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2007/09/29
展覧会レポート昭和のドラマ昔の土曜ワイド劇場懐かし邦画

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「渓流釣り殺人事件・殺意の三面峡谷」 (1979年)  釣部渓三郎シリーズ第1弾

category - 土曜ワイド劇場
2007/ 09/ 29
                 
土曜ワイド劇場で放送されていた”釣部渓三郎(渓流釣り)シリーズ”は
釣部役が緒形拳、近藤正臣、林隆三とありますが
こちらは初代の緒形拳、池上季実子のコンビ。



土ワイの渓流釣りシリーズというとこのペアが印象深いのですが、
緒形&池上コンビはたった二作しか制作されていないんですよね。




●「渓流釣り殺人事件・殺意の三面峡谷」  1979年9月29日
原作: 太田蘭三  『殺意の三面峡谷 渓流釣り殺人事件
脚本: 猪又憲吾
音楽: 宇崎竜童
監督: 工藤栄一
制作: 東映
出演: 緒形拳、池上季実子、大坂志郎、安部徹、奈美悦子、
舟倉たまき、夏樹陽子、西田健、小林稔侍、伊豆肇、弓恵子ほか




渓流釣り殺人事件・殺意の三面峡谷





渓流釣りを趣味とする推理作家の釣部渓三郎(緒形拳)は、
ある日、朝日連峰の山中で女子大生の上條アキ(池上季実子)と知り合った。



数日後、釣部は憎まれ口をたたき合う間柄の友人・大沢警部(大坂志郎)と
多摩川へ釣りに出かけ、ひとりの中年男が川へ入るところを目撃した。
釣部たちの制止も聞かず男はそのまま川の中を進み死亡してしまう。



死体が引き上げられ、男がアキの父親・上條(伊豆肇)であることがわかった。
上條はアキを受取人として五千万円の生命保険を掛けていて、
自分が事故死したと証言させるためにそばにいた釣部たちを利用したのだ。



アキの父親は以前は会社を経営していたが菱川豪蔵(安部徹)に騙され、
資産と会社を手放さざるを得なくなった。
アキも父が事故死ではなく、覚悟の自殺を図ったことはわかっていて、
保険金もいらないと言い、釣部に父を自殺に追い込んだ菱川への復讐を宣言する。



渓流釣り殺人事件・殺意の三面峡谷


アキは菱川が渓流釣りが好きで秘境へも行くことから、
遭難に見せかけて殺す計画を打ち明ける。
釣部はそんなアキを止めるが、復讐心に燃えるアキは
釣部の言葉には耳を貸さず、喧嘩別れをしてしまう。






アキは大学の先輩で、菱川の秘書をしている吉見昌子(夏樹陽子)から、
菱川が釣りに出かけるという情報をもらっていた。
昌子は五年前出張先で菱川に強姦された過去があり、
憎んでいたためアキに協力していたのだ。



渓流釣り殺人事件・殺意の三面峡谷



菱川は釣りのエスコートをしてくれる牧口(片桐竜次)と一緒に、朝日連峰へ出かけた。
昌子からそのスケジュールを聞いていたアキも菱川の後を追いかけて山へ向かった。


釣部はアキのことが気になり自宅へ行ったが留守だった。
近所の人からアキが二日前に朝日連峰へ行ったことを知り
殺害計画を阻止しようとする。



ところが、釣部がアキを見つける前に菱川は朝日連峰の秘境で死亡し
自宅へ帰った釣部のところへ大沢がやって来て協力を求めてきた。
釣部は菱川が単独で行ったとは考えられず山に詳しい同行者がいたはずで、
その人物が遭難届を提出してないことから菱川が殺したのではないかと
自分の推理を話した。



渓流釣り殺人事件・殺意の三面峡谷



大沢は菱川の会社へ行き専務の倉持(佐伯徹)に菱川に同行者があったか確認し
昌子からアキに菱川の釣りの情報を漏らしていたことを突き止めたため、
アキに容疑がかかる。



釣部のアパートに大沢がやって来てそのことを伝えた後、
大沢と入れ違いで行方がわからなかったアキが突然やって来た。


彼女は菱川を殺すつもりで行ったのだが、牧口がべったり這いついてて、
おまけにアキが腹痛を起こしたことから犯行を断念したと話す。
釣部の心配をよそに若いアキはあっけらかんとしていて
事の重大さをわかっていないようだった。


渓流釣り殺人事件・殺意の三面峡谷



釣部は大沢から菱川の遺品を見に同行してくれと頼まれた。
どうやら大沢も同行者牧口が怪しいと思っているようで
アキに向けられた容疑はひとまず保留になった。







遺品の中には手作りの毛鉤があった。
釣部はそれが牧口が作ったものではないかと思い
遺族からしばらくの間借りることにした。



菱川の妻(弓恵子)はホストクラブの男(寺泉哲章)と浮気していて、
夫婦関係は冷え切っていた。
だが男にはアリバイがある。
一人娘のナミ(舟倉たまき)がいるが、結婚を誓い合っている
詩人・波多野夏彦(西田健)との結婚に菱川は生前反対をしていた。
波多野も事件当日、マンションの管理費を払っていてアリバイを主張していた。


波多野は世界中の山を旅していて、わざわざ牧口に殺人を依頼したとは思えない。





大沢は釣部と酒を飲みながら、やはり牧口に戻るといい、
釣部は先ほどの毛鉤から牧口の指紋が取れるのではないかと大沢に言った。
その頃、アキは警察で牧口のモンタージュ写真作りに協力していた。


渓流釣り殺人事件・殺意の三面峡谷



釣部の予想通り、毛鉤から指紋がとれて牧口が本名アカヤという元暴力団員だとわかり
大沢らはアカヤのアパートへ行くと一千万円の金が入ったアタッシュケースを
携えた倉持がやって来た。
ひとりで部屋へ入って行った倉持は、血だらけになったアカヤの死体を見て、
慌てて部屋を飛び出したところを大沢達に捕まえられた。



倉持は次期社長の座を狙い、赤坂の「ひろ」という店のホステス・洋子(奈美悦子)を通じて、
知り合った釣り好きのアカヤに菱川殺しを依頼していたのだ。
しかし、アカヤは自分が殺したのではないという。



大沢は洋子を取り調べ、アカヤが菱川を殺すつもりで山へ誘ったものの、
途中で足をねんざしてしまい殺しそこなっていたことを知った。
あの日山にいた三人のうち、菱川とアカヤが殺されたことから
残るはアキだけとなり再び彼女に疑いの目がかかる。



渓流釣り殺人事件・殺意の三面峡谷



そんなアキは自分の容疑を晴らすにはもう真犯人を見つけるしかないといい、
原稿の締め切り間近だった釣部を置いてひとりで朝日連峰へ行ってしまう。



ひとりになった釣部の元へ友人のカメラマンから山の写真集が届いた。
そこには菱川殺しの真犯人とみられる右袖が千切れていた登山家が写っているのを見つけた。
釣部は原稿の締め切りを無視して、朝日連峰へ向かった。



宿にいたアキと合流した釣部はそのことを話し、
山へ行きテントを張り、千切れた服の破片を探そうとする。
しかし、朝になるとテントにアキの姿が見えない。


渓流釣り殺人事件・殺意の三面峡谷



一方、アキは落ちていた「RCP」の文字入りの布切れを拾った。
そこへ菱川とアカヤを殺した犯人波多野が来た。
アキは波多野から逃げるがとうとう捕まえられてしまう。



その頃、大沢らもアカヤが所属していた神田神保町にある山岳クラブ”R.C.P”に、
波多野も在籍していたという情報を得た。






波多野が主張した菱川殺し当日のアリバイは、
波多野が管理費を持っていったわけではなかった。
管理人が彼の部屋を訪れると、入浴中で下駄箱の上にあった管理費を受け取っただけだ。
おそらく菱川を殺した波多野は、顔見知りのアカヤに姿を見られてしまい
口封じのために殺害したのだろう。


渓流釣り殺人事件・殺意の三面峡谷




山でアキを探していた釣部は、アキが波多野に連れられて
崖の上にいるところを発見した。


波多野の姉は菱川の秘書だった。
外国人の接待用の女として利用されたあげく、国会でそれが問題となると、
姉を自殺においやり心中事件に見せかけて処理した。


渓流釣り殺人事件・殺意の三面峡谷



釣部はアキがいる場所へ必死に登るが
登り切ったときには二人の姿は見えない。
釣部はアキの名前を大声で呼びながら探すと物音がした。
行ってみるとアキは倒れていて波多野は転落死していた。




山から帰ってきた釣部のアパートに大沢がやって来た。
そこにはアキの姿はもうない。


彼女は一年間語学の勉強をするという名目で海外へいってしまった。


渓流釣り殺人事件・殺意の三面峡谷




酒を酌み交わしながら大沢は釣部の女に対するツメの甘さを指摘した。
釣部も自分でわかっていながらなんとも出来なかった。










長年見たかったので放送されたときに楽しみに見たのだが、
淡々と進む演出につまらなさを感じてがっかりした。



だが、今回ブログに書いてみようと思い久しぶりに見直したところ、
やっぱり味があってかなりイイ!と印象が大きく変わった。


女性関係に不器用な中年作家・緒形拳に、
自由気ままな大学生・池上季実子との組み合わせもいいし、
緒形拳と大坂志郎の言いたいことを言い合える関係も小気味よく、
やはりこの3人がそろい踏みする初代のメンバーが一番いいですね。





※※※ 釣部渓三郎シリーズ ※※※


■ 「渓流釣り殺人事件・殺意の三面峡谷」

■ 「奥多摩殺人渓谷・釣れない魚の謎 釣部渓三郎の推理」

■ 「釣部渓三郎の推理!殺意の八ヶ岳」




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