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「幻の女・離婚殺人の罠」 (1981年)  ウィリアム・アイリッシュの代表作『幻の女』 - 2008.09.12 Fri

土曜ワイドでウィリアム・アイリッシュの作品は映像化してますが
代表作「幻の女」は放送開始より結構経ってからだったんですね。




●「幻の女・離婚殺人の罠」  1981年9月12日
原作: ウィリアム・アイリッシュ  『幻の女
脚本: 佐治乾
音楽: 篠崎耕平、ハング・ルーズ
監督: 小沼勝
制作: にっかつ撮影所
出演: 水沢アキ、山口崇、江原真二郎、
宮下順子、藤岡琢也、中島ゆたか、真理明美ほか


幻の女


赤沢病院の事務長赤沢(江原真二郎)は、
この病院の創設者の娘・美奈子(宮下順子)を妻にしていたが
二人の関係は冷え切っていた。


美奈子が離婚に同意したのをきっかけに、
赤沢はかねたより思いを通わせていた看護婦の弓子(水沢アキ)との結婚を決意する。

だが、その後美奈子が殺害され、赤沢に容疑がかかる。
アリバイを証明できる人物は、名前もわからぬゆきずりの女だった。








スコット・ヘンダースンはキャロル・リッチマンという若い恋人がいて
妻マーセラに離婚の話しを切り出していた。
マーセラは自分だけを愛している傲慢な女だった。


スコットはマーセラにキャロルの存在を話していた。
隠し事をせずに、きちんと夫婦関係を解消したかったからだ。
だが、マーセラは離婚はしないと言っていた。


キャロルがマーセラに直接話をしてみると言ったが
スコットがそれを拒否し、スコットがマーセラに
もう一度順序立てて話して彼女に納得をしてもらおうということになった。



スコットは行きつけのレストランに予約の電話をし、ショーのチケットも手配した。
この日はジョン(ジャック)・ロンバードの送別会があったが
それをキャンセルしてマーセラとの話し合いの時間に割くことにした。
この日は死ぬ気になってマーセラに優しく接しようと思っていた。

帰宅したスコットにマーセラはシャワーを浴びて服を着替えてくるように言った。
だが、マーセラは支度をしておらず全く行くつもりがないことが明らかだった。

彼女は自分の代わりにキャロルを連れてったらいいといい
頭に来たスコットはその場でキャロルに電話したが留守だった。
そんな姿をみてマーセラは腹を抱えて笑った。


カーッとして頭に血が上ったスコットは「これから街に出て
最初に出会った女を代わりに連れていく」と怒鳴り散らすと
帽子をかぶって家を出ていった。


街へ出たスコットはこの言葉通りに行動することになる。


赤いネオンサインが点滅する”アンセルモズ”という店を見つけ
なぜか急に足が止まり中へ入っていった。
そこでパンプキンそっくりな形と鮮やかな色に特徴がある大きな帽子をかぶった
黒い服の女を見つけて声をかけた。

今は夕方の六時十分、この後予定があるかどうかを尋ね
カジノ座のショーに誘った。

下心があるわけでないスコットは女に、このあと食事をしてショーを観て
楽しく過ごす。名前や住所などは一切教え合わないと告げ
女が勘定済だということで自分の代金だけを支払い一緒に店を出た。


二人はタクシーに乗りレストラン「メゾン・ブランシュ」へ向かった。
ふと目に着いたタクシー運転手の営業許可証には
”アル・アルプ”という韻を踏む名前が書かれてあった。


レストランへ着くと女は化粧室へ行った。
帽子を脱いだ姿を見るとスコットは帽子の効果の大きさに驚いた。
女はただの平凡な女性になってしまい輝きと個性が全くなくなっていた。
何ら特徴のない平均像のひとりの女だった。


女が化粧室に行っている間に、スコットは給仕長から出迎えられ
二人で予約をしていたものの一名だと勘違いされた。

女が出てきてスコットは一緒に食事をとる。
お互いの詮索をしないことになっていて会話もごくごく無難なものだった。
女はスコットのネクタイだけが服に合っていないと言った。
家を出る時激高していたスコットは自分がどんなネクタイを締めてきたかさえ覚えていなかった。


レストランを出ると女は帽子をかぶり劇場へ向かった。
大男のマイクル・オバノンというドアマンが
女が通り過ぎていったときに大きく目を見開いてその帽子を見ていた。


二人の到着が遅く、劇場のロビーには人がおらず
入口でチケットの半券をもぎ取る係さえいなかった。
中へはいるとすでに暗くなっていて、案内係が懐中電灯で
二人のチケットを確認しながら席へ案内してくれた。
行ってみると席は最前列で舞台に近すぎるほどだった。



ショーの前半が終了すると場内が明るくなった。
スコットはいつもの癖で無意識に持っていたプログラムの全頁の角を
表から裏の方へ折り曲げてしまった。


ドラマーのクリフ・ミルバーンは女の帽子に気づくと
チラチラと見て気にしている様子が伝わってきた。


舞台上では女優エステラ・メンドーサが女を敵意むき出しで見ていた。
それは舞台でかぶっている自分の帽子と女のそれが同じデザインだったからだ。

ショーが終わり帰る時にスコットが置いていった端が全て折れたプログラムを
女は記念に取っておくと言って拾い上げた。


時刻は11時45分だった。


二人は最初に出会ったアンセルモズに戻ると別れの一杯を楽しんだ。
女はそのまま残るというので、スコットは一人で店を出ることにした。

帰り際女はスコットに「大事な人と仲直りしたら?」と言った。
女は最初に会ったときからスコットが大事な女性と喧嘩したのを知っていた。


家に帰ったスコットを待っていたのは死体となったマーセラと刑事たちだった--。


スコットがマーセラと喧嘩をして家を出た直後、スコットのネクタイで首をきつく
締め上げられてマーセラは殺されていた。
スコットは殺害時刻にアンセルモズで女と会っていた。
女の証言さえとれればスコットのアリバイが成立するが
ふたりはどこの誰かも名乗らなかった。


スコットは刑事に当日の行動を話し、女の事も話す。
刑事たちはスコットがアンセルモズへ行った証言はとれるのだが、
六時十分にいたかどうかの決め手にはならない。
確実にスコットがこの時間店にいることの証明はあの女しかできないのだ。


その女を探し出そうとするのだが、あの日スコットと一緒にいた女を見ていたはずの
タクシー運転手もレストランの従業員たちも、カジノ座のドアマンも
ドラマーも、女優でさえもみな申し合わせたように女などいなかったと証言した。


スコットは妻殺しで死刑が確定し、執行日へのカウントダウンが始まる。


スコットの無実を信じるキャロルもなんとかそれを証明しようとするが
どうにもできなかった。


事件を担当したバージェス刑事は、スコットに
実は無実じゃなかったかと思っているといった。
犯行を犯したにしてはそのアリバイはもろく
もしかしたらスコットが事実を言っていたのではないかと考えたのだ。


バージェスは、スコットに無実を証明するために動いてくれる
男の友人にそれを頼むように言いに来た。

スコットはジョン(ジャック)・ロンバードにそれを依頼して
ロンバードは彼の無実を証明するための
幻の女を探し出すためにこれまでの証人たちに会いに行く。


だが、ロンバードやキャロルがスコットが
証人たちが本当は幻の女を見たと認めると
次々に彼らは死んでいってしまう。


最後の最後で、ロンバートはスコットが端を全部折った
プログラムを幻の女が持ち帰ったことをしり
古い劇場プログラム買取の広告をだして
幻の女が現れるのを待つが---。




////////////////////////////////////////////////////////////


「幻の女」はウイリアム・アイリッシュの代表作である。
あまりにも有名なミステリーの古典とも言われている本作。



新訳版で読んだのだが、前訳を担当した稲葉明雄氏の遺族に了解をもらい
あの有名な言葉が使われています。


頁を開くと

”夜は若く、彼も若かったが、夜の空気は甘いのに、彼の気分は苦かった。”


という、お馴染みの始まり方でストーリーが始まります。



土ワイの「幻の女」は昔、再放送で見ていたし
アイリッシュの小説自体も有名であらすじも犯人も知っていて読んだのですが
それでも充分に楽しめました。


ロンバードは友人の無罪を晴らすために警察が聞きだせなかった
幻の女がスコットの証言通り確実に存在していたことを調べ上げます。
だが、それを証言したものたちはその直後に死亡してしまう。
幻の女の手掛かりをつかむと、それはすぐに手のひらからするりと抜けてしまう。


ロンバードとは別にキャロルもまた危険な目にあいながらも
幻の女を追いかけていた。


最後どうしようもなくなったロンバードはスコットが
劇場プログラムの端を全て折り曲げるという癖があることを知り
当日もプログラムを折ってそれを女が持ち去った事実を知ります。

女がまだ持っている可能性に賭け
古いプログラム買取の広告を載せて女が現れるのを待つ。



ここから真犯人がわかり逮捕されるまでの迫力と緊迫感がすごかった。



土曜ワイド劇場の前にも「火曜日の女シリーズ」でドラマ化されていて
こちらも見てみたいなと思っています。

設定が原作とは異なっているようですが、山口崇がこちらにも出演していて
もしかしたら土ワイと同じ役なのかな?

ふたつを見比べてみたいな。




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