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2008/10/03
展覧会レポート昭和のドラマ昔の土曜ワイド劇場懐かし邦画

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美女シリーズ16 白い乳房の美女・江戸川乱歩の「地獄の道化師」 (1981年)

category - 土曜ワイド劇場
2008/ 10/ 03
                 
土曜ワイド劇場の美女シリーズ第16弾!


タイトルも「白い乳房の美女」と単刀直入で
いきなりの入浴シーンからスタート。


この頃はもうオープニング曲が例の曲になっていて
変装を解くシーンなどがパターン化されていた頃だ。



白い乳房の美女・江戸川乱歩の地獄の道化師



●「白い乳房の美女・江戸川乱歩の地獄の道化師」  1981年10月3日
原作: 江戸川乱歩  『地獄の道化師
脚本: 宮川一郎
音楽: 鏑木創
監督: 井上梅次
制作: 松竹
出演: 天知茂、岡田奈々、荻島真一、白都真理、
荒井注、五十嵐めぐみ、片桐夕子、高橋昌也、蟹江敬三、ほか


白い乳房の美女・江戸川乱歩の地獄の道化師





振付師の白井清一は次のオデット役を資産家の娘相沢麗子(白都真理)と
恩師の次女野上愛子(岡田奈々)のどちらにするかで悩んでいた。


白井が喫茶店でポスターの打ち合わせを済ましたところへ
愛子の姉のみや子(片桐夕子)がやってきた。
ふたりは親が決めたいい名づけのような関係にあったが
白井はみや子に自分には好きな人が出来たので
結婚する気はないときっぱり断った。






白い乳房の美女・江戸川乱歩の地獄の道化師

みや子が喫茶店を出ていくと、麗子からふたりが会っていることを知らされた
愛子が入れ違いでやって来た。
愛子はてっきり自分のバレエの主役争いのことだと思っていたが
白井はそうではなく自分たちの結婚のことで
好きな人が出来たから断ったことを告げた。



みや子は陰気な雰囲気の女だったが、特にこの頃元気がなく暗かった。
みや子のもとにある日、小包が届き、中にはピエロの人形が入っていて
それを見たみや子は脅えていたのだ。


白い乳房の美女

そして、愛子にも私に何かあったらお母さんを大切にしてあげてと
気にかかる言葉を残していた。



そのみや子が失踪した。


彫刻家綿貫創人(蟹江敬三)の自宅から預かった彫刻を
運んでいた車から1体の人形が落ちた。
そこからは赤い液体が流れていた。
彫刻を壊し中を開けてみると一人の女性の死体があった。


白い乳房の美女

波越警部(荒井注)のもとへテレビで事件を知った愛子がやってきて
乳房にホクロがあるという特徴から、死体はみや子であることが判明した。


白い乳房の美女

波越警部は早速、綿貫を取り調べる。
綿貫は警察が来たことで素直になんでも話すと言うが
彼は彫刻の贋作がバレたのかと思っていただけで
みや子殺しはやっていないという。

しかし、みや子は綿貫のところへ半年程習いに来てたことがあり
警部から関係があったのではないかと疑われるが
暗い雰囲気で自分のタイプではないので違うと反論する。


綿貫にはアケミというモデルの愛人もいて
ふたりで淡路島に行っていたのでアリバイがあると言う。





みや子の葬儀を済ませた愛子が母(星野晶子)と二人でいると
外の異変に気が付いて確かめに行った。

白い乳房の美女

そこにはピエロがいて
「おまえに、世の中に絶望したものの気持ちがわかるか?」といい
愛子を襲ってこようとした。

白い乳房の美女

愛子の悲鳴に母がかけつける。


白い乳房の美女

自宅で静養している愛子の元へ白井が見舞いに訪れた。
愛子はピエロを見たというが、白井は幻覚だよという。
そして、白井は前に自分に好きな人がいると言った相手は愛子であると告白する。


みや子の葬儀も終わり、元気になった愛子がレッスンを再開することになり
白井が家へ迎えに来た。
そこへ愛子宛に小包が届く。



白い乳房の美女


中にはピエロの人形が入っていて、手には「死」の文字が書かれた旗を手にしていた。




明智が車に乗っているとサンドイッチマンがピエロに扮していた。
そこで誰がピエロをやっても、ピエロのメイクをしている限り
ピエロにしか見えないと思いながら事務所に帰ると
波越警部がいて、そろそろ本物のピエロが姿を現すのではないかと推理した。
そこへ白井が愛子のもとに届いたピエロの人形を持って相談しにきた。


明智はみや子の最後の姿を見たのは自分だと思うが
その前に白井と会った時に何があったのか教えて欲しいというと
白井はみや子とは結婚するつもりがないこと
妹の愛子を愛していることを話すと、みや子はお別れしますと言い残し
店を出ていったことを話した。
白井は愛子がピエロの姿を見たこともいうと
波越警部が先ほどそれを明智が予測していてさすがだと感心した。




愛子はある夜、白井から電話で振り付けの変更があると呼び出された。
迎えの車に乗るとどうも方向が違う。
すると、運転席に乗っていたのはピエロで、愛子は車から逃げた。
愛子のあとを追いかけてきたピエロは、崖に逃げた愛子に追いつき
なんで自分がこんなことをするのか教えてやろうという。



白い乳房の美女

愛子の失踪を知らせる輪転機!


愛子が失踪してから、白井はオデット役を正式に麗子に決定した。
明智と文代(五十嵐めぐみ)もレッスンの様子をスタジオに見に来ていた。
明智は今回の事件は、白井の近くで起こっていることだと言い
白井にも動機があると言う。
明智は白井が玲子の父相沢(高橋昌也)から融資を受けていて
最初からオデットは麗子に決めていたことを見抜いていた。
白井は自分を疑っているような明智に罵倒を浴びせてると帰ってしまった。



レッスンを終えた麗子がシャワーを浴びていると、外にピエロが現れて
窓の隙間から麗子の肩口にナイフで傷を負わせた。


白い乳房の美女

居合わせた明智が悲鳴を聞きつけ、暗がりの中ピエロを追いかけていく。

暗闇に映えるピエロと青スーツ姿のセンセ。


ピエロに逃げられてしまったが、白い車で逃走したことをつかむ。
そこへ、明智に失言を謝ろうとした白井が白い車で戻ってきた。
麗子を襲っていったときにピエロの人形があり
怪文書には綿貫の口癖「神秘の謎」という言葉が書かれてあり
波越警部は綿貫が怪しいと言った。



アケミが首を絞められて殺されてしまう。
殺害現場にはまたしてもピエロの人形が置いてあった。


白い乳房の美女

夜の明智事務所では明智が今回の事件に推理を巡らせている前で
ピエロの人形を前に、文代と小林も犯人について話し合っていた。



白い乳房の美女

そこへ、綿貫が明智を訪ねてきた。
波越警部が自分を犯人扱いにして
身の潔白を明かすために弟子にしてくれと頼み込む。
明智は綿貫にみや子との本当の関係を教えて欲しいといい
みや子と一度だけ体の関係があった事を告白した。
そこへ波越警部もやってきて、綿貫と鉢合わせする。
明智は綿貫を弟子にしたし、彼が犯人ではないという。
そして近いうちに犯人は麗子を狙いに来ると断言した。


波越たちは相沢宅に張り込んでいた。


白い乳房の美女

白井が麗子の気を紛らわすためにピアノを弾き始めたとき
窓にピエロの影が映り一同がそれを追いかけた。
それはピエロがチンドン屋を介して頼まれた子供の仕業だった。
部屋に戻った白井は麗子にテーブルにあった紅茶をすすめ
飲もうとしたとき部屋に靴の足跡を見つけた明智が
紅茶のカップをとると水槽に紅茶を流した。
すると、それは毒入りで金魚が浮き上がってきた。


明智は足跡の泥を調べるといいと波越にいい
その結果、泥の中に紛れていた種から
足跡の人物がいるエリアが絞られた。



明智から目立たないところにある空き家で白い車が停まっている
家を文代たちがとうとう探し出した。
波越警部たちがそこへ踏み込むと、上の窓から犯人は逃げたようで
ピエロの衣装が道路に落ちていた。
無人かと思われた家からすさまじい悲鳴があがる。

波越たちがその場所へ駆けつけると、硫酸を浴びて
顔がただれた女がひとりいた。
女は相沢病院に入院することになった。



またみや子の友人でイトウ フジコという女性が半月ほど前に亡くなっていて
みや子と同じように乳房にホクロがあることがわかった。
明智たちから呼び出されて白井と愛子の母が彼女のお墓に行き
土葬されていたため棺を開けると中には愛子の遺体が入っていた。



白い乳房の美女

ある夜、麗子が寝ているところを注射器を持ったピエロが襲おうとし
それを綿貫が取り押さえた。








白い乳房の美女

部屋に入ってきた波越はやっぱり綿貫が怪しいというが
それは明智の変装だった。


白い乳房の美女

今回はお約束ポケットにイニシャル「A」の縫い取りがある
白のジャケット姿を華麗に披露!



明智がピエロの面をとると、その下から包帯で顔をグルグル巻きにされた
硫酸を浴びて入院していた女の姿が現れた。
その女こそ、今回の真犯人、死んだと思われていた野上みや子だった。


みや子は子供がない野上家へ養女に来ていて、
その後に野上夫婦の間に生まれたのが愛子だった。
この事を知ってからみや子は愛子に嫉妬心を持つようになった。




胸にホクロがある友人イトウフジコが死に葬儀へ行った翌日
白井から自分と結婚する意志がないことを聞き出し
さらに白井が愛子を愛していることを知って
人生に絶望したみや子は、フジコの死体を自分の身代わりにすると
ピエロに扮して愛子を殺してしまった。


その後、白井の気持ちが麗子に移ると
今度は麗子も殺そうとしたのだった。

綿貫の愛人アケミを殺害したのは
初めての男だった綿貫に体を遊ばれ
綿貫が愛していたアケミに嫉妬心を抱いたからだった。


愛子の母は、みや子も愛子も分け隔てなく
愛情をかけていたつもりだったと話していたという。


白い乳房の美女


全てが明らかになり、みや子は隠し持っていた毒を飲んだ。
相沢が慌てて吐き出させようとするが
みや子はお願い死なせてといい
本当のお母さん、お父さんに会いたいと言い残すと息を引き取った。















「白い乳房の美女」といいながらもそのタイトルに違和感あり。
”乳房”を晒すのは犯人の陰気な片桐夕子で美女とは言えない。
今回の美女シリーズの美女は誰といったら、誰もが岡田奈々だと思うだろう。
「白い乳房の美女」って誰を指していたんだろう。
やはり片桐夕子か…?




その岡田奈々も中盤であっさりと姿を消してしまう。
結果は殺されていたのだが、そのへんはあやふやで
実は生きていて最後に登場するだろうと思っていたら
予想を裏切る展開で面白かった。




これ乳房のホクロとかは別として、わりと原作にのっとって
ドラマ化してるんですよね。


怪しいと思っていた荻島真一も今回は犯人ではないし、
だけどいい人ではなくいい名づけの片桐夕子には
親の決めた結婚はきっぱり断って、尋ねられるままに
岡田奈々が好きだといいながらも
自分のバレエ団に金を出してくれている高橋昌也の娘
白都真理もちゃっかり狙っているというわかりやすさ(笑)。









しかし、「白い乳房の美女」はシリーズの中でも好きな作品のひとつ。
このドラマが見ごたえあるのは、みや子役の片桐夕子の抜群の演技力もある。


美女シリーズでは脱ぎ要員でポルノ系の女優がよく出てくるが
今回の片桐夕子もそれ出身だが、やはり格が違う感じだ。

特に最後、硫酸を浴びて顔を包帯でグルグル巻きにされるのだが
表情が見えない中でもみや子という悲しい女の結末を
見事に演じきっていてそこは見せ場となっています。


自分が養女と知ってから性格が卑屈になり
白井からも自分ではなく妹を愛していると言われ
初めて抱かれた男にもこれは遊びだよと諭され
とことん男に縁がない泣きたくなるような役回りなのだが
そんなみや子哀しさ切なさを充分に表現してました。


そこに、滑稽でどこか寂しげなピエロを重ね合わせ
見どころの多い作品に仕上がっています。



音楽もそれに合わせて、軽快な笛のピロロロ~♪があったり
不気味さもかんじさせるリズムで全てがうまくマッチしています。



美女シリーズはやはり井上梅次作品が面白い。



美女シリーズ 井上梅次



梅次もノリノリ~♪









美女シリーズ 記事一覧


1. 「氷柱の美女・吸血鬼」

2. 「浴室の美女・魔術師」

◆ 浴室の美女・江戸川乱歩の「魔術師」ぺりぺりタイムとファッション

3. 「死刑台の美女・悪魔の紋章」

4. 「白い人魚の美女・緑衣の鬼」

5. 「黒水仙の美女・暗黒星」

6. 「妖精の美女・黄金仮面」

7. 「宝石の美女・白髪鬼」

8. 「悪魔のような美女・黒蜥蜴」

9. 「赤いさそりの美女・妖虫」

10.「大時計の美女・幽霊塔」

11.「桜の国の美女・黄金仮面Ⅱ」

12.「エマニエルの美女・化人幻戯」

13.「魅せられた美女・十字路」

14.「五重塔の美女・幽鬼の塔」

15.「鏡地獄の美女・影男」

16.「白い乳房の美女・地獄の道化師」

17.(1)「天国と地獄の美女・パノラマ島奇談 ≪前編≫」

17.(2)「天国と地獄の美女・パノラマ島奇談 ≪後編≫」

18.「化粧台の美女・蜘蛛男」

19.「湖底の美女・湖畔亭事件」

20.「天使と悪魔の美女・白昼夢」

21.「白い素肌の美女・盲獣」

22.「禁断の木の実の美女・人間椅子」

23.「炎の中の美女・三角館の恐怖」

24.「妖しい傷あとの美女・陰獣」

25.「黒真珠の美女・心理試験」





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