2008/11/04
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「天使の証言・女弁護士朝吹里矢子」 (1978年) シリーズ第2弾

category - 土曜ワイド劇場
2008/ 11/ 04
                 
十朱幸代の女弁護士朝吹里矢子シリーズ第2弾。


●「天使の証言・女弁護士朝吹里矢子」  1978年11月4日
原作: 夏樹静子  『天使が消えていく
脚本: 宗方寿郎
音楽: 大野雄二
監督: 井上昭
制作: 東映
出演: 十朱幸代、鶴田浩二、小林千登勢、小倉一郎、
坂本スミ子、桑山正一、丹阿弥谷津子ほか



天使の証言・女弁護士朝吹里矢子



朝吹里矢子(十朱幸代)は、
心臓に穴の開いた赤ん坊のユミ子を育てるために
売春して起訴された神崎志保(小林千登勢)の弁護を担当していた。



天使の証言・女弁護士朝吹里矢子



多額の入院費を賄うために非力な志保は
ホステスの給料だけでは間に合わず
体を売るしかなかった。



里矢子は志保親子に接するうちに、
ユミ子をわが子のようにかわいがり
人形やおもちゃをプレゼントする入れこみようだ。



里矢子の熱意がこもった弁論のおかげで
志保を1万円の罰金刑だけで済ますことができた。



天使の証言・女弁護士朝吹里矢子


そんな里矢子に藪原(鶴田浩二)は、わが子を殺して起訴された
塩田良子(吉野佳子)の弁護を命じた。



天使の証言・女弁護士朝吹里矢子


良子は息子の宏一の病気を苦に宏一を殺してしまったが
同じ状況にありながらも子供のために体を売って必死に
入院費を賄っていた志保との差を感じ憤りを感じる。





里矢子に雑誌「婦人文化」から幼児の心臓病の特集を組むため
取材に協力してほしいという申し出がはいっていた。


天使の証言・女弁護士朝吹里矢子



後日ユミコを抱いて病院で撮影していたところに志保がやってきた。
それを見た志保は、ユミコを奪い取り激しくののしった。





里矢子も志保の許可を得ておらず悪いと思ったが、
この日の志保はいつもと違った。


志保をきちんと更生させるという事で罰金刑ですんでいたが
里矢子は志保の変わりように不安を感じた。




里矢子の紹介で志保は飲食店に勤め始めていた。
だが、心配した里矢子が様子を見に行くと、
志保は店を3日も休んでいた。



天使の証言・女弁護士朝吹里矢子


以前志保が勤めていたバーへ行くと
売春で捕まった志保はバツが悪かったのか
バーには復帰していなかった。




里矢子は志保のアパート前で帰りを待つと
深夜1時頃志保が帰ってくる。
不安は的中し、志保は再び体を売る生活に戻っていた・・・。




雑誌に掲載された里矢子とユミ子の記事を見て
み知らぬ男(桑山正一)が事務所にやってきた。




天使の証言・女弁護士朝吹里矢子


男は手術費用にと55万円を寄付してくれマスコミの効果は大きく
里矢子は事務員の吉村サキ(坂本スミ子)や
藪原の甥・風見志朗(小倉一郎)とその善意に感激した。



そして、手術当日里矢子と志朗が病院へ行くと
志保はとうとう姿を現さず
里矢子が立ち会うこととなり手術が行われる。



天使の証言・女弁護士朝吹里矢子



手術は無事に成功し里矢子がアパートへ行った。




天使の証言・女弁護士朝吹里矢子

志保は部屋にいたが、里矢子の報告にも
志保は嬉しそうな顔ひとつみせない。



里矢子が事務所に出勤すると刑事(玉川伊佐男)が待っていた。
新宿にあるステーションホテルで会社社長の
谷口健策(福山象三)が殺された。




天使の証言・女弁護士朝吹里矢子


犯人は商売女とみていて、前にホテルの周辺で売春をしていた
志保に容疑がかかっているというのだ。



事件が起きたのは里矢子が志保の帰りをアパート前で待っていた晩だった。
犯行時刻は22時から0時前後で、志保はその時間のアリバイを主張したが
刑事たちはそれを疑っている様子だった。




天使の証言・女弁護士朝吹里矢子


里矢子は志保から事件当日のアリバイを聞き出そうとするが
荒れた生活に戻った志保はそれには答えず
ユミ子を生まなかったと吐き捨てた。




天使の証言・女弁護士朝吹里矢子


志朗は公判中は志保が猫をかぶっていて、本来の性格は今のもので
里矢子は志保に利用されただけだという。



良子の公判でも、検事(菅貫太郎)は
良子が近所の人たちに宏一を生まなかったと話していたという。
だが、良子は宏一がかわいく不憫に思い殺してしまったが
自分も後を追うつもりだったと供述する。


病気の子供を産んだことを後悔する言葉と
それとは逆にかわいく思う母の気持ちが垣間見れる。


以前とは変わってしまった志保の様子が里矢子は心配でならない。
里矢子がユミ子の病院へ行くと、明日の退院をまたずにして
志保が強引にユミ子を退院させてしまった。




天使の証言・女弁護士朝吹里矢子


里矢子はそのまま一緒にアパートまで行くと
泣き叫ぶユミ子のおむつをかえ志保にミルクを要求した。
だが、志保はユミ子に熱いミルクを飲ませようとして
里矢子は志保に安心してユミ子を任せることが出来なかった。



事務所に帰ると里矢子は藪原(鶴田浩二)から呼ばれた。
里矢子は志保親子に気持ちも時間も大きくとられ
良子の事件の進捗状況を薮原に報告していなかった。


薮原は弁護士としては感情移入することは良くないと里矢子を諭す。


だが、里矢子は相変わらずプレゼントの人形を持って
夜に志保のアパートへ行った。
志保はユミ子がいる中、堂々と新宿のバーテン・
坂本竜平(立川光貴)を部屋に連れ込み抱き合っていた。




天使の証言・女弁護士朝吹里矢子



その光景を目にした里矢子は驚いて部屋を出ると
坂本も部屋から飛び出し、志保は未練たらたらで後を追ってきた。


だが、坂本の姿が消えると志保は部屋へ戻って行った。
心配した里矢子が部屋へ入ると、志保はユミ子のベッドのそばで
ナイフを手にして立っていた。



里矢子は驚いて志保を責めるが、
今の志保には何を言ってもムダだった。




天使の証言・女弁護士朝吹里矢子

里矢子は部屋を出ると、窓を開けてそばにあるユミ子のベッドに
そっと人形を置いて帰って行った。




アパート前に停車してある自家用車に乗ろうとしたところへ
大東生命保険の営業係長・藤枝がやってきた。
藤枝の話で里矢子は、志保がユミ子に一千万円の保険を掛けて
自分を受取人にしていることが分かった。



そして、深夜帰宅した里矢子の家へ志保から電話が入る。




志保は「助けて!ユミ子がナイフで殺される。
先生からもらった人形が・・・消えていく。」といい
受話器から聞こえてくる声は意識が混濁しているような弱々しいものであった。



天使の証言・女弁護士朝吹里矢子

里矢子はすぐに警察に殺人事件だと通報すると
自分も志保のアパートへ向かう。




着いた時にはすでにアパート前は人だかりとなっていて
警察に囲まれていた。
中に入ると刑事がいてユミ子は無事だったが
志保が死体となって発見されていた。



刑事は部屋が密室であり志保が睡眠薬と
青酸性の毒物を飲んでいたことから自殺とみていた。



だが、里矢子は志保が自殺をするとは考えられなかった。
あの時の電話の様子からおそらく男がそばにいて
志保を殺して逃走したのだと確信している。


薮原はそんな里矢子を見て先入観は禁物だと話す。



志保が死んで、しばらくの間ユミ子は里矢子の家で預かることにした。
同居している里矢子の母・敏江(丹阿弥谷津子)も
ユミ子の面倒を見るのを協力してくれている。


その時、里矢子がユミ子に買った人形の靴紐が赤いことに気が付いた。
里矢子が買ったのは茶色の靴紐だった。


さっそく、購入した店へ行き店員に志保の写真を見せると
男性と連れ立って人形を買いに来ていたことが分かった。


里矢子はそれがいつか志保の部屋にいた坂本だと思い
勤め先の飲み屋へ店員を連れていき面通し確認をとった。
坂本は店で人形を購入したことを里矢子に認めると
刑事が坂本を連行しにやってきた。




天使の証言・女弁護士朝吹里矢子


坂本は谷口が殺された晩の志保のアリバイを証言していたが
偽証をしていた疑いがあるということだった。



坂本は着替えるからといい店へ戻るが
そのまま外へ逃げ出し、刑事たちが坂本の後を追いかける。


坂本は夜の新宿の街を抜けると踏切のそばまで走って行った。
刑事はそばまで迫っていた、逃げる坂本はそのまま
電車にはねられて死亡してしまう。


坂本が死ぬと、志保の死も自殺ではなく
他殺かもしれないと思われるようになってきた。



良子の面会を終えて事務所に戻ってきた里矢子を
薮原とともに藤枝が待っていた。




天使の証言・女弁護士朝吹里矢子



志保の死が他殺であるという事になり
ユミ子に三千万円の保険金がおりることになったのだ。


里矢子が驚くと、あの日藤枝は志保から頼まれて
里矢子に志保がユミ子に保険金を掛けたと嘘をついたのだという。





帰宅すると今度は55万円寄付をした男が訪ねてきた。



実は男は志保の父親で、志保に頼まれて里矢子に金を渡したのだ。
男は里矢子が贈った人形と志保から里矢子に宛てた手紙を持っていた。



手紙には、志保が谷口を殺し金を奪ったことや、アリバイを坂本に頼んだこと
そして自分は自殺したことが告白されていた。


天使の証言・女弁護士朝吹里矢子



谷口とホテルへ行った志保は、谷口がシャワーを浴びているときに
大金を持っているのを知ってしまった。
谷口はそれを見ると志保の魂胆を知りタダで抱こうとベッドで襲おうとした。
志保はそばにあった灰皿で殴り殺してしまう。




ただ盗んだ金をそのまま病院へ持っていくと不審がられるので
志保は父に託し里矢子に届けさせた。



志保はユミ子がかわいかった。
自分に保険をかけたものの、1年未満では自殺をしてもユミ子に保険金がおりない。
志保はまるで身内のように親身に接してくれる里矢子の善意を利用して
他殺にみせかけることにした。
ユミ子につらく当たっていたのはすべて志保の芝居だった。




里矢子はその手紙を薮原に見せた。
薮原はこの手紙は里矢子に他殺であることを黙ってくれという
志保の意思があるものだといい、どうするのかを問われた。



天使の証言・女弁護士朝吹里矢子

里矢子は女として志保の母親としての愛情は理解できるが
事実は曲げられないと決断する。


薮原は里矢子にようやっと一人前になったなとつぶやいた。



思い病気を抱えるユミ子と志保に感情移入をして
他殺だと誤った判断をしてしまった里矢子だが
弁護士としてどうあるべきかがわかりだしてきた。


天使の証言・女弁護士朝吹里矢子

一皮むけた里矢子は毅然とした態度で良子の最終弁論に臨み
執行猶予の判決を勝ち取ることに成功した。










この原作は夏樹静子の弁護士朝吹里矢子シリーズ
「星の証言」と、そうではない「天使が消えていく」の
ミックスによるもののようだ。


天使の証言・女弁護士朝吹里矢子


しかし、徳間書店の「星の証言」をもっているのだが
そもそも「星の証言」というタイトルのストーリーはなく
そのほかもこのドラマのベースとなるような話が見つからない。


以前から不思議に思っていたのだがどういうことなのだろうか。



今回は病気の子供を抱える母親が起こした二つの事件を通して
母の子供に対する愛情を描き出している。


メインは「天使が消えていく」の方の神崎志保だ。
塩田良子の方は、サブ的役割だ。



父親のいない心臓病の幼児を抱えたホステスを
小林千登勢が演じているのだが
毒々しい化粧が似合っていない。





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