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2007/10/02
展覧会レポート昭和のドラマ昔の土曜ワイド劇場懐かし邦画

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「松本清張の駅路・謎の伊勢路殺人旅行」 (1982年)

category - 土曜ワイド劇場
2007/ 10/ 02
                 
銀行員の父が定年退職後に、旅先で謎の死を遂げた。
残された娘は父の死の真相を探るうちに恐るべき犯罪に巻き込まれる。



●松本清張名作特選!
「駅路・謎の伊勢路殺人旅行
”死んだ父から絵ハガキが・・・・・”」 1982年10月2日
原作: 松本清張  駅路 (新潮文庫―傑作短編集)
脚本: 山田正弘
音楽: 菅野光亮
監督: 富本壮吉
制作: 東映
出演: 古手川祐子、広岡瞬、田村高広、
大坂志郎、吉行和子、河内桃子ほか



東陽銀行の営業部長・小塚貞一(田村高廣)が定年退職した日、
娘・友子(古手川祐子)が高代隆二(広岡瞬)から
プロポーズされたと貞一の会社に報告にやって来た。


松本清張の駅路・謎の伊勢路殺人旅行



さっそく、貞一は妻・百合子(河内桃子)、友子と一緒に
高代とレストランで会食をした。
友子が選んだ人だからと二人を祝福した貞一と違って
体裁にこだわる百合子は高代がデザイナーであることを理由に
もっと堅い職業の人の方が良いと反対する。



定年を迎えた貞一は、しばらく旅行へ行ってくるとぶらりと出かけた。
しかし、20日経っても貞一は連絡ひとつよこさないまま帰ってこない。
友子はそんな父が事故にあったのではないかと心配するが
これまでも行き先を告げず旅に出ていた貞一に慣れていた百合子は
全く気になる様子を見せなかった。


友子は高代と一緒に警察へ行き捜索願を出した。


そのあと、ふいに琵琶湖にいる貞一から絵ハガキが送られてきた。
帰ったら友子の婚約祝いにお気に入りのゴーガンの絵を贈ると書いてある。



松本清張の駅路・謎の伊勢路殺人旅行


これまで貞一の身を心配していなかった百合子だが
内心心配していたのか友子と二人で貞一の無事を喜んだ。


だがそれもつかの間、三重県の香落渓で貞一の死体が発見された。
友子たちが現地へ行くと、刑事の呼野(大坂志郎)は
貞一は旅に出てから1週間位経って死んだというが
絵ハガキはつい最近届いたもので呼野にハガキを見せる。


貞一が旅に出てから700万円の預金が引き出されていたが
所持金は小銭しかなく、殺された疑いが濃厚になってくる。


松本清張の駅路・謎の伊勢路殺人旅行






貞一の葬儀のためアメリカから兄(寺泉哲章)が帰ってきた。
友子はこれまで知らなかった父の一面を聞かされ
深い孤独を抱えながら生活していたことを初めて知った。




松本清張の駅路・謎の伊勢路殺人旅行





貞一の死体が発見されたところにある吊り橋に
貞一がひとりでいたというのを見たという目撃者が現れる。



その後、友子は貞一の部下から度々、大村という女から貞一に電話がかかり
話を人に聞かれたくない素振りを見せていたということを知らされた。
百合子も旅に出る少し前に大村と名乗る女から電話を受け
貞一に取り次いだことを友子に話した。



友子は貞一の遺品の中から今回の旅で撮った写真を高代に見せた。
その写真から貞一が琵琶湖を出て伊勢から鳥羽へ行ったことがわかった。


二人は鳥羽へ行き貞一が宿泊していたホテルを探し出した。
フロントの話では貞一はホテルをチェックアウトした朝、
女を乗せたタクシーが迎えに来たという。



松本清張の駅路・謎の伊勢路殺人旅行




友子は東京へ帰ると父の本当の姿を知るために高代とアルバムを見て
これまで貞一がいつどこを旅してまわったのかを書きだす。



高代は行き先があるエリアに集中しているのを知り
友子から貞一が以前、広島の支店長をしていたことを聞いていて
東京に住む貞一が広島の女と中間地点で落ち合い
一緒に旅をしたのではないかと推理した。



貞一は広島へは単身赴任で行っていて、
東京を離れたくなかった百合子は友子と残っていたのだ。
調べれば調べるほど、貞一が感じていた孤独を知らされる。






友子は真相を探るために広島へ向かう。
広島支店へ行くと父の部下(松本朝夫)から、当時父が実直そのもので
とことん仕事に打ち込んでいた様子を聞かされた。


友子は貞一がいたときの女子行員から話を聞こうとしたが
すでに十年前の出来事であり、唯一いた福村慶子(西尾三枝子)も
一年前に銀行を退職したという。


友子は慶子の住所を教えてもらうついでに彼女のタイムカードを見せてもらった。
父が旅に出てた時期と、慶子が休暇をとっていた時期がぴったりと重なる
友子は大村と福村という名前が似ていると感じた。



ところが訪ねてみると慶子は交通事故で死んでいた。
慶子には身寄りがなく東京に住む、従妹の福村よし子(吉行和子)が
葬儀などの面倒を見たと知りよし子の連絡先を教えてもらい、
残されていた慶子の日記帳を預かった。


松本清張の駅路・謎の伊勢路殺人旅行



そこには、慶子の貞一に対する愛情などか綴られていた。

これまで友子は百合子も真面目で仕事一途な貞一に
まさか女がいるとは思わず、ショックを受けた。
どうやら用心深い貞一は、慶子との連絡役に
よし子を介していたことがわかった。



慶子は三月前に事故死している。
百合子は貞一が旅に出る二、三日前に大村という女から電話があったと言った。
おそらく大村は福村よし子だろう、彼女は慶子が死んだことを隠して
貞一を呼び出して金を奪ったのではないか。




友子はひとりで東京に住むよし子のアパートへ行った。



念のため友子は慶子の友人を装ってよし子に話を聞くが
貞一のことを調べ上げていたよし子は友子が貞一の娘であることは知っていて
部屋に隠れていた愛人の山崎(立川光貴)に友子の始末を相談した。


松本清張の駅路・謎の伊勢路殺人旅行



部屋でひとり待たされていた友子は玄関に男の靴があるのに気が付き
身の危険を感じてアパートを立ち去った。



よし子は貞一が家庭も捨てて慶子と一緒になろうとしたのを知り
二人に激しい嫉妬を抱いたのと、慶子から借金の返済を迫られ
自分に金がなくなったら前科持ちの山崎から捨てられると思い
山崎とよし子が貞一を殺し金を奪っていた。



山崎が貞一の書いた絵ハガキをわざと遅らせて投函し
行方不明であるように偽装しようとしたことを見破ったのではないかと考えた山崎は
電話で友子をおびき出すと気絶させてトラックに乗せて殺そうとする。


松本清張の駅路・謎の伊勢路殺人旅行




その頃、貞一がひとりで吊り橋にいたところを見たという目撃者が
貞一から金を奪った可能性が出て来て呼野らが取り調べを行った。
男はあの時落ちていた金を見つけ、札束を盗もうとしたところ
貞一が男女に殺されるところを目撃しその場から逃げていたのだ。


松本清張の駅路・謎の伊勢路殺人旅行



呼野らはモンタージュ写真を作り、男が前科のある山崎であると割りだすと、
よし子のアパートへ行った。
そして、山崎が友子を殺そうとしていることを聞き
彼女が殺される寸前に助け出すことが出来た。



松本清張の駅路・謎の伊勢路殺人旅行



友子は高代とふたりで吊り橋から弔いの花束を投げた。








ラストシーン、吊り橋の中央で古手川祐子が立ちすくんだまま
一歩も動けなくなってしまった。
彼女は自分の身長緒よりも高いところはダメという
高所恐怖症だった。


一方、田村高廣は見合い結婚した妻との夫婦生活は冷え切り
これまで仕事に激しく打ち込むことで孤独を紛らわせてきた。
単身赴任先で若い女が出来、定年後に彼女と新しいスタートを
切ろうと旅に出たところで殺されてしまうという役どころ。


実生活でもドラマと同じ年頃の娘を持つ田村は
「これが放送されたら女房や娘の扱いも変わってくるかな」と
意味深な発言をしていたとか。



※※※ 松本清張作品記事一覧 ※※※


■ 「ガラスの城」

■ 「声・ダイヤルは死の囁き」

■ 「顔・死の断崖」

■ 「犯罪広告」

■ 「聞かなかった場所」

■ 「種族同盟・湖上の偽装殺人」

■ 「紐・恐怖の大回転遊覧車」

■ 「帝銀事件・大量殺人!獄中三十二年の死刑囚」

■ 「地の骨・犯罪大学・入試問題を拾った女」

■ 「駆ける男」

■ 「白い闇・十和田湖偽装心中」

■ 「小さな旅館」

■ 「死んだ馬・殺人設計図」

■ 「山峡の章・みちのく偽装心中」

■ 「地方紙を買う女・昇仙峡囮心中」

■ 「書道教授・消えた死体」

■ 「風の息・事故か!謀略か!もく星号三原山墜落の謎」

■ 「事故・国道20号線殺人トリック」

■ 「駅路・謎の伊勢路殺人旅行」

■ 「危険な斜面・白骨になった女」

■ 「殺人行おくのほそ道」

■ 「寒流・銀行を手玉にとった女」

■ 「溺れ谷・蜂は一度刺して死ぬ!」

■ 「連環・偽装心中をあばく女」

■ 「熱い空気・家政婦は見た!夫婦の秘密」

■ 「断線・新妻を棄て、愛人を殺し年上の女と心中した男」

■ 「葦の浮舟・奥飛騨―東尋坊密会の旅」

■ 「証言」

■ 「高台の家・美しい未亡人の妖しいサロン」

■ 「黒い樹海・京都密会の旅殺人事件」

■ 「黒い空」

■ 「数の風景」

■ 「一年半待て」

■ 「霧の旗・獄死した兄は真犯人じゃない! 女の肉体を賭けた復讐の旅立ち」

■ 「鉢植えを買う女」

■ 「状況曲線・巨大談合組織の黒い殺人!男と女が欲望の罠にはまる…」

■ 「黒い樹海・姉の金沢不倫旅行が連続殺人を呼ぶ!」




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