課長(天田俊明)の命令で秋本をアパートに迎えに行った
三宅は秋本の死体を発見した。


秋本の死で三宅は係長に昇進し、友田部長(成田三樹夫)の縁つづきの
同僚のOL弓子(多岐川裕美)と結婚する。







三宅明は共生物産の経理課社員。
同じ課の同僚秋本忠雄に社の用事で連絡することがあったために
夜中の12時を少し回っていたが電話をすることにした。


電話に出た秋本の部屋にはムード音楽が流れていた。
融通がきかない秋本の性格を考慮し明日の出社を待たずして
自宅に電話をかけたのだが、その気遣いは伝わらず秋本は機嫌が悪そうだった。
三宅はその時直感で秋本の部屋には女がいるのではないかと思った。



翌日、祝日の関係などで実質月末日だった。
当然経理課は忙しい一日である。
だが、堅物で知られる秋本は出社時間を過ぎても連絡もないまま出社しなかった。


経理課の課長浅野豊は部下の秋本に経理の重要な仕事を任せっぱなしで
細かい部分は掌握していなかった。
三宅と秋元は同期入社だったが、浅野に重宝がられていた秋本は
三宅よりも早く係長になっていた。


浅野はふとしたことから、三宅に秋本の家まで様子を見に行ってほしいと命じた。
三宅は管理人から鍵を借りて秋本の部屋に入ってみると、秋本は死体となっていた。
死因は青酸化合物による中毒死だった。



秋本は社では堅物で知られていたが、一方で放蕩な一面も噂されていた。
独身の秋本の部屋には長い女の髪の毛が数本落ちていて
死の直前に情交の後が見られたが相手の血液型まではわからなかった。


テレビの上の時刻表の、巻末付録の旅館案内にある
箱根のレークサイドホテルという名前の上に丸印があり
ゴールデンウイークに女と旅行の計画をしていたようだった。
ホテルには、三宅の名前で予約がしてあった。
三宅に心当たりはもちろんなかった。




秋本の死後、会社の金をかなりの額着服していたことが判明し
上司だった浅野も左遷されて、新たに会計士の資格をもつ
篠崎が課長に就任し透明性のある体制へと変えられていった。


そんな中で恩恵を受けたのが三宅だった。
浅野課長時代には、冷や飯を食らわされているような状態だったが
浅野失脚後は重要な仕事も任されて、
秋本が昇任する予定だった、課長補佐昇進も近いと噂されるようになった。



三宅はさらに篠崎課長の遠縁の娘で、同社で働く立花弓子と結婚した。
新婚旅行を決める際、箱根や伊豆方面へいくことをひどく嫌がった。
結局彼女の希望を聞いて北陸へ行った。


弓子は音楽が好きで、オーディオにも凝っていた。
針に誇りが付かないようにレコードに吹きかける
輸入のスプレイまで持っていた。
三宅はその匂いをどこかで嗅いだような気がするが
フランスの新製品で日本にはあまり出回っていない品らしい。


弓子がかけたレコードにも驚いた。
あの日、秋本の部屋から聞こえてきたものと同じ「ひき潮」という曲だった。


三宅の中にある疑念がわいてきた。
これを調べるために線香をあげにきたという口実で、秋本の実家へ行った。
秋本の荷物は全て残らず実家に引き上げられていて
例のスプレイとひき潮のレコードを探したがそこには見つからなかった。



三宅は秋本が殺されなかったら五月の連休に行く予定だった
箱根~熱海~館山寺と、弓子に行き先を教えずに旅行に連れ出した。

そして、最終日スプレイとレコードの事と証拠に
秋山を殺したのは弓子ではないかと問い詰めた。


しかし、弓子は三宅が秋本を殺したのではないかという。
女性経験がなかった三宅に、自分も純潔だと言っていたが
弓子は秋本と関係があったことは認めたものの
秋本の二重人格がわかってくるにつれて結婚をためらうようになった。
それに堅物で通っている秋本は信用がなくなることを恐れて
社内恋愛を隠しておきたがった。


あの夜、弓子は五月の旅行の打ち合わせのために秋本の部屋にいた。
ひき潮のレコードとスプレイは、その後に弓子に貸してくれていたのだった。
弓子がなぜ三宅を疑ったかというと、時刻表には箱根のホテルしかなく
箱根以降の計画は旅行のスケジュール表を見なければわからない。
しかし、スケジュール表はその後無くなっていた。
三宅が盗んだからだと思ったからだ。

それに加えて、三宅が秋本の部屋で嗅いだスプレイの匂いは
揮発性があって香りが長く残らない。
だから、翌朝部屋に行った時ではなくて
前夜弓子が帰った後に嗅いだはずだと確信していた。
あのスプレイは日本に何人も手にしていなくて
秋本のものも、あの日開封したばかりのものだった。


三宅が弓子に秋本殺しを追及したことで
弓子から思わぬ反撃を受けた三宅。
だが、弓子の表情は変わり三宅に妊娠したことを報告してきた。



実は、秋本が殺されていたという日に、三宅は秋本の部屋に行っていた。

電話で女の気配を感じた三宅は、真面目で通っている秋本が
いったいどんな女を連れ込んでいるのか興味を抑えきれなかった。
一時過ぎに秋本のアパートへ着くと、ドアがわずかに開いていた。
部屋の明かりは消えていて、女がいるのが解せなくなった。
呼んでも返答がなかったので、三宅はそのまま部屋に入ろうとしたとき
秋本の死体に躓いてしまった。


三宅は保身からドアノブと電灯スイッチの指紋を消して立ち去ろうとしたときに
テレビの上の旅行予定表が目に入り持って帰ってきてしまった。
ドアは閉めたときに自動でロックされた。
そして、翌朝課長から命令されて秋本のアパートへ再び行き通報したのだった。



三宅も殺していないというし、弓子も殺していないという。
一体犯人は誰なのか---。




森村誠一らしい同期入社のライバルに対する
嫉妬心が殺人という出来事から生き残った方の口から語られる。
上司に見込まれ自分よりも早く昇進した男が殺され
実はとんでもない額の不正を長きにわたって働いており
冷や飯をくわされていた側が、ライバルが死んだことにより
とんとん拍子に全ての事がうまく回り始めていく。


しかし、幸福の絶頂にいたのも束の間で
妻にライバル殺しの疑惑が生じ始める。
身の保全を一番に考えるサラリーマンとしての本能と
それとは裏腹に真相を解明したくなる抑えられない感情。


ドラマの方は見たことがないのですが
出演者とスタッフを見て長年見たいと思っている作品です。


原作とは設定が一部異なっているようなので
原作通りの終わり方ではないんだろうなきっと。





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