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2008/11/13
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「奥多摩殺人渓谷・釣れない魚の謎」 (1982年)  釣部渓三郎シリーズ第2弾

category - 土曜ワイド劇場
2008/ 11/ 13
                 
釣部渓三郎(渓流釣り)シリーズの第2弾。
前回に引き続き、緒形拳と池上季実子のコンビです。


●「奥多摩殺人渓谷・釣れない魚の謎 釣部渓三郎の推理」  1982年11月13日
原作: 太田蘭三  奥多摩殺人渓谷 (講談社文庫)
脚本: 猪又憲吾
音楽: 宇崎竜童、神山純一
監督: 斎藤武市
制作: 東映
出演: 緒形拳、池上季実子、大坂志郎、小林稔侍、谷隼人、
黒部進、藍とも子、深江章喜、月丘千秋、明石勤、花條まりほか




アメリカから帰国したばかりの上條アキ(池上季実子)は、
奥多摩の日原小川谷で男の死体を発見し警察に通報した。



奥多摩殺人渓谷・釣れない魚の謎



どうやら男は釣り人らしく警察は状況から落石による事故死とみていた。
死体のそばにはビクが転がっており中に入っていた魚は
梅林警部(穂積隆信)がヤマメ、今西巡査(相馬剛三)がアマゴと意見が割れた。
そのやり取りを聞いたアキは釣り好きの作家・釣部渓三郎(緒形拳)に聞いた方がいいと提案する。



北多摩署の大沢警部(大坂志郎)を通じて捜査の協力を要請された釣部は
署で到着を待っていたアキと再会を果たすが不用意な釣部の一言から
会った早々口喧嘩をしてし起こったアキは帰ってしまう。



奥多摩殺人渓谷・釣れない魚の謎




女性に不器用な釣部だが、捜査上は大いに役立つ意見を述べた。
被害者のビクに入っていた魚は今西巡査の言う通りアマゴだったが
現場付近の渓流にはアマゴは生息していない。
死体は運ばれた可能性が高く殺人の線が濃厚になってきた。



梅林らの捜査で被害者には前科があったため指紋から金融ブローカーの高峰とわかる。




大沢は高峰が出入りをしていた大宝観光に行き、常務の羽佐間(深江章喜)と
秘書課長・宍戸(黒部進)に会うと高峰からスイスの銀行に巨額の秘密資金があり
それを低利で融資するという話を持ち掛けられなかったか確かめた。
羽佐間は高峰に会ったのは二か月前でその話には乗らなかったと回答したため
大沢はそのまま引き上げていった。


奥多摩殺人渓谷・釣れない魚の謎



実は大宝観光の資金繰りは悪化していて羽佐間はうっかりとこの話に乗ってしまった。
高峰には政務次官そっくりの田久保という相棒がいて二人は
羽佐間から四億円の手形をパクっていた。
それを取り戻そうとした宍戸たちが山梨県藪の湯にある保養所に二人を拉致し
手形を奪い返した時に勢い余って殺害してしまったのだ。




大沢は釣りに詳しいことから捜査本部へ組み入れられたが
思ったように成果があがらず困り果てて釣部に会いに行った。
加害者はアマゴをヤマメと間違えてビクに入れたことからも
渓流釣りの経験者ではないかとアドバイスをする。



奥多摩殺人渓谷・釣れない魚の謎



仕事の合間に釣部が骨休めで釣をしているとアキが姿をみせ
一緒に登山をしていた友人二人が行方不明になったと相談を持ち掛けてきた。
アキは三日前にシズコとイクヨ(藍とも子)の三人で山に登り一泊した後
母の法事があるためアキだけ先に下山していた。


二人は奥秩父小屋でもう一泊した後帰る予定がシズコの母(月丘千秋)から
まだ戻っていないと連絡が入り、旅行社に勤めるイクヨも出勤していないという。
アキは原稿を書く釣部の尻を叩き一緒に山へ探しに行こうと強引に誘う。



シズコたちが泊まった奥秩父小屋の主人はその日の夜に
カーキ色のヤッケを来た男が小屋を覗いてたことをアキたちに話した。
釣部は大沢に頼んで周辺を捜索してもらおうと考えていると
アキはシズコの婚約者・船岡五郎(谷隼人)とバッタリと会う。


奥多摩殺人渓谷・釣れない魚の謎



船岡は大宝観光に勤めていて彼女を心配して会社を休んで
探しに来ていたところだった。



捜索隊が組まれ水根沢で釣部がシズコとイクヨの死体を発見する。
シズコのディズニーの腕時計と金が盗まれている。
容疑者として捜索隊にも加わっていた福田三郎と付近に住むカドミの二人が浮上した。



福田は登山仲間のシズコにしつこく言い寄っていて事件があった頃も
バイト先を休んでいる。
カドミは以前登山中の女性にいたずらしようとした前科があり
殺された日に水根から下山する姿を目撃されていた。




奥多摩殺人渓谷・釣れない魚の謎




大沢は福田を取り調べるがシズコと会おうと山へ行ったことは認めたが
結局は会えずに帰ってきたという。
カドミの部屋からシズコの腕時計が発見されたが
あの日カーキ色のヤッケの男の後姿を見たカドミが歩いて行くと
二人の死体を発見し時計を盗んだだけだと話す。



一方、高峰の事件もあれ以来進展がなく大沢は釣部に遺留品を見てくれと頼む。
釣竿も錘も市販されているもので唯一ビクだけが刻印されていて特徴があった。
そして梅林の部下の捜査で高峰の死体が捨てられた日に
カーキ色のヤッケを来た男の姿を見た者が現れ二つの事件に関連が出てきた。



そんな時、田久保の死体が発見され大沢は高峰たちの事件と
シズコたちの事件が同一犯人によるものだと釣部に知らせ
どこに犯人が潜んでいるかわからないので気を付けるように警告した。




大沢と梅林は高峰が仲間にある企業の常務に田久保を合わせたら
信用して四億円の手形を振り出し詐欺を働いたと自慢していたことを聞きつけ
再び羽佐間のところへ行くがとぼけられこの日は帰って行った。


奥多摩殺人渓谷・釣れない魚の謎



羽佐間は釣部たちも事件の真相に迫ってきていることを知らされ
宍戸に二人の口を封じるように命令した。


釣部は高峰の死体の横に転がっていたビクが岐阜の群上八幡町にある
ビク職人の名人籠正(井上昭文)のものであることを突き止め
注文書を見せてもらっていた。
その時、ナイフを持った宍戸が殺そうと踏み込んでくるが
釣部に気づかれ警察に通報されそうになり慌てて逃げ出していく。




東京へ戻った釣部は籠正の注文書に船岡の名前があり
高峰、田久保殺しに船岡が絡んでいたことを大沢に伝えた。
釣部は大沢からアキが登山姿で男と出かけたことを知らされ
彼女のみに危険が迫っていることを察し急いで出かけて行った。



アキはシズコたちが回ったコースを辿り献花をしようと釣部を誘っていた。
男はおそらく船岡だろう、釣部は急いで車を走らせた。


奥多摩殺人渓谷・釣れない魚の謎


大沢らも船岡が会社を休んでいることや釣部を襲った宍戸が捕まったことを知り
カーキ色のヤッケの男の正体が船岡でアキの命が狙われていることを掴み
アキと船岡の行方を全力で追う。



何も知らないアキは船岡と二人でコースを回って花を手向けていた。
しかし、棒を持った船岡に襲われそうになり山の中を必死に逃げ回る。
到着した釣部はアキが殺されそうになるのをみて助けに行く。



羽佐間はパクられた手形を取り戻すよう宍戸と船岡に命令していた。
逃げていた高峰と田久保を見つけ車に押し込もうとしたところを
シズコに見られてしまった。
彼女は何も気づいていない様子だったが羽佐間はシズコを始末することを要求し
船岡が実行できないとみると宍戸がシズコたちを殺害してしまった。


奥多摩殺人渓谷・釣れない魚の謎



会社人間の船岡は自分の犯行が明るみになることに絶望すると
アキを介抱し川に身を投げて死亡した。




釣部の部屋に大沢が訪ねてきた。
そこにはアキの姿はもうなかった。



シズコが愛した船岡が彼女を裏切って殺人を犯していたことにショックを受けた
アキは男を見る目を養うため永平寺に修行に行ってしまったのだという。


今回も、アキに対して一歩踏み込むことが出来ず二人の関係が進展することがないまま
釣部は女っ気のない部屋で大沢と二人でいつも通りに酒を酌み交わす。










奥多摩殺人渓谷 (講談社文庫)



クライマックスシーンは長野と山梨の県境で撮影が行われ
緒形拳と池上季実子が犯人と対決する場面では
高さ40メートル、幅1メートルのコンクリートの壁の上。

通常つける命綱も、カメラに映るとまずいということでつけなかった。
さすがに出演者も「肝まで冷えた」と言っていたとのこと。


奥多摩殺人渓谷・釣れない魚の謎



やっぱり釣部とアキのコンビは
緒形拳と池上季実子が一番しっくりきますね。



それと緒形拳と大沢警部役の大坂志郎との力みのない掛け合いがすごくいい。
二人の会話での言葉の選び方セリフの止め方などが絶妙で
演じているのではなく釣部渓三郎、大沢警部そのものに思える。


残念ながら2作で終わってしまった緒形&池上&大坂トリオだが
この組み合わせでもうちょっと見たかったなぁ。





※※※ 釣部渓三郎シリーズ ※※※


■ 「渓流釣り殺人事件・殺意の三面峡谷」

■ 「奥多摩殺人渓谷・釣れない魚の謎 釣部渓三郎の推理」

■ 「釣部渓三郎の推理!殺意の八ヶ岳」




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